梨木香歩のレビュー一覧

  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    読後の痺れるような爽快感。無人島に持って行くなら、こういう本も欲しい。

    征四郎にとって高堂は、自分と対を成すような人。自分でそこまで自覚していなくても、きっと憧れや尊敬を感じていた、本当に大切な友だったのだろう。そんな友を亡くし、悲しみより寂しさの方が強かったのではないか。
    そのぽっかり開いてしまった穴を埋めていくのは、木々や花など自然界のもの、妖怪、優しい隣のおかみさん、新しい大切な相棒のゴローなど、征四郎と絶妙な距離を保ってくれるものたちとの日々の暮らし。そしてあちらの世界から時々現れる高堂その人。特にこの高堂との、静かで不安定で無骨な男同士のやりとりが、私にはキュンときた。
    大切な友人

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    2025年12月15日
  • 家守綺譚 上

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    大好きな梨木香歩さんの作品。原作の世界観が見事に表現されています。
    毎日少しずつ読み進めました。あの時代にタイムスリップしたいと思いつつ(笑)
    仕事で疲れた時、現実逃避したい時には最高です。
    梨木ワールドにどっぷり浸れます。

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    2025年12月11日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    登校拒否になった中学生の女の子が、田舎のおばあちゃんちで過ごすお話
    おばあちゃんは実は魔女で不思議な力を持っているという事から、魔女修行に励む事になる
    魔女修行は精神力の鍛錬

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    自分を生き抜く力を伝える、ロングベストセラー小説の愛蔵決定版。中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組む――初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に?がる三作も収録。
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    2025年12月09日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    カッパや天狗が普通に出てくる、ファンタジーというか民話というか。初めは呆気にとられるが実に興味深く、ありそうな気がしてくる。

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    2025年12月08日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    ネタバレ

    人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

    古書店巡りしてたときに偶然見かけて、
    普段なら買わないジャンルなのですが妙に目が惹かれて、

    購入。
    読み、泣きました。

    実話であり、できる限り感情を省いた記録だと著者が心がけており、
    それでも滲み出る「この子が愛おしかった」故の表現の数々に私はとても嬉しくて……。

    内容ですが、
    戦時中、あるピアニストの婦人が拾ったスