梨木香歩のレビュー一覧
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ネタバレいい本だった。12年と7週と4日を1940年の世界大戦初期から1952年まで生き抜いたクラレンスというオスのスズメの飼主キップスとの交流を描いた愛溢れるノンフィクション。
150ページ余りの本文と40ページほどの解説からなる文庫。1952年に出版されこの本は2010年に梨木香歩訳で再び世に出た秀作だ。ジュリアン・ハクスレーという英国の鳥類学者の解説とともにネイチャーリストの梨木香歩、作家の小川洋子の解説はこの本を一層高めている。
生まれて間もなく巣から落ちて障害をもったスズメがピアニストのキップスに拾われて12歳の天寿を全うするまでを描いている。野生のスズメだったら老いれば天敵に食べられ -
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夏休みの頃になると読みたくなる。
なんて魅力的な「魔女」なんだろう。
学校や教室、友達関係が少し苦しくなる時は、きっと誰にでも一度はある。そんな時に、こんなに素敵な「魔女」のもとで魔女の修行ができたら、苦しさはやわらぐはず。
「魔女」は言う。
「本当に、大丈夫。悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。」
そうして、主人公のまいは魔女の修行を始める。
翻って、私は魔女になれただろうか。自分で決めたことをやり遂げただろうか。
この本にであったのは、大学生の頃だった。その頃は(年齢はだいぶ離れていたが)まいの視点で -
Posted by ブクログ
読書歴浅くても「あ、この作家さん人気だよな」とピンとくるレベルの豪華でスペシャルなアンソロジーではないですか。夏の新刊、すぐ手に取った。
各々の得意なジャンルで”夏”をテーマにした珠玉の作品が集まっている。今年の夏に読むから面白いと思うので、寝かせるよりはすぐ読むのがオススメかも。
今回は短めの感想で。
伊坂幸太郎『ウッドペッカー荘事件』
導入部分が飲み込むの少し難しかったけど、後半からグッと面白くなった。こういう未来のテクノロジーはそんなに遠くないのかもな。
江國香織『二つの宇宙』
確かに婆ちゃんのクセはあるが、主人公である孫はなんとなく微妙な人間関係で生きてきたことは分かる。不思議 -
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【作品に感じた印象】
絵本のような小説
まいが大好きなおばあちゃんと過ごした1ヶ月。
それはまるで「絵本」を読んでいるかのように、鮮やかな情景と温もりが感じられるものだった。
また、幼い頃、母が「絵本」を読んでくれた時のような安心感やぬくもり、懐かしさを呼び覚ましてくれた。
【感想】
近所の本屋さんで平積みにされていたので、いつも目にはしていた。しかし、手に取ったことは一度もなかった。おそらく、「〜死んだ」のタイトルから、悲劇的なものを感じて、無意識に避けてしまっていたのだろう。
だが、夏の文庫フェアの一冊として並んでいるのを見たら、ようやく装丁の美しさに気づき、購入することに決めた。また -
Posted by ブクログ
自然の描写や、一つひとつの気持ちを棚下ろしして、それを噛み砕いて、どう生きるのがいいのか、何か一つの答えを出すわけではなくて、答えのうちの一つとして伝えてくれるおばあちゃんの言葉がすごく優しくてあったかかった。 だからこそ、とても悲しかったし、最後の言葉には涙が出て余韻が残っている。
あのおばあちゃんにあのお母さんという性格もわかるが、何より朗らかで素直で優しいお父さんに救われた。おばあちゃんとマイの一夏の日常の出来事を垣間見る中で、他の世界線にも触れてみたいと思った。おじいちゃんとおばあちゃんが出会った頃の話や、おばあちゃんやおじいちゃんが子供の頃の話などにも触れてみたい。それぞれの目線で