梨木香歩のレビュー一覧

  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一匹狼で突っ張る強さを養うか、群れで生きる楽さを選ぶかはその時々で決めて良い。女子学生ならではの悩みを当時持っていた自分と重ね、この言葉にハッとした。群れで生きることも別に悪いことではない。そこに後ろめたさを感じる必要はない。
    自然の中で、自然に生きるおばあちゃんには小説なのにも関わらず絵本のように色、そして香り、音など情景が浮かんでくるような本だった。
    西の魔女が死んだ。というタイトル、書き出しは徐々に意味を持ってきて最後はとても鮮やかだった。
    かつては大切だった場所に足を運ばなくなる経験は自分自身にも当てはまる。それは決して悲しみだけではなく思い出やそこでの温かい経験は自分の礎となっている

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    2026年07月23日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    はじめてちゃんと読んだ小説。ほんとうに面白かった。この本を初めて読んだのは小学生のころだけど、もう少し大人になったらまた感じ方も変わってくるのかな。

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    2026年07月22日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    ネタバレ

     いい本だった。12年と7週と4日を1940年の世界大戦初期から1952年まで生き抜いたクラレンスというオスのスズメの飼主キップスとの交流を描いた愛溢れるノンフィクション。
     150ページ余りの本文と40ページほどの解説からなる文庫。1952年に出版されこの本は2010年に梨木香歩訳で再び世に出た秀作だ。ジュリアン・ハクスレーという英国の鳥類学者の解説とともにネイチャーリストの梨木香歩、作家の小川洋子の解説はこの本を一層高めている。
     生まれて間もなく巣から落ちて障害をもったスズメがピアニストのキップスに拾われて12歳の天寿を全うするまでを描いている。野生のスズメだったら老いれば天敵に食べられ

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    2026年07月19日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    主人公が中学に行っていない友人と会いに行くと、おじさん、マークというオーストラリア人、幼馴染の女の子、友人の家の墓場に住んでいる女性と会う話である。
    2011年なので今から15年前ではあるが、今でも通用する話かもしれない。教員養成系大学生の教育に関する小説として薦められる。

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    2026年07月17日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    ニラ吉推薦書
    引き込まれる文章。
    梅雨時、私自身も朦朧とした時間を過ごしていたタイミングも相まって、作中の世界は、地続きで広がっていく。
    摩訶不思議な空間への実在感。
    違和感なく受け入れていける表現力
    言葉の運びにわかりにくさがなく
    時折、挟まれる実在地名がさらに
    この作品の登場者たちがそこにいると感じる

    喧騒に苛まれていた私に
    ふんわりとした世界を彷徨わせてくれた

    単元の植物名が今はスマホで確認できる
    時に読めたのは振り返読みによかった

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    2026年07月13日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    自然の豊かなところにあるかわいらしい家。花の咲く庭。畑で育てる野菜。お茶にしたり、料理に使ったり、洗濯したシーツをかけて干して香りをつけたりと大活躍のハーブ。そして、愛情深く、良き理解者となってくれるおばあちゃん。素敵なもの、「こうだったらいいな」と思うものをこれでもかとたくさん詰め込んだような物語だ。そういう意味では現実味がないと言えるのかもしれない。でも、たいていの人は多かれ少なかれ主人公のまいのように悩みや生きづらさを抱えているのだから、「こうだったらいいな」を詰め込んだ物語は必要なんだろうと思う。精神的栄養補給になるような心温まる物語だった。

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    2026年06月24日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    ゆっくりじっくり文章を味わいながら読んでいくエッセイ。 薄いけど内容は濃厚。ぐるりのことに興味も持たず全然目を向けていなかった、自分の感情や気持ちを曖昧にして言語にする努力を怠っていたことに深く反省しました。彼女のエッセイを読むと、今まで見えなかったところがパっと見えるようになってきます。

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    2026年06月22日
  • 家守綺譚 下

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    ひとことで感想をまとめるのは難しいほど、とても心にしみる話でした。
    四季のうつろいを植物の有り様で感じ、人情の機微をたぬきや小鬼などの不思議な現象で感じながら、フフッと笑える場面がたくさんありました。
    時の流れがゆったりとしていて、とても心地よい読書ができました。

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    2026年06月22日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    西の魔女が死んだの作者の本が漫画化されたようで、本屋さんで目に留まり、なぜか文庫の方を読みにいく。主人公の鷹揚さに感服しながら「ここ」と地続きの「あちら」に身を任せるのが心地よかった。
    最終章で見せる主人公の芯の強さと細やかさが印象に残った。

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    2026年06月19日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

    購入済み

    ありがとう、ありががとう

    Xで話題になっていたので、再読。
    新たに付け加えられた祖母のモノローグがとても優しく丁寧で、祈りに満ちてる日々だったことを知りました。
    そして若い頃に読んで、無意識に私の理想的な暮らしになっていたことを認識しました。

