梨木香歩のレビュー一覧

  • f 植物園の巣穴

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    どなたかが不思議の国のアリスに似てるとおっしゃっていますが、まさしくまさしく。和製不思議の国のアリス。(物語の始まりが穴なのも。)もしくは、世界観が千と千尋の神隠しっぽい。梨木果歩作品に共通する、生と死、消失と再生の物語。

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    2020年09月29日
  • f 植物園の巣穴

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    ネタバレ

    クロは千代でカエルは成長して道彦の名前をもらい、千代は千代に戻った。
    「椿宿の辺りに」で夢落ち二段話ってところかな。

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    2020年09月14日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    自然の描写に癒された。
    エストニアの知識だけではなく著者の独特な感想や、幽霊騒ぎ等のハプニングがあって面白かった。
    著者一行がハプニングを楽しんでいるように思えて、その姿勢を見習いたいと思った。
    旅にハプニングは付き物で、それを楽しめる人が旅を本当に楽しめる気がする。
    私も実際にエストニアの自然を感じてみたい。

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    2020年07月16日
  • f 植物園の巣穴

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    理知的で人に冷たい主人公に肩入れできず、不思議な状況をあれこれと分析したがる様子がやたらと気に障っていました。中盤から後半にかけて謎が解明されていくさまが気持ちよく、最初から二度読みをして随所に張り巡らされた伏線を知ることになりました。

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    2021年06月17日
  • 海うそ

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    とても静かな世界観

    生い茂る樹木 飛び交う野鳥
    時折 突然現れる野生動物
    足元の草 温度 湿度 風

    少し空気は重いけれど
    どろりとしたものはなく

    巻頭の地図を何度も見たり
    分からない植物をGoogleセンセに聞いてみたり

    そんなことは 久しぶりで
    新鮮な感じがして
    そんな部分でも、楽しめた

    変わっていくことは 避けられない
    一概に 悪いとも言えない
    いいか悪いか、やってみなければ分からない
    ということも たくさんだ

    だけど
    すっかり島が変わってしまった
    残念だった
    当時の面影すら残さずに…
    せめて、もう少しだけでも…
    そう 思った

    うっそうと木々が生い茂る
    湿った森を 歩きたく

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    2020年05月18日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    とても短い話だけど、どれも印象的。
    文字から映像が浮かぶ。
    なんだかどの話も「旅」しているよう。

    5年後とか、10年後にまた読み返したい。

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    2020年03月28日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    時間軸2つからなる物語

    むかしのままの手の入らない自然がいいのか、人が自然を楽しめるようにと計画される開発もありなのか

    まさに今、家の近くの川沿いの公園化が行われていて、重機が入り、四季の移り変わりを見てきた木がある日行ってみると切られていたりする
    胸がギュッと痛くなるが、誰も入れないよりも、自然に近づける場所があって、観察できること、季節を感じる機会を増やして、知ることで守る気持ちを持てるようにすることはいいことなんだろうか、
    と思い直すようにしている

    まっさらの原生林ではなく、何らかの形で人が作った場所なら尚更なこと、自分の感傷で物事を考えてはいけないのかという葛藤を日々感じている

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    2020年09月07日
  • f 植物園の巣穴

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    最初の方は戸惑いの方が大きく流れを掴めませんでした
    しばらく読み進むと、それまでの話に合点が行き始め、不思議ワールドへ自分の意識も飛んでいきます
    ゆったりと行ったり来たり、自分の幼少時の記憶もぽこぽこと泡のように立ち上がって来て、お話の世界をたゆたいました

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    2020年02月29日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    梨木さんの本は2冊目だが、話題になっていたのに読んでなかった。
    ミステリの世界をちょっと歩いてみようと思ってから、文学作品から少し遠ざかっていた。
    仕事を辞めた途端に、後を引かない話がいいと思うようになったのが原因かもしれない。仕事に逃げられなくなると、身軽な日常の方が健康上よろしいのではと思いついた。ストレスの源は仕事だと思っていたが、今になって思うとちょっとした逃げ場だったかもしれない。
    あまりに本が溢れているので、退職後の時間の使い道に迷ったついでに、あまり知らないジャンルに踏み込んでみたらこれが面白過ぎた。

    そして最近、何か足りない、情緒にいささか偏りがあると思い始めた。それが全部

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    2020年01月11日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

     やはり一番は『ニオツヒメ』かなぁ。切ないような、ほんのりあたたかいような。日本史が好きだから~と言う事を抜きにしても、この話が一番好き。
     それ以外だと『本棚にならぶ』が、え…?そう言う事…?って、よくわからないままの恐怖。コワイけど、こんな本屋さんがあったら行ってみたいかも。かけていって収納ってどんな時に思いつくのか……。
     “トウネン”も“トウネンの耳”もひたすらに気になる。表紙にいるのがトウネン?

