梨木香歩のレビュー一覧
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ネタバレ西の魔女が死んだ 梨木香歩
感想・独自解釈
まいがおばあちゃんに誘導されてる気がすると思ったことは間違いではなく、魔女の力=日頃の積み重ねによって起こっているのだと感じました。
魔法に目覚めた瞬間はおばあちゃんのメッセージに気づいたとき。おばあちゃんの修行とおばあちゃんの命のおかげで魂について触れ、魔女の力を無意識でも使えるようになったのではと考えました。
魔法と聞くとファンタジーのように聞こえ、誇張されてる表現ですが、それはまいが中学生だからおばあちゃんはそのように教えたのでしょう。実際に社会でもみくちゃにされ疲れた時(いわゆるうつ状態)にはリズムの取れた生活をして、リハビリのために少しずつ -
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野生の雀の孵化すぐと思われる雛を育て上げ看取るまでを回想の形で記した本。第二次世界大戦中から戦後の時代です。
動物を慈しみながら一緒に生活している全ての人がそうであると思うが、非常によく観察(?)されていて驚くほどだ。そして野生の雀とは異なる生態を時に見せていく事を客観的に捉えて記載されているところが凄い。研究目的ではないのだから。また文章が高尚で時には難しく哲学的雰囲気の事もある。
そして主人公の雀がまた凄いのだ。素敵な文章の中に登場するこの雀の一生が、通常の野生の雀とは一線を画している。その面白さが端的な文章にギュッと詰まってる。著者の雀との関係性も素晴らしい。決してヒトの思う通りにす -
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【実家に帰りたくなる本】
おばあちゃんが危篤だと一報を受ける。
まいは中学一年生のときに過ごしたおばあちゃんとの思い出を振り返るのだった。
登校拒否になってしまったまいは、療養として数ヶ月おばあちゃんと二人で過ごす。おばあちゃんとともに生活をしていく中で、意志の力、つまり自分の決めたことをやり遂げる力の大切さを学んでいく。
生活習慣を整えること、嫌な声が聞こえても無視をすること、死ぬことは身体と魂が分離して魂だけの旅を続けること、直感を信じすぎると憎悪に支配されてしまうこと。まいは、いい魔女になるまでの鍛練として様々な教えをおばあちゃんから貰う。
しかし、おばあちゃんの家の隣に住むゲ -
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「家守綺譚」の綿貫さんのお友だち 村田さんのトルコにおる頃の話。
相変わらず不可思議な感じやな。
異国って名前が似合う土耳古(トルコ)。
地理的にも、アジアとヨーロッパを結ぶ位置にある。
お稲荷さん、異国の神が暴れるとか、ええ感じ。
まぁ、怪異なんやけど、ファンタジーしてる!
こういうとこなら、家守綺譚などで、現れる不可思議な事も起こりそう…
お稲荷さんと異国の神が暴れるのも、ある意味文化交流!
異国の地で、異国の人らと語り合い…
何かええ感じやな。
お稲荷さんも、異国の神も仲良く帰国!
あっ!ゴローおった!
かなり、老犬なんかな?
鸚鵡と仲良くしてな!
そういう世界、知らなくもない