梨木香歩のレビュー一覧
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西の魔女が死んだは意外と普通だったけど、他の短編集が良かった。
自分で自分の人生を決めること
どんなときでも季節は巡って自然は動いていること
どんな困難でも乗り越えられること
子供の苦難や悩みと生きていく上での苦難や悩みがたくさん分かる小説だった
穏やかな気持ちになれる1冊だったPosted by ブクログ -
よく鳥を飼ったことがない人に、鳥は表情が無くて面白くない。と言われるけど、嬉しい時には喉の奥で甘えたように小さく鳴くし、羽はふわふわに広がりほんのり足が温かくなる。怒ったり驚いたときには体が流線形に引き締まり目がキリッと丸くなる。犬が友達なら鳥は恋人と言われるくらいパートナーとして甘えてくれるし、意...続きを読むPosted by ブクログ
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ファンタジーとしては少し難しかった。それに残忍なシーンもあり、思っていたのと違うと感じながら読み進めた。
心理療法家の解説を読んで腑に落ちたことが多くあった。自身のことと重ね合わせて考えることができ、これほど解説が大事(必要)と思った本は今までなかった。Posted by ブクログ -
カタカナの名前を覚えるのがすごく苦手で、読むのに時間が掛かってしまった。これはほんとにエッセイ?と思うほど物語のような経験をしてる作者にびっくり。ウェスト夫人の「理解はできないが、受け容れる」は簡単なようで普通できないことだ思う、、一つ一つのエピソードがもう寛大という言葉じゃ薄っぺらいくらい素晴らし...続きを読むPosted by ブクログ
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2007年から2009年にかけて掲載された本書は震災やコロナ禍を経てもその問題意識が古びることがない普遍性を持っている。
思考停止しないことの大切さ、
集団で生きるしかない人間どおしの思いやり、
まごころ、素直さの大事さを改めて考えた。
ユージンの家のマップを写真付きで作りたくなった。
植物の描写が...続きを読むPosted by ブクログ -
名作「家守奇譚」の続編。
「家守奇譚」が、あの世界で暮らす綿貫征四郎の日常的エッセイだったのに反し、今作の「冬虫夏草」には一貫した目的があります。
ゴローを探せ!
綿貫征四郎は姿を見せなくなった犬のゴローを探しに、鈴鹿の山中を駆け巡ります。
いや、半分は旅行気分、物見遊山といった体で...続きを読むPosted by ブクログ -
高校生で読んだ際は、自分の好きなワードがたくさんあるはずなのに、どうしてか内容が頭に入らずもやもやしていました。
再読してみて、紀久の心情を通し物語にすんなり入り込めるようになっていました。
物語がゆったりと進行しているので、一読してから長い時間を置いてみて、また読んだのが良かったのかもしれません。...続きを読むPosted by ブクログ -
中学生のコペル、叔父と一緒に野草をとりに、ユージンの家を訪れる。
かつて子供の頃、何度も訪れたユージンの家。
広大な庭に広がる草木とのふれあい、不登校になったユージンに、そのわけを聞ける勇気もなく核心には触れずに接する二人。
ユージンの従姉妹のショウコも加わって、食べられる野草を探し、料理して食...続きを読むPosted by ブクログ -
人形にも草木にも想いがあって、それぞれの物語があるっていう梨木さんの考えが優しくってとっても好きだ。何度も読み返すと、そのぶん物語の深みを感じられるところも好きなところ。なんだかうまく言えないけれど、小さい頃のわたしがこの物語を好きでいてくれて良かったなあと改めて。Posted by ブクログ
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壮大なスケールの話を、淡々と書いた小説。
表紙の螺旋状の何かの様に、現実から、想像へ、一歩ずつ、気づかないうちに踏み込んで行って、今がどちら側なのか、わからなくなっていくような。(境目なんてないのかもしれないけど)
生と死と、それはごく普通で、当たり前のこと。Posted by ブクログ -
いるかさんの本棚で見つけました
梨木果歩さん
濁りのないその目差しにとても憧れる
だけど遠いなあ
だけどとても近く感じる
ふとした動植物、土や風景、人、食べ物にに注がれる見識と愛情が素敵だ
やっぱ遠いなあ
澄み切った秋空のようなエッセイ集でした
≪ 生きていく その羅針盤 すぐそこに ≫Posted by ブクログ -
言葉の羅列から、決して映像化し得ないようなイメージを享受する醍醐味を感じさせてくれる本。
「たった一つの細胞の記憶ー孤独。」
原始から脈々と受け継がれる「孤独」と「増殖の願い」は、自己を乗っ取るものと思えば恐ろしくもなり、全ての生き物が共有する感覚と思えば不思議な安息感をもたらす。
生きるすべて...続きを読むPosted by ブクログ -
この本は2010年刊行。人との繋がり、時を満たすことの大切さ・・・コロナ禍にこの本を読む事は、何とも胸が苦しくなるが力づけられる読書ともなった。人と触れ合える時を取り戻してから必ず再読したい。Posted by ブクログ
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1940年第二次世界大戦時のイギリスが舞台。防空対策本部の隣組支部の一員、且つピアニストである
キップス夫人が、瀕死の子雀クラレンスと運命的に出逢い、深い愛情で彼に寄り添った12年間の記録。
愛情とはさまざまな成長を促し、その愛情には鋭い観察力が不可欠であることを感じた。キップス夫人の深い愛情に心温...続きを読むPosted by ブクログ -
人が悩んだり傷ついたりって、ほんとに本人しか感じない些細なことなんだろう。ユージンに取ったら些細なことではなかったけど、僕にとったら、え!あのことで!?ってなってた訳だから、人を傷つけたり泣かせたりしないで生きるって難しい。知らない虫の名前とか草木の名前が出てきて面白かった。Posted by ブクログ