梨木香歩のレビュー一覧
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読後の痺れるような爽快感。無人島に持って行くなら、こういう本も欲しい。
征四郎にとって高堂は、自分と対を成すような人。自分でそこまで自覚していなくても、きっと憧れや尊敬を感じていた、本当に大切な友だったのだろう。そんな友を亡くし、悲しみより寂しさの方が強かったのではないか。
そのぽっかり開いてしまった穴を埋めていくのは、木々や花など自然界のもの、妖怪、優しい隣のおかみさん、新しい大切な相棒のゴローなど、征四郎と絶妙な距離を保ってくれるものたちとの日々の暮らし。そしてあちらの世界から時々現れる高堂その人。特にこの高堂との、静かで不安定で無骨な男同士のやりとりが、私にはキュンときた。
大切な友人 -
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登校拒否になった中学生の女の子が、田舎のおばあちゃんちで過ごすお話
おばあちゃんは実は魔女で不思議な力を持っているという事から、魔女修行に励む事になる
魔女修行は精神力の鍛錬
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自分を生き抜く力を伝える、ロングベストセラー小説の愛蔵決定版。中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組む――初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に?がる三作も収録。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
古書店巡りしてたときに偶然見かけて、
普段なら買わないジャンルなのですが妙に目が惹かれて、
購入。
読み、泣きました。
実話であり、できる限り感情を省いた記録だと著者が心がけており、
それでも滲み出る「この子が愛おしかった」故の表現の数々に私はとても嬉しくて……。
内容ですが、
戦時中、あるピアニストの婦人が拾ったスズメの記録です。
12年生きたスズメの生涯について、
老いて大病を患った彼の傍らで、思い出を語ってくれています。
小鳥と暮らしたことのある人なら
共感や想像が簡単だと思います。
首にぴったりくっついて同じベッドで眠るな -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語は小さな島が舞台で、過去と現在が静かに呼応しながら展開していく。最初は時間軸がある物語と気づかずに読んでいたから、50年後の章に入った時には驚いた。過去編には馴染みのない植物や生き物、伝統的な建物の構造名称など調べながら読み進めたので、じっくり没入していった。
50年後の島を訪れた主人公が目にする変わり果てた姿には、私も一緒に落胆してしまった。開発によって失われた自然や、忘れ去られていく伝統の描写は胸に刺さるものがあった。でも、物語が終盤に向かうにつれて平家に関する伏線が回収されたり、スッキリもした。また、変化に対する心持ちが変化していく過程も丁寧に描かれていて良かった。
この小説を読 -
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本
なぜか涙が出そうになった。
おばあちゃんの生活、好きです。
おばあちゃん自身も。
裏庭の葱、山椒、パセリにセージ、
ミントやフェンネル、月桂樹。
ジャム、キッシュ、紅茶
気持ちがあたたかく、豊かになる。
本当に価値のあるものは何であるのか。
サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。
ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ へ
オバアチャン ノ タマシイ、
ダッシュツ、ダイセイコウ
私も明るくこの世からダッシュツしたい