天野純希のレビュー一覧

  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

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    2024年09月16日
  • 信長嫌い(新潮文庫)

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    信長に運命を変えられた人たちのお話。
    恐怖であったり憎悪であったり様々な感情の視点があったけど、最後の秀信の話しはなんだか感動してしまった。
    秀信をフォーカスしてるのは三法師の頃の話しかあまり出てこないから、こんな見方もあるんだなと、、、

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    2024年09月09日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    短編集だがどの物語も個性がありストーリーがリアリティがありテーマがありとても引き込まれた!これは世に埋もれた快作だ!

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    2024年09月06日
  • 猛き朝日

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    余り馴染みの無い時代の話だが、読み易く漢気溢れる内容で面白く読めた。
    木曽(源)義仲の生涯を描き、父が同じ一族の源氏に討たれ、信濃木曽の地にて養育され物心ついて源頼朝の従兄弟で有る素性を知り、「平家にあらずんば、人にあらず」と荒れ果てた京の都で人であることを踏みにじる平家の世を目の当たりにし、平家に子を虐殺され恨みを持つ女武者の巴、兄弟として育った兼平、兼光等の仲間と打倒平家に立ち上がる。奥州の藤原氏とは不可侵の手を結ぶも従兄弟にあたる源頼朝との対立し子を人質に取られる中、頼朝より先に京に登り平家を西に追いやるも腐りきった朝廷・公家に手を焼き、頼朝の先遣隊義経を将とする戦いに敗れる。
    「俺は、

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    2024年06月15日
  • もののふの国

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    歴史上の有名な対決を海族と山族の争いになぞらえるという、螺旋プロジェクトのコンセプトをうまく活かした作品。
    源平から始まり、鎌倉、室町、三英傑と王道を辿り、江戸時代後期は少し変化球の大塩平八郎を経て新選組と五稜郭、西南戦争。まさに武士の時代のダイジェスト版です。
    ある程度歴史の知識があれば「これを海族・山族に絡めてくるのか」とニヤリとする場面が幾つもあり、非常に質の高い遊び心を感じました。

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    2024年06月10日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクトのうちの1冊。

    歴史小説のような舞台設定の小説は普段あまり読まないのだけれど、誰もが知っている歴史上の人物が主人公やライバルになっていることで、すごく読みやすくなっていた。そのうえで、オムニバス形式であることも、飽きずに読めた要因だったように思う。

    小学校中学校での授業では、とにかく日本史の授業が嫌いだった。理由はごく単純で、暗記が苦手だったのだ。覚えられないからテストの点数が悪い。テストの点数が悪いから日本史そのものにも興味が持てない。興味が持てないからますます暗記ができないの悪循環だった。

    そのうえ、出来事の年号を覚えなきゃいけない、というのがすごく腹立たしかった。だ

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    2024年05月22日
  • もろびとの空 三木城合戦記

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    解説にも書いてあったように、三木城合戦というのは、過酷な兵糧攻めで、人肉を食ったと伝えられている戦いなので、重くて暗い話だと思って、なかなか手をつけられなかった。実際、かなり厳しい内容ではあったけど、天野さんは、最後に救いを残してくれたので、ホッとした。人間の強さを感じた。

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    2024年03月19日
  • 決戦!三國志

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    面白かったです!ついに日本を超えて海外を舞台に!この本を読んで三國志に興味を持ちました。決戦!三國志TOP3は①木下昌輝の「姦雄遊戯」②吉川永青の「応報の士」③天野純希の「天を分かつ川」です。

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    2024年02月15日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクト、中世・近代編

    海の一族と山の一族、1,000年にわたる戦国時代の交錯の物語。

    平将門の乱から始まり、貴族と公家の時代から武士の時代に移り行く。

    平氏はイソベリ、源氏はヤマノべ。
    源平合戦を超え、鎌倉幕府、室町、戦国時代、家康と秀吉、そして幕末。

    まさに戦国・幕末オールスター

    そして本作で重要な役割は「長老」と呼ばれる存在。
    シリーズ全書に出てくる両目の色が違う人の存在。

    ネタバレになるので書かないが、「こういう考察ね。これは時代小説でよく見る説だな」という印象。

    また、真田丸や幕末物の大河ドラマを観ているとすっとイメージが入ってくる。

    最後の外伝もまたこれよし

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    2024年02月12日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    購入済み

    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)

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    2024年02月09日
  • 吉野朝残党伝

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    著者の天野純希さんの作品を読むのは初めてだったのですが、カバーイラストを見て「読みやすいかも?」と淡い期待を抱きながら読み始める(笑)
    内容は南北朝時代のお話。歴史を学び直しをしている身なので、という言い訳もありつつ、学生の頃から「室町時代」はなんとなく苦手というか陰気な感じを持っていて苦手。だから登場人物もいまいちピンとこなかったのですが、そんな自分でも十分に楽しく読む進めることができました。
    時代小説にもかかわらず恐らく文体?が読みやすかったのが大きな要因かな、と。読みやすいの大事。特にあまり読まないジャンルや著者に関しては。
    色々な思惑といざこざがあり、どう進むのかハラハラしておりました

