梨木香歩のレビュー一覧
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梨木さんの世界観。
とても素晴らしい。
「からくりからくさ」の蓉子さんが子供の頃のお話。
蓉子さんが素晴らしいのは、おばあちゃん(麻子さん)からもらった人形「りかさん」がいたからだったのか。。
蓉子さんもとても素敵だけれど、原点は麻子さんとりかさん。
「歴史って、裏にいろんな人の思いが地層のように積もっているんだねえ」
なるほど。。
人形を通して人の思いがある。
こんな素敵な人形に出会いたいと思いました。
文庫化のために書き下ろしされた「ミケルの庭」は「からくりからくさ」の後のお話。
こうやって作品が繋がると、読んでいてゾクゾクっとしました。 -
Posted by ブクログ
地球っこさんに教えていただいた前回読んだ「家守綺譚」がとっても面白かったので、次も地球っこさんが読まれていたこの本を読みました。
うーむ とっても面白い。
家守綺譚より、こちらの方がよりハマってしまいました。。
解説から
「穴」は垂直の移動。「川」は水平の移動を表す。
語り手の人生における、三つの大きな喪失を巡る物語。
この小説は、生と死の世界の間を往復し、死人と交流する物語でもある。
読み終えて、初めからもう一度物語をたどり直してみると、あちこちに差し挟まれたエピソードが、初読時とは違う深い意味を帯びて迫ってくる。
地球っこさん ありがとうございました。
梨木香歩さんの本をもう -
Posted by ブクログ
自粛生活に伴い実家から送ってもらった本の中から再読。以前はいつ読んだか思い出せない。
エッセイ本嫌いの私が、なぜかこの著者のエッセイ本だけは夢中になって読んでしまう。
2007年から3年間雑誌に連載していた短編を集めた本だが、社会が少しずつきな臭くなっていく流れを危惧する言葉も並んでいる。2020年の今読み直してもリアルタイムで感じている心の靄を共有できる。今同じように社会がきな臭くなってきたわけではなく、この頃から少しずつ少しずつ、首を傾げてしまうような変化が続いているんだと思う。そして著者の描く他人との距離感は、今の社会情勢だからこそ一読の価値があると思う。
この本の記憶は、狭い世界で豊 -
Posted by ブクログ
1999年初版から20年、再読。
何回読んでも、大好きな世界。
ようことおばあちゃんが感じとる世界がとても好き。こんな世界を描ける梨木香歩さん、凄いです。
りかさんを通して人形たちのざわめき、想いをたくさん聴いた。
人形はそれぞれの想いを抱えて、そこにいる。
アメリカから親善大使として贈られてきたアビゲイルも、いっぱいの愛を蓄えられて、その愛を届けるために来たのに…。その悲しみを引き受けて守り続けている汐汲み人形も憐れ。
人は業が深いから人形を必要とした、と同時に人形を慈しむ気持ちも持ち合わせている。
人形の使命は人間の感情の濁りを吸い取ることだという。
「濁り」この言葉は、ようことおばあち