梨木香歩のレビュー一覧

  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み終えてまず思ったのは、10代の頃に読めていたらよかったなあ、ということ。

    西の魔女が死んだ。四時間目の理科の授業が始まろうとしているときだった。

    この冒頭から一気に引き込まれる。

    魔女という少し不思議な存在と、現実の暮らしや葛藤との距離感がちょうどいい。前半はおばあちゃんの生き方の魅力に引っ張られるけれど、読み進めるほど、それだけの話ではなくなっていく。

    ゲンジさん、母とおばあちゃん、父親との関係。誰も完全ではないし、おばあちゃん自身も揺れる。魔女である前にひとりの人間なんだ、と書かれている通り。

    まいも、おばあちゃんの教えをそのまま受け継ぐのではなく、自分の道を歩き始める。その

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    2026年08月19日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    学校の中でうまく立ち回るのをやめてみたまいは、しばらくおばあちゃんのところで過ごすことに。ママに「生きにくい子」と言われるまいはおばあちゃんの元で魔女修行を始める。シンプルに暮らすおばあちゃんにジャムの作り方を習ったり花や草の名前を教えてもらったり。
    人は死んだらどうなるのか、私も子供の頃何回も父に聞いたなぁ。
    おばあちゃんがそうなったとき、ちゃんとまいに教えてくれた。
    まいがおばあちゃんのことを大好きなこと、ちゃんと知っていますよ。そしておばあちゃんの魂はちゃんと脱出しましたよと。

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    2026年08月18日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やはり最後のシーンが印象に残った。はじめて人の死に、前向きさを感じられた。こういう亡くなり方は素敵だと思う。

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    2026年08月18日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ネタバレ

    7人の作家による夏をテーマにした短編集。

    個人的に印象に残った作品↓

    ウッドペッカー荘事件/伊坂幸太郎
    このページ数でこの面白さ。伊坂さんは長編はなぜか苦手だけど短篇なら読める。

    二つの宇宙/江國香織
    主人公はマザコンどころかグランドマザコン男子。女子は別れて正解である…。

    真実のトランク/宮部みゆき
    宮部さんは普段手に取らないけどきっと毎回、安定した面白さを提供してくれてそう。面白かった。

    どの作品もさすがベテラン!でした!

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    2026年08月26日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    中学のとき、友達が読んでいて
    タイトルと表紙が記憶にあったこの本。
    魔女とあるから、てっきりファンタジーかと!
    不登校になったまいと
    西の魔女と呼ばれるおばあちゃんとの交流。
    2人ともお互いのことがとても好きだと、
    いろんな場面から伝わってきて温かいお話だった。

    後日談「渡りの一日」で出てくる
    まいの友達ショウコ、いいキャラしていて面白かった。
    いつも決めた予定を成し遂げるまいを不思議がり、
    ちょっとジャマしてみようと企むが、
    結局回り回ってまいの願いは叶う。
    ちょっと笑えるお話だった。

    解説は表紙の絵を描かれた方が、表紙の意味も合わせて
    解説してくれているのでより楽しめた。
    色んな緑と、

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    2026年08月16日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    4.0
    廃れていく、変化していく悲しさを感じた。
    島の湿気じみた生暖かい風が吹き続ける余韻の長い物語

    個人的に廃仏毀釈の話から、当時の時代の流れに興味を持ったので、良いキッカケをいただいたと思う。

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    2026年08月15日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    部屋を掃除したくなる
    丁寧な生活をしたくなるそんな本

    自分の意思を持つ魔女修行
    少しだけ死の恐怖を克服できる考え方

    オールドで最新の普遍的な生活

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    2026年08月14日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    小学校から中学校の時に読んで以来、大人になって再読。子供の時の自分は、とにかくまいに感情移入しながら読んだけれど、今読むとまた違った感覚になった。
    自分に子供がいたら読ませたいし、自分の意思を持って物事を決めることを子供の頃から意識することは、大人になってみて本当に大切なことだったと実感する。

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    2026年08月14日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    中学生の時に読書感想文で読んだ記憶
    おばあちゃんとまいの暮らしが素敵だと思う一方、まいほどの繊細な人間ではなかったし、当時はそこまで生きづらさも感じておらず、逆に自分の意思も強いこともなく、わかるようでわからないところも結構あるという気持ちだった。どうしたいのか、どうしていくのか、考えてそれを大切に生きていける大人になりたいと思ったような気がする

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    2026年08月13日
  • やがて満ちてくる光の(新潮文庫)

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    たぶん梨木香歩と同じものを見たとしても、感じとるものや考えることの量が天と地ほど違う気がする。それくらい、この人が見ている世界が広いなあってしみじみ思う。宗教的な話は、正直そんなに興味がないし小難しいのでさらさら〜っと読み流したけれど、このひとの物事の見方からは学ぶものや知るものがすごく多い。読書から学んだり得たりする体験って、こういう本を読むことなのかなと思ったりする。

