梨木香歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日々の生活に少し疲れたときにこそ手に取りたくなる一冊だと思う。派手な展開はないのに、不思議と心が整っていくような、静かな力を持っている。
まいと同じ中学生の頃に読んでいたら、きっと「少し変わったおばあちゃんとのひと夏の話」として、また違った受け取り方をしていたのかもしれない。学校や人間関係に悩むまいに共感しつつも、おばあちゃんの言葉の本当の重みまでは、今ほど深くは感じ取れなかった気がする。
でも今読むからこそ、「自分で決めること」や「逃げることも選択のひとつであること」といった教えが、現実の自分の生活と重なって、より実感を伴って心に響いてくる。
同じ物語なのに、読む年齢や状況によって受け -
Posted by ブクログ
ネタバレ前から気になっていた本。やっと手に入れることができた。主人公まいは中学にあがってすぐに不登校になってしまい、祖母のもとに預けられる。その祖母は“魔女”であるらしい。自分も魔女になれる?と聞くまいに、祖母は修行が必要だと教える。あるとき、近所に住むゲンジさんの行動に猛烈に腹を立てたまいに祖母が言う。「魔女は自分の直感を大事にしなければならない。でもその直感に取りつかれてはならない。そうなるとそれは激しい思い込み、妄想となってその人自身を支配してしまうから」その通りだと思う。もっと早くこの話に出会いたかった。
背景描写がとても美しい本
そして最後の魔女からのメッセージ
まいのこれからの人生に幸あれ -
Posted by ブクログ
ジブリ作品を一つ読んだような気持ちになった。
今感想を書いている自分もそうだけど、今の世の中はネットに頼って生活をしている。人間関係も学校や職場だけでなく、ネットにまで広がりを持ってきている。そんな中で社会から離れて森の中で生活しているまいとおばあちゃんを見て癒されるというか、心が落ち着くというか、まさにジブリみたいな世界観で見た後に気持ちがすぅっと晴れるような感覚になった。この作品の大きなテーマともなる生と死だけど本来生と死は相対的に表現されることが多く、私自身も死んだことがないからそう思ってしまっていた。だけど、この作品は死ぬことで生と近づけることを教えてくれた。それが真実なのかはわからな -
Posted by ブクログ
小学生の時、塾の国語のテストで西の魔女が死んだ、が題材として出ました。小説の面白さに、塾の帰りに本屋さんに行き、黄緑色の背表紙の小さな文庫本を買って、それから私の読書人生は始まりました。
社会人になって、一年に数冊しか本を読まなくなり、引越しのタイミングでほとんどの本を手放したりしましたが、何がきっかけであったか。また、すっかり読書は生活の一部に戻ってきました。
年老いた父に貰ったら図書カードで、ずっと大切にできる本を買いたいと思い、約20年振りに、このとても素敵な装丁の西の魔女が死んだを購入しました。
父の膵臓癌の手術の待ち時間で読もうかと思い、手術の待合室に持っていきましたが、どうしてか、 -
Posted by ブクログ
学生時代全然本を読まなかった私が、この本と博士の愛した数式だけ読み切った記憶があります。
読書をよくするようになった今、読み返してみて、大好きなずっと本棚に置いておきたい大切な本になりました。
最近忙しくて疲れてて、その心にスッと染み込んでくるようでした。
私は好きな文章のページを折って読むタイプなのですが、ほぼ全ページ折ってしまいました笑
昔はすごく気にしいで、たぶんHSPと呼ばれるタイプだった私は、まいの気持ちが痛いほどよくわかりました。当時この本を読めていたらなぁと。
なるべく丁寧に暮らして心身の健康を保つ。そして、なんでも自分で決める。この私の一生を終えるまでの間に、少しでも多く魂を成