丹生都比売 梨木香歩作品集

丹生都比売 梨木香歩作品集

1,650円 (税込)

8pt

蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。

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丹生都比売 梨木香歩作品集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やっぱり すごいなぁ 梨木果歩さんの世界観。

    初めての短編集だとか。
    8編の短編と中核となる中編「丹生都比売(におつひめ)」。
    短編にも世界観がでているけれど、丹生都比売はさすが。
    どんどん引き込まれていく、戻れなくなる・・・
    それにしてもこの世界観をこんなきれいな文章で表現するなんてすごい。

    0
    2023年12月05日

    Posted by ブクログ

    「丹生都比売 梨木香歩作品集」(梨木香歩)を読んだ。
    「トウネンの耳」はなんとも愛おしい作品。こういうのたまらなく好き。
    「夏の朝」もいい。
    しかし何と言っても表題作の「丹生都比」は出色だな。
    『草壁皇子』のしだいに透き通っていく命の美しさが胸を打つ。
    さすが梨木香歩である。

    0
    2019年09月24日

    Posted by ブクログ

    シンプルな紺地のカバーが、文学的な雰囲気の短編集。
    しんとした気持ちで読みたい。

    短篇集とはいえ、表題作の『丹生都比売』(におつひめ)は独立して一冊で出版されたことのある長さであり、あとがきによれば、これは核になるお話で、他の作品もここから同じ蔓が伸びていった…ということだ。

    対象年齢も主人公の

    0
    2017年04月24日

    Posted by ブクログ

    奇譚とか異聞とかいうとやたら観念の公房戦wを繰り広げるのが昨今の流行のようになってしまっているがそんななかシンプルな言葉を紡いで肌触りの良い上質なファンタジーを仕立てることの出来る作家のひとりが梨木さんだと思う。
    今回も老いの侘しみや生の寂しみを時を超え多面的な視点で捉えた九つの物語、アイデンティテ

    0
    2016年05月17日

    Posted by ブクログ

    「丹生都比売」のすきとおるような文体を読んで、宮沢賢治を思い出しました。
    「夏の朝」もなつかしい気持ちになり、じんとするお話でした。

    0
    2016年03月25日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんの短編集。
    どの作品も、いつもの生活から少し目を外したところにあるかもしれない、不思議な世界が描かれていて素敵だった。

    BGMを止めて、静かな空間でじっくり読みたい本。

    0
    2016年02月11日

    Posted by ブクログ

    初期の梨木さんの短編集を集めたもの。

    ここからすでに梨木さん独特の雰囲気は始まっていて、全てが繋がっているような感じがした。
    すっと物語に引き込まれていって何かに包まれているような感じ。
    ハードカバーの装丁が似合っているけど、文庫化することはないのだろうか。

    0
    2015年08月08日

    Posted by ブクログ

     わからないようで、頭ではなく心で読むような整合性のとれた物語。キラキラと美しい感覚を覚える。

    『夏の朝』は大好き

    草壁皇子の話が読みたくて手にした本。壬申の乱が草壁皇子の目線で描かれている。

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    不思議話し短編集。表題「丹生都比売におつひめ」の実母の妖しさと皇子の儚さも良かったけど、「コート」、すごく短い物語なのに、亡くなった姉に思いをはせる最後、ぐっときた。

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    言葉のひとつひとつが透明で、その美しいきらめきが私を迎えてくれる。
    『月と潮騒』では、引っ越ししたてのマンションの一室がまるで海底にあるかのような豊かな描写に、思わず潮風を感じた。

    0
    2023年02月25日

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