梨木香歩のレビュー一覧

  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    梨木香歩さん、こんな本も書いてるのか、ということで読んでみた。

    ビジネス書みたいなタイトルだが、そうではなくて、自分の中にリーダーを持てという、若者向けたメッセージ。

    しかし、私が若者に梨木氏の本を進めるとしたら、これではなく、小説を薦めるかな。

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    2025年05月05日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    洋館の裏庭から自分の心を取り戻すような旅に出る照美。 今でいう異世界に迷い込むような事なのかな?自分自身の心と向き合って、本当の自分を取り戻すような。 読んでいて不思議な気分になったけど、ラストは今までのもやもやがスッキリ晴れたし、ホッとした。

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    2025年05月05日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    情景描写、自然の描写、ガーデンとか森
    想像してみると住みたくなるような魔女の家
    本編以降のショートは必要だった?

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    2025年05月21日
  • 椿宿の辺りに

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    ストーリー自体はなんとも言えないひたすら退屈なのですが、やはり梨木さんの文章の面白みやユーモアが散りばめられているので最後まで読まないともったいない気分にさせられる。梨木さんが描く人間味が好きすぎる。

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    2025年04月22日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    「西の魔女が死んだ」の著者、梨木香歩さんのエッセイ。本書では、他国の人々の出会いや触れ合いが書かれている。文化の違う国で出会った人々との忘れられない思い出。おもしろかった。

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    2025年04月18日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    梨木香歩さんらしい静かな文章だったが、その実結構主張があった内容だった。自分はここまで感受性よく生きてはいないなぁ。

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    2025年04月17日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    植物の知識が少ないため、知らない植物が登場するたび画像検索をしていました。
    カラスウリの花は印象的。

    NHKで10分程度のアニメにしてほしいなとか思いました。
    この独特な世界観を視覚的に味わいたい。

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    2025年04月08日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    タイトルのイメージより複雑難解。聞き慣れない地名や人名が多いのもあるけどなにより異文化!しっくりこない部分も多々ありつつ、そんな人たちやそんな考え方があるものなんだなあと蚊帳の外から眺める感覚で読んだ。1回では消化できないけどちゃんと読めたら楽しいんだろうなと思った。このエッセイがちょっと難しくて心が折れかかっているので、積読の『ピスタチオ』と『海うそ』が楽しく読めることを祈るばかり…

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    2025年03月14日
  • 炉辺の風おと

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    ネタバレ

    梨木さんのエッセイはある時から、見つけると必ず手に取っている。
    日常に繋がるエピソードでありながら、彼女の視点が、ことばが、非日常に導いてくれる、あるいは別の価値観、選択肢を見せてくれて、日常の行き詰まりを緩和してくれるので、だいたいいつもすがるように読んでいる(笑)
    しかし、今回は書かれた時期や媒体のためか、全体に「焦燥感」のようなものを感じた。
    それでも、いくつかのことばに、胸がすっとしたり、「これでよいのだ」と救われた。
    また、引用された本のほとんどが私の「読みたい本リスト」に追加された。
    自分のペースでやりたいことをやりたいときにやりたいだけやって、なんとか死ぬまで生き延びよう!との決

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    2025年03月02日
  • りかさん(新潮文庫)

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    リカちゃん人形を欲しがったのに市松人形のりかさんをプレゼントされて素直に受け取る子供なんている???私は人形が怖いが、それこそほんとうの人間のように感情や念を密かに抱いているように思えるから。本作はあたたかい作品だけれど、人形に対する恐怖は増した。

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    2025年03月01日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    染めや織り、能、植物の知識もなく、それぞれのルーツや情報量が多すぎてなかなか読むのが難解だったけど途中で読むのをやめようと言う気持ちにはならなかった。古民家で丁寧な暮らしをする日々や、だんだんに謎が解け繋がっていく感じがよかった。『りかさん』を読んだらまた読み返してみようか…

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    2025年02月25日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    最初から最後まで不思議な世界観。庭の植物や近所の山や、道すがら奇妙なものが出てくるものの正体は、西洋であれば植物の妖精のようだが、その植物は日本に自生する植物であり、妖精も日本らしく風流でしっとりしていて、時には子憎たらしかったり、いたずら者もおり、そして妖しい。
    いわゆる海外のファンタジーに出てくるキラキラした妖精も好きだけれど、この小説に出てくる妖のような存在は、肌馴染みがある感じがし、生と死の世界観もなんだかしっくりくる。