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    2026年07月26日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    最近読んだ新潮文庫のアンソロジー『プレゼント』掲載の梨木香歩作品が面白かったので、他の作品も読みたくなり探したところ、本作がバーネットの『秘密の花園』に影響を受けているとのことで、興味を持って読んでみた。

    読んでみると児童文学というより、日本を舞台にした本格ファンタジーだった。ストーリーは王道で、トラウマを抱えた少女が異界に旅立ち、困難に立ち向かいながら自分と向き合い、成長して帰ってくるいわゆる「行きて帰りし物語」だが、物語の構造が複雑で子供向けの単純なものではない。
    全体的には楽しく読んだが、正直なかなか飲み込めなかった部分があったり、目まぐるしい展開に物語に入りきれないまま読み終えてしま

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    2026年07月20日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    梨木香歩さんといえば”西の魔女が死んだ”だよねと
    思っていたのせすが、家守綺譚の後日談ですか?
    もう綿貫の気持ちになってゴローを懸命に探しました。
    山に炭鉱の村が出来ていた事や安治川の大水、本当話を織り込みつつ、、野草が出て来る度々にぐぐって、
    最後が感動ですね。

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    2026年07月13日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    第二次大戦下の英国、女性ピアニストの著者がイエスズメのクラレンスと暮らした12年の記録(紹介文には「老ピアニスト」とあるが、著者のキップス夫人がクラレンスに出会ったのは50歳のことであるから、現代の感覚とは合わない)。

    翼や足に障害をもって生まれたクラレンスだったが、著者と暮らしていく中で、自作の歌を歌ったり芸をしたりと、スズメらしかぬパフォーマンスをみせる。生き物がサバイバルから解放されたとき、有り余った力を何に使うか。秘められたポテンシャルは未知数である。

    また、年老いてからのクラレンスの、生きることをあきらめない姿勢にも感銘を受けた。

    本書は(序文で著者が示す通り)「気取りのない文

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    2026年07月12日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

    購入済み

    西の魔女が教えてくれた『いちばん大切なのは意志の力。自分で決める力。自分で決めた事をやり遂げる力。』は大切な生きる指針になるなと思った。そして生き方も様々で良いのだなと。

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    2026年07月08日
  • 野山花花図譜

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    コデックス装の本ということで購入。和綴じ風ということなのかな。見開きの図などには適している。
    内容は植物の絵とエッセイなのだが、どうも植物はあまり得意ではないのでちょっと…

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    2026年07月07日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    かなり久しぶりの再読。すっかり内容を忘れてしまっていたけど、面白かった、という過去の記憶だけがあった。
    改めて読むと学生の頃のみずみずしい感動は今の自分では感じられないことへの寂しさがあった。
    けれど移り変わる四季、生活の描写に癒される確かな実感があるのは歳を重ねた結果だと思う。

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    2026年07月03日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    亡くなった同窓の家の留守を預かる、
    ほんの百年ほど前の話し。
    物書きの端くれという風情の主人公とたくさんの植物たち、犬のゴロー、亡くなった友人、和尚、隣家のおかみさん。
    いくつかの花たちは姿を思わず検索してしまった。

    綿貫さんは、だから、桜鬼なんぞに律儀に挨拶されるような境涯にあって、超然としているところがよいのですよ。

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    2026年06月28日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    4人の女性の共同生活。庭の雑草を白和えや味噌汁の具にして食べたり、一緒に蕗の筋を取ったり、素敵な生活。人形のりかさんの存在もいい。後半のクルド人の話とか理解が難しいところもあった。

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    2026年06月27日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    私にとって「りかさん」が特別な本なので、続編である「からくりからくさ」は今までなかなか読めなかった。
    子供の頃の蓉子ちゃんとりかさん、そしておばあさんの関係性や雰囲気がとても好きで子供は大人になるのに大人になってからの話は読みたくないと思ってしまっていたけれど、またりかさんに会いたくて今回続編の本作を読んだ。

    おばあさんは亡くなり、りかさんは浄土送りへ、蓉子ちゃんは大人になっていたけれどあの時のやわらかい雰囲気はそのままで不思議なやさしさがこの本にも込められていた。
    おばあさんの家でルームシェアを始める4人の女性、草木染め、機織り、キリム、アーユルヴェーダとそれぞれ違う個性で違うものを追いつ

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    2026年06月23日
  • 野山花花図譜

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    花屋さんに並ぶ花はもちろん綺麗だけど、最近は自然に咲いている山野草に心惹かれるようになってきた。
    八ヶ岳にも拠点をお持ちの梨木さんは、生活の中に山野草があるのだなと羨ましく思った。
    波多野光さんの美しいイラストとエッセイが素晴らしくマッチしていて、ゆっくり楽しみながら読んだ。
    ゆっくり読めた要因の一つが、「コデックス装」で作られていること。本がまっすぐ水平に開くので、手を離して絵画を観るように眺めることもできる。
    細部までこだわりが感じられる本だなと思った。
    どこの出版社だろう?と見てみたら、淡交社さん。
    どことなく茶道の雰囲気が漂っていたのも納得。

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    2026年06月10日