梨木香歩のレビュー一覧

  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    小学生の頃に出会った作品で
    大人になった今も強烈に覚えている言葉があって
    今も大好きな作品。
    小説の面白さに出会わせてくれたのはこの作品でした。

    生きやすいところを選ぶことは悪いことではないんだと、花やサボテンやシロクマの例えから気づかせてくれる。
    そしてこの作品集はおばあちゃんの目線もあるので、単行本よりさらに楽しめる。

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    2026年08月19日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    水彩画のような本だった。

    森や草木、おばあちゃんとの暮らし、季節の移ろい。淡く優しい色が少しずつ重なって、一枚の絵になっていくような物語だった。

    特に心に残ったのは「自分で決める」ということ。
    自分の人生なのに、自分で決めることは案外難しい。私自身にもまだ足りないところだと感じた。

    自分で決める力を持つこと。それが、不安や恐れ、自分を惑わせるものから自分自身を守ることなのかもしれない。

    そして、おばあちゃんには自分の死が近いことが見えていたのだろうか。

    最後のメッセージには胸がいっぱいになった。
    身体がなくなっても魂まで消えてしまうわけではなく、身体から離れた魂は自由になれる。

    静

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    2026年08月19日
  • 野山花花図譜

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    野山にひっそりと咲く花々が、春から季節を追って描かれているエッセイ。

    梨木さんの文も凛として美しいのだが、見開きに描かれる花々の絵も素敵。

    表紙に金の文字、何という綴じ方かわからないが、どのページを開いても盛り上がらない綴じ方。
    文字の優しいフォント、色は何色というのだろうか、優しい茶系の色。
    細部にわたり美しい。

    この本、裏千家茶道の淡交社刊。なるほど、他にはみない気品がある。

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    2026年08月13日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    よかった。この話は家守奇譚の続編。前作もかなりの名作。前作は水墨画のような幻想的な印象だった。今作は、テイストはそんなに変わらないけど、色彩が豊かな印象。活力を感じた。

    名作の条件は、余韻があるかないかだと思う。冬虫夏草、これは余韻がすごい… なんかもう泣けたわ。なんで泣けたのかわからん。50近くもなるおっさんが、涙腺が緩くなっているとはいえ、最後には涙を目に溜めながら読み終えた。最後のページの余白を少しの間読んでいた。うん。よかった。

    手に負えぬ煩いは放っておけ。

    このフレーズにいろんな想いが詰まっているよなぁ。グッときた。

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    2026年08月07日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    傷つくのが怖くて、何もしなかったら何もできない大人になってた。
    けど、レイチェルの言うとおり、傷ついたら、傷ついた自分を誤魔化さずにまいってしまえばいい。素直にまいることが出来なかったから今の自分がある。

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    2026年08月09日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    「本当の服」や「地中に住むもの」の意味するところに惹かれた 河合隼雄の解説も興味深く、深淵な怖さもある  マーサからももっと学びたいなあ

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    2026年08月02日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

    「西の魔女が死んだ」は私が大好きな本で何回も読んでいます。何回も読んでいるのにラストシーンでは必ず泣いてしまいます。
    おばあちゃんのしている田舎の暮らしにもすごく憧れます。読んでいるだけで自分もスローライフを味わってるようで心が穏やかになるようで癒されます。

    この作品集は「西の魔女が死んだ」の他に、その作品に出てくる登場人物のアナザーストーリーの短編も入っており、本編を読み終わった後もより味わい深く楽しめます。短編は短いですがどれもこころがほっこりと温かくなるようなお話で素敵でした。とくに最後の「かまどに小枝を」は、孫を思う大きな愛と温かな気持ちと切なさもあり、短編の中で一番心に残りました。

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    2026年07月29日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    1作目と変わらない空気感、ゆるさ。
    作者の情景描写の丁寧さが光る作品。
    自分がその自然の中にいるような気持ちになってうとうとしつつ、でもまた戻って続きを読んだりという最高の読書体験でした。

    3巻目も待ってます。

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    2026年07月24日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    家守綺譚、冬虫夏草、そしてこの村田エフェンディ滞土録を三部作として貸してもらった。
    からくりからくさ、西の魔女が死んだの世界とは別世界。

    三作品に共通する、この世(と私が思い込んでいる)と違う世を違和感なくつなげていく。それが舞台となる時代へも誘う。あえて、トルコ、エジプト、ギリシャに漢字を当て書かれた、表現、音にして読めはなおさら、想像は映像のように広がっていく。異国とはどこか、経験した場所を物語は歩かせてくれた。
    その中にハッとさせられる

    私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない…。

    この文が2度に出てきた時の
    村田の心情たるや、胸中のシンのところをギュッと掴む

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    2026年07月24日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    はじめてちゃんと読んだ小説。ほんとうに面白かった。この本を初めて読んだのは小学生のころだけど、もう少し大人になったらまた感じ方も変わってくるのかな。

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    2026年07月22日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    ネタバレ

