天野純希のレビュー一覧
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☆4.4
出羽にて単なる小さな勢力のひとつでしかなかった最上家を、東北でも有数の大名へと栄えさせたとして有名な最上義光。
彼の波瀾に満ちた一生を書き上げた作品。
若い頃は妹の義にも小言を言われてしまうような、ちょっと頼りなさもあった人。
でも、大切な妹を守るためなら身を投げだしてでも守ろうとするような、優しい優しい人。
そんな人が戦の世を生き抜き、大切な領民や領土を守るために、時には調略を用いて非道な決断も下しながら戦う。
その覚悟を、決して軽く見るなどできないよな、と今の平和な世に生きるのんきな人として思う。
何が起きてもおかしくないほどに乱れた世で裏切り裏切られ、家族であっても争った -
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ネタバレ螺旋プロジェクトの第3弾。
この作品は期間がメチャ長くて、それでも結構盛り沢山やったので、駆け足で進んだ感がまあまあ強い印象でした。
鎌倉時代のちょっと前から明治維新西南の役までの、時代の転換点?みたいなところを巧く描いていたと思います。が、平将門のところなんか、もうちょっとじっくりと読みたかった。将門と桔梗の関係とか。
新しい時代(というか国全体の組織)を作っていったのは、その時その時の世の乱れを国や民のために理想を掲げたもののふ。ただ、理想を求めて戦って理想をつくっても、それがいつか権力を維持することが目的になってしまった場合も多かったんかな。これが完全に史実と一致する訳ではないとは -
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信長を敵側から見た連作集。桶狭間に散った井伊直盛、長政が嫁お市、長島一向一揆を率いた本願寺坊官 頼旦、信玄が死後の武田勝頼、そして本能寺にいたる明智光秀
それぞれに魔王信長と対峙した物語が新鮮で面白い。
第一章 野望の狭間 桶狭間合戦は徳川のみならず井伊家にとっても、運命の決戦だった
第二章 鬼の血統 浅井長政に嫁いだお市は名実ともに長政の嫁として子に思いを残した
第三章 弥陀と魔王 『進者往生極楽 退者無限地獄』の旗印は信長には通じず
第四章 天の道 勝頼はおいつめられても最後まで自決せず闘った
第五章 天道の旗 光秀は信長と共に道を進んでいたが…
旅なるを 今日は あすはの -