天野純希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「螺旋」プロジェクトの7冊目。今回もまた初読みの作者さん。
描くは平将門の乱から西南戦争まで、武士たちの千年に亘る戦いの物語。
歴史をなぞりながら進む話は日本史をおさらいしているようで楽しく、海族と山族の対立という趣向が取り入れられたことも含めて通説とは異なる人物像や脚色も施されていて面白く読める。
勝ち負けや生死が分かっている話の中で、とりわけ虚実入り混じった書き振り(鬼仙島が出て来た)がなされ、“長老”の言葉に間違ったほうに後押しされた、大塩平八郎の乱の件りが出色。幕末維新の章のまず最初にこの事件が置かれたところも興味深い。
対峙する相手の大きな耳や蒼い目を見て心がざわつく展開が重ねら -