綿矢りさのレビュー一覧
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佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。
1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。
佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。
どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思議なお話もあり、せつなかったりしんどかったりおもしろかったりこわかったり、猫がまったく出てこなかったり、13人それぞれ個性豊かなお話でした。ただ、私が期待していたものとはどれも「なんか違った」なぁ、という感じ。
でも江國香織さん、角田光代さん、山田詠美さんのお話がおもしろかったかな。 -
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推し作家の綿矢りさの新刊が平積みされてて
即買いしました。
4月22日 7月8日 12月3日が好きだったが、
それ以外、綿矢りさらしさがあるわけでもなく。
ただの30代女性のコロナ期日記
それ以上でも、それ以下でもない。
有名推し作家も、一般人と同じように
一般的な感覚で、コロナ感染拡大や、緊急事態宣言などを受け止めてるんだなぁって
なんか公式ファンブックとか、パンフレットにも載らないようなスピンオフ的なものなのかな
あと何十年かして、
コロナの頃の人たちってどんな感覚で、どんな生活してたのかなって知らない世代の人たちが
当時を知ろうとしたとき、
歴史的価値が生まれてくる本だと思う。
だからといって、綿矢りさが嫌いになったわけでもない。次回作を楽しみに待つ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2015年に世に出た綿矢氏の作品。
中篇「いなか、の、すとーかー」および表題作の「ウォーク・イン・クローゼット」からなります。
なお綿矢氏は17歳でデビュー。2004年で芥川賞受賞。すごいですねー。
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綿矢氏の作品は芥川賞作品の『蹴りたい背中』以来です。
結構リアルタイム気味に読んだ記憶はあるのですが、テイスト・テクスチャ―がどんなだったかはまったく記憶にありません。
で、今回、ほぼ初めてという感覚で読みました。
で、どうだったかというと、すごい。というか、すらすら読める、
ということに驚き。
それでいて、キャラクタのアクやクセ・えぐみはきちんと作品に反映されているのです。
故につるつる読めるのですが、読中読後にじわじわと酔いが回るような感覚です。日本酒かよ。
とりわけ、読み口のさらさら感は、私が普段好んでいる恩田陸氏や湊かなえ氏より一層つるつる(!?)でした。これに驚きました。
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さて、えぐみが強いのはキャラ設定だと述べました。
本作は二つの中篇「いなか、の、すとーかー」と表題作「ウォーク・イン・クローゼット」から構成されます。
強烈だったのは、前者では陶芸家石居の幼馴染果穂。石居にたいして憧れも憎しみも兼ね合わせもち、その二面性が「まだら」に現出する描写が良かった。
後者では、デートのオトコ用にそれに合わせたモテ服をチョイスするOLの早希。
これは疲れるんだろうなあ、と読んでてこちらまでちょっと疲れました。作中で彼女は、好きな男の子と幼馴染の女の子と3人でライブに行くことになりましたが、これが大変。男と行くときだったらこういう服・女友達との外出だったらこういう服、とテイストが異なるため、結果ライブに行く前にかれこれ4, 5時間も服のチョイスに悩むという・・・。化粧の時間なくなるよ!?みたいな。
まあでも、どちらも最後はキレイにまとまり、いい感じにおわりました。
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ということで、ほぼ初めてくらいな綿矢氏の作品でした。
なかなか良かったです。
今後も折に触れて読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
1時間ぐらいで読んだ。けっこう介護、ケアの部分がフォーカスされていたのが意外だったけども、最も現実的な話題でもあるよなぁとも思った。逢衣の心象風景なのか詩的な文章が紡がれた段落が挟まったりして、上巻と比べてだいぶ印象が変わった気がする。性描写も丁寧、というかシチュエーションにあまり「できすぎ感」がなくて良い。適度にエロかった。
全体的に下巻の方が地に足ついた印象。実際、親とか友達とか同僚とか元恋人の反応とかそのテンションはこんな感じなんだろうかなあと想像できるくらい自然だった。上巻冒頭での彩夏→逢衣のアタックが、下巻では矢印の向きが反対になった関係(直接のセリフ引用もあった)になっていたのも、会えないブランクが生んだ変化をひしひしと感じさせ、逢衣に近い目線を持つ三人称語りに乗っかった私は、七、八年の時の流れや変化を感慨深く思ったりしながらページを繰った。 -
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ネタバレ憧れてた物が手に入ったとして、自分には不相応なことってあるよな。
1つ目は芸能人になった友達が妊娠してパパラッチに追われて狭い部屋に引っ越して、そこもバレて逃げてる途中にホテルのトイレで産まれそうになる話。
無事病院で産まれて、お礼として友達のウォークインクローゼットにあった物をもらう。似合わないけど、いつか着こなしてみせる!という前向きなラスト。
”おれが変わったら、あなたのことを好きになるよ、って言われたのが、引っかかってる。変わること前提で愛してもらうなんて、おかしくないか?”というセリフが心に残った。
2つ目はファンストーカーと幼馴染ストーカーの話。愛情とストーカーは紙一重。
表現者として発信していること、その意図がどうであれ、受け取り方は受け手次第。
露出しといて「お前には見せてない」っていうのと似てるな。実際好意のある相手には見せにいってても、キモいオヤジに見られたら嫌、という身も蓋もない現象。でもそういう服を着ている以上、注目を集めるのは仕方ないし、自分が好きで着ているだけでも、見せるために着ていると思うかどうかは見る側次第で、見る側の意識が変わらないと状況は変わらないんだろうな。
2篇のタイトルがパズルみたいで面白かった。
ウォーク・イン・クローゼット
いなか、の、すとーかー