梨木香歩のレビュー一覧

  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    皆がいろいろな価値観で、それぞれの想いを持って生きている。自分の価値観を持ちつつ、他の価値観も受け入れながら生きていく。強いというのは、こういうことなのだろうな。いろいろ考えさせられる読書体験でした。
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    良かった。気付いたら、もう亡くなってしまったおばあちゃんを思い出しながら読んでました。

    魔女というのは本当は最も人間らしい人間なのかなと思った。
    悩んだり負の感情に押しつぶされそうになったらこの本を開いて、少しだけ私もおばあちゃんのお家でくつろいで、もう一度魔女についての訓練を受けたいと思います
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集
    西の魔女の暮らしや考え方は、忘れられていくものなのかもしれない。時代の流れに合っていないし、もっと便利なものが溢れてる。それでも貫き通す信念こそ、魔女の証。想いは受け継がれ、ずっとそばにいる。何年も色褪せないものになる。薄れてしまう記憶もあるけれど、死後も祈りは消えない。

    最後のモノローグ、
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集
    自分も本の中の祖母と同じような年齢になってきた。
    自分は、娘や孫たちに同じような振る舞いができているのだろうか?考えさせられる。
    ほのぼのとした生活の一部で心も温まる小説であった。
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)
    「西の魔女が死んだ」も好きでしたが、こちらは英国好きの私には堪えられないエッセイでした。
    旅行で行くのと暮らすのでは違うとわかっているけど、私も暮らしてみたい。久しく訪ねていませんが、また旅行したくなりました。
    ウエスト夫人の飾らない、でも暖かい人柄に惹かれます。こんなふうに歳を重ねたいものだと思い...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    大人をやってしばらく経つが、通して読んだことがなかったので読んでみた。
    「自分のことは自分で決める、決めたことをやり遂げる、上等の魔女は外からの刺激に反応しない」

    おばあちゃんとまいのお母さんの考え方の違いに少し寂しくなった。
    大切なものはいっぱいある。昔からの家族、新しい家族、友人、仕事…わたし...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    「おばあちゃんはいつも自分がそのときやるべきことがわかっている。庭の草木のように確かな日々を暮らしている。」
    この一節は私の心に強く響いた。
    こうなりたいと強く思わせた。

    題名にある魔女とは、「自分がそのときやるべきことをわかっていてそれを実行できる人」である。自分にとって正しい方向をキャッチする...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    疲れた時に読みたい一冊。まいは学校生活に馴染めず不登校ぎみに。田舎のおばあちゃんちで自然に囲まれた環境で人間らしい生活を送るうちに元気になっていくまい。おばあちゃんから魔女修行を通して強く生きるためのヒントを教えてもらった。
    まるで自分も同じ空気を吸っているかのような感覚になる不思議な本。
    おばあち...続きを読む
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)
    ――

     大満足の222頁。
     久し振りに溢れるように泣いた…西武新宿線の車内でね。ええ。


     自分は世界を知らないなぁ、と思いながらも頑張って読む。もっと真面目に世界史に取り組んでおけばよかった、って後悔は何度も何度もしています。これからもしていくことでしょう。勉強しろって? いやぁ…ねぇ?
     ...続きを読む
  • 冬虫夏草(新潮文庫)
    前作『家守綺譚』を読んでからというもの、すっかりこの世界観の虜になってしまった。あっという間に読み終わってしまい、さみしい気持ちで本屋の梨木香歩のコーナーをふらふらと見ていたら、この『冬虫夏草』が続編だということが判明したので、嬉々として手に入れて読んだ。やっぱり好きだなあ。ふらっと現れる高堂と主人...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    生きていく上で必要なものが思い出せる本だった

    1番印象に残ったのは、森の中にある自分のお気に入りの場所にまいがいるシーン

    あの自然から得られるパワー、経験がある気がした
    いいなって羨ましく思った

    あとはやっぱりおばあちゃんの窓のメッセージ

    良すぎる
    美容室で髪染められながら泣いた。笑

  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    1つ1つの文書や描写が丁寧。見たことのないはずの情景が頭に鮮明に浮かび上がる。初心者が読みやすい小説というのも頷けます。
    豊富な知識を惜しみ無く与えるが優しく見守るおばあちゃん。魔女修行を通じて自分でしっかりと考え、徐々に活力を取り戻していくまい。
    登場人物皆が暖かく、心がほっこりする物語りでした。
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    不登校になってしまったまいはおばあちゃんの家でひと月ほど暮らすことに。そこでいろんなことを学びます。まいの一直線さは、まいの母が言うように「生きにくいタイプの子」に私は読んでいて感じました。
    魔女修行、私にも必要だなと思いました。

    学生の頃読んだはずなんですがどんな話だったか記憶になかったので再読...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    何度も読み返している本。この本に出会って身近な人の死に対する恐怖が少しだけ軽くなったような気がする。まいとの約束を守ってくれたおばあちゃん大好き。
  • 椿宿の辺りに
    『f植物園の巣穴』の姉妹編。
    めちゃくちゃ面白かった!
    この面白味も『f植物園の巣穴』があってこそ。
    ということで、☆4だった『f植物園の巣穴』も☆5に修正し、こちらも勿論☆5!
    ご興味がおありの方は是非、『f植物園の巣穴』から読んでいただきたい。

    まだ三十代だが頭痛・腰痛持ちのうえ四十肩と鬱に悩...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
    2年間会えないまま終わっちゃったのがリアルで私も会いたい人にはちゃんと会わないとって思いました涙 親と祖父母の関係って違うし、どんなおばあちゃんになったらいいのかイメージしたこともなかったけどいつかその時が来たら西の魔女になりたいなと思いました
  • りかさん(新潮文庫)
    『からくりからくさ』の蓉子がりかさんと出会った頃の話とマーガレットの子が生まれた後の話。「養子冠の巻」と「アビゲイルの巻」は人が人形を幸せにすることで人形もまた良い性質を持つことが何処か育児のようだった。「ミケルの庭」は蓉子と下宿人が赤子の面倒を見る話で母性と人形を愛する心はやはり似ているのかも知れ...続きを読む
  • f 植物園の巣穴
    f植物園に転任してきた佐田豊彦。
    造成された水生植物園が担当だ。
    彼はそこを「隠り江」と名付けて情熱を注ぐ。
    が、ある日大切にしていた日本水仙がなぎ倒されていることに気付く。
    何物かが通ったように、椋の大木の"うろ"から水辺へと倒れていたのだ。

    思い起こせば、自分はその"うろ"に落ちたのではなかっ...続きを読む
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)
    異文化交流とか異文化理解と言うと大袈裟なわりに浅薄な感じになってしまう。異国の人(に限らず他者)と関係を築くことは肩肘張るような特別なことではなく日常の延長なんだと感じた。国籍を越えたおつきあいの場合は、〇〇人という認識も必要ではあろうけど、その上で〇〇さんというように個として理解することが、あたり...続きを読む
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)
     長編作品を読むのに疲れたのでサクッと読める本を読みたいと思い、手に取りました。非常に読みやすく一気に読み終えることができました。
     うまく生きられない主人公まいが祖母と共に生活し、”魔女修行”と称し、生きる上で大切なことを学んでいく話でした。
     祖母は会話の中でたまに英語を挟んできます。外国人ぽさ...続きを読む