天野純希のレビュー一覧
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NHK「ブラタモリ」の対馬で蒙古襲来時に
三万の軍勢と船体のCGを見て、
コレだったのね!とぞーとしました。
林鳳が頭の中で「ラオウ」に変換されて困りました。---ケンシロウは居ないのに---
孫一が
「鶴。お前に一つ、教えておく。人は
海の上だけでは生きてはいけん。帰る港、拠って立つ大地があってこそ、人は人でいられる」
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「なににも縛られることなく、思うままに生きろ。だがこれだけは忘れるな。お前は俺の娘で、お前の帰る港は雑賀だ。」
もう!孫一に惚れてまうじゃない‼️
それに兵庫もいいけど、左近!
左近~!がんばれー!と応援したいなぁ~。
ジョアンはし -
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紀州雑賀水軍の「いくさ姫」と呼ばれる鶴は、操船と射撃の名手で男まさりの19歳の少女。イスパニアのイダルゴ(栄誉ある戦士の末裔)の家系に生まれ、ジパングにやってきたものの、難破し囚われの身になっていたジョアンを救い、家来にする。
鶴は、ジョアンの乗ってきたカラベルという型のイスパニア船を修復した「戦姫丸」で異国に向け商いの航海に出るが、瀬戸内海で、村上水軍に捕まる。さらには、毛利、大友、島津と戦国の西国大名オールスター水軍と、日本を狙う明国の強大な海賊・林鳳との海戦に巻き込まれていく。
終盤の奄美大島周辺での壮絶な海戦シーンはボリュームをたっぷり取り息もつかせぬシーンの連続。ただ、日本水軍と林鳳 -
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大河ドラマと合わせて読みました。
歴史は勝者が作るとはよく聞く話ですが、正史はそうなのだろうなとつくづく思います。そして、それだけではなく、歴史とは解釈なのだなと深く思います。特に歴史小説を読んだ後には。そして、このようなアンソロジーを読むと、一編ごとに少しずつ変わっていく(あるいは観点を変えていく、ずれていく)解釈が実に面白いものです。
一冊の長編を読み通すのも面白いのですが、これはある観点からの物語を深くしていくことだと思います。アンソロジーには多観点から読み解いていく、そして、一編ずつを積み重ねて一冊の流れを読み解いていく楽しみがあります。
私は背表紙に「高田崇文ほか」とあったので購入し -
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軽いテンポでなかなか楽しかった。江戸時代の市井を描いているが、特に大きな事件も起きず少し不幸な日常が繰り広げられる。江戸時代の武士は本当に生産性のない暇な職業だったのだなと感じた。
そして実に清々しく綺麗な終わり方。日記中ではぼやき節だった文左衛門だが、最後は多くの友や家族に看取られ、笑顔の最期を迎えられるのは彼の広い人脈の成せる技。流行りに乗って始めた鉄砲に皆がやめた後も一人通い続けたり、全く理解できない文会にで続けたりと、だらしなくとも決して人を裏切らないところが愛される理由かなと感じた。
だらしない一人称、日記という共通点では森見登美彦の『恋文の技術』を思い出した。 -
ネタバレ 購入済み
骨肉の争いに塗れた斎藤家の末路
祖父が下克上で簒奪した国主の座を世襲した斎藤龍興。人間の獣性に満ちた時代に翻弄された彼が最後は一個の人間として生きていこうとするストーリーには救われる。
本書は織田信長への敵視を基軸にストーリーが展開していくが、斎藤家から正室として嫁いだ帰蝶の視点で信長の人生を是非描いてみてほしい。斎藤道三から明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康など豪華絢爛なメンバーで、記録のほとんど残されていない帰蝶が縦横に生きる様を常日頃想像している。 -
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決戦シリーズの4作品と書き下ろしの2作品。
そういう中身とは知らず、織田有楽斎の生涯を描いたものと思って購入したので、違和感。有楽斎の生涯を読める、と期待してしまった分、読み進めるのが難しくなってしまいました。切り替えでいないのは、自分よくない。
有楽斎、島井宗室、小早川秀秋、松平忠直を主人公にした作品。通じるのは、権力への反骨心なのか。反骨ではあるな。それが向いているのは、権力とは限らない。
己の意を通したい、貫きたい、という精神かな、通じていたのは。
やはり、この時代の人物は「花の慶次」と「へうげもの」の影響が強い。
あの有楽斎の物語。と期待した分、構成に違和感があったのでしょう。決戦 -
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緊急事態宣言の中、令和二年のGWに読んだ歴史小説です。何も活動のできなかったGWでしたので、読書だけが楽しみでした。
この本は有名な本能寺の変を題材にしていますが、7人の武将の立場から見た形でストーリーが展開しています。新しい歴史小説の形で楽しいです、事件現場の空から中継を見ている感じです。
以下は気になったポイントです。
・源頼朝の鎌倉幕府も、足利尊氏の室町幕府も、どちらも憎悪と野心をたぎらせた親族と家臣達が互いに憎しみ合いながら敵と戦っていた。だからこそ彼らは幕府を開けた(p67)
・肩衝(かたつき)とは肩の部分が尖った茶入れで、楢柴は初花肩衝、新田肩衝と並び「天下三肩衝」と称され -
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信長vs浄土真宗本願寺派の長い闘いを、本願寺側の女忍び・千世(ちせ)の視点で描く。
信長と仏教徒との闘いと言えば比叡山焼き討ちがまずは思い浮かぶが、この本願寺派との闘いも凄まじい。
畿内を制した信長は莫大な戦費を本願寺に要求、さらに大坂から立ち退くことを命じる。
当然それを撥ね付ける本願寺だが、そこから泥沼の闘いが始まる。
信長のやり方は徹底した焼き払い、逃げて来た者は坊官、門徒、町民、老人女性子供にいたるまで撫で切り、または人買い商人に売り払うという酷いものだ。
信長側からの視点で言えば、重要な港や商いの拠点としての大坂を何としても手に入れたい、そのために本願寺一派を追い払いたいというの