    魂と身体のこと、死後の世界のこと、生きる理由、大切なことが明快に描かれています。そして、亡くなった動物でさえ、愛があればあの世から守ってくれる。

    自然と共に、他者に与える生き方があり、そこに私は本来の人の生き方を見出します。

    現実世界で社長としてお金集めと再配分をしなくてはならないけれど、本当の幸せってみんながこうして自分の土地と繋がってサンクチュアリを持つことなんじゃない

    #感動する #泣ける #ほのぼの

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    2026年06月18日
  • 家守綺譚 上

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    このような植物に囲まれた住まいにあこがれます。
    高堂さんは言わずもがな、ここには河童、たぬき、キツネ、ヤモリ、女神もご登場。ゴローは犬なのに猫のようでもあります。

    夏の終わりの季節感の描写が好きです。心細く感じるところに妙に共感しました。

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    2026年06月18日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    不思議さを受け入れて、素直に読みたい小説です。
    染色・織物などの手仕事をする4人の女性の関わり方が素敵でした!
    つながっていく蔦模様。家を守っていくこと、クルド人の有り様、メドゥーサの物語など、たくさんの世界が交差して、世の中はこの様につながっている…ということを感じさせてくれました。

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    2026年06月16日
  • ブランコ

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    海の見える小高い所にあるブランコ。ブランコの周りまたブランコに乗る人々と季節を美しい絵と言葉で綴る珠玉の絵本。1ページ1ページ捲るたびに拡がる世界に魅了される。

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    2026年06月12日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    梨木先生の優しく温かい文体にいつも心を穏やかにしてもらっています。人と人、その血の細くも芯のある強い繋がり。自然と芸術。とても良い本だと思います。

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    2026年06月09日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    本に出てくる植物、わからないものは調べたけど本に出てくる表現そのままなのが素晴らしかった。
    綿貫の素直な性格も良いし、高堂のミステリアスで聡い感じも良かった。

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    2026年06月06日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    こんな風に最初から心を掴まれる小説には,なかなか出会えない。
    紅茶を飲みながら,大切に読んだ。
    そして,読み終わるのが惜しくて,もう少し,もう少しだけ...と願っていた。

    細やかで鮮明な描写には植物のきらめきやパンの匂いを感じた。
    おばあちゃんの生き方,考え方,言葉...全てが尊い。

    間違いなくわたしの人生において、なくてはならない宝物になった。
    植物のこと,もっと知りたいなあ

    - 心に残った部分のメモ -

    「まいは、自分が相手によく思われたいのではなくて、正しく理解されたいだけなのではないですか」
    と、繭の中からそっと糸を繰り出すようにいった。

    * * *

    「どんなことが起こって

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    2026年06月03日
  • 野山花花図譜

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    野暮用続きで全く読書時間が取れない日々…
    そんな時にしっかりと癒してくれた本書。

    梨木香歩さんが、八ケ岳の自宅周辺を中心に出逢う山野草達をひとつひとつ紹介してくれるエッセイ。
    イラストも美しくて、写真で見るより特徴がよくわかるし、心にじんわり効いてくる。

    山野草だけでなく、街なかで見かける花もいくつか登場する。
    梨木香歩さんの花々への思い出を語る文章を読みながら、私自身もいくつかの花々達の思い出が甦ってくる。
    花の名前を覚えた時のことや、思いがけない場所で出会えた時のエピソードなど、梨木香歩さんと同じように様々なエピソードが自分の中から湧き出てくるのが心地よい。

    印象的だったのは、岩煙草

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    2026年05月30日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    とにかく物語全体を通して、あるがままを受け入れる征四郎の人間性というか人生観が魅力的だなぁと思う。
    最後の湖底に赴く話がとても素敵。
    続編の冬虫夏草も買って読もうと思う。

    全面的に同意したい、一文↓
    「寝床の中にいて、この世の彼方此方に思いを遣るのは、これもまた立派な精神活動であるからして、肉体労働の向こうを張って、(知的とは云えぬにしても)精神労働者とぐらいは自ら称してもいいのではないかと開き直っている。進化か退化か」

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    2026年05月23日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    集中して思考して心を砕いて、その過程。
    はっきりした指針やアドバイスではなく、各章の最後は、願いや祈りのように感じた。簡単に答えのないことこそ、大切なことで、私が自ら考えるべきことなんだと受け取った。

    自分の内側のこと、世界のこと、世の中のこと、歴史のこと。
    梨木さんにとって、そういうすべてが「ぐるりのこと」なんだと感じた。

    「ぐるりのこと」という言葉を頭に置いておくだけでも、自分から遠いことと思っていることも含めて、少しだけ、見渡せることが増えるかもしれない。

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    2026年05月21日
  • 野山花花図譜

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    本が開きやすくてビックリ!
    その分、イラストも文章もすごく見やすい。
    ゆっくりと丁寧に読みたくなる。この本を読んでいる時間をおだやかなものにしたくなる。そんな一冊。

    ただ……高い……。その価値はあると思う。でも、ちょっと高い…。

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    2026年05月17日