梨木香歩のレビュー一覧

  • 家守綺譚 上

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    すばらしい。
    近藤ようこさんの漫画は好きなので、試し読み2章を読んでみたら、買わずにはいられなくなった。
    まんまと出版社の作戦にハマる笑
    出版社が強く推すのも納得。
    原作未読なのだが、こんな小説梨木香歩さんが書いてたのね。知らなかった。

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    2025年10月07日
  • 本からはじまる物語

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    全体的にかなりのショートショートで18人の作家で有名な作家も取り揃えて234ページとは、かなりお得感がある。
    そして、それぞれが書店や貸本屋、本にまつわる出来事を綴っていくのはおもしろかった。

    本を読むのが苦手な人もこのくらいの短さであれば読むのも楽なのかなと思った。

    個人的には下記が印象に残ったが、
    それぞれの作家さんがこんな短い話しにきちんと自分の色を出しているのはすごいと思った。

    十一月の約束 本多孝好
    サラマンダー いしいしんじ
    読書家ロップ 朱川湊人
    閻魔堂の虹 山本一力

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    2025年10月05日
  • 家守綺譚 下

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    2025年に読んだ中でぶっちぎりの1位。

    近藤ようこのコミカライズには毎回驚かされるけど、読んで受ける印象、感覚がまんま原作そのまま。どのページをみても梨木香歩の「家守奇譚」だった。
    近藤ようこのコミカライズは、原作を忠実に漫画化したというより、原作の伝えようとしていること、作者が書かんとしたことを、漫画という表現に置き換えているのだと思う。表現方法は違うけれど中身は同じみたいな。

    それだけでも凄いんだけど、近藤ようこのコミカライズは近藤ようこの漫画としても成立しているのが怖い。何処をとっても梨木香歩なんだけど、あぁ近藤ようこの漫画だなぁという感覚が常にある。

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    2025年10月01日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を読んで作品世界に惹かれ、その流れで手に取った『裏庭』は、家族との関わりや自分の心を大切にすることの意味を深く考えさせてくれる物語でした。

    読みやすさの中に心の奥に触れる言葉があり、現実での気づきへとつながっていく点に強く感銘を受け、主人公が異世界での体験を通して心の傷と向き合い、生きることや志を持つことの大切さを学んでいく姿は、私自身が日常で抱える葛藤や孤独と重なり合いました。

    その過程で、子どもにどう向き合うか、愛情をどう注ぐかということを改めて考えさせられ、しっかりと心に寄り添い向き合うことが成長を支える大切な姿勢であると気づかされました。

    梨木さんの作品は単なるファンタジーにとどまらず、現実の生き方や人との関わり方を問いかけてくる力を持っており、『裏庭』を読み終えた今、心の奥にある「裏庭」をどう耕していくか、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけとなりました。

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    2025年09月20日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    ネタバレ

    軽いのに不思議とずしりと重みを感じるような作品
    根源的で不気味なものに近づいたような、不思議な気持ちになった

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    2025年09月14日
  • やがて満ちてくる光の(新潮文庫)

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    多岐に渡る作者の興味や行動が、見事な文体となって読者に静かに語りかけてくるさまに引き込まれずにおれない。ある時は作者の稀有な体験に同行し大満足、ある時は作者の体験にひたすら羨望が募り、夢見心地となる。今この瞬間にこの体験をしているのは自分だけ、ということが多くの人に起こっていることの感動は生きているからこその不思議さと、ひたすら日々の積み重ねの賜物であることがわかる作品。

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    2025年09月11日
  • 椿宿の辺りに

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    ちょうど高校生以来、派手に捻挫して土日を鬱々と過ごしているときに「そういえば主人公が痛みに悩んでいる読みかけの本があった!」と思い、手に取った。
    リンクしている作品である「f植物園の巣穴」も高校生のとき、自分としては読みにくくやっとの思いで読み終わった記憶があったが、こちらは案外サクサクと読み終わったと思う。
    痛みって人生を悲観させるよなぁというのと、最後の手紙の往復で話がまとまって腹落ちする結末だった。
    私もこの痛みが去るのを待つことにする。

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    2025年09月07日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    小学生の頃、母に買い与えられて読み始めたが、ファンタジーの世界観に入り込めず断念。中高大と読む機会があったが、やはり理解出来ず、読みきれなかった。社会人になった今、改めて読んでみると、これはファンタジーでは無かったなと気がつきました。なんだかいつも側にいてくれた本として、私はとても好きです。

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    2025年08月18日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    『家守綺譚』続編。
    姉妹編の『村田エフェンディ滞土録』から思いがけずはじまった梨木香歩一気読みターン、最高の夏休みでした。

    今作の綿貫くんはゴローを探して旅をします。
    旅の過程でもやっぱりたくさん不思議なことに出会うんだけど、それをすんなり受け入れて進んでいく綿貫、本当に良い奴で気持ちが良い。
    ゴローに出会えたのかどうか、ぜひ読んで確かめてほしい。

    赤竜とサラマンドラの話が知りたい方は絶対『村田〜』のほうも読むべき。あーあ、もっと読みたかったな。続き、出ないかな。

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    2025年08月14日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    めちゃくちゃよかった……
    読み終えた後、ゆっくりもう一周噛み締めて読んだ。

    トルコへ留学していた考古学者の村田と、下宿先で出会ったいろんなものの友情(あえてこの言い方をさせてもらう)の、物語。
    ずっと不穏な空気は流れていたのだけれど、前半と後半の対比があまりに鮮やかで後半はほろりと。鸚鵡〜〜。そこで「友よ!」はないてしまう。

    過去があるから現在があって、過去は、想いはモノに宿るのかもしれない。
    戦争も革命も苦しいけれど、国を憎まず、それぞれの信じるものをもち、友情をもつことはできる。

    「家守綺譚」と世界が共有されているようなのでそちらもすぐ読む

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    2025年08月12日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「家守綺譚」の続編。

    前作よりも現代的な文体になっていて、前作の語り口が好きだった私としてはちょっぴり寂しい気もしましたが、前作同様「あるものをあるがままに受け入れる」という梨木氏の哲学が貫かれている。

    「そのときどき、生きる形状が変わっていくのは仕方がないこと。(中略)人は与えられた条件のなかで、自分の生を実現していくしかない。」

    こちらも見事な一作でした。続きを読みたい気もするのですが、この作品で終わりのようですね。名残惜しいです。

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    2025年07月22日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    「家守綺譚」の姉妹編。

    「家守綺譚」に出てきた村田氏が主人公の一冊です。
    梨木氏の小説はどれもそうなのだけど、淡々とした語り口なのに、気づけば止まらずに読み切ってしまう魅力と力強さがあって、この作品もそうした小説の一つです。

    世の中がだんだん焦臭くなってきている今だからこそ、心により強く響いた作品でした。

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    2025年07月12日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    面白かった!世界中の色んなバックボーンを持った人たちと心から関わり合えるのって素敵。個人的なことから人種やらのことまで幅広いエピソードがあって楽しかった。

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    2025年05月31日
  • 本からはじまる物語

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    面白かったー。
    「本」からはじまるのがテーマといっても、それぞれの作家さんごとにアプローチが違って、ジャンルもそれぞれで楽しかった。
    恩田陸さんの「飛び出す絵本」、「飛び出す」の意味をそう持っていくか、というのが面白いし、阿刀田高さんの『本屋の魔法使い』も素敵。石田衣良さん三崎亜記が久々だった。
    どれもよかったけど、やっぱり、なんと言っても朱川湊人さん!ここで猫の話が読めるなんて、最高すぎる。朱川さん、大好きだー。お初の山本一力さんも猫♪
    はい、もう、これはかんっぺきに猫本である!!

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    2025年05月26日
  • りかさん(新潮文庫)

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    「りかさん」
    幼い頃大切に抱いていた人形は、ぬいぐるみは、どこにやってしまっただろうか。あんなに楽しかった人形遊びをしなくなったのはいつだったか。温かい懐古と今を生きる私に寄り添ってくれるようなりかさんやおばあちゃんの言葉で胸がいっぱいになる。初めは奇妙な世界の話だと思ったけれど、じわじわと馴染んで、泣きそうになるくらい優しい。梨木香歩の作品は、いつも優しい。
    「ミケルの庭」
    「りかさん」の続編。幼子を可愛がる女性たち、皆、一様に優しく見える、幼子とは赤の他人なのに。
    母性とはなんだろうと、いつも思う。純粋に「可愛い」と想う気持ちのようでもあるが、私がこれまで読んできた文学において、多くの場合、あまり美しいものではなかった。私自身が人生で感じてきた母の母性も、良いことばかりではなかった。母性が、母にとっても、娘にとっても、憎しみを生んでいるような気がした。母性についてもっと知りたい。私が扱おうとしている研究テーマが少し見えてきたかもしれない。

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    2025年05月22日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    日常のふとしたことから、梨木さんが徒然に思いを馳せてゆくエッセイ。

    「ゆるやかにつながる」では、ツルの群れの話から私たち人間もまた群れる生き物だという話へ。
    「できるならより風通しの良い、おおらかな群れをつくるための努力をしたい。個性的であることを、柔らかく受け容れられるゆるやかな絆で結ばれた群れを。傷ついたものがいればただそっとしておいてやり、異端であるものにも何となく居場所が与えられ生きていけるような群れを。ちょっとぐらい自分たちと違うところがあるからといって…(略)…詰め寄り排斥にかかることがないような群れを。」
    これにはとても共感した。

    「世界は生きている」では、清里の森から様々に思いを巡らす。
    『西の魔女が死んだ』にちらりと触れられているのも嬉しいところ。
    (特別編として、「『西の魔女が死んだ』の頃」という章もある)
    「刻一刻と様相の変わってゆく「生き物の現場」を、きっと「世界」と呼ぶのだろう。」という結びの文章が好きだ。
    ここで言う「生き物の現場」とは森のことだ。
    カッコウやホトトギスの托卵という習性に目を向け、梨木さん独特の、どこか飄々とした風情で「生き物の現場」を捉える。

    「「スケール」を小さくする」での切手を買いためてしまうお話にも共感する。
    あの方へは、このレターセットが似合いそう。
    そしてこのレターセットには、こちらの切手がぴったりだ。
    などと、選ぶ作業はとても楽しいものだが、このご時世、殆どがLINEとメールで済むようになってしまった。
    「忙しさのあまり便利さを選ぶ心に、風流の棲みつく場所はない」と梨木さんも仰有る。
    実際は寂しいことなのだけれど、この表現、素敵だなーなんて思ってしまった。

    次の章「金銭と共にやり取りするもの」にも、小さな共感や素敵な表現が潜んでいた。
    新聞の集金だけは、口座引落しをやめ、集金に来て貰うことを選んだ梨木さん。
    通信販売には対人の煩わしさがないかわりに人の気配が足りないと仰有る。
    対人で支払う瞬間には、ただの金銭のやり取りだけではない、「ありがたさ、(ときには)恐縮、会えたうれしさ、細やかな感情のやり取り、ささやかなあるいは(その人にとっての思いがけない)重要な情報の交換」が含まれているという。
    だからこそ、「やり取りすることに金額の持つ以上の価値がある気がする」と。


    動植物にお詳しい梨木さんであるからか、このエッセイは、まるでマイナスイオンを発しているかのようだった。
    透明度の高い、澄んだ感じ。
    清涼感を感じるような。
    また、梨木さんの文章から、自分らしく慎ましく暮らすことの美しさを感じた。