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    2019年11月13日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    君たちはどう生きるか、という戦時中に書かれた自身の生き方を考えることに主題を置いた名著(ただし、結果として戦争を止めることはできず、それは後世の話かもしれないが)を受けて、その主人公にちなんだコペルと呼ばれる少年が登校拒否の友人であるユージンに会いにいくことに。様々な、もやもやを抱えて生きている少年たち、そのもやもやは言葉で説明できることではまだなくて、そして語彙だけでなく経験からも完全に定義できないものでもあり、そうしたことをより理解しようと近づいていく行為こそが、人生を彩る。ただただ大人になるだけなんて、本当に不幸だ。興味や好奇心とは、人を大きく大きくしてくれる。ゴールがどこにあるかはとに

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    2019年11月05日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    なんか・・・良さそげな内容なんだけど、文章が頭に入ってこないもどかしさ。
    情景がストンと浮かんでこないんだよね。
    想像力の無さかな。

    たまにとても心の琴線に触れる言い回しがあったり。
    いろいろと思いを馳せたくなる。

    うーーん。なんだかもやもや。

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    2019年10月28日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    はぁぁぁぁ。素敵。
    エストニアには私も2012年の5月(梨木さんの行く3ヶ月前だ!)に行って一目惚れした。
    ロンドンから1人、タリンに向かう飛行機の中で、タリンのミュージシャンのお兄さんに出会い自作のCDを貰ったのを皮切りに、タリンではちょうど音楽祭が開催されていて、街の至る所で音楽が鳴り響く。広場のレストランでは夕暮れ時おばあさんたちが食事前にテーブルを囲んでいっせいに歌い出す。夜10時になっても明るい夜道で青年の鳴らすギターの音がする。

    私が行ったのはタリンだけだったけど、
    この本では梨木さんたちはエストニアをぐるりと一周。
    文化というより、自然との共生を感じる旅をする。
    すぐそばに自然

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    2019年10月13日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    猫や犬なら飼い主と交流があるのは不思議はないけれど、鳥でも子どもの頃最初飼った手乗り文鳥は、私のことを友達と思って一緒に遊んだり、時々私に命令することがある。一方でそれほど感情のやりとりが感じられない個体もいる。著者は障害があって野性に返せないイエスズメのヒナを目が開く前から保護することになって、若い頃は友達として一緒に遊んだりピアニストである著者のピアノに啓発されてさえずりを発達させるのを目にしたり、その後は老年まで穏やかな関係をすごしてなんと12年以上を過ごしたという。野生の鳥でもこんなに気持ちが通じる個体もいるのだ。

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    2025年07月27日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    この人の本には、毎回毎回、いつまでも読んでいたいと思わせられるのが不思議。
    静かな語りを心地よく味わっていると、終盤、がらっと空気が変わるところが『村田エフェンディ滞土録』的。

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    2020年06月20日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

    梨木さんの短編集。
    表題作の「丹生都比売(におつひめ)」が
    ほぼ半分を占めています。

    丹生都比売は史実を基にしたファンタジーっぽくて
    面白かったです。個人的に好きなのは「夏の朝」。
    母親と子供の先生とのやり取りのイラつく状況を
    イラつかずに読めるのは梨木さんの文章の
    なせる業でした。この題材は作者さんによって
    書き方が変わるでしょうね(´艸`*)

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    2019年07月26日
  • りかさん(新潮文庫)

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    梨木香歩さんシリーズ。

    3つの短編からなる本です。

    一つ前に読んだ「からくりからくさ」の前後譚で、これも女性の世界の物語ですね。

    最初の2編は、主人公ようこ(まだ「蓉子」ではない)が少女で、日本人形の「りかさん」と出会う頃のお話。

    寄せ集めの雛飾りを始め、なかなか難しい人形たちの固く絡まった人生?を、ようこがりかさんの力を借りながら解きほぐして行きます。

    人形と話をするというのは、ファンタジー、またはスピリチュアルに思えるけど、感じやすい女の子には普通にできることなのかもね・・・と、読んでて思った。

    りかさんと、ようこの祖母・麻子さんがことのほか魅力的。
    若い女じゃなくてやっぱおば

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    2021年06月10日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    再読。梨木さんが渡り鳥を追いかけて綴ったエッセイ。カヌーに続き、梨木さんのパワフルな行動に驚かされた。たくさんの鳥の細やかな描写もすごいが、鳥を見つめる目がそのまま自分の内面に向かっていく道筋にも引き込まれる。私のぼんやりとした感想を解説の分析が隅々まで言語化してくれているので、これ以上書くことがない。

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    2019年03月04日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    ネタバレ

    再読。エッセイ。タイトルの通り身の回りのことから、政治や国際情勢や世界のことまで幅広い。それも唐突な跳躍ではなく、世界は自分の延長にあり、世界の帰着に自分があるということをしっかりと考えさせてくれる。梨木さんが物語を語ることによって伝えてくれる想いをしっかりと受け止めていきたい。

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    2019年02月19日
  • 海うそ

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    せつない。
    上手く言葉にできないのだけど、寂しかった。

    本を開くと、遅島の美しい風景、清らかな空気が飛び出してくるようだった。
    不思議な感覚。
    もう一度読みたいな。

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    2019年02月08日