梨木香歩のレビュー一覧

  • f 植物園の巣穴

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    ネタバレ

    クロは千代でカエルは成長して道彦の名前をもらい、千代は千代に戻った。
    「椿宿の辺りに」で夢落ち二段話ってところかな。

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    2020年09月14日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    自然の描写に癒された。
    エストニアの知識だけではなく著者の独特な感想や、幽霊騒ぎ等のハプニングがあって面白かった。
    著者一行がハプニングを楽しんでいるように思えて、その姿勢を見習いたいと思った。
    旅にハプニングは付き物で、それを楽しめる人が旅を本当に楽しめる気がする。
    私も実際にエストニアの自然を感じてみたい。

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    2020年07月16日
  • 岸辺のヤービ

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    ネタバレ

    コロボックルとか、ガンバとか、ニングルとか、ムーミンとか、湖沼地帯の描写のどこかに潜んでいるドリトル先生とか、懐かしいモチーフが温暖化の時代に出てきていて(あの頃は氷河期の心配をしていたような気がする)うれしくなった。
    この人ならではの静かさと奇想天外さと。

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    2020年06月08日
  • f 植物園の巣穴

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    理知的で人に冷たい主人公に肩入れできず、不思議な状況をあれこれと分析したがる様子がやたらと気に障っていました。中盤から後半にかけて謎が解明されていくさまが気持ちよく、最初から二度読みをして随所に張り巡らされた伏線を知ることになりました。

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    2021年06月17日
  • 海うそ

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    とても静かな世界観

    生い茂る樹木 飛び交う野鳥
    時折 突然現れる野生動物
    足元の草 温度 湿度 風

    少し空気は重いけれど
    どろりとしたものはなく

    巻頭の地図を何度も見たり
    分からない植物をGoogleセンセに聞いてみたり

    そんなことは 久しぶりで
    新鮮な感じがして
    そんな部分でも、楽しめた

    変わっていくことは 避けられない
    一概に 悪いとも言えない
    いいか悪いか、やってみなければ分からない
    ということも たくさんだ

    だけど
    すっかり島が変わってしまった
    残念だった
    当時の面影すら残さずに…
    せめて、もう少しだけでも…
    そう 思った

    うっそうと木々が生い茂る
    湿った森を 歩きたくなった


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    2020年05月18日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    とても短い話だけど、どれも印象的。
    文字から映像が浮かぶ。
    なんだかどの話も「旅」しているよう。

    5年後とか、10年後にまた読み返したい。

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    2020年03月28日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    時間軸2つからなる物語

    むかしのままの手の入らない自然がいいのか、人が自然を楽しめるようにと計画される開発もありなのか

    まさに今、家の近くの川沿いの公園化が行われていて、重機が入り、四季の移り変わりを見てきた木がある日行ってみると切られていたりする
    胸がギュッと痛くなるが、誰も入れないよりも、自然に近づける場所があって、観察できること、季節を感じる機会を増やして、知ることで守る気持ちを持てるようにすることはいいことなんだろうか、
    と思い直すようにしている

    まっさらの原生林ではなく、何らかの形で人が作った場所なら尚更なこと、自分の感傷で物事を考えてはいけないのかという葛藤を日々感じている

    自然と記憶の中の場面とどう折り合いをつけていくか
    その内自分自身もいずれこの世から消えていく自然物の一つ
    物語の中に自分を置いて考えてみる

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    2020年09月07日
  • f 植物園の巣穴

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    最初の方は戸惑いの方が大きく流れを掴めませんでした
    しばらく読み進むと、それまでの話に合点が行き始め、不思議ワールドへ自分の意識も飛んでいきます
    ゆったりと行ったり来たり、自分の幼少時の記憶もぽこぽこと泡のように立ち上がって来て、お話の世界をたゆたいました

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    2020年02月29日
  • 岸辺のヤービ

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    ヤービ、可愛い。でも可愛いだけじゃない。
    静かに丁寧に生きてゆくこと、世界に対する好奇心。語り口が優しく丁寧で上質な手触りです。