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    2023年12月05日
  • 乱都

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    応仁の乱以降の京について、ある時は将軍の目線で、またあるときは将軍と関わりのある人物の目線で描かれており、都の魔力に当てられた人々の姿がとても読み応えがあった。
    また、それぞれの話が少しずつつながっていっており、そこもまた面白かった。

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    2023年11月13日
  • 北天に楽土あり 最上義光伝

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    やっと時間が出来たので久しぶりに読書。
    天野さんはお初の作家さんです。

    政宗の叔父で極悪非道の大名と悪名高い、最上義光。

    題名が明るいので手に取ってみましたが
    さらりと一気に読めました。

    陰湿な印象の武将のわりに
    彼が治世の出羽では一揆がおきなかったそうです。

    他の武将の本も読みたいな、と思いました。
    いい作家さんですね。

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    2023年11月03日
  • 南海の翼 長宗我部元親正伝

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    「土佐の出来人」と呼ばれた長宗我部元親について、ただ、家族のためをと思いながら時代の荒波に翻弄される姿が描かれており、非凡な才覚がありながらも、些細な歪みでうまくことが運ばなくなってしまう姿が非常に引き込まれた。

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    2023年10月27日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクトの私にとっての7作品目!

    今回の時代はプロジェクト中最長の900年超!!!
    平将門〜西郷隆盛まで・・・

    入れ替わり立ち替わり登場する海と山の一族の両方の特徴を持つ長老達は、歴史を刻む者たちを促す・・・

    歴史を刻む者たちは不遇と戦い、光明を掴み、栄え滅びていく。
    祇園精舎で始まる平家物語のように歴史の長い目で見れば勝者の一族はいずれ敗者の一族となってしまう・・・

    螺旋プロジェクトだからこそ、900年の歴史に一本の串を通して読むことができる、武士の生きた時代の物語ダイジェスト!
    →楠木正成や平将門について、もう少し掘り下げて読みたいと思った!

    政治のあり方や、統治者がどの

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    2023年08月13日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクト3作目。源平の戦いから明治維新までの約千年に渡る争いの物語。
    色んな経緯を背に憎み合い、争い、覇権を目指す二者がいて、その背景にはかならず2つの“族”の因縁がある。古の言い伝えのように語り継がれるようになっている“二つの族”の物語が本当に背景にありそうなことをお互いが気付き出し、訝りながらも抗えずその螺旋に飲み込まれていく。

    史実をこうして描かれて読むのも面白い。ここまでのシリーズで一番良かった。

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    2023年08月01日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクトという連作の、戦国時代、武士たちの物語。それぞれの作家が時代別に作品を作っている。次の時代を書くことになった作家は、前の時代の作品を読んでから作成するとしたら、8人の作家が参加したプロジェクトなので、相当な時間がかかったことが想像できる。
    本作品含めて力作揃い。

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    2023年07月23日
  • 猛き朝日

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    ネタバレ

    平家物語に鮮烈な楔を打ち込んだような生涯。源義経もそうだが、木曾義仲の生涯も頼朝と後白河法皇の薄汚い謀の前に消されてしまう。
    真っ直ぐで輝くような生命の迸りが眩しい。平家との和睦がなっていればとか行家をもっと早く切り捨てていればとか義仲を惜しむ気持ちは強い。軍師として登場した葵という女子の存在も面白く、これが歴史物ではなく空想であれば義仲に天下を取ってほしかった。

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    2023年07月20日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクトの1冊。
    平安ー中世のあれやこれやは、「海」と「山」の対立が原因だったのだ!は面白いけど…。駆け足過ぎて、もったいないと思いました。

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    2023年06月17日
  • 北天に楽土あり 最上義光伝

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    ☆4.4

    出羽にて単なる小さな勢力のひとつでしかなかった最上家を、東北でも有数の大名へと栄えさせたとして有名な最上義光。
    彼の波瀾に満ちた一生を書き上げた作品。

    若い頃は妹の義にも小言を言われてしまうような、ちょっと頼りなさもあった人。
    でも、大切な妹を守るためなら身を投げだしてでも守ろうとするような、優しい優しい人。

    そんな人が戦の世を生き抜き、大切な領民や領土を守るために、時には調略を用いて非道な決断も下しながら戦う。
    その覚悟を、決して軽く見るなどできないよな、と今の平和な世に生きるのんきな人として思う。
    何が起きてもおかしくないほどに乱れた世で裏切り裏切られ、家族であっても争った

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    2023年05月17日