梨木香歩のレビュー一覧
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なるほどこういうのが「ネイチャーライティング」というのか、と解説を読んで知りました。
「水辺にて」から引き続きで読んだので、似通った雰囲気の内容に少しおなかいっぱいだなーと思いましたが、そこはさすが梨木香歩さんの筆力で、読み始めるとすーっと、知床やウラジオストックやカムチャッカの空気に触れるような気がしました。
今回も鳥だけでなく、木々草花、キノコ類にまで博識なところが見て取れて、もうひれ伏すしかないなと思いました(笑)名前が出てきても、ひとっつもそのビジュアルが浮かびません(涙)
こんなにも鳥や自然に惹かれて、せっせと足を運び、知り、考え、書いて・・・梨木香歩さんは何をどこまで求めるのだろ -
Posted by ブクログ
梨木香歩さんの書評集。
2002年から2021年にかけて書かれたもの。
最初の方、なんとなく既視感(既読感?)があった。
リンドバーグの『海からの贈り物』があったせいか?
ヨーロッパ文学への素養を感じられるから?
須賀敦子さんの『遠い朝の本たち』が頭に浮かんだせいもあるかも。
しかし、読み進めていくと、やはり梨木さんの本だと認識されてくる。
まず、ナチュラリストなところ。
(神沢利子がサハリンにつながる人だとは今回初めて知る。)
片山廣子(文学者としては松村みね子)や金子文子といった、大正・昭和の女性たちに心を寄せているところ。
片山廣子については、芥川龍之介の「越びと」で知っていたが、彼 -
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仲良し八人組の友達で、
本の交換を年始に行いまして。
(それも受け取る瞬間は誰のものかシークレットで!)
こちらは二冊送ってくれた友達からの一冊。
「どんな心の傷でも、もはやこうなると、それを待ってることは宝になった」
「傷は育てていかねばならん」
きっと今読んだから、響いた事。
歳を重ねるにつれて、
どんな姿が自分だろう?
どうやったら自分を出せるだろう?を考える。
傷を恐れず、わたしもテルミちゃんみたいに一皮剥けるだろうか。
ファンタジーの色濃い本作。
明言するシーンがあまりなく、曖昧でぼんやり
筆づかいからして不思議な国に迷い込んだような世界観。
ありがとう! -
Posted by ブクログ
ネタバレ難解そうで積読になってたけど意外に引き込まれて一気読み。島に伝わる伝承や民間信仰、地名の変遷あたりは個人的に興味大。とくに地名は同じ音でも本来の意味とは別の漢字を当てたり、歴史がくだるにつれ変わったりするのが面白かった。
南九州の“遅島”という架空の島が舞台。そこへ人文地理学の研究者がフィールドワークへ向かい、遅島の地理や植生、家の構造、そして修験道の寺院遺構などを巡る。
かつて修験道の島として栄えた遅島だが神仏分離〜廃仏毀釈の影響をじかに受けた結果、当時の様子を想起させるようなものはほとんど残されていない。現地でそれを目の当たりにした主人公はそれを諸行無常ではとらえきれない、これが色即是 -
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著者いわく、「専門的な知識もないまま、好きが高じて書き綴った「地名を巡る」小文」で成る、「鳥と雲と薬草袋」と「風と双眼鏡、膝掛け毛布」の二冊を一冊の文庫本にした本書。同じテーマを一気に読めてファンとしては嬉しい限りです。前者の目次を数えると49の地名について書き綴られているようで、後者はそれ以上でした。二冊のタイトルがなんとなく似ていることにも納得しました。
梨木香歩さんといえば、鳥、カヤック(と水辺)、草花、神話などにお詳しいと踏んでいます。が、地名にもこんなにお詳しいとは。そしてこんなにも日本各地に足を運んでおられるとは。しかし、「家守綺譚」の続編である「冬虫夏草」なんかを思い出してみる