梨木香歩のレビュー一覧

  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    浮世のゴロー探し散歩。

    ゴローよ、おまえ
    忠犬だったのか。
    ま〜っっっっっっっっっっっったく気づかなくて

    ゴメンなーーーーーー!!!!

    忠犬というか、賢いとか利口な感じ。
    浮世系かわいいワンコ、ラストの描写が尊いなっ、と。

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    2025年08月17日
  • 炉辺の風おと

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    寝る前に少しずつ、だいぶ長い時間をかけて読んだ。最初に読んだものは忘れてしまった、でも、八ヶ岳の山の中、感じた空気や自然、見た景色が文字に溶け込んだような、綺麗で繊細な言葉の数々があったことは覚えている。
    忙しい毎日の中で、ときどき開いて別の場所に連れてってくれるような本。

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    2025年08月14日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    内容はとても良い 内容はとても良いのに、文章がぎこちないというか……今ひとつ共感できない感じがある。
    もう少し、感情の機微が説明されていたり、ゲンジさんが前半と後半でだいぶ印象が変わるのだけどその辺りの深堀りがあると良かったな、と思った。

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    2025年12月18日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    西の魔女のおばあちゃんとまいのお話。
    最近大切な人を失ったので、より心にジワリとくるお話でした。死生観について、改めて感じる事もありました。心を浄化したい時に何度でも読み返したい、手元にいつも置いておきたい、そんな物語。
    暖かで揺るぎない愛をいつも与えてくれるおばあちゃん。感受性豊かで少し傷つきやすくて、まだまだ成長途中、でも実はちゃんとした芯がある、まい。そのおばあちゃんの愛を受け止めることが出来ず、反発してしまう時もあるけれど、でも、ちゃんと、確実に、届く未来がちゃんとある。心がフワッとキレイになるそんな本でした。
    おばあちゃんのように、丁寧な暮らし、常に物事を冷静に見る心、目先ではなく遠

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    2025年07月27日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    ネタバレ

    100年前以上前のトルコに留学した日本人の話。
    下宿先に、イギリス人、トルコ人、ドイツ人、ギリシャ人がいて、彼らの交流や、神々の神秘的な話などが面白い。けど、時代が時代、世界大戦に入り最後は下宿先の友人達が亡くなってしまうことを手紙で知るのが悲しかった…。最初に登場したオウムが、最後に村田のいる日本に来るところが良かった。

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    2025年06月30日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    全容を理解できなかったけど、共感できること、心に落ちてくるものがあった。四人の女性たちも互いにそうなんだろうと思う気がするから、分からなくていいとも思えた。

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    2025年06月29日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    寝たきりになったばあちゃんの夜のトイレの付き添いをママの代わりに手伝うことになったコウコ。

    最近のコウコの精神不安はカフェインの取り過ぎだという思いと、熱帯魚を飼うことで心の安らぎを取り戻そうとしていること。

    その頃からばあちゃんと私は、さわちゃんとコウちゃんお呼び合い、ここにいないかのようなばあちゃんとの不思議な会話をするようになる。

    キリスト系の女学校に通うさわこが好きな人たちは、ばばちゃま、女中のツネ、担任の翠川先生と仲良くなりたいと思っている山本孝子さんだった。

    翠川先生と山本さんが親密な関係であることを知り、嫉妬のあまり山本さんにきつくあたり、彼女の不幸を願ったさわこは、その

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    2025年06月19日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    面白かったな〜。現実世界と異世界を行ったり来たり、霧が漂う湖に小舟を浮かべ、風に吹かれるまま揺蕩うような心地よさがとても良かったです。

    表紙をめくって1頁目を読み始めると、あえて古い語調を使っているし、女性作家なのに主人公の男性に語らせているので、「お、やるねぇ!」とニンマリしてしまいました。

    様々な植物を主題に季節を感じながら話が進んでいくので、その自然描写の美しさがこれまた、とても魅力的です。梨木先生ならではですね。

    続編の「冬虫夏草」、姉妹編の「村田エフェンディ滞土録」をこれから読むのが楽しみです。

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    2025年06月18日
  • f 植物園の巣穴

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    ネタバレ

    うわぁ・・・(まだまだわかっていないことがたくさんあるけど)そういうことかぁ。と、こうなんというかラストスパートでこれまでの緊張がふわっと解けるような読後感でした。

    どうしてもネタバレしないと書き続けられそうにないので、未読の方はここから注意です。

    主人公の名は後半になって判明しますが、佐田豊彦さんといいます。(確かまだ未読ですが、「椿宿の辺りに」の主人公の曾祖父にあたるそうです。)
    豊彦さん、歯が痛いから歯医者に行くというところから物語が始まりますが、行った歯科医の奥さんが前世で犬だったため、忙しくなってなりふり構わなくなると犬になってしまうなどと、初めから妖しい空気感が漂います。風雨の

