綿矢りさのレビュー一覧

  • 蹴りたい背中

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    主人公はどこか周りと馴染めずにいる女子高生の絹代。そんな彼女はクラスメイトの所謂陰キャラの男の子と仲良く?なる。
    絹代はその男の子の家に何度か遊びに行ったりするうちに、色んな意味で気になる存在になっていく。
    彼には推しが居た。ファッションモデルのオリチャン。絹代が部屋に遊びにきていても気にせずにオリチャンオリチャン。今からオリチャンのラジオ聞くから、って絹代は放置されて、彼の背中を見つめていると「蹴りたい」という感情が芽生えてほんとに蹴飛ばしてしまう(´∀`)

    好きとか嫉妬とかムカつくとか気持ち、そういうの全部ひっくるめての「蹴りたい」だったのかな?

    絹代は一度も彼のことを好きと認識していないけど、絹代の唯一の友達からは「彼のこと本当に好きなんだねっ!」と冷やかされるほど、側から見たら片思いでしかなかった。こんな気持ち悪い推し活してる男に片思いしてると認めたく無い「蹴りたい」でもあるのかなぁっと!

    この解釈が正解なのかは分かりませんが、
    青春時代に経験したことあるような、甘酸っぱいグミを食べたときのキュッとしたような気持ちになりました。若い時しか経験できない、言語化が難しいあの感情o(`ω´ )o

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    2025年10月04日
  • ひらいて

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    突拍子もないシチュエーションがいくつかあってそこはちょっと冷めるけど、愛の心情、欲求には身に覚えがありすぎた。自分の心、体を支配している激烈な感情に身を任せてなりふり構わず振る舞う身勝手さはかなり自分と重なる。
    時間の経過で色褪せるだろうことは薄々わかっていても、今この瞬間に爆発的な存在感を得ている激情をなんとかしないと、生きていたって意味がない。絶対的に不正解だとわかっていても、素直に自分の心に従って、何とか期待しているものを手に入れないと、それができないのであれば何とかこの手でぐちゃぐちゃにしないと生きていてもどうしようもない。そんな焦燥感、大丈夫でない時に大丈夫じゃなくても大丈夫と一旦放置できない、激情を放流できない感覚に共感。
    結局感情の絶対値にエネルギーをもらって息をできるタイプの人間だなあと。
    自分の値札をある程度自覚していたり、好意に気づいた上で興味ない人には軽薄だったり、自分の入る隙間のないものにどうしても存在をねじ込もうと躍起になったり。
    わたしの未熟な部分を誇張したような主人公だった。
    ポエミックすぎたのはいまいちだけど面白かったー

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    2025年10月02日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    3姉妹の物語というとすぐに手にとってしまう。だいたいが性格が全く違ってそれぞれの生き方に自分はどのタイプかと重ねたりする。今回のお話では3女タイプかな〜など自己分析。京都という特別な土地柄もありその情景が目に浮かび楽しめた。3姉妹のその後も知りたくもなるけれどこういう話はこんな感じで終わるのかな。

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    2025年09月19日
  • インストール

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    著者が 17歳の頃の文藝賞受賞作。その後、「蹴りたい背中」が金原ひとみ「蛇とピアス」との芥川賞同時受賞で当時はずいぶんと話題を攫った覚えがあるが、それももうかれこれ 20年も昔の話かと思うと歳をとったものだ。いかにも若書きの駄作で、今読むと面白くも何ともないな。

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    2025年09月18日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    個人的に好きな女性作家ばかりのアンソロジー。
    ユーミンの曲を主軸に描かれる物語は、柔らかい表現だが女の「業」というものを彷彿させる。

    私が好きだったのは『あの日にかえりたい』貧乏暮らし学生の青春謳歌がきれいだった。
    壊れた後の関係値も儚くてうつくしい。

    空想と現実が入り交じるのがユーミンに沿っていてる人選だった。

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    2025年09月14日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    シンガーソングライターというのは物語を音に乗せて紡ぐ人なのだなと思った。
    ユーミンの曲にちなんだ短編のすべてよりユーミンの曲の方が何かを伝える熱量がある。

    これを読んでからあらためてこの6曲をSpotifyのプレイリストにして聴いてみた。
    その後もう一度読んでみたけど、やっぱり同じ気持ちだった。

    ユーミンが歌う情景は現実よりくっきりしている。

    本を読んだのに何故かユーミンの凄さを再認識した不思議な体験。

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    2025年09月07日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    綿矢さんの過去の作品を読んでみた。
    面白いがやはり価値観が古いと感じた。女の子が女女しすぎてる。
    今と比較すると明らかにジェンダー感が変化している。

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    2025年09月07日
  • 夢を与える

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    夢を与える仕事。煌びやかだけれど苦しいなとも思った。小さい頃からそういう環境にいるといろいろ麻痺しそう。若かりし頃は恋愛が全てだったり周りが見えなくなったりあるよなぁ、でもそれはタブーな世界。
    いつか多摩に会えるといいな。

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    2025年08月31日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの歌が好きで買ったけど本はのめり込むほど刺さらなかった。歌詞と小説でまた違うんだなあ。違いを楽しめるようになったらまた読みたい。

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    2025年08月30日
  • 意識のリボン

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    どの短編においてもやけにリアルな描写が多くあって情景が浮かびやすかった。女性ならではの独特な考え方とか表現が興味深かった。
    個人的には「岩盤浴にて」「こたつのUFO」で一気に引き込まれたけどそれ以降の短編はあまりハマらず。
    何となく、著者のエッセイ的な雰囲気の小説は好みだけどザ小説はあまりハマれなかった。

