梨木香歩のレビュー一覧
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その人がその人であり続けてくれることへのありがたさを感じた。人と関わることの難しさとよろこびを知り、英国への憧れがうまれる、大好物なエッセイでした。
自分がこの世界の主人公ではない、と気づく時が人には絶対にやってくるじゃないですか。トランプ大統領とかはないやろけど。大谷翔平はそう気づきながらも主人公やけど。まぁそれはええねん。
ウェスト夫人も梨木さんもこの世界のイギリスの田舎の方にいた、なんでもないけどとても素敵な人たちで、ウェスト夫人との日々が梨木さんを主人公にして世界を創っていってるように見えたのです。
私もモブキャラながら、誰かの世界に影響を与えていて、それって本当に愛おしいことだな -
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古い屋敷の鏡から異世界に行ってしまう少女のお話
おかっぱ頭の女の子を追いかけ、友人のおじいちゃんから話に聞いていた空き家の屋敷を訪れた照美
鏡を覗き込むと、不思議な声が聞こえてきて、名前を応えると見知らぬ世界に来ていた
裏庭と呼ばれるその世界は崩壊の危機に瀕していて
照美はその世界を救うため、そして元の世界に戻るために散り散りになった龍の骨を集める旅に出る
照美は旅をする中で、昔亡くした双子の弟の存在や、自分の事をを見てくれない両親の記憶と向き合う事になる
一方現実世界では、照美の両親や、屋敷の元住人で英国に移住した一家なども出てくる
3人のオババが傷について言及する言葉
「傷を恐れるな -
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ネタバレとてつもなく有名な作品、このタイトルと始まりの1文だけは幼い頃から知っていました。それを大人になって改めて読んでみましたが、まず文章の美しさに感嘆します。西の魔女、おばあちゃんの家での暮らし、その生活の青々とした豊かさが情景として浮かぶようでした。ただ暮らしがそこにあるだけなんですけど、やっぱり文章で彩りを加えられることの素晴らしさを感じましたね。さすがの名作。幼い時にこの本を読んでいたらきっと文章がもっと好きになってただろうなぁと思います。こういう豊かな知識と語彙力、創造せいに富んだ文章は昔の作品の特徴ですよね〜昔の名作はこの文章力という点で評価が高いものが多い気がします。特に子供向けの作品
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「野山花々図鑑」のタイトル通り、野や山に生きる野生の植物たちが主人公のエッセイである。
豊富な知識で花々の解説と、イメージや思いを語っている。
その花々は、ホームセンターの園芸コーナーなどに並ぶ「リア充」っぽい花たちとは逆を行っている。
うつむき加減の花も多いが、気が弱いわけではない。そこに美しさを感じるだけ。
地味だが誇り高い。そんな植物が多く語られている。
著者は幼い頃から植物図鑑に親しみ、住んだところや出かけた場所の野山で実際に出会ったりして、植物との親交を深めてきたようだ。
『家守奇譚』に登場している植物も多いので、この本を紐解きながら再読するのも良いかもしれない。
写真で確認するのも -
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なるほどこういうのが「ネイチャーライティング」というのか、と解説を読んで知りました。
「水辺にて」から引き続きで読んだので、似通った雰囲気の内容に少しおなかいっぱいだなーと思いましたが、そこはさすが梨木香歩さんの筆力で、読み始めるとすーっと、知床やウラジオストックやカムチャッカの空気に触れるような気がしました。
今回も鳥だけでなく、木々草花、キノコ類にまで博識なところが見て取れて、もうひれ伏すしかないなと思いました(笑)名前が出てきても、ひとっつもそのビジュアルが浮かびません(涙)
こんなにも鳥や自然に惹かれて、せっせと足を運び、知り、考え、書いて・・・梨木香歩さんは何をどこまで求めるのだろ -
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梨木香歩さんの書評集。
2002年から2021年にかけて書かれたもの。
最初の方、なんとなく既視感(既読感?)があった。
リンドバーグの『海からの贈り物』があったせいか?
ヨーロッパ文学への素養を感じられるから?
須賀敦子さんの『遠い朝の本たち』が頭に浮かんだせいもあるかも。
しかし、読み進めていくと、やはり梨木さんの本だと認識されてくる。
まず、ナチュラリストなところ。
(神沢利子がサハリンにつながる人だとは今回初めて知る。)
片山廣子(文学者としては松村みね子)や金子文子といった、大正・昭和の女性たちに心を寄せているところ。
片山廣子については、芥川龍之介の「越びと」で知っていたが、彼 -
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仲良し八人組の友達で、
本の交換を年始に行いまして。
(それも受け取る瞬間は誰のものかシークレットで!)
こちらは二冊送ってくれた友達からの一冊。
「どんな心の傷でも、もはやこうなると、それを待ってることは宝になった」
「傷は育てていかねばならん」
きっと今読んだから、響いた事。
歳を重ねるにつれて、
どんな姿が自分だろう?
どうやったら自分を出せるだろう?を考える。
傷を恐れず、わたしもテルミちゃんみたいに一皮剥けるだろうか。
ファンタジーの色濃い本作。
明言するシーンがあまりなく、曖昧でぼんやり
筆づかいからして不思議な国に迷い込んだような世界観。
ありがとう!