梨木香歩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近読んだ新潮文庫のアンソロジー『プレゼント』掲載の梨木香歩作品が面白かったので、他の作品も読みたくなり探したところ、本作がバーネットの『秘密の花園』に影響を受けているとのことで、興味を持って読んでみた。
読んでみると児童文学というより、日本を舞台にした本格ファンタジーだった。ストーリーは王道で、トラウマを抱えた少女が異界に旅立ち、困難に立ち向かいながら自分と向き合い、成長して帰ってくるいわゆる「行きて帰りし物語」だが、物語の構造が複雑で子供向けの単純なものではない。
全体的には楽しく読んだが、正直なかなか飲み込めなかった部分があったり、目まぐるしい展開に物語に入りきれないまま読み終えてしま -
Posted by ブクログ
(子どもの頃に戻って)もみの木の下に置かれたプレゼントを開けるように?いや、時期が違うからあれかな、仏壇の隣に積み上げられたお中元の箱?w
とにかく、一つ一つワクワクしながら包みを開けて丁寧に読みました。 豪華作家さんたちのプレゼント。
どの話もその作家さん「らしさ」が出ていて、凄く良かった。読書家の皆さんは名前を伏せてあってもどれがどの作家のものか分かったのではないでしょうか。(そういう構成でも面白かったかもー、と思います。)
私はやっぱり江國香織さんの『二つの宇宙』が一番好きで、次点に町田そのこさんの『きっとあの日の光と同じ』が良かったです。コンビニ兄弟のスピンオフということで、そちらも読 -
Posted by ブクログ
ネタバレどれも魅力的で、夏を感じられて楽しかった。
順番も良き。この楽しさを一冊で味わえるのが凄い。素敵な企画でした。
以下感想
・ウッドペッカー
伊坂さんの作品は数冊しか読んだことなかったので、こんなシリーズ物があるのか、今度読んでみようなんて思っていたら最後に一気に捲くられた。
このページ数で関係性、事件、伏線、全てを網羅していて感動した。体温がない友達ってどんな感じなんだろう。受け入れられるのか。色々想像が膨らんだ。
・2つの宇宙
これぞ夏の恋愛小説!これぞ夏のお祖母ちゃん家小説!が組み合わさったような独特な作品。
お祖母ちゃんがトリッキーすぎてだんだん実は猫の話?とか考えてしまったが、お祖 -
Posted by ブクログ
豪華作家陣による、夏をテーマにした短編集。
面白かったです。
一話目 伊坂幸太郎さん ウッドペッカー荘事件
名探偵白河ヨフネ。語呂が気に入りました。
二話目 江國香織さん 二つの宇宙
可愛いおばあちゃんと、風変わりな彼女の話。
ほっこりする。
三話目 宮部みゆきさん 真実のトランク
流石の存在感。バーに行きたくなった。
世にも奇妙な感じ。
四話目 町田そのこさん きっとあの日の光と同じ
爽やかで、甘酸っぱい。花火がしたくなる。
五話目 米澤穂信さん 無明
他にない、厳しい夏の話。
一味違う切り口の表現が流石。
六話目 梨木香歩さん 見越しのマツ
お隣の少し不思議な大きなマツの話。
-
Posted by ブクログ
新潮文庫100の50周年企画。
夏をテーマにした豪華作家陣の書き下ろし短編集。
伊坂幸太郎さん 「ウッドペッカー荘事件」
→シリーズもの?って思いながら読み進めました。
江國香織さん 「二つの宇宙」
→初めて出来た彼女は祖母に会いたがり、、、どっちも変わってて可愛い。
恩田陸さん 「伝説の季節」
→ 『六番目の小夜子』の前日譚
『六番目の小夜子』読まないと!
梨木香歩さん 「見越しのマツ」
→離婚して実家に戻った
町田そのこさん 「きっとあの日の光と同じ」
→コンビニ兄弟スピンオフ
宮部みゆきさん 「真実のトランク」
→世にも奇妙な物語になりそうな不思議な話でした。
米 -
Posted by ブクログ
第二次大戦下の英国、女性ピアニストの著者がイエスズメのクラレンスと暮らした12年の記録(紹介文には「老ピアニスト」とあるが、著者のキップス夫人がクラレンスに出会ったのは50歳のことであるから、現代の感覚とは合わない)。
翼や足に障害をもって生まれたクラレンスだったが、著者と暮らしていく中で、自作の歌を歌ったり芸をしたりと、スズメらしかぬパフォーマンスをみせる。生き物がサバイバルから解放されたとき、有り余った力を何に使うか。秘められたポテンシャルは未知数である。
また、年老いてからのクラレンスの、生きることをあきらめない姿勢にも感銘を受けた。
本書は(序文で著者が示す通り)「気取りのない文 -
Posted by ブクログ
「新潮文庫の100冊」50周年記念作品。
表紙カバーも初回限定特別仕様ですてき。
7人の作家さんそれぞれ短い話ながらも切ない話や恋愛話、事件やホラーなど様々な魅力が詰まって楽しめた。
最初の伊坂さんはほろ苦く切なかったけど、それもひっくるめて優しさが感じられて良かった。
宮部みゆきさんのこういう短編を久しぶりに読んだ気がするけど、不気味さが上手い。
米澤さんの話はあまりに、あまりに悲しく、読むうちにうだるような暑さ、垂れる汗まで感じて息苦しくなった。
現実で、懸命に生きる母と子にこんな事件が起きないことを祈る。
町田さんの話は1番純粋に楽しめる内容でほっと一息。
夏がテーマの嬉しいプレゼント。