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Posted by ブクログ 2023年03月18日
何書いても余計になる気がするけど、書いてみたいから書く。
読み進めていくと、綺麗な情景や人間との関わり(個人的にそう感じた)と相対するように生物の底なしの存続への渇望が醜く表現されすごく絶妙な話だと思った。
最後、風野さんと久美ちゃんはどういう結末を迎えたんだろうか。
きっとしばらく経ってから読み返...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月27日
物語としては、「ぬかどこ」から始まる不思議なお話ではあるのだが、読んでいくうちに、現実の生命現象がすでに不思議な存在であることを再認識することになる。
生命とは、性とは、個とは。現代の生物学的知識を踏まえた上でも、語り切れるものではない。では、その先、我々はどう考えたらよいのだろうか? その問いに...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月07日
梨木さんの世界。
はじまりは「ぬかどこ」。
世界に一つしかない細菌叢の世界。
しかも時間とともに変化し続ける。
一つの細胞から細胞膜、細胞壁、細菌、麹菌、動物、人。
脈々と続く時間の流れ。
境界のない世界。
とても大きな世界感。
人と人の結合がこのように語られるのか と驚き。
「かつて風に靡く...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月15日
ぬか床から始まった物語は,酵母や菌類の成長と発展?につながり,ぬか床からクローンのように現れる人たちの不思議さに驚いているうちに,生命とは死と再生の力だと大潮の日に収斂していく.特殊な島の奥深い沼地の不気味さもあって,少しホラー的な要素もある.本編に差し込まれた3つの挿話「かって風に靡く白銀の草原が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月26日
この作品をきっかけにぬか床を始めた。笑
「自分」の境界をめぐる話。
からくりからくさ、ピスタチオなどと繋がる、自己の在り方、在り様と、世界との繋がり。
読後、消化不良になったり壮大さにクラクラしてしまう人は上記の二冊から入れば分かりやすいかな、と思う。
他の梨木作品に比べて「いや〜な」人物も出て...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月06日
2009年2月16日~17日。
ミクロが作りだすマクロな世界って感じか。
とても壮大な物語を読んだ気がする。
誕生と死、圧倒的な孤独、細胞の夢。
抽象的でもあり、非常に科学的でもある。
ぬか床なんて庶民的な小道具を持ちだしてきて、こんな世界を作ってしまうんだからなぁ。
ついで...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月08日
親族から相続したのはぬか床。そのぬか床から現れるものは。久美と風野さんはぬか床の秘密を求めて「島」へと旅する。
ずっと以前に読んでいたのだけど、何か消化不良で心にひっかかっていた本。再読です。
梨木さんは、今のモノ・コトについて、その記録のページを一枚一枚めくるように思索を掘り下げていくのが得意な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月09日
中盤から終盤までは、物語の根源風景がなかなか見えず、
少々読みあぐねたが、
文章自体はグングンと飛翔していくので、とにかく追いかけた。
終盤に「ぬか床」や「沼地」についてやっとこ入り込み、
「解き放たれてあれ」という名言に光を感じながら、
森を歩き、抜けていけた。
最終的に、自分の中でこの物語の...続きを読む
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