天野純希のレビュー一覧
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先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。
2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。
この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝ちで何が負けかは分からない。
それらを七人の作家人が七様に描いてくれたのでどれも面白かった。
個人的には安国寺恵瓊も面白そうな人物で、その後に別の人物像で描いてもらえないだろうかとも思った。
この中では織田有楽斎や宇喜多秀家、小早川秀秋は面白かった。 -
Posted by ブクログ
島津四兄弟の末弟・家久が主人公。
4人兄弟の中でたった一人だけ母親が違う、そして実は父親は貴久ではないのでは?などという噂まであった家久。
家久自身、戦でしか居場所がない。と思い続け、兄たちや周囲の人に認めて貰いたい一心で「軍神」といわれる立場まで登りつめる。
本当に求めたものって?
居場所は戦場ではなかった。
最後に気付いたけれどそれを掴み取る事が出来なかった家久。
戦いのシーンと家久の内面との差が悲しい。
長兄・義久は弟たちに劣等感を持ちつつ当主として、兄として毅然と立とうとしている。
次兄・義弘は初め家久に対抗心を持っていた。
三兄・歳久はなんだかんだと家久の面倒を見ている。
この本の中では1番家久を「弟」として見てたのは歳久だと思う。
最後は本当に切ない。 -
Posted by ブクログ
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で前半の主人公格として登場した木曽義仲。その息子。
最後は悲劇だと分かってはいたが、ハラハラしながら読み進めた。他ならぬ平家を京都から追い出したのは頼朝でも義経でもなく木曽義仲なのだから、その手腕は優秀極まりないのだろう。また、頼朝が滅ぼした側になるので、義仲に非があるように歴史書が作られることは踏まえておくべきだろう。
義仲のもとに集う中原兄弟、巴、葵による群像劇がおもしろい。特に葵は人柄も含めて魅力的。
女軍師として描き、そしてそういう展開にして京都への行路に繋げるかぁと感心した。
闇堕ちする過程が雑だったかなと印象。なぜそうなった??いつの間に?みたいな、
とはいえ、死なないで、、と思える人物が複数いるというのは良い小説なのだろう。葵が良かった。