綿矢りさのレビュー一覧

  • 私をくいとめて

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    今までの綿谷作品とは一味違うように感じた本作。相変わらず自分の世界に閉じこもり気味な主人公ではあるものの、お一人様を満喫しながら、周りのみんながなんだか憎めず、毎週楽しみにしている30分ドラマを観ている感覚に陥った。
    2020年の作品だし、何か心境の変化でもあったのかな。表紙センスは相変わらず素敵

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    2023年07月02日
  • 夢を与える

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    夕子が恋に落ちるまでを長く感じ、読んでいる当初は苦痛に感じることもあった。しかしながら、裏を返せば人生は基本的には淡々とした毎日の繰り返しであり、ある日突如崩れゆくものなのだということを表していると思うと、前半部の夕子の幼少期から中学生までの期間がいかに大切だったかを読後に感じた。特に自然に囲まれた中でのびのび成長していく夕子と多摩のお互いまだ恋心とも自覚しないような関係性の可愛らしさと美しさがが際立つ。
    また、「夢を与える」という言葉に違和感を持っていた夕子が自らが夢を与える側になったという際に、その違和感を失ってしまっていたことが切ない。そして、最後に「夢を与える」とはどういうことか、自分

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    2023年06月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)

    綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
    「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」

    春よ、来い
    「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。

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    2023年05月31日
  • 生のみ生のままで 下

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    一昔前に比べたら、多様性が叫ばれるようになって、ずいぶん生きやすい時代にはなったけれど、
    好きになった相手が同じ性別だから、家族になることを諦めざるを得ない状況、なんとかならないか。
    場合によっては未だに同調圧力が凄まじいことも多く、マイノリティは蔑ろにされがち。
    ただ、心の性を偽るのはいかがなものかと思う。
    心の性がどうであれ、性別でトイレや更衣室の使い分けることには特に何の思い入れもないし、それをありがたく享受しているわけでもない。それらに対して強い拘りを持っている時点で…とは思う。
    いくら心の性が女性だからって、男の外見をした人が入ってくるのはこわいし、同性ならそれがわかるはずなんだけど

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    2023年05月30日
  • 生のみ生のままで 下

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    ネタバレ

    かわいそうだね?を読んでみて、同じ作家の他の本も読んでみたくなり手に取った本。
    同性愛についての話で結構読んでいて辛くなることも多かったけど、想定よりは世間から貶められることなく(本人たちはかなり傷付いてはいたけど)幸せな結末を迎えられてよかった。
    彩夏は頭の中では今田美桜のイメージ。

    人生の短いひととき、なんで自分を、もしくは誰かを、むげに攻撃する必要があるだろうか。同じ時代を生きているだけでも奇跡のような巡り合わせの周りの人を。
    がほんとそのとおりだなと。

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    2023年05月27日
  • 生のみ生のままで 上

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    性別や立場を超えた愛のお話。
    誰かを好きになるとは、こういう感覚のことを指すのだろうか。
    やや中弛みはあったが、下巻が気になる終わり方。

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    2023年05月27日
  • 私をくいとめて

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    ネタバレ

    頭の中に存在する「A」を心の支えとする30代OLみつ子の日常を描いた物語。みつ子の頭の中にしか存在しないはずのAとの生き生きとしたやり取りや、同僚のノゾミさんとの恋愛トーク、穏やかな多田君との関係性などの、描かれている事柄に妙にリアリティを感じます。物語自体はさらーっとしたみつ子の日常で決して派手ではないはずなのに、何故か彼女の過ごす日々が気になってしまいます。等身大の女性としてのみつ子の姿に自分を重ね合わせて共感するからこそ、引き込まれてしまうのかなと思いました。

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    2025年12月21日
  • 夢を与える

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    前半はだらだらと長ったらしい印象でした。
    ただ恋をしてからの展開は、予想できつつも次が気になり読み進めていました。
    若いときの恋の失敗は、大小はありますが多くのひとにあると思います。頭の片隅でやめなければならないとわかっていても、実際は流されてしまう。昔の自分と重ね合わせて、なんだか恥ずかしいような、また祈るような気持ちで読んだ作品でした。

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    2023年04月16日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンを聴きながら読む、曲を小説に合わせて読むのは初めての体験。音からも世界の広がりが感じられて面白かった。

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    2023年04月03日
  • 100万分の1回のねこ

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    長くかかってようやく読み終わった。絵本「百万回生きたねこ」をもとに書かれた短編集。
    個人的に好きだったのは
    江國香織、岩瀬成子、井上荒野、町田康の作品。江國香織はやっぱり私の好みドンピシャだ〜。

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    2023年03月25日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。

    ○あの日にかえりたい〜小池真理子
     ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
    ○DESTINY〜桐野夏生
     規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
    ○夕涼み〜江國香織
     老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
    ○青春のリグレット〜綿矢りさ
     身勝手な主人公はどうするのだろう。
    ○冬の終わり〜柚木麻子
     女たちの感情のやりとりがあるある。
    ○春よ、来い〜川上弘美
     願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
     きっと春は来る…という結末。

    ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
    それに合わせて物語もありふれた日常

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    2023年03月24日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ストーカーの方は共感出来る人物もいなくて、イライラした。なぜ警察に届けないのか、ずっとイライラしっぱなし。最後もモヤっとした終わり方。

    表題作のウォークイン・クローゼットの方がスッキリ。早希の洋服好きは読んでいて清々しい。買って着るだけではなく、ちゃんと手入れをして保管もしている。付き合う男性に合わせて洋服を選ぶ徹底ぶり。
    一方だりあは、幼い頃からから母親に着せ替え人形の様にかわいい洋服を着せられて、現在も自信がないからとスタイリストが選んだモノを買い取っている。でも洋服には興味が無いというのも皮肉だ。
    それでもお互いを軽蔑する訳でもなく、良い関係を続けている。最後だりあの洋服たちも洋服好き

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    2023年03月18日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    毎週末スキー三昧だった20代の頃。クルマでユーミンの番組をラジオで聞きながら帰路に着くのが常だった。ラジオからはユーミンの曲とリスナーから寄せられた葉書がオーバーラップしてた。

    50周年記念のアルバムから6つのストーリーが作られている。ユーミン、全曲聴きながらストーリーを妄想したくなる。
    「あの頃に帰りたい」帰れないけど、思い出にはひとり帰ることはできる。せつない。

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    2023年03月07日
  • 私をくいとめて

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    どこにでも居そうな
    「おひとり様」を満喫している
    30代のOLのみつ子は
    心の中のもうひとつの声
    (冷静に物事を考えたり、時には
    大胆になったり、悩んだ時は答えをくれたり)
    に「A」という名前を付けている。
    (性別は男性)

    そんな心の声とのやりとりを中心に
    久しぶりの恋心に戸惑ったり
    苦手なものと向き合ったりしながら
    自分の世界を広げて成長していく、
    というお話…。

    映画化もされていて、
    主人公のみつ子は「のん」さんが、
    心の声、「A」を中村倫也さんが
    演じています。

    私は、みつ子が慕う会社の先輩、
    ノゾミさんの恋がユニークで新鮮でした。
    ノゾミさんらしさ、貫いて欲しいです。



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    2023年02月19日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    「あの日にかえりたい」「DESTINY」「夕涼み」
    「青春のリグレット」「冬の終り」「春よ、来い」

    ユーミンの名曲に乗せて6人の女性作家が書き下ろした短編集。

    原曲に忠実にと言うよりは其々の作家さんが発想を飛ばして紡いだ物語。

    異性を挟み些細な事で仲違いをしてしまった女性を描いた小池さんの『あの日にかえりたい』は誰しもこれに近い経験がありそう。

    男性を主人公にした桐野さんの『DESTINY』には悲喜劇的なものを感じ、大学職員の彼にちょっと同情。

    川上さんが描く『春よ、来い』は辛辣さもありながら最後は温かな余韻が残る。

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    2023年02月18日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    いなか、の、すとーかー
    若くして注目を浴びる陶芸家の青年とその幼なじみの男女と、青年を追ってやってきたストーカーの女性の話。
    幼馴染の男、すうすけがとにかく最初から最後までイライラする。実家でニートをしながらヘラヘラフラフラして、他人の男女関係に興味津々、無意識に女を見下しているのが透けて見えて、気持ち悪い。
    女性の凶暴性や恋愛に狂うところは、リアルにあることをしってるから笑えない。


    ウォーク・イン・クローゼット
    最近流行りのシスターフットを思わせる作品。
    美人で気が強い売れっ子タレントのだりあと、その幼なじみの婚活中のOL早希の話。
    ふたりとも魅力ある女性だけれど、初対面の頃にだりあが早

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    2023年01月29日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    中編2作からなる一冊。表題作は元気に終わって良かった。もう一作は、特殊な設定のせいか最後まで感情移入しづらかった。

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    2023年01月18日
  • 私をくいとめて

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    P.230 根本的に必要じゃなくても、生活にあるとうれしい存在はたくさんあるんです。というか、私たちはそういうものばかりに取り囲まれて生きていますよ。根本的に、なんて思いつめなくて良い。

    恋人にすべてを求めすぎてしまうわたしは、この言葉を大切にした方がいいんだろうなと思った。

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    2023年01月15日
  • インストール

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    感想
    ネットに潜む楽しさと人の悪意。子供達にはこの世界を体験させたくないが、経験値としては有用。現在は楽しく便利なネット利用ができてるだろうか。

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    2022年12月19日
  • 生のみ生のままで 上

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    好みが分かれそうな作品。
    綿谷りささんなら別の作品の方が好きかな〜。でも、どうにも続きは気になって読んでしまう。下巻もあるので、文句言いながらも読む。どういう結末が訪れるのだろうか。。。

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    2022年12月14日