梨木香歩のレビュー一覧

  • 裏庭(新潮文庫)

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    古い屋敷の鏡から異世界に行ってしまう少女のお話

    おかっぱ頭の女の子を追いかけ、友人のおじいちゃんから話に聞いていた空き家の屋敷を訪れた照美
    鏡を覗き込むと、不思議な声が聞こえてきて、名前を応えると見知らぬ世界に来ていた
    裏庭と呼ばれるその世界は崩壊の危機に瀕していて
    照美はその世界を救うため、そして元の世界に戻るために散り散りになった龍の骨を集める旅に出る
    照美は旅をする中で、昔亡くした双子の弟の存在や、自分の事をを見てくれない両親の記憶と向き合う事になる

    一方現実世界では、照美の両親や、屋敷の元住人で英国に移住した一家なども出てくる

    3人のオババが傷について言及する言葉
    「傷を恐れるな

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    2026年04月21日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    自分の中のリーダーを見つけること。「あぁやっちゃったね」みたいな、メタ認知的な自分がリーダーであると作者は言う。また、真摯な「引っかかり方」、いわゆる「それって本当?」という意欲的に参加していないとわからないような疑う力を持つこと、これも社会を牽引していく力になると書かれている。この本は、私が普段から思う些細な「はて?」という疑問を肯定してくれるものであり、かつそれはリーダーとして必要な気質であると書いてくれている。これがとても嬉しいし、ありがたいことであった。

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    2026年04月20日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

    とてつもなく有名な作品、このタイトルと始まりの1文だけは幼い頃から知っていました。それを大人になって改めて読んでみましたが、まず文章の美しさに感嘆します。西の魔女、おばあちゃんの家での暮らし、その生活の青々とした豊かさが情景として浮かぶようでした。ただ暮らしがそこにあるだけなんですけど、やっぱり文章で彩りを加えられることの素晴らしさを感じましたね。さすがの名作。幼い時にこの本を読んでいたらきっと文章がもっと好きになってただろうなぁと思います。こういう豊かな知識と語彙力、創造せいに富んだ文章は昔の作品の特徴ですよね〜昔の名作はこの文章力という点で評価が高いものが多い気がします。特に子供向けの作品

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    2026年04月20日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    「侵入者を叱るは脅すわ、果てはすさまじい怒りをもって攻撃したのである」
    雀のしたことの情景が浮かんで、ほっこりした。
    ただ、その後も著者と暮らすという実話に対して理解はできるが、野鳥として生きられなかったのかなという思いがどうしても離れなかった。

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    2026年04月19日
  • 野山花花図譜

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    「野山花々図鑑」のタイトル通り、野や山に生きる野生の植物たちが主人公のエッセイである。
    豊富な知識で花々の解説と、イメージや思いを語っている。
    その花々は、ホームセンターの園芸コーナーなどに並ぶ「リア充」っぽい花たちとは逆を行っている。
    うつむき加減の花も多いが、気が弱いわけではない。そこに美しさを感じるだけ。
    地味だが誇り高い。そんな植物が多く語られている。
    著者は幼い頃から植物図鑑に親しみ、住んだところや出かけた場所の野山で実際に出会ったりして、植物との親交を深めてきたようだ。
    『家守奇譚』に登場している植物も多いので、この本を紐解きながら再読するのも良いかもしれない。
    写真で確認するのも

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    2026年04月02日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    再読。

    随分前に読んだけれど、今読むと今だから感じるものがあり、新鮮な気持ちで読めた。
    イギリスの自然豊かな情景や、それぞれの国ならではの文化の違い、歴史的な背景などを梨木香歩さんならではの文章で表現されている。
    美しく、少しもの寂しくてあたたかいエッセイだった。

    また読みたくなるだろうなぁ。

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    2026年03月31日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    ビアンキの動物物語モノが大好きです。
    そこに描かれる動物たちは、彼らに著者のビアンキさんご自身が乗り移っておられる、と思わせてもらえるほどの臨場感で満たされています。
     梨木さんの本書でも、その渡り鳥たちが居るその風景そのものに連れて行ってもらえます。
     そして、その道程の中で出逢う人たちがその鳥たちへのリスペクトに満ち溢れておられることに感動してしまいます

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    2026年03月31日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    絵本のような、本当のお話。

    スズメというより、人間と思って生きていたのでは。と思うほど、感情が豊かで、存在の大きさが感じられるエピソードに、ほっこり。

    最初も最期も、キップスさんの手の中にいられて、きっと幸せだったよね。

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    2026年03月28日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    なるほどこういうのが「ネイチャーライティング」というのか、と解説を読んで知りました。
    「水辺にて」から引き続きで読んだので、似通った雰囲気の内容に少しおなかいっぱいだなーと思いましたが、そこはさすが梨木香歩さんの筆力で、読み始めるとすーっと、知床やウラジオストックやカムチャッカの空気に触れるような気がしました。

    今回も鳥だけでなく、木々草花、キノコ類にまで博識なところが見て取れて、もうひれ伏すしかないなと思いました(笑)名前が出てきても、ひとっつもそのビジュアルが浮かびません(涙)
    こんなにも鳥や自然に惹かれて、せっせと足を運び、知り、考え、書いて・・・梨木香歩さんは何をどこまで求めるのだろ

