ぐるりのこと(新潮文庫)

ぐるりのこと(新潮文庫)

506円 (税込)

2pt

旅先で、風切羽の折れたカラスと目が合って、「生き延びる」ということを考える。沼地や湿原に心惹かれ、その周囲の命に思いが広がる。英国のセブンシスターズの断崖で風に吹かれながら思うこと、トルコの旅の途上、ヘジャーブをかぶった女性とのひとときの交流。旅先で、日常で、生きていく日々の中で胸に去来する強い感情。「物語を語りたい」――創作へと向う思いを綴るエッセイ。

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ぐるりのこと(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言葉が分からないという関係のなかで、どうにかして相手を理解しようとすることが、コミュニケーションの大事な部分であると思う。
    相手の人生観、宗教的な背景、など知ろうとすること。
    通訳を通して得た言葉は、ただの言葉として分かりやすいけれども、本当に得るべきものは、相手を知ろうとする意識なのだと思う
    旅の

    0
    2020年05月14日

    Posted by ブクログ

    梨木さんの文章や思考は循環的というか、むしろ連想的というか、思考の順番をそのままにしているので、ちょっと分かりにくいところもあるが、それでいてとても奥が深い。

    0
    2020年03月03日

    Posted by ブクログ

    日々の生活の中で梨木さんの胸に去来する強い感情、そして歴史や政治、社会問題に関する深い教養に裏付けされた思索が、エッセイの形で書かれていた。受験勉強などを通じて、目的に対して最小の労力でそれに辿り着く最短距離ばかり追い求めてきた私にとって、このような、自分を芯に添えて、ぐるりのことと交流しながら深く

    0
    2019年09月04日

    Posted by ブクログ

    私にとって大切な本になった。
    自然のことに精通している梨木さんの人間観察について書いてるところがとても好きだ。
    思慮深くて読みながらうなずいてしまう。
    特に好きなのは西郷隆盛について書いてるところ。通り一辺の分析ではない部分は読みごたえがあった。
    儒教的精神について書かれているところも共感した。

    0
    2016年09月10日

    Posted by ブクログ

    大切な本。
    人との諸々の付き合いや、時代の大きな流れで自分を見失いそうになると、この本に帰ってきてすとんと自分の足下に落ち着く。
    静けさに包まれ、それでいて開いている。
    その生き方に、憧れをもった。

    しかし生垣的な、ダルな境界を保とうとするからこそ、「そと」の流れは自分の近くまでに影響して、自分の

    0
    2015年06月10日

    Posted by ブクログ

    ほっこりするエッセイではない。梨木さんの苦悩する、祈るような魂に触れ、こちらも触発される。声高に糾弾するのではなく、ぐるりのことに関わって行く姿勢に共感を覚える。特に西郷隆盛分析には深く反省させられた。

    0
    2013年06月05日

    Posted by ブクログ

    作者の独特の感性を通して「今」が描かれている。その文章は美しく温和にも関わらず、鋭利な刃でもあるような気がした。確かに今を生きる僕たちは加速するばかりなのかもしれない。その先に何があるか分からないというのに。(2011年)

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    また読んでみた(2023年)
    ・多様性はただそこにいることを

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    いままでとは違った視点、物事の考え方を教えてもらった。
    これぞ読書の醍醐味。
    私も誰かやマスコミなんかに惑わされず、自分自身でぐるりのことを丁寧に深くじっくり考えていきたい。

    「もっと深く、ひたひたと考えたい。生きていて出会う、様々なことを、一つ一つ丁寧に味わいたい。味わいながら、考えの蔓を伸ばし

    0
    2013年05月09日

    Posted by ブクログ

     いろいろなことを考えて頭が痛い。世の中は広くて、知らないことが多すぎて、わたしは果たして、この世界に対峙してゆけるのかしら。
     “ぐるりのこと=身の回りのこと”から始めよう、と梨木さんは書いていた。地に足をつけて、そこから徐々に、自分を世界へ向けて開いてゆくのだ。うん、頑張ろう。

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    作者の身の回りで起こること、発見したことを通して社会の在り方を考える過程を描く。やがて物語へと昇華するのだろう示唆。冷静な分析やある種開き直ったような極論を展開しつつ、本質を捉えようと葛藤する作者に共感する。

    0
    2024年03月09日

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