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    2020年01月14日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    梨木さんの本は2冊目だが、話題になっていたのに読んでなかった。
    ミステリの世界をちょっと歩いてみようと思ってから、文学作品から少し遠ざかっていた。
    仕事を辞めた途端に、後を引かない話がいいと思うようになったのが原因かもしれない。仕事に逃げられなくなると、身軽な日常の方が健康上よろしいのではと思いついた。ストレスの源は仕事だと思っていたが、今になって思うとちょっとした逃げ場だったかもしれない。
    あまりに本が溢れているので、退職後の時間の使い道に迷ったついでに、あまり知らないジャンルに踏み込んでみたらこれが面白過ぎた。

    そして最近、何か足りない、情緒にいささか偏りがあると思い始めた。それが全部ミステリにどっぷり漬かり過ぎたので、幼い頃から馴染んできたものを手放しからではないかとふと思った。文学書のような区別の難しいミステリも多くてまだまだ卒業できそうになけれど。最近そんな気がしていた。

    梨木さんの本を手にして、こういう文章が心を落ち着かせるのか、帰るところはこういう世界なのかもしれないと気がついた。
    身の回りの話題から、世界を大く広げるようなエッセイ集だった。「ぐるり」と言う言葉は、「周り」ということに使われる。母の田舎では「田んぼのグルリの草刈りをしよう」「家のグルリをひと回り」などと普通に使う。

    「グルリのこと」という題名の「グルリ」とは、「グリとグラ」に近い何かの名前なのかとぼんやり思っていた。わたしは何でも予備知識なしで取り掛かる欠点がある。

    境界を行き来する
    ドーバー海峡の崖からフランスの方に身を乗り出して見た時気づいた、「自分を開く」と言うことからつぎつぎに連想される事がらについて考える。

    隠れていたい場所
     生垣の中と外、内と外からの眺めや中に住んで見たい思いがイスラムの女性の服装について考える。
    イスラームの女性の被りものは、覆う部位や大きさ、また国によって様々な呼び名があるが、総称してヘジャーブという(略)イスラームに対する批判の中には、唯々諾々とヘジャーブを「纏わされている」女性たち自身に対するものもある。「隠れている」状態は、それを強制させられていることに対する同情とともに抑圧に対する自覚がなく、自覚があるなら卑怯であり、個として認められなくても当たり前、というような。
    それから、そういう印象を受けるイスラームの問題や、われわれの受け取り方や、わかろうとする無理について考える。面白い。

    風の巡る場所
    観光客が向けるカメラの先にいる現地の人たちに対する思いや、旅人の自分や大地を見つめて、考えたことなど。

    大地へ
    少年犯罪について、教育者の態度、子を亡くした親の悲痛な心について。逆縁の不孝、冠婚葬祭の風習などについても。

    目的に向かう
    この分は実に「ぐるりのこと」なので面白い。車で信楽に出掛けたところ、回り道をしてしまって伊賀上野についたり、昔ながらの田舎の庭が、イングリッシュガーデンの始まりに似ていると思ったり、私も野草や花が好きなので、近代的な花もいいが、昔ながらの黄色いダリアや千日紅、ホウセンカなどが咲いている庭を見ると懐かしい。共感を覚えて嬉しくなった。

    群れの境界から
    映画「ラストサムライ」を見て思ったこと。葉隠れの思想、西郷隆盛の実像などの考察。
    群れで生きることの精神的な(だからこそ人が命をかけるほどに重要な)意義は、それが与えてくれる安定感、所属感にあり、そしてそれは、儒教精神のよってさらに強固なものになる(その「強固」もうすでに崩壊に向かっている訳だけれど)この儒教精神も絶妙な遣りかたで(結果的に見れば。その時々で都合のいいように使われてきたことの堆積が宋見えるだけかも知れないけれど)為政者側に役立ってきた。
    こういう物語や、現実につながる過去の歴史が思い当たる。

