あらすじ
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時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を巨匠・近藤ようこが漫画化。下巻。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
梨木香歩の非現代路線の作品が好きだ。
そして近藤ようこが近年、文豪作品を原作に漫画化している。
多様な近藤作品群でも好きな路線。
この路線が交わるとは。
梨木香歩が上巻の帯に「行間が、ここまで絵にできるなんて」と書いている通り、絵の芳醇から文章の芳醇を思い出せる。
下巻には近藤ようこが「やさしく、きびしく、しあわせな仕事でした」と。
それこそ幸せな読書ができた。
Posted by ブクログ
人と自然が近かった頃、不思議なことが不思議でなかった頃のお話。
原作の世界観そのままに、澄み切った世界を描きだしています。
忙しい現代人がホッと一息つける優しい世界が広がっています。
『冬虫夏草』の漫画化も希望します!
Posted by ブクログ
2025年に読んだ中でぶっちぎりの1位。
近藤ようこのコミカライズには毎回驚かされるけど、読んで受ける印象、感覚がまんま原作そのまま。どのページをみても梨木香歩の「家守奇譚」だった。
近藤ようこのコミカライズは、原作を忠実に漫画化したというより、原作の伝えようとしていること、作者が書かんとしたことを、漫画という表現に置き換えているのだと思う。表現方法は違うけれど中身は同じみたいな。
それだけでも凄いんだけど、近藤ようこのコミカライズは近藤ようこの漫画としても成立しているのが怖い。何処をとっても梨木香歩なんだけど、あぁ近藤ようこの漫画だなぁという感覚が常にある。