梨木香歩のレビュー一覧

  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    後半の内容はよくわからなかった。前半は面白かった。自分のなかで生まれた「え?」という疑問・違和感が、その人らしさを保っていく。
    2本の鉛筆のうち、どちらが長いか?を答える話…中国人の捕虜の残虐の話…自分だったらどうするか考えさせられた。ボクも同調圧力に弱いからな…捕虜の残虐については、決断しているという意味から考えると、自分らしさがないなんてあり得ないことなんじゃないかと思った。
    自分のなかのリーダーを見つけること。すなわち客観力。鳥の目。俯瞰的にみるってすごく大切だな。

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    2022年05月29日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    9篇収録の短篇集。
    天武天皇と持統天皇の子、草壁皇子が主人公の表題作をはじめ、人の暮らしや歩みが森や草花、生き物と共に織り紡がれた小説たち。
    美しさと切なさ、畏れ、あたたかみ…読んでいて自分の感情が四季のように彩られます。
    梨木マジック。

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    2022年05月16日
  • 本からはじまる物語

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    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。

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    2022年05月08日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    裏庭で挫折したので、今回も挫折するのだろうかと思いながらも梨木香歩氏の独特の世界に入りたくて購入。りかさんを最初に読んだのがよかった。
    大人になった蓉子さんは変わらずりかさんと一緒にいる。話すことはできなくなったけど、価値観も違う下宿人らとの生活の中心にりかさんがいてそして何よりも日常を大切にしている、そんな話になっている。
    内容は難しいが機を織るトントンという音が聞こえるような小説でした。

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    2022年05月01日
  • 本からはじまる物語

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    ネタバレ

    本、もしくは本屋さんにまつわるショートショート。
    いろんな作家さんたち集結。
    でも、やっぱり好みの作家さんのしか読めなかったわ。

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    2022年04月29日
  • 炉辺の風おと

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    著者が八ヶ岳の山荘での日々や、そこで感じた自然とのふれあいなどを綴ったエッセイ。
    毎日新聞に連載していたもの。

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    2022年04月24日
  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • f 植物園の巣穴

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    梨木さんの世界を淡々と堪能できる作品です。さりげなく、「椿宿の辺りに」に繋がっていきます。そちらを合わせて読むと最高です。

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    2022年02月28日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    飼い犬や飼い猫のちいさなしぐさで飼い主が意思を察するように、無表情にみえる雀も長く共に暮らせば気持ちがわかるようになるんだと読んでいて思いました。
    病気になっても生きることに一生懸命で、産まれてから最後まで「ただ在る」ことに対しての喜びが雀の中にあったのではないかと思います。

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    2022年02月11日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    誰の心の中にもいる天使と悪魔、この世界を神様が作ったのなら、どうして悪魔が必要だったのだろう…
    最期にサワちゃんはコウちゃんに「ごめんね…」と言えて救われたのだろうか…

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    2022年02月06日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    梨木さんの本はどれも好きなのだが今回は情報量が多すぎて疲れてしまった。また少し時間を置いて再読したい本。

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    2022年02月05日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    始まりはぬか床、ぬか床が生み育むのは美味しいぬか漬けや発酵菌だけではなかった。そこは豊穣たる命が宿り、生み出す世界。

    …お漬物マニアなら、こんなこと考えたりするし言うだろうけど、まさかこんな惹句が400Pを超える長編小説になりうるとは…梨木ファンタジーさすがである。

    時々引用される、男の子の物語とオーラス50Pほどについていけなかったのが残念。ここは完全に好み、で、俺がえらばれなかっただけ。及び腰になってしまったこの2つにがっちり嵌れたら、この小説は手放せなくなること間違いなしだと思う。

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    2022年01月31日
  • りかさん(新潮文庫)

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    リカちゃん人形が欲しかったようこは祖母にそのことを話したのだが、贈られてきたのは日本人形のりかさんだった。
    最初こそがっかりしたようこだったが、徐々にりかさんの持つ魅力にすっかり虜になっていく。

    多感な少女がりかさんを通して成長していく様が、清々しく描かれている。
    小さい頃にたくさん人形を持っていて、それでよく遊んだのを思い出した。今は甥っ子がそれで遊んでくれている。そういう脈々と受け継がれていくものっていいな。
    目に見えるものだけが世界のすべてではないと忘れてはいけないね。

