梨木香歩のレビュー一覧

  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    すっかり梨木香歩さんにハマってしまっている。

    梨木さんがガイドさんとエストニアに取材。
    ただの海外取材ではなく、きちんと梨木さんの動植物、料理に対しての深い知識と想い、世界観が込められている。

    もうすっかりエストニアには行ったことがあるような気分。
    そして、今度はゆっくりと滞在したいと思ってしまう。
    コロナが治まったら絶対に行くぞ!!

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    2021年01月18日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    素晴らしい梨木さんの世界。

    「りかさん」という本の続編だと、読み終わってから知りました。

    祖母の遺した家に住む蓉子とアメリカから日本の鍼灸の勉強をし蓉子とランゲージエクスチェンジをしているマーガレット、機織りをする紀久、テキスタイルの図案を研究している与希子の4人の女性の共同生活。

    草木染め、機織り、紬、能面、人形と日本の伝統文化とクルド人の背景も交えながら生きることの意義を教えてくれる。

    これも大切にしたい一冊になりました。
    手元に置いていて何度も読み返したい一冊です。

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    2020年12月29日
  • 炉辺の風おと

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    梨木香歩さんのエッセイを読むと、どの文章も、厳しく鋭く突き刺さってくるようだ。辛くなることもある。
    なにかを感じずにはいられない。感じなくてはならない、このまま読み飛ばしてはならない。非常に覚悟を問われるのだ。

    ———

    自分が死んだ後も世界はなくならない、自分だけが消えるのが怖い、といった感情は、確かに(精神が)幼いころにあった。
    そして今は、自分が死んだ後も鳥は樹々は海は空はずっとある、と思う。そうあって欲しい。
    『炉辺の風おと』p.115を読んでの感想。

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    2020年12月15日
  • 炉辺の風おと

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    ゆっくり、ひとつひとつの文章を、言葉を、味わいながら読んだ。

    梨木さんの野鳥や植物を観察する力、気にかける眼差しがとても素敵だなと憧れるも、私には何かが欠けている。いつか同じ景色を見ることができるのだろうか。

    言葉にできないけれど、こんな今だからこそ、大事に何度も何度も読み返したい。

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    2020年11月15日
  • f 植物園の巣穴

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    地球っこさんに教えていただいた前回読んだ「家守綺譚」がとっても面白かったので、次も地球っこさんが読まれていたこの本を読みました。

    うーむ とっても面白い。
    家守綺譚より、こちらの方がよりハマってしまいました。。

    解説から
    「穴」は垂直の移動。「川」は水平の移動を表す。

    語り手の人生における、三つの大きな喪失を巡る物語。

    この小説は、生と死の世界の間を往復し、死人と交流する物語でもある。

    読み終えて、初めからもう一度物語をたどり直してみると、あちこちに差し挟まれたエピソードが、初読時とは違う深い意味を帯びて迫ってくる。


    地球っこさん ありがとうございました。
    梨木香歩さんの本をもう

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    2020年11月09日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    自粛生活に伴い実家から送ってもらった本の中から再読。以前はいつ読んだか思い出せない。
    エッセイ本嫌いの私が、なぜかこの著者のエッセイ本だけは夢中になって読んでしまう。
    2007年から3年間雑誌に連載していた短編を集めた本だが、社会が少しずつきな臭くなっていく流れを危惧する言葉も並んでいる。2020年の今読み直してもリアルタイムで感じている心の靄を共有できる。今同じように社会がきな臭くなってきたわけではなく、この頃から少しずつ少しずつ、首を傾げてしまうような変化が続いているんだと思う。そして著者の描く他人との距離感は、今の社会情勢だからこそ一読の価値があると思う。

    この本の記憶は、狭い世界で豊

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    2020年08月15日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    中学生の姪によいのではないかと取り寄せ、まず自分で読んでみたら、すごくよかった。どんどんキナ臭くなってくる国を憂いてた梨木さんが若者のために書いた小説。同調圧力に負けない、些細な違和感を大事に、寛容であろうとすること、大人になるために大切なことがぎゅっと詰まっていた。

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    2020年07月31日
  • f 植物園の巣穴

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    この人の本の凄いところは、読み直せば読み直すほどどんどん好きになっていく不思議さにあると思う。続編を読むための再読だったけれど。繋がりがあるとこの本が生きる。どうか続編と続けて読んでほしい。

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    2020年07月05日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    言葉が分からないという関係のなかで、どうにかして相手を理解しようとすることが、コミュニケーションの大事な部分であると思う。
    相手の人生観、宗教的な背景、など知ろうとすること。
    通訳を通して得た言葉は、ただの言葉として分かりやすいけれども、本当に得るべきものは、相手を知ろうとする意識なのだと思う
    旅の途中、共通言語のない人との会話に四苦八苦したときのことを思い出した。