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    2026年03月26日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    読んでよかった
    現実にいたはずなのにだんだん不思議世界に迷い込むような不思議な感覚
    また定期的に読み返す作品が増えた

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    2026年03月21日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    想像していた以上にファンタジーに溢れた、奇妙なユーモアの一冊。豊かな自然の中にあるちょっと不思議な物語をちょっと覗き見している感覚。

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    2026年03月19日
  • 家守綺譚 上

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    ●2026年3月8日、飯田橋での食品インタビューに参加するまえに寄った。神楽坂駅近くの書店「かもめブックス」にあった。

    「かもめブックス」スタート(2)。

    この本屋は私には合ってないと思いながら漫画コーナーに入ったら、これを見つけた。この存在を知っただけで来た価値があった。

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    2026年03月08日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    最後まで読んでみて、正直あまりわかった気はしないんだけど、不思議とまだ浸っていたかったなと思う世界観だった。自然と融合したおもしろい世界だった。

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    2026年03月08日
  • ここに物語が(新潮文庫)

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    梨木香歩さんの書評集。
    2002年から2021年にかけて書かれたもの。

    最初の方、なんとなく既視感(既読感?)があった。
    リンドバーグの『海からの贈り物』があったせいか?
    ヨーロッパ文学への素養を感じられるから?
    須賀敦子さんの『遠い朝の本たち』が頭に浮かんだせいもあるかも。

    しかし、読み進めていくと、やはり梨木さんの本だと認識されてくる。
    まず、ナチュラリストなところ。
    (神沢利子がサハリンにつながる人だとは今回初めて知る。)
    片山廣子(文学者としては松村みね子)や金子文子といった、大正・昭和の女性たちに心を寄せているところ。
    片山廣子については、芥川龍之介の「越びと」で知っていたが、彼

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    2026年02月22日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    庭と植物が出てくる話好きかも。
    不思議な話だけどスッと馴染むような話。
    ゴロー可愛い。
    狸の恩返しの話が好き。


    漫画と続編あるらしいから気になる。

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    2026年02月15日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    すてきな物語としか言いようがない。有名な作品すぎて逆に読まずにいたけれど、どうせ読むなら書き下ろしの短編も収録されたこちらにしようと決めていた。本編はもちろん、「ブラッキーの話」「冬の午後」「かまどに小枝を」の短編たちも本編のやさしい余韻を広げてくれていてほんとうによかった。それにしても梨木香歩が書く自然のうつくしさや、空気の温度や、光の加減はすばらしすぎてうっとりしちゃうな。

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    2026年02月11日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    再読回数最多の作品だが何回読んでも面白い!

    飄々と現れる高堂、聡明な仲裁犬ゴロー、何でも知っている隣のおかみさん、そして新事実にいちいち狼狽える主人公・綿貫。彼らの交流と周囲を彩る動植物の鮮やかさに心を奪われた。

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    2026年02月11日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    難解そうで積読になってたけど意外に引き込まれて一気読み。島に伝わる伝承や民間信仰、地名の変遷あたりは個人的に興味大。とくに地名は同じ音でも本来の意味とは別の漢字を当てたり、歴史がくだるにつれ変わったりするのが面白かった。

    南九州の“遅島”という架空の島が舞台。そこへ人文地理学の研究者がフィールドワークへ向かい、遅島の地理や植生、家の構造、そして修験道の寺院遺構などを巡る。

    かつて修験道の島として栄えた遅島だが神仏分離〜廃仏毀釈の影響をじかに受けた結果、当時の様子を想起させるようなものはほとんど残されていない。現地でそれを目の当たりにした主人公はそれを諸行無常ではとらえきれない、これが色即是

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    2026年02月11日
  • 家守綺譚 下

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    このところ「家守綺譚」を再読したいと思っていたのだけれど、家の本棚(混沌世界)の中から探しあぐねていて、この漫画版の評価が高そうだったので、漫画版を読んでみた。
    パッと開いた時に、あまり私好みの絵ではないかなと思ったのだけれど、読んでいくうちに全く気にならなくなったし、文章を読んで頭の中で想像していたことが、より鮮明に実体化して、理解が深まる感じがした。
    ゴローの存在がすごく効いていて、良かった。
    近所の書店が閉店することになったので、そこで購入。お話の内容とともに、その思い出も絡まって、私の中に残ると良いなぁと思う。

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    2026年01月26日
  • 鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛け毛布(新潮文庫)

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    著者いわく、「専門的な知識もないまま、好きが高じて書き綴った「地名を巡る」小文」で成る、「鳥と雲と薬草袋」と「風と双眼鏡、膝掛け毛布」の二冊を一冊の文庫本にした本書。同じテーマを一気に読めてファンとしては嬉しい限りです。前者の目次を数えると49の地名について書き綴られているようで、後者はそれ以上でした。二冊のタイトルがなんとなく似ていることにも納得しました。

    梨木香歩さんといえば、鳥、カヤック(と水辺)、草花、神話などにお詳しいと踏んでいます。が、地名にもこんなにお詳しいとは。そしてこんなにも日本各地に足を運んでおられるとは。しかし、「家守綺譚」の続編である「冬虫夏草」なんかを思い出してみる

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    2026年01月21日