梨木香歩のレビュー一覧

  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    まるで小説を読んでるかのように情景が鮮やかに浮かび上がってきて、著者の表現力の高さに驚く。旅先での観察眼やさまざまな考察に触れて、著者の経験した旅行ができるほどの感受性を持ちたいと思った。

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    2024年10月16日
  • ここに物語が(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木さんの約20年分のエッセイ。
    ほとんどが書評ですが読んだことのない本ばかりで、梨木さんの知識の深さを感じます。

    最後の方に、ご自身の療養中の様子に触れていました。
    I hope you recover as soon as possible

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    2024年10月13日
  • りかさん(新潮文庫)

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    しゃべる市松人形「りかさん」との出会いと他の人形とのあれこれ
    「からくりからくさ」の蓉子さんの子どもの頃の話と、本編の後日談を含む

    以下、公式のあらすじ
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    「彼女」と一緒なら、きっと大丈夫。書下ろし「ミケルの庭」併録。
    リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時??。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミ

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    2024年10月09日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    若い女性4人の古民家共同生活の中で発覚する意外な繋がりのお話

    以下、公式のあらすじ
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    祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして――。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。
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    以前読んだ時は誰が誰の先祖だって?と色々と混乱しながら読んだけ

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    2024年10月07日
  • りかさん(新潮文庫)

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     女の子と人形とその周辺の温かく優しい物語でした。
     私が中学生くらいに読んだ、同作家の作品、からくりからくさの登場人物の幼少期のおはなしでした。

     中学生だった私には、からくりからくさは少し難しく、あまり心に残っていませんでしたが、この作品を読んで数十年ぶりに、もう一度からくりからくさを読んでみようかなと思いました。

     この作品に限らず、昔に読んだ本を今読むとまた違う何かが得られるのかなと思いました。

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    2024年10月05日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木香歩さんは好きな作家さんだし、オズの魔法使いシリーズも好きなので「西の魔女」というキーワードにも惹かれた。

    「渡りの一日」は文庫版にしか収録されていないらしいので、文庫版で読めて良かったと思った。
    魔女と過ごした時間があったかから、まいは、ちゃんと自分になる準備をしながら育っている。
    中学生の自分に勧めたい。まいと同じ年令の頃にも読んで見たかった。
    歳をとってから読んだらまた違うものを受け取るだろうか。
    それも楽しみ。

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    2026年05月30日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    家守奇譚に続いて、不思議な味わいの世界観に没頭できた。この征四郎の旅のルート、いつか自分も歩いてみたい。

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    2024年09月08日
  • 海うそ

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    面白かったけど難しかった!もう一回読み返したい。
    真剣に時間をとって読むべき本です。
    (病院の待合時間に読むべきではなかった…)

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    2024年09月01日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    その日はしとしとと、音もなく小雨の降る日で、ほら、そんな日は人と人との距離がとても短くなるものだ。気を付けなければならない。(本文より)

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    2024年08月29日
  • f 植物園の巣穴

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    「椿宿の辺りに」の書評で皆さんが本書のことを触れている。椿宿はそんなに感銘した本ではなかったが、手を出してみる。

    植物園の水生植物園の園丁である主人公。歯医者の家内の前生は犬、下宿の女大家の頭は鳥に見える。子どもの頃のねえやの千代、妻の千代、レストランの女給の千代が混然としてくる奇妙な暮らし。やがて植物園の水辺で椋の木の巣穴に落ちたことを思い出す。

    大叔母から聴いたアイルランドの妖精譚、アイルランドからの招聘教授マルクーニ先生から貰ったウェリントン・ブーツ、ねえやの千代や妻の千代との昆虫や木花の思い出。やがて水の中に入り、相棒と出会い、川に沿って進んでいく。

    次々に奇想天外なことが起こり

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    2024年08月24日
  • 椿宿の辺りに

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    まさかのF植物園の巣穴と繋がるとは知らず読んでいてびっくり。意味がわからなかったけど、まさかのここであぁーーーと付箋回収された感じでした。

    相変わらず面白い、山幸彦と海幸比子ってのも笑えたし2人のやり取りも結構好き。

    山幸彦みたいな人と出会っても話したくないなー、この人にこんな変な物語聞かされたら単純に引くだろうなーと不思議な気分で一気に読破しました。

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    2024年08月19日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    精神世界と物理世界が絡み合う表現に編み物を使うというのがいい。美しい世界。一つ気になることは、妊娠は嫌だ。その話題は読みたくない。気持ち悪いのだ。

