天野純希のレビュー一覧
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螺旋プロジェクトの私にとっての7作品目!
今回の時代はプロジェクト中最長の900年超!!!
平将門〜西郷隆盛まで・・・
入れ替わり立ち替わり登場する海と山の一族の両方の特徴を持つ長老達は、歴史を刻む者たちを促す・・・
歴史を刻む者たちは不遇と戦い、光明を掴み、栄え滅びていく。
祇園精舎で始まる平家物語のように歴史の長い目で見れば勝者の一族はいずれ敗者の一族となってしまう・・・
螺旋プロジェクトだからこそ、900年の歴史に一本の串を通して読むことができる、武士の生きた時代の物語ダイジェスト!
→楠木正成や平将門について、もう少し掘り下げて読みたいと思った!
政治のあり方や、統治者がどのような階級の人達がと言うことは、その時代を生きる人達にとってはどうする事も出来ない、受け入れなければならない事!
今の時代は平和と民主主義が私達に豊かさをもたらしてくれてはいるが、未来の人たちから見たら私達の良い時代なのでしょうか?
良い時代であれば良いなぁと思います。
因みに、螺旋プロジェクトも残すところ一作
ここまで長かった・・・ -
Posted by ブクログ
☆4.4
出羽にて単なる小さな勢力のひとつでしかなかった最上家を、東北でも有数の大名へと栄えさせたとして有名な最上義光。
彼の波瀾に満ちた一生を書き上げた作品。
若い頃は妹の義にも小言を言われてしまうような、ちょっと頼りなさもあった人。
でも、大切な妹を守るためなら身を投げだしてでも守ろうとするような、優しい優しい人。
そんな人が戦の世を生き抜き、大切な領民や領土を守るために、時には調略を用いて非道な決断も下しながら戦う。
その覚悟を、決して軽く見るなどできないよな、と今の平和な世に生きるのんきな人として思う。
何が起きてもおかしくないほどに乱れた世で裏切り裏切られ、家族であっても争ったり、情勢によっては手にかけねばならないのは、どんなに胸引き裂かれる思いだったろうか。
戦にて自らを慕いついてくる部下たちに、死んでこいと言わねばならないその声は、どんなに力を込めて作った声だったろうか。
決して特別な人間ではなかったその男は、それでも自らを奮い起たせ前に進んだ。
あまりにもいとしくなる、そんな最上義光を書き上げている。
家臣たちなど脇役にも、活躍の差はあれど気に入ってしまう人たちがたくさんいて、その人たちの人生も時に涙しながら見守った。
588ページとボリュームいっぱいの作品ですが読むのが止まらない。
この人から見たらこんな風になるのか、と読むときの"敵味方"って本当に視点次第よな、と感心しながらのあっという間の読書時間だった。
初読みだったの天野純希さん、これからめっちゃ推してく。
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Posted by ブクログ
ネタバレ螺旋プロジェクトの第3弾。
この作品は期間がメチャ長くて、それでも結構盛り沢山やったので、駆け足で進んだ感がまあまあ強い印象でした。
鎌倉時代のちょっと前から明治維新西南の役までの、時代の転換点?みたいなところを巧く描いていたと思います。が、平将門のところなんか、もうちょっとじっくりと読みたかった。将門と桔梗の関係とか。
新しい時代(というか国全体の組織)を作っていったのは、その時その時の世の乱れを国や民のために理想を掲げたもののふ。ただ、理想を求めて戦って理想をつくっても、それがいつか権力を維持することが目的になってしまった場合も多かったんかな。これが完全に史実と一致する訳ではないとは思いますがリアリティのある描き方だったので、昔も今とあんまり変わらなかったんかな?と思いました。新しい時代の流れを作った人物が、その瞬間から新しい時代の流れに取り残された、みたいな感じ。
平将門、源頼朝、足利義満、徳川家康、西郷隆盛、上杉謙信と権力を持った者の最期が穏やか。戦に勝つことや国を治めるプレッシャーから解放されたからかな?
期間の長い物語だったので長老と呼ばれる「超越した存在」が複数登場していましたが、少し離れたところから見守る存在ではなく、積極的に歴史に関与して流れをスムーズにする存在のように思いました。桔梗、文覚、導誉、天海、世阿弥、美吉屋五郎兵衛、坂本竜馬、道鬼。どの長老も個性的でした。
この「もののふの国」では、個人的には山族が優勢な感じがしました。ま、どっちが勝ち、とかないですが(笑)。「ウナノハテノガタ」「月人荘士」と時代が進んで、単純な山族と海族との争いだった時代から、海と山が入り乱れ入り混じって複雑な感じでした。一読だけでは、理解ができていないところもいっぱいありましたが、おおむね楽しめました。
作中で「イソベリ」「ヤマノベ」という単語が出てきて軽く興奮しました(笑)。他の螺旋プロジェクトの作品とつながっているって改めて感じました。
面白かった。
螺旋プロジェクト、引き続き読みます。 -
Posted by ブクログ
信長を敵側から見た連作集。桶狭間に散った井伊直盛、長政が嫁お市、長島一向一揆を率いた本願寺坊官 頼旦、信玄が死後の武田勝頼、そして本能寺にいたる明智光秀
それぞれに魔王信長と対峙した物語が新鮮で面白い。
第一章 野望の狭間 桶狭間合戦は徳川のみならず井伊家にとっても、運命の決戦だった
第二章 鬼の血統 浅井長政に嫁いだお市は名実ともに長政の嫁として子に思いを残した
第三章 弥陀と魔王 『進者往生極楽 退者無限地獄』の旗印は信長には通じず
第四章 天の道 勝頼はおいつめられても最後まで自決せず闘った
第五章 天道の旗 光秀は信長と共に道を進んでいたが…
旅なるを 今日は あすはの神もしれ 光秀
「あすはの神」は、 『万葉集』巻二十に「庭中のあすはの神に小柴さし我は斎はむ帰り来るまでに」とある神
小説は解釈違い?
奈良工業高等専門学校 研究紀要 第55号(2019)
『愛宕百韻』の注解と再検討 勢田 勝郭