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    2025年08月28日
  • 夢を与える

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    チャイルドモデルとして人気を集め、高校入学で大ブレイクを果たした夕子。そんな夕子の栄光と失墜。
    正直失墜の原因となった正晃と出会うまでのターンが長かった(半分を超えてから)ので、「あらすじに書いてある男とはいつ出会うねん!」とやきもきした。
    でも幼い頃からの描写があったおかげで私もCMの一視聴者のように夕子の成長を見守ってしまって、だからこそ「なんでそんなあからさまなクズ男に引っかかっちゃうんだよ〜」とハラハラしてしまった。恋愛にのぼせた夕子の描写には共感も感じられてしまうからこそ、どうするのが正解だったのかなと悩んでしまう。そもそもチャイルドモデルなんかやってなければ、多摩みたいな普通の男の子と普通に恋愛して普通の生活おくれてたのかな。でもそれが幸せなのかどうか…。
    今の世の中もそうだけど、芸能人って何をしても炎上とかしちゃうから怖いよね。

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    2025年08月21日
  • 夢を与える

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    初めて綿矢りささんの本を読んだけど、繊細な文章がとても好みで、この人の文章を読みすぎたら心地よくて他の人の文章(特にミステリーとか)を読めなくなる気がしました。

    夢を与えるという題名の通り、夢を与える仕事というものに焦点を当てて書かれていて、芸能界には入りたくないなとシンプルに思ったし、ゆうちゃんの行動と心理を追いかけている中で、そりゃそうなるやろって感じで、報われて欲しいと思いました。

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    2025年08月18日
  • 夢を与える

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    夕子のお母さんはパパを取り戻そうと必死になればなるほど怖い顔になってパパは離れて行った。強引に手に入れようとしたものほど去っていくという夕子の結論に少し納得した。友達がいない夕子はお母さんに何でも話して受け止めてもらっていて、お母さんはお母さんで夕子を芸能界で生き残れるように策略を立てていて、、お互いで利用し合っていたのだと夕子が気付いたところが印象的。カッコつけで悪ぶってる男にハマっちゃうところが若くて可愛い女の子がよく通る道って感じだったが、このくらいの恋愛もしてみたかったなとも思った。

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    2025年08月17日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家たちが絵本「100万回生きたねこ」をオマージュして紡ぐ短編集。

    我が子に読み聞かせようと久しぶりにこの絵本を開いてみると、生きること死ぬこと、愛…
    ずいぶん哲学的な絵本だった。

    名作絵本のエッセンスを受け取った作家たち独自の視点で描かれる短編集だなんて、パワーの総量がとんでもない。
    お気に入りは、江國香織さんかな。町田康の相変わらず意味不明な世界観も好きでした。

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    2025年08月08日
  • 夢を与える

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    最近あった女優と俳優の不倫を思い出した。
    芸能人はいつでも誰かに見られていて、何かを与える存在にならないといけない。成長の過程でゆーちゃんはそれに違和感を感じてしまったんだなと思った。お母さんもゆーちゃんも、お父さんもその周りも、なんだかあんまり理解できなかった。特にお母さんは、娘を大切にしているのか、自分の理想の娘を大切にしているのか、分からなかった。

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    2025年07月19日
  • 意識のリボン

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    女性として、30代を迎えたからこそ
    穏やかに読むことができた短編集。
    20代前半に読んでいたら、
    きっと不安に駆られていただろうなんて思います。

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    2025年07月03日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    解説にも書いてあったが、ユーミンの楽曲はそれぞれの曲に自分だけの思い出と固執したイメージが伴う中、この人にとってのこの曲はこんなイメージなのかぁと新しい側面を見れて面白かった。
    青春時代のすれ違いがリアルに描かれている「あの日にかえりたい」が一番好きだった。

    数多くのユーミン好きに、あなたならどれを選曲するか聞いてみたい。私なら「リフレインが叫んでる」で書くだろうなぁ、なんて。

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    2025年06月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    中学生のときからユーミンが好き。
    何度かライブにも行ったけれど、
    苗場は行ったことがないんだよなあ。
    行きたいなあ。
    入り込みすぎず、淡々と読み進めて、
    静かな気持ちになった(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年06月22日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都の街で暮らす三姉妹の1年間の物語
    京都府に住んでいて京都市内の大学に通っていたので知っている地名やイベントがたくさん出て来て嬉しかった!
    そして、訪れるのと暮らすのは全然違うなあと。
    祇園祭も大文字焼きも私にとっては気合を入れて出かけるイベントだけど、本当の京都の人たちはそれが生活に馴染んでいて毎年のスケジュールに当然のように入っているんだなあ

    三姉妹の末っ子の凛はとりわけ京都や街が好きでその想いに感化されて、私も自分の街の好きなところを思い浮かべて、そしてもっと好きになるような感覚があった

    負けん気の強い次女の羽衣のパートもハラハラしつつ面白かった!
    京女達のの陰湿で卑しい物言い(作中では伝統芸能と言われていた笑)や、それに対して黙って背中で耐えるという暗黙のルールには京都人恐ろし〜と思いつつ、果敢にやり返す羽衣は見てて爽快だった!笑

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    2025年06月15日
  • 憤死

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    後半にいくに連れ、私の中の綿矢りささんらしさは消えていくエピソードになってるなあと感じた。

    それぞれ一癖あるストーリーだったが、ズドン!とは来なかった。

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    2025年06月11日