梨木香歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こんな風に最初から心を掴まれる小説には,なかなか出会えない。
紅茶を飲みながら,大切に読んだ。
そして,読み終わるのが惜しくて,もう少し,もう少しだけ...と願っていた。
細やかで鮮明な描写には植物のきらめきやパンの匂いを感じた。
おばあちゃんの生き方,考え方,言葉...全てが尊い。
間違いなくわたしの人生において、なくてはならない宝物になった。
植物のこと,もっと知りたいなあ
- 心に残った部分のメモ -
「まいは、自分が相手によく思われたいのではなくて、正しく理解されたいだけなのではないですか」
と、繭の中からそっと糸を繰り出すようにいった。
* * *
「どんなことが起こって -
Posted by ブクログ
野暮用続きで全く読書時間が取れない日々…
そんな時にしっかりと癒してくれた本書。
梨木香歩さんが、八ケ岳の自宅周辺を中心に出逢う山野草達をひとつひとつ紹介してくれるエッセイ。
イラストも美しくて、写真で見るより特徴がよくわかるし、心にじんわり効いてくる。
山野草だけでなく、街なかで見かける花もいくつか登場する。
梨木香歩さんの花々への思い出を語る文章を読みながら、私自身もいくつかの花々達の思い出が甦ってくる。
花の名前を覚えた時のことや、思いがけない場所で出会えた時のエピソードなど、梨木香歩さんと同じように様々なエピソードが自分の中から湧き出てくるのが心地よい。
印象的だったのは、岩煙草 -
Posted by ブクログ
あぁ、なんて優しい世界なのでしょう
植物の名前がついた28章
1話ずつ丁寧にゆっくり読み進めました
主人公の征四郎は、学生時代に亡くなった親友の実家に〝家守〟として住んでいる。
最初の【サルスベリ】の章から、次々と不思議な現象が起き、えっ?と思ったものの美しい文章にのせられて、気付けば物語世界に身を委ねていた。
掛け軸の中から出てくる亡き友
サルスベリの木に惚れられた征四郎
タツノオトシゴを孕んだ白木蓮
ふきのとうを取りに来た子鬼
──等々
これらをごく普通に受け入れ、植物や怪異たちと心を通わせながら巡る季節は、とても豊かなものに思える。
本書を読んでいる間、現代社会で一 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は他人から影響を受けやすい人に是非読んで欲しい。
誰でも負の感情を持つのはエネルギーがいる、だからこそ他人に自分の軸を作って毎回何かに一喜一憂する労力が馬鹿らしいとは思わないか?
まいは最初から理性的だがエネルギーを他人に使い、正論が正しいと思っていた。
それは盲目的で変える必要があったからこそ、色々なことをできるようにおばあちゃんは手伝った。
そして、心に余裕ができ、自分の身の回りに目を向けられるようになり、次は成長を望む。
まいは祖母の家を離れた後、思い出すことはほぼなかったという。それで良いんだと思う、おばあちゃんが望んでいたのはまいの幸せ。
まいを形作るものにその名残は絶対に残っ