梨木香歩のレビュー一覧
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ネタバレ読み終えてまず思ったのは、10代の頃に読めていたらよかったなあ、ということ。
西の魔女が死んだ。四時間目の理科の授業が始まろうとしているときだった。
この冒頭から一気に引き込まれる。
魔女という少し不思議な存在と、現実の暮らしや葛藤との距離感がちょうどいい。前半はおばあちゃんの生き方の魅力に引っ張られるけれど、読み進めるほど、それだけの話ではなくなっていく。
ゲンジさん、母とおばあちゃん、父親との関係。誰も完全ではないし、おばあちゃん自身も揺れる。魔女である前にひとりの人間なんだ、と書かれている通り。
まいも、おばあちゃんの教えをそのまま受け継ぐのではなく、自分の道を歩き始める。その -
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ネタバレ中学のとき、友達が読んでいて
タイトルと表紙が記憶にあったこの本。
魔女とあるから、てっきりファンタジーかと!
不登校になったまいと
西の魔女と呼ばれるおばあちゃんとの交流。
2人ともお互いのことがとても好きだと、
いろんな場面から伝わってきて温かいお話だった。
後日談「渡りの一日」で出てくる
まいの友達ショウコ、いいキャラしていて面白かった。
いつも決めた予定を成し遂げるまいを不思議がり、
ちょっとジャマしてみようと企むが、
結局回り回ってまいの願いは叶う。
ちょっと笑えるお話だった。
解説は表紙の絵を描かれた方が、表紙の意味も合わせて
解説してくれているのでより楽しめた。
色んな緑と、 -
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最近読んだ新潮文庫のアンソロジー『プレゼント』掲載の梨木香歩作品が面白かったので、他の作品も読みたくなり探したところ、本作がバーネットの『秘密の花園』に影響を受けているとのことで、興味を持って読んでみた。
読んでみると児童文学というより、日本を舞台にした本格ファンタジーだった。ストーリーは王道で、トラウマを抱えた少女が異界に旅立ち、困難に立ち向かいながら自分と向き合い、成長して帰ってくるいわゆる「行きて帰りし物語」だが、物語の構造が複雑で子供向けの単純なものではない。
全体的には楽しく読んだが、正直なかなか飲み込めなかった部分があったり、目まぐるしい展開に物語に入りきれないまま読み終えてしま -
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第二次大戦下の英国、女性ピアニストの著者がイエスズメのクラレンスと暮らした12年の記録(紹介文には「老ピアニスト」とあるが、著者のキップス夫人がクラレンスに出会ったのは50歳のことであるから、現代の感覚とは合わない)。
翼や足に障害をもって生まれたクラレンスだったが、著者と暮らしていく中で、自作の歌を歌ったり芸をしたりと、スズメらしかぬパフォーマンスをみせる。生き物がサバイバルから解放されたとき、有り余った力を何に使うか。秘められたポテンシャルは未知数である。
また、年老いてからのクラレンスの、生きることをあきらめない姿勢にも感銘を受けた。
本書は(序文で著者が示す通り)「気取りのない文 -
購入済み
西の魔女が教えてくれた『いちばん大切なのは意志の力。自分で決める力。自分で決めた事をやり遂げる力。』は大切な生きる指針になるなと思った。そして生き方も様々で良いのだなと。
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私にとって「りかさん」が特別な本なので、続編である「からくりからくさ」は今までなかなか読めなかった。
子供の頃の蓉子ちゃんとりかさん、そしておばあさんの関係性や雰囲気がとても好きで子供は大人になるのに大人になってからの話は読みたくないと思ってしまっていたけれど、またりかさんに会いたくて今回続編の本作を読んだ。
おばあさんは亡くなり、りかさんは浄土送りへ、蓉子ちゃんは大人になっていたけれどあの時のやわらかい雰囲気はそのままで不思議なやさしさがこの本にも込められていた。
おばあさんの家でルームシェアを始める4人の女性、草木染め、機織り、キリム、アーユルヴェーダとそれぞれ違う個性で違うものを追いつ -
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花屋さんに並ぶ花はもちろん綺麗だけど、最近は自然に咲いている山野草に心惹かれるようになってきた。
八ヶ岳にも拠点をお持ちの梨木さんは、生活の中に山野草があるのだなと羨ましく思った。
波多野光さんの美しいイラストとエッセイが素晴らしくマッチしていて、ゆっくり楽しみながら読んだ。
ゆっくり読めた要因の一つが、「コデックス装」で作られていること。本がまっすぐ水平に開くので、手を離して絵画を観るように眺めることもできる。
細部までこだわりが感じられる本だなと思った。
どこの出版社だろう?と見てみたら、淡交社さん。
どことなく茶道の雰囲気が漂っていたのも納得。