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    2022年01月23日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    いつもの著者らしい、自然への敬意を丁寧な表現で紡いでいる静かな本。

    この方らしさなのだろうが、
    ちょくちょく政治的嗜好を物語に絡めるのは私は好きではない。


    せっかくの美しく、清らかで静かな自然のお話が一気に泥臭くなり、物語の透明感が失われる。

    せっかくの貴重な『静かな本』をしみじみ静かに味わいたいというのが本音。

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    2022年01月22日
  • 炉辺の風おと

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    山の別荘で自然に囲まれた憧れの暮らし。
    著者の鳥たちや植物の知識に圧倒される。

    でも、人間というのは、生物というのは、利己的で矛盾に満ちているんだなぁと思う。
    薪ストーブの大気汚染ってどれくらいなんだろうとか、車で往復するセカンドハウスとの二重生活ってエコなのかなとか…。

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    2022年01月15日
  • りかさん

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    段飾りの雛人形が印象的な表紙。

    主人公のようこは、自分と同世代くらいだろうか。
    1970年前後に生まれた女の子が、小学生の頃のお話だ。

    いわゆるリカちゃん人形が欲しかったのに、おばあちゃんがくれたのは、日本人形のりかさん。
    ちょっとガッカリしたけれど、このりかさん、なんとようこと意思疎通ができるのだ。
    雛祭りの頃、大きな蔵のある登美子ちゃんのおうちに、りかさんを連れて遊びに行くと、登美子ちゃんの段飾りの雛人形や古いお人形達の声が聞こえてくる…。
    人形たちとその持ち主たちとの思い出が、人形の中に宿っている、ようこは、りかさんを通して人形たちの声を聞き、そこにある障りを解決していく。


    りか

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    2022年01月14日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    「喪失」「再生」「修験道」「島」

    喪失を抱えた私は、廃仏毀釈により、元々の信仰を喪失した島を巡る。
    そして、50年後に再度島を訪れ、喪失と向き合う。

    前半は、「私」の旅の理由は朧げにしか分からないものの、この旅は「私」にとって特別な意味があることなのだろうなと思いながら読み進めました。
    自然や信仰の残骸から、独特の神秘的な雰囲気を感じました。
    一転し、後半は、その慣れ親しんだ情景や交流した人々との繋がりが失われている様に、喪失感を感じました。
    「私」は最後、喪失を超え、前向きになりますが、自分は島の雰囲気に入り込みすぎていたのか、最後まで喪失感から抜け出せず、もの悲しかったです。
    読み手に

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    2022年01月13日
  • 鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛け毛布(新潮文庫)

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    地名譚には手を出すなと指導教官がよく言っていた。あんなものは大抵眉唾で、なんの証拠もないのだと。別の機会に、国文学の教授も似たようなことを口にしていた。手を出さないほうが無難だと。

    学術的にはそんなものなのかもしれない。そう思って梨木さんの本書を読むと、確かに、…だろう、…気がする等、文章の末尾が歯切れの悪いものが多い。しかし、地名譚には、郷愁にも似て人を引きつけるものがある。真実はどうであれ、その土地に住む人が、自らの土地をどう語り、伝えてきたのか。その思いに引きつけられるのだろう。自然や土地に根付く声なき声に耳を傾けられる人になりたい。

    本書は短い断片の寄せ集めのような作りなので、一気

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    2021年12月23日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    「ウド仕事」のくだりが印象的。
    ウドは下処理が大変だけど、それをしている時間が落ち着くらしい。
    食材の音や調理の匂い、こっそりつまみ食いする楽しみは料理をする人だけのもので、食べるだけの人に対して申し訳なくなる、と。
    めんどくさい、めんどくさいと思いながらする毎日の料理時間に、ちょっとだけ光を灯すフレーズだ。

    日常生活は便利になっているはずなのに、私たちの時間は刻みに刻まれ各タスクにとられていく。
    私が料理の時間がめんどくさいのは、その時間に寝たりテレビ見たりしたいと思っちゃうからなのだ。感覚がすっかりマヒしていて、他の何かに機嫌をとってもらわないと楽しくなれないのかもしれない。
    でも料理の

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    2021年12月01日
  • f 植物園の巣穴

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    降り積もった時間と向き合い、ひとつひとつ紐解いていくという少し変わったお話。叙述ミステリのようでもあります。
    何と言っても、梨木さんの手にかかればこうも植物が生き生きと感情を持つのかと感動。

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    2021年12月01日