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    2025年06月12日
  • 本からはじまる物語

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    著名な作家達による「本」がテーマのアンソロジー。
    甘酸っぱい恋の話しやちょっとゾクッとする話、不思議なお話など本というテーマ1つでも色んなお話が書けるんだなぁと楽しく読ませてもらえました。
    中でも本が飛んでいったり、飛んできたり、飛んでる本をつかまえたり…といった本が飛ぶ話がいくつかあり、作家さんには本が飛ぶという発想があるんだなぁ〜と思いました。
    どれも良かったですが、本多孝好さんの「十一月の約束」が好きです。

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    2025年06月10日
  • ここに物語が(新潮文庫)

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    ネタバレ

    再読。梨木さんが好きな本について寄稿された書評・評論・解説文をまとめた一冊。どんな本を読み、どんな思いを持つのかでその人の輪郭がはっきりと立ち上がってくる。梨木さんの本は特にそれが明らかで嬉しい。梨木さんが読んだのと同じ本を読みたいと思いながら、まったく実行できでいないのが不甲斐ない。

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    2025年06月07日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    ある女性と雀の交流
    ノンフィクション
    ①鳥が好き!
    ②梨木香歩さん訳!
    ③酒井駒子さんの表紙絵!
    で何となく手に取ったのだけど
    結果とても良い本!

    鳥(雀)の知性と可能性に驚くし
    人との深い愛情が
    鋭いけど暖かな眼差しで描かれてて
    生命の可能性に静かに感動

    解説は小川洋子さん
    好きな作家さん3揃い!
    どんだけ贅沢な作品なんだ...

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    2025年06月06日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    初めて猫に読み聞かせた本(なんちゅう紹介や)

    ずっと、この本は素敵だと、読む前からそう思ってました。なぜか。そして、本当に素敵な物語でした。不思議な存在を除外・嘲笑しない世界。良いなぁ。この時代に生まれたかったなぁ。
    知らない植物と高堂君に出会える物語。また読み返したい。

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    2025年06月02日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    ネタバレ


    『西の魔女が死んだ』を読んで、梨木香歩さんの作品に興味を持った。
     とても繊細な感覚で生き物や人、ものごとを見て、丁寧な言葉で表現されていて素晴らしいし、好きだなと思った。
     このエッセイを読みながら、私が最近謎に思っていたことが解けたり、好きな自然や、きれいだなと思う言葉や感覚、懐かしい思い出に触れることができた。
    また、自身の感覚に近いところが多々あり、親近感が湧いたし、深みを感じたので再読したいと思った。
    15年以上前のエッセイなので、そういうところも興味深かった。

    ◯『世界は生きている』
    つい先日4月の末に、帰宅の道を歩いていたら近くの校舎の脇の高い木の上からセミの声が聞こえてき

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    2025年05月18日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    梨木香歩さんの本に溢れる日常や植物、光はわたしにとってのあたたかさであり、居場所である。

    どんな植物だろうと検索にかけるワクワク感がたまらんので、スマホを片手に本を読み進める。まわりから見たらどっちかにしろよ〜な気持ちかもしれないがわたしにとってこの方法で本を読むことがたのしいのだ。

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    2025年05月13日
  • やがて満ちてくる光の(新潮文庫)

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    短編のエッセイがいっぱい。

    生活の中での繊細な視点とその言語化。
    自分も通じるところがあり、とても励まされるような感じがした。

    アン・シャーリーの孤独、村岡花子の孤独
    ...心に響いた。
    幼少期のマイナスと思われる出来事、感情もまた自分を形作るものであり、なくてはならないものではないか。
    嫌でたまらなかったことを慈しみ、なにか一歩進んで考えられるような気がした。


    ちょっとした機微にたくさん触れられる一冊。

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    2025年05月12日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    日本版不思議の国のアリスでした。
    四季折々の草木や鳥などが登場する美しい描写があるかと思えば、河童や人魚が登場したりと、現実なのか夢なのか不思議な世界が描かれています。
    普通だけど普通じゃない世界が面白かったです。

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    2025年05月12日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    エストニアの空気が伝わってくるような、そんな文章。
    長く続いてきた歴史とそこで生きてきた人々と。
    行ってみたいなぁ

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    2025年05月04日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    清々しい、というか潔い、のほうがしっくりくるかな?
    日常的なほんのちょっとしたことが、そうっと光っているような、そんなイメージ。
    やっぱりこの人の書く文章が好きだ

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    2025年05月04日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    野鳥の観測記録、に留まらないのはこの著者ならではだと思う。描写に色があって、著者の気持ちや人との会話も小説のような楽しみ方が出来た上に鳥の知識まで得られたんじゃー御礼のひとつも言わねば!

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    2025年04月28日