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    2024年08月18日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    『家守綺譚』の続編。
    前作同様、何事も分け隔てなく受け入れる征四郎の有り様が気持ちいい。
    最後、頭に情景が浮かんで、霧が晴れたようなすごく晴れやかな気持ちになった。

    ゴローの冒険譚もなかなかだったに違いない。
    征四郎とゴローの帰路はどんなだったろうか。


    前作『家守綺譚』を読んで祖父母の家を思い出したが、今回、鈴鹿山脈が出てきたことで、そう遠くない地方だったんだなと改めて気がついた。
    また読もう。

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    2024年11月08日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    以前読んだ「家守綺譚」のスピンオフ
    最後にちょっと物語がつながる

    洋を問わない人々と
    動物(鸚鵡)は勿論のこと
    古代の神とされていたものや
    日本の神(お稲荷さん)も
    並行世界にちゃんぽんで
    自然に描かれてる世界感が素敵!
    最後に暗い影を落とされて
    現実社会の切なさを思う

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    2024年08月13日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    Kの経験すること、出会う人たち、全てがわたしに新しい考えと見方をくれました。魅力的な世界を生きていることをうらやましく思い、わたしも世界へ行って経験をしたいという気持ちになります。

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    2024年07月23日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    私がプロフィール画像を小鳥(ジョウビタキ)にしているのは小鳥が好きだから。
    そして、小鳥たちの中でも一番好きなのが、スズメ。

    野鳥は普通飼えないのだが、このスズメは生まれてすぐに巣から落下し、脚と翅に障碍を持っていた。
    自然に返せるような肢体を持っていなかったので、保護するかたちで12年も一緒に暮らすことになった。
    生まれてから老衰で死ぬまでのスズメの記録なんて今後出会うことはないだろう。

    本編は150ページと短い。
    本編が終わって原書の解説がある。
    さらに梨木果歩さんの訳者あとがきに続いて、小川洋子さんの解説があった。
    これらの解説だけで40頁もあり、本書の要約にもなっている。

    人間に

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    2024年07月01日
  • 本からはじまる物語

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    まだ本を本格的に読み始めたばかりなので、各作家さんの特徴など、自分にとって読みやすかったなどが分かり、これから本を…という人におすすめ!
    本屋を巡る話しはどれも面白かった!

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    2024年06月27日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    沼地のある森を抜けて

    先祖がぬか床を持って駆け落ちして以来、ずっと守られてきたぬか床。叔母の死をきっかけに、叔母のマンションと共にそのぬか床を継いだ主人公の物語と、ぬか床の中の酵母やら細菌やらから見た物語とが交錯しながら話が進んでいきます。
    自分のアイデンティティ、命のはじまり、何故有性生殖か?、そして命は何を目指してどこにいくのか?
    こういった問いが詰まった(結局結論は出ませんが)難しい話を、ある程度の難しさを残してはいますが、エンターテイメントにしてしまう著者の力量はたいしたものだなあと思います。
    ぬか床が呻いたり、ぬか床の卵から人が出てきたりと幻想小説っぽいところもありますが、「家守奇

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    2024年06月07日
  • りかさん(新潮文庫)

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    〈再登録〉ようこが誕生日におばあちゃんからもらった市松人形の「りかさん」。りかさんと心を交わせられるようになったようこは、りかさんと共にに人形達が幸せになれる手助けをすることになる…「からくりからくさ」の続編「ミケルの庭」を同時収録。
    「からくりからくさ」以前のようこ(蓉子)とおばあさん、そしてりかさんの物語。「アビゲイルの巻」のアビゲイルと、幼くして死んだ少女の話はとても悲しい。りかさん達が人形達の悲しみを解いていく過程は、読んでいる側も幸せにしてもらった気分になりました。

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    2024年05月27日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    〈再登録〉梨木香歩さんの初エッセイ。「裏庭」の風景描写や異国情緒はイギリスの町、S・ワーデンで過ごした日々がルーツなのでしょうか。様々な人種が集まる土地で感じた価値観の違いに真摯に向き合う姿が印象的です。
    若い時にウェスト夫人という慈愛に満ちた人と共に過ごしたこと、彼女と変わらぬ友情を築いてきたことは一生の財産なのでしょう。

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    2024年05月26日