    そして、人は、群れる生き物としてどうあるのが好ましいか。
    どんな距離感を保つのが好ましいか。

    日常の小さな物事も丁寧に経験し、考え、深く味わうこと。
    それは案外難しい。
    けれど、なるべくそうありたいと思った。

    好きな章
    「近づき過ぎず、遠ざからない」
    「金銭と共にやり取りするもの」
    「ご隠居さんのお茶と昼酒」
    「夢と付き合う」
    「百パーセント、ここにいる」


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    2025年05月18日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木さんの心情とともにエストニアを深く感じられる。エストニアに行ったことはないが、行ってみたくなり、人々の感性と優しい情熱が好きだった。

    エストニア人は、個人主義的な性格の強い、シャイな人たちで、群れるのを嫌うとこがあります。家の周りにも木を植える。防風林、というような実利的な面もありますが、なるべく人目を避けて、周りの人から見えないところに住みたいという気持ちが強いのだそうです。自然が大好きな人たちで、木も大好き。だから町中ですと生け垣が多いですが、田舎では、あんなふうに生長していく木を植えますね。目隠しの意味もあって。

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    2025年04月23日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    4人の下宿生と一体の人形が暮らす家を中心に物語は進む。

    登場人物は、染織、機織りなどの手仕事に関わっていて、自然や手仕事を通して、人の生きることに対しての心持ちと言えるようなことが語られる。

    機を織る。布を織る。

    様々な色の糸を縦横に使い、一枚の布を織る。

    簡単には織れない、地道な作業。

    織り上がった布には表裏があり、様々な顔を見せる。

    至る所で機織りはされ、たしかにその土地に根付いている伝統はあり、脈々と伝えられてきた。

    自分の気持ちや境遇、良い時も悪い時も、ただ機を織る。

    そうして手仕事をつないできた歴史があるということを知ることは、少しだけ人生を豊かにしてくれると思う。

    物語の途中、様々な場面で、草木から色を出していく。

    そしてその糸で紬が織られる。

    名を残すのではなく、作った物で残っていく。

    名は残らないけど、たしかにそれを作った誰かがいて、それは他の誰かの為に作られたもの。

    手仕事が紡ぐ歴史は美しいと、改めて思う。

    人が生きるということは、様々な縁という糸で織り上げられていくものなのかもしれない。

    その織り上げた布は、自分は最後に見ることはできるのか。

    見られず、誰かが見て「ああ、あの人はそうやって生きたのか」と思うものなのか。

    そんなことをぼんやり考える。

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    2025年04月13日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    20年くらい前に読んで衝撃を受けた作品
    本の世界に没入するという体験を初めてした作品でもあります。

    主人公の照美の近所にある
    丘の麓のバーンズ屋敷
    お化け屋敷とも呼ばれるそこは
    子どもの頃の大人に怒られるかもしれないけど
    行ってみたいという
    子どもの好奇心をくすぐるような不思議な場所
    照美のお父さんもお母さんも
    実は小さい頃にそこで遊んでいたり
    近所に住む友達のおじいちゃんから
    そこの屋敷にまつわる話を色々聞いたり

    近所ではあるけど
    日常ではないそこがミステリアスで
    なんともいえない魅力を放っています。

    バーンズ屋敷に関わる"裏庭"
    照美はそこに足を踏み入れていく

    20年越しに読んでも感じ方は変わらなく
    最後までとても面白く読む事が出来ました。

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    2025年04月05日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    今の季節にあった題名である。都会より自然のある生活を愛する著者の大学出たてで英国Sワーデンの下宿先を二十年後訪ね湖北地方を旅し、山を登り土地の人たちと交流して自分のアイデンティティを確かめながらまた、ニューヨークに渡りニューヨークの刺激に魅了し反核運動に参加したり、クリスマスパーティーに参加した話、カナダトロントに滞在してプリンスエドワード島での旅での老車掌とのやりとり、自閉症児との話など、爽やかな読後感のエッセイです。
     季節は今、題名の通りの時期ですが著者の温かな感性がただよう本でした。

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    2025年03月31日