     いい本だった。12年と7週と4日を1940年の世界大戦初期から1952年まで生き抜いたクラレンスというオスのスズメの飼主キップスとの交流を描いた愛溢れるノンフィクション。
     150ページ余りの本文と40ページほどの解説からなる文庫。1952年に出版されこの本は2010年に梨木香歩訳で再び世に出た秀作だ。ジュリアン・ハクスレーという英国の鳥類学者の解説とともにネイチャーリストの梨木香歩、作家の小川洋子の解説はこの本を一層高めている。
     生まれて間もなく巣から落ちて障害をもったスズメがピアニストのキップスに拾われて12歳の天寿を全うするまでを描いている。野生のスズメだったら老いれば天敵に食べられ

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    2026年07月19日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    主人公が中学に行っていない友人と会いに行くと、おじさん、マークというオーストラリア人、幼馴染の女の子、友人の家の墓場に住んでいる女性と会う話である。
    2011年なので今から15年前ではあるが、今でも通用する話かもしれない。教員養成系大学生の教育に関する小説として薦められる。

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    2026年07月17日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    ニラ吉推薦書
    引き込まれる文章。
    梅雨時、私自身も朦朧とした時間を過ごしていたタイミングも相まって、作中の世界は、地続きで広がっていく。
    摩訶不思議な空間への実在感。
    違和感なく受け入れていける表現力
    言葉の運びにわかりにくさがなく
    時折、挟まれる実在地名がさらに
    この作品の登場者たちがそこにいると感じる

    喧騒に苛まれていた私に
    ふんわりとした世界を彷徨わせてくれた

    単元の植物名が今はスマホで確認できる
    時に読めたのは振り返読みによかった

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    2026年07月13日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    自然の豊かなところにあるかわいらしい家。花の咲く庭。畑で育てる野菜。お茶にしたり、料理に使ったり、洗濯したシーツをかけて干して香りをつけたりと大活躍のハーブ。そして、愛情深く、良き理解者となってくれるおばあちゃん。素敵なもの、「こうだったらいいな」と思うものをこれでもかとたくさん詰め込んだような物語だ。そういう意味では現実味がないと言えるのかもしれない。でも、たいていの人は多かれ少なかれ主人公のまいのように悩みや生きづらさを抱えているのだから、「こうだったらいいな」を詰め込んだ物語は必要なんだろうと思う。精神的栄養補給になるような心温まる物語だった。

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    2026年06月24日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    ゆっくりじっくり文章を味わいながら読んでいくエッセイ。 薄いけど内容は濃厚。ぐるりのことに興味も持たず全然目を向けていなかった、自分の感情や気持ちを曖昧にして言語にする努力を怠っていたことに深く反省しました。彼女のエッセイを読むと、今まで見えなかったところがパっと見えるようになってきます。

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    2026年06月22日
  • 家守綺譚 下

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    ひとことで感想をまとめるのは難しいほど、とても心にしみる話でした。
    四季のうつろいを植物の有り様で感じ、人情の機微をたぬきや小鬼などの不思議な現象で感じながら、フフッと笑える場面がたくさんありました。
    時の流れがゆったりとしていて、とても心地よい読書ができました。

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    2026年06月22日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    西の魔女が死んだの作者の本が漫画化されたようで、本屋さんで目に留まり、なぜか文庫の方を読みにいく。主人公の鷹揚さに感服しながら「ここ」と地続きの「あちら」に身を任せるのが心地よかった。
    最終章で見せる主人公の芯の強さと細やかさが印象に残った。

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    2026年06月19日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

    購入済み

    ありがとう、ありががとう

    Xで話題になっていたので、再読。
    新たに付け加えられた祖母のモノローグがとても優しく丁寧で、祈りに満ちてる日々だったことを知りました。
    そして若い頃に読んで、無意識に私の理想的な暮らしになっていたことを認識しました。

    魂と身体のこと、死後の世界のこと、生きる理由、大切なことが明快に描かれています。そして、亡くなった動物でさえ、愛があればあの世から守ってくれる。

    自然と共に、他者に与える生き方があり、そこに私は本来の人の生き方を見出します。

    現実世界で社長としてお金集めと再配分をしなくてはならないけれど、本当の幸せってみんながこうして自分の土地と繋がってサンクチュアリを持つことなんじゃない

    #泣ける #ほのぼの #感動する

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    2026年06月18日
  • 家守綺譚 上

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    このような植物に囲まれた住まいにあこがれます。
    高堂さんは言わずもがな、ここには河童、たぬき、キツネ、ヤモリ、女神もご登場。ゴローは犬なのに猫のようでもあります。

    夏の終わりの季節感の描写が好きです。心細く感じるところに妙に共感しました。

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    2026年06月18日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    不思議さを受け入れて、素直に読みたい小説です。
    染色・織物などの手仕事をする4人の女性の関わり方が素敵でした!
    つながっていく蔦模様。家を守っていくこと、クルド人の有り様、メドゥーサの物語など、たくさんの世界が交差して、世の中はこの様につながっている…ということを感じさせてくれました。

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    2026年06月16日