天野純希のレビュー一覧

  • 乱都

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    この作品は、表現がむずかしいけど、非常に興味深いものだ。足利義輝は別として、僕が今まで読んできた小説の中で、脇役だった人物が主役であり、それぞれの思いを持って生きていたことがわかった。特に畠山義就については、よく目にするけど、全く実像が分からなかったので、長年の懸案が1つ解決した。

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    2023年04月17日
  • もののふの国

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    螺旋プロジェクト
    フィクションノンフィクションあるけど、歴史がさっとわかった。
    歴史小説も面白いと思った。

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    2023年04月03日
  • 猛き朝日

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    祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
    沙羅双樹の華の色、盛者必衰のことわりをあらはす。奢れる者は久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
    たけき者もつひには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。

    人は塵みたいなものかもしれないけど それぞれ 色んな色で光ってる。
    この物語の義仲さんの生き様は せつなすぎます。

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    2023年04月01日
  • 風雲 戦国アンソロジー

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    それぞれの作家特有の語り口で、戦国時代の様々な時期や場所で生きてきた人物の姿が描かれており、とても読み応えがあった。

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    2023年03月14日
  • 剣風の結衣

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    ネタバレ

    史実の出来事とうまく話が絡められており、話に引き込まれていった。また、よくあるように主人公が無双するのではなく、守りたいものを取りこぼしてしまったり、目の前で奪われてしまう場面が多くあり、そこがより話に重みをもたらせていると感じた。

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    2023年03月01日
  • もののふの国

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    螺旋シリーズ7作目
    螺旋シリーズで1番好きな作品かも(まだ1冊残ってますが)。
    これだけの長尺の歴史を任されて大変だったと思いますが、史実にかなり忠実で歴史好きを唸らせる脇役たちも登場させるあたり、随分勉強されて書かれているなあ、と感心しました。
    戦国時代や幕末など、たくさんの本がでていますが平将門からつなげて読むと圧巻。まさにもののふの始まりから終わりまでの壮大なお話でした。
    でも短くキレイにまとめてあるので、それもまたよかったです。

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    2023年02月28日
  • もののふの国

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    ネタバレ

    螺旋プロジェクトの第3弾。

    この作品は期間がメチャ長くて、それでも結構盛り沢山やったので、駆け足で進んだ感がまあまあ強い印象でした。

    鎌倉時代のちょっと前から明治維新西南の役までの、時代の転換点?みたいなところを巧く描いていたと思います。が、平将門のところなんか、もうちょっとじっくりと読みたかった。将門と桔梗の関係とか。

    新しい時代(というか国全体の組織)を作っていったのは、その時その時の世の乱れを国や民のために理想を掲げたもののふ。ただ、理想を求めて戦って理想をつくっても、それがいつか権力を維持することが目的になってしまった場合も多かったんかな。これが完全に史実と一致する訳ではないとは

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    2023年02月06日
  • もののふの国

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    平将門から西郷隆盛まで。
    もののふの時代にうまく設定が落とし込まれている。
    そもそもこれだけ長大な時代をひとつの作品で描くなんてどんなに大変だったか…

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    2023年02月02日
  • 風雲 戦国アンソロジー

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    人が何かを悟って成長するって、良いよなぁっと思わせてくれた「又左の首取り」。松永久秀を描いた「生滅の流儀」(今村翔吾)。特に良かった。

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    2023年02月01日
  • 信長、天が誅する

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    信長を敵側から見た連作集。桶狭間に散った井伊直盛、長政が嫁お市、長島一向一揆を率いた本願寺坊官 頼旦、信玄が死後の武田勝頼、そして本能寺にいたる明智光秀
    それぞれに魔王信長と対峙した物語が新鮮で面白い。

    第一章 野望の狭間  桶狭間合戦は徳川のみならず井伊家にとっても、運命の決戦だった
    第二章 鬼の血統  浅井長政に嫁いだお市は名実ともに長政の嫁として子に思いを残した
    第三章 弥陀と魔王 『進者往生極楽 退者無限地獄』の旗印は信長には通じず
    第四章 天の道 勝頼はおいつめられても最後まで自決せず闘った  
    第五章 天道の旗  光秀は信長と共に道を進んでいたが… 

    旅なるを 今日は あすはの

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    2023年01月14日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    賤ヶ岳の七本槍を七人の作家が描く面白い構成。

    どの作家も、譜代の家臣がいなかった秀吉が、「うちにはこんな良い家臣がいるんだぞ!」と「七本槍」をでっち上げたような描き方が興味深かった。
    それによって多くの七本槍たちが悩むことなる。その苦悩の心理描写を、どの作家も上手く表現している。

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    2022年09月24日
  • 回天の剣 島津義弘伝(下)

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    ネタバレ

    関ヶ原の戦い前後の場面が描かれているが、戦の場面も細密に描かれておりとても読み応えがあった。また、それぞれの登場人物の思惑が事細かに描かれており、結末は知っているものの、とても話に引き込まれた。

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    2022年09月10日
  • 雑賀のいくさ姫

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    さまざまな人物の視点で話が展開されており、それぞれの登場人物がどのような想いを持ちながらその場にいたのかが想像でき、とても読み応えがあった。
    また、どの登場人物も個性が際立っており、とても愛着を持てた。

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    2022年09月10日
  • 衝天の剣 島津義弘伝(上)

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    ネタバレ

    島津義弘の視点を基本として話が展開しているが、場面によって別の人物からの視点で話が描かれており、相対している人物たちの想いについても触れることができた。
    特に、島津義久、義弘の兄弟が、互いに島津家のことを考えたり、同じような想いを持ちつつ、違う道を歩もうとしている描写が秀逸だと感じた。

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    2022年08月23日
  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の合戦をさまざまな人物の視点から描いたアンソロジー。それぞれの物語が最後に繋がるのかと思っていたけれど、結局は完全に独立したままだったのが少し残念ですが、短編程度の文章量で立場を変えて見ることができるのは興味深い。

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    2022年07月26日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日
  • 雑賀のいくさ姫

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    これこれ。天野さんのこういうの待ってた。武将が主人公よりも、やっぱり市井の民の希望や心意気が感じられるこういう物語がいい。
    キャラクター造形も好きだし、物語の締めくくりも素敵だった。
    漫画チックな王道だっていいじゃない。

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    2022年06月01日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    木下昌輝さんが好きで読みましたが、他の方の小説の雰囲気が分かって、読みたい作品を開拓出来たところが1番良かった。
    敵陣の登場人物がまぁまぁ一緒なので、自分の担当する武将に花を持たせるために寄せて書いてるのが、歴史小説はフィクションとはいえ、続けて読むと寄せてる感が出るのだけが複雑な気分になった。それぞれ短編としては面白いものが多くて好きです。

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    2022年05月31日
  • 燕雀の夢

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    よかった。解説を読むまで下剋上がテーマとはわからなかった。単純に偉大な武将の父の土台がテーマかと思っていた。最後だけ毛色が違うと思ったら、それが下剋上は親子関係も捨てる、ということだったとは。やはり解説者は別のところを見るのだな。

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    2022年04月04日
  • 破天の剣

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    九州の島津家久を主人公とした歴史小説。九州を舞台にした戦国時代の物語は初めて読みました。軍略の神と称された主人公が、巧妙な策略で大軍を破るシーンは興奮しました。若い歴史小説作家の他の作品にも期待です!

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    2022年03月13日