    物語を
    風切羽が事故でだめになったカラスに出会う、あんたは死ぬ、と言って聞かせた後、帰り道でカラスが民家の庭にいるのを見る。迷子のカラスがペットになった話があったなと思う。カラスと目が合って「そうだとりあえず、それでいこう、それしかない」と思い、そうだ、可能性がある限り生物は生きる努力をする。生き抜く算段をしなければ。
    アイヌのおばあさんの処世術について。
    ムラサキツユクサの白花を見つけたが、そこが住宅地になってしまって胸が痛んだこと。
    本当にしたい仕事について、

    物語を語りたい。
    そこに人が存在する、その大地の由来を


    ますます好きになった梨木さんという作家の物語を楽しみに読みたい。

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    2020年01月11日
  • 岸辺のヤービ

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    教師のわたし(ウタドリ)がマッドガイド.ウォーターの岸辺に棲む、小さな生きものヤービを語る物語。 章ごとのタイトルとサブタイトル、語り口調、字のフォントなどが可愛いらしくて、どこか懐かしい作りになっている。 物語自体もさほど、ハラハラドキドキする場面は少なく、やさしく、穏やかに進んでいく。 でも、たくさんのテーマがみてとれた。 環境問題、経済問題と親のイライラ等。私は、名前について話す場面が印象的だった。叔父さんが、ヤービたちの名前の考え方を、そのもののためだけの特別な名前に変える時期じゃないかな?というところ。私が子育てをしていた頃、「〇〇ちゃんのお母さんって言われるのは嫌だ」って言われ始めた。それを思い出した。名前ひとつにしても、時代やコミュニティの社会性を映し出す。

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    2019年12月05日
  • 岸辺のヤービ

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    ファンタジーなのかな?と少しためらっていたけど、2巻も発売されたことにより挑戦。
    ウタドリさんが、ヤービから聞き出したヤービ族たちのお話。
    冒険もあるけど、ドキドキよりほんわかしている。
    ヤービたちの暮らしが楽しそう。
    ウタドリさんの暮らしも。

    続編もたのしみです。

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    2019年11月30日
  • 岸辺のヤービ

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    ネタバレ

    梨木さん久々の児童文学!
    森、そこに住む生き物たち、ボート、違う種族との交流、梨木さんの好きなものがめいっぱい詰まってる感じ。
    突如放浪に出ちゃうお母さんもいれば、母が精神病んでるっぽい女の子が「きょげんへき」持ちだったり、その子に影響されて拒食症になっちゃう女の子などなど、書いてると結構暗いような要素もふんわりとつつまれて、優しいファンタジー世界の中に存在している。まあ、そういうこともあるよね、という程度の感じがなんともらしいな、と思う。
    他の生き物によっていのちをつなぐ、ということ、「大きい人」たちによってヤービたちの世界が壊されつつあるということ。この辺のテーマもいかにも梨木さん、という。この辺りは、また続巻で…という感じかしら。
    「同じ、生きものどうしだからね」っていうパパ・ヤービの言葉がじんわり沁みてくる。

    ウタドリ先生を通じたあくまでやさしいまなざしが、ゆりかごにいるみたいな心地よさでヤービの世界に浸らせてくれる。

    「お礼をしたいんです」
    ……
    「そんな必要はないんですよ」
    というヤービとウタドリ先生の最初のやり取りがもう、なんだかいいな、とじんわりしてしまった。

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    2019年11月14日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

     やはり一番は『ニオツヒメ』かなぁ。切ないような、ほんのりあたたかいような。日本史が好きだから~と言う事を抜きにしても、この話が一番好き。
     それ以外だと『本棚にならぶ』が、え…?そう言う事…?って、よくわからないままの恐怖。コワイけど、こんな本屋さんがあったら行ってみたいかも。かけていって収納ってどんな時に思いつくのか……。
     “トウネン”も“トウネンの耳”もひたすらに気になる。表紙にいるのがトウネン?