    出てくる植物の姿を知って読むと、より一層世界観が楽しめる。

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    2025年03月03日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    感動出来るお話なのに、私には少し難しかったので途中飛ばし飛ばしに読んでしまった
    何年か後にゆっくりじっくり読みたいです

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    2025年02月05日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    家守奇譚などを読んでいて和風のイメージがあったため、梨木さんが海外で暮らしていたことを知らず驚いた。

    クリスマスの話が好きです。
    ゲストをたくさん呼んだり、各々料理を準備したり、ネームプレートを用意したり、みんなでツリーの下にプレゼントを積んだり…
    そんな文化祭みたいなイベントが日常に組み込まれていることが羨ましい。
    それと、最後の章の、マイ箸を機内食で使用した後に客室乗務員の方が「お洗いしましょう」というところ。ホスピタリティがすごい。

    「自分が彼らを分からないということは分かっていた。好きではなかったが、その存在を受け容れていた。
    理解はできないが受け容れる。ということを、観念上だけの

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    2025年02月02日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木さんの本は何冊か読んできたけど、中でも少しハードな題材の物語だったという印象。
    自己、生殖、性、生命、循環…。
    幻想的ではありながらも、SF的な要素もあって新鮮な読み心地だった。

    風野さんの「性別への嫌悪感」みたいなものがすごくリアルで共感した。私自身も「男の子になりたい」というより「女の子をやめたい」と思ったことが何度もあったし、「みーんな細菌になって無性別になればいいのに」って思っていたこともあったので、風野さんの考えを馬鹿らしいとは思えなかった。

    特に印象的だったのは、最後の沼地での富士さんのセリフ。
    『沼地は、もう、前のような方法では生殖を行わないから、彼らはこの種の、最後の人

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    2025年01月27日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    小さな雀と寡婦の優しい愛の話。
    昔飼っていた可愛い可愛いウサギと柴犬を思い出す。
    動物とは素直でなんと愛しい生き物か。

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    2025年01月08日
  • りかさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (シスジェンダーの)「男」にも「女」にもなれないわたしは、◯◯は◇◇が好き(なものだ)という文言が出ると、やりきれない上になかなかわかってもらえない、表現も難しい苦しみのために本を閉じてしまいたくなるのだけれど……。なんというのだろうか。「昔」から織りなしてこられたいとなみや科学では解けないふしぎに子供時代ごとかぶさっていくようなこの本は、ひだに染み入ってくるやさしい水のように、「人形」たちとのかかわりや桜の木との攻防も含めて、ぬくもるのだと思う。

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    2025年01月01日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    「理解は出来ないけど受け容れる。」
    さまざまな意味での「異邦人」を受け容れることは、今の日本社会を生きる私たちに必要な姿勢なのだと思う。理解が出来ないものは受け容れられない、そんな価値観が蔓延るなかで、ウェスト婦人の受け容れる姿勢には気持ちが暖かくなった。
    理解出来なくても受け容れていいんだ、と安心感すら覚えることのできる、素敵なエッセイだった。

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    2024年12月31日
  • 椿宿の辺りに

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    『f植物園の巣穴』姉妹編。

    『f植物園の巣穴』より読みやすかったけれど、後半すんと終ってしまった。
    映画のエンディングのような、お祭りの後のような少し寂しい感じがした。
    佐田山幸彦のキャラが良かったので、山幸彦でまた別のお話を書いてくれないかな。
    山彦と海子の会話がもう少し聞きたかった。

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    2024年11月27日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    "西の魔女が死んだ"を中学生の時に読んで好きだったので、同著の本を見つけて読んでみた。
    あれよりも格段にファンタジー色が強くて、海外児童書のファンタジーが好きな人は好きだと思う。
    雰囲気としてはミヒャエルエンデのモモとかに近いかなと思った。
    分かるような分からないような、ポエティックな感じ。

    雰囲気は好きだったんだけど、メタファーや意味するところが分からない箇所が多くて、そこは少し難しく感じてしまった…
    もうちょっと集中して読むべきだったのか、感受性が鈍っているのか…

    物語が進むにつれてテルミィや周りのキャラクターたちが自分の傷や醜い感情なんかと向き合い、わかり合ってい

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    2024年11月18日