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    2020年05月14日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    梨木さんの文章や思考は循環的というか、むしろ連想的というか、思考の順番をそのままにしているので、ちょっと分かりにくいところもあるが、それでいてとても奥が深い。

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    2020年03月03日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    これまた素晴らしい一冊だった。日本のネイチャーライティングの到達点とあった。
    外部を、自然を探索することが、自らの内面を探る旅であるということが、渡り鳥の定位のメカニズムを通じて語られる。

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    2020年02月18日
  • りかさん

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    1999年初版から20年、再読。 
    何回読んでも、大好きな世界。
    ようことおばあちゃんが感じとる世界がとても好き。こんな世界を描ける梨木香歩さん、凄いです。
    りかさんを通して人形たちのざわめき、想いをたくさん聴いた。
    人形はそれぞれの想いを抱えて、そこにいる。
    アメリカから親善大使として贈られてきたアビゲイルも、いっぱいの愛を蓄えられて、その愛を届けるために来たのに…。その悲しみを引き受けて守り続けている汐汲み人形も憐れ。
    人は業が深いから人形を必要とした、と同時に人形を慈しむ気持ちも持ち合わせている。
    人形の使命は人間の感情の濁りを吸い取ることだという。
    「濁り」この言葉は、ようことおばあち

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    2019年12月22日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    「丹生都比売 梨木香歩作品集」(梨木香歩)を読んだ。
    「トウネンの耳」はなんとも愛おしい作品。こういうのたまらなく好き。
    「夏の朝」もいい。
    しかし何と言っても表題作の「丹生都比」は出色だな。
    『草壁皇子』のしだいに透き通っていく命の美しさが胸を打つ。
    さすが梨木香歩である。

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    2019年09月24日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    日々の生活の中で梨木さんの胸に去来する強い感情、そして歴史や政治、社会問題に関する深い教養に裏付けされた思索が、エッセイの形で書かれていた。受験勉強などを通じて、目的に対して最小の労力でそれに辿り着く最短距離ばかり追い求めてきた私にとって、このような、自分を芯に添えて、ぐるりのことと交流しながら深く思考するということはとても新鮮だった。受験勉強で習ったことも、ただの知識に留まらず、思索の幅を広げる道具に出来たらいいなと思った。純粋に考えることの楽しさを感じた物語だった。


    『共感する、というのは、大事なことだ。が、それはあくまで「自分」の域を出ない。自分の側に相手の体験を受け止められる経験の

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    2019年09月04日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    うこぎご飯はまじで美味しい。
    うこぎは天ぷらも美味い。

    私もコペルくん程ではないにしても、相手の気持ちを読んだり、色々考えるすぎる人間なので、言葉にできない生きにくさを子供の時から感じてた。
    だから、自分に子どもが生まれた時、我が子にはこういう繊細な子になってほしくない、もっとイージーに生きてってほしいと思っていた。

    でも、この本読んでその考え方は変わった。
    世の中がこれからどうなるか分からない中で、考える力を持たないことはすごくか弱いことだ。

    この本読んで、命が大切にされる世の中になってほしい、そうしなきゃ、という気持ちに行き着きました。

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    2019年04月20日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    梨木香歩さん作品、高校生のときからずっと読んでます。
    エッセイも大好きで、自分の足元がぐらついたときに読むとちゃんと心地いい場所に戻ってこれる感じがします。
    植物に詳しくないので、わからないときもありますが、草花や動物への眼差しが好きです。
    透明な感じがして。

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    2019年01月05日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    苦くて消化しきれない草を飲み込まされたような感じ。
    だけど、それを抱えたまま熱をもって群れて生きていかねばならないと思わされた

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    2018年12月29日
  • 海うそ

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    作品を通して伝わってくる、なんともいえないもの哀しさが心地良い作品であった。
    人生に悲観している時に読めば、一文一句が体に染み渡るように感ぜるだろう。
    疲れている人、何かを失いその拠り所を求めている人などにおすすめしたい。

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    2018年12月01日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    言いたいことは沢山あるけど、まず最初に感嘆したのは人物描写の豊かさ。ちょっとした会話の間や視線の動かし方、とりとめもな(いように描かれてるけどきちんと読者に効果的に伝わるようおそらく計算されている)く展開し連鎖する人間的思考、それら全てが事細かく表現されているけれど全くくどく感じない、絶妙なバランスによって登場人物たち(会話や回想にしか登場しない母親たちでさえ)に"生身"を与えている。
    だからこそこの本の主題が"生きる"。なんでもない「普通の」男子中学生の一日(この分厚さで一日!)を何気なく描いているだけなのに、彼に(そして彼らに)舞い込んでくる&quo

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    2018年11月29日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    旅をする上で大切なことは、本当に自分が行きたいところに行くこと。
    だけど予定が変わってしまっても、それを楽しむこと。
    ふだんの生活においても、また同じ。

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    2018年11月26日