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    2019年11月13日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    君たちはどう生きるか、という戦時中に書かれた自身の生き方を考えることに主題を置いた名著(ただし、結果として戦争を止めることはできず、それは後世の話かもしれないが)を受けて、その主人公にちなんだコペルと呼ばれる少年が登校拒否の友人であるユージンに会いにいくことに。様々な、もやもやを抱えて生きている少年たち、そのもやもやは言葉で説明できることではまだなくて、そして語彙だけでなく経験からも完全に定義できないものでもあり、そうしたことをより理解しようと近づいていく行為こそが、人生を彩る。ただただ大人になるだけなんて、本当に不幸だ。興味や好奇心とは、人を大きく大きくしてくれる。ゴールがどこにあるかはとにかく、自身の開かれた感性は、決して閉じてはいけない。そんなことを思った。
    出来事は、衝撃のAVに出演してしまい、大きくというか壊滅的に傷つき、墓場というアクチュアルな死に場所にいたいという思いを持ったインジャと呼ばれる女の子との接触から大きく動き始める。コペルは、ユージンたちと一緒に、料理を作ったり、会話をしながら、かれらにとってとびきりの冒険の一日が少しずつ過ぎていく。群れの大切さ、心の拠り所としてのサードプレイスの大切さ、そして自分なりの生き方の定義、強く強く、前に進もうというメッセージ。自分のこととして、生き方を集団の中で、群れの中で感じ、そして希望を持つ子供たちから大人への成長の大きな一歩を描いている。

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    2019年11月05日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    なんか・・・良さそげな内容なんだけど、文章が頭に入ってこないもどかしさ。
    情景がストンと浮かんでこないんだよね。
    想像力の無さかな。

    たまにとても心の琴線に触れる言い回しがあったり。
    いろいろと思いを馳せたくなる。

    うーーん。なんだかもやもや。

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    2019年10月28日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    はぁぁぁぁ。素敵。
    エストニアには私も2012年の5月(梨木さんの行く3ヶ月前だ!)に行って一目惚れした。
    ロンドンから1人、タリンに向かう飛行機の中で、タリンのミュージシャンのお兄さんに出会い自作のCDを貰ったのを皮切りに、タリンではちょうど音楽祭が開催されていて、街の至る所で音楽が鳴り響く。広場のレストランでは夕暮れ時おばあさんたちが食事前にテーブルを囲んでいっせいに歌い出す。夜10時になっても明るい夜道で青年の鳴らすギターの音がする。

    私が行ったのはタリンだけだったけど、
    この本では梨木さんたちはエストニアをぐるりと一周。
    文化というより、自然との共生を感じる旅をする。
    すぐそばに自然がありその中で身の丈に合った生活をし、お金はないけれど自給自足で暮らすの、という島のおばあさん。
    日本にもそういう地域はあるにせよ、失われつつある風景。

    梨木香歩さんのすごいところは草の名前とか鳥の名前をよく知っていて、自然と一緒に暮らしているところ。
    だからこそ環境破壊や戦いに対する怒りややるせなさの気持ちが本当のものとして伝わってくるんだよなぁ。

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    2019年10月13日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    猫や犬なら飼い主と交流があるのは不思議はないけれど、鳥でも子どもの頃最初飼った手乗り文鳥は、私のことを友達と思って一緒に遊んだり、時々私に命令することがある。一方でそれほど感情のやりとりが感じられない個体もいる。著者は障害があって野性に返せないイエスズメのヒナを目が開く前から保護することになって、若い頃は友達として一緒に遊んだりピアニストである著者のピアノに啓発されてさえずりを発達させるのを目にしたり、その後は老年まで穏やかな関係をすごしてなんと12年以上を過ごしたという。野生の鳥でもこんなに気持ちが通じる個体もいるのだ。

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    2025年07月27日
  • 海うそ

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    この人の本には、毎回毎回、いつまでも読んでいたいと思わせられるのが不思議。
    静かな語りを心地よく味わっていると、終盤、がらっと空気が変わるところが『村田エフェンディ滞土録』的。

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    2020年06月20日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

    梨木さんの短編集。
    表題作の「丹生都比売(におつひめ)」が
    ほぼ半分を占めています。

    丹生都比売は史実を基にしたファンタジーっぽくて
    面白かったです。個人的に好きなのは「夏の朝」。
    母親と子供の先生とのやり取りのイラつく状況を
    イラつかずに読めるのは梨木さんの文章の
    なせる業でした。この題材は作者さんによって
    書き方が変わるでしょうね(´艸`*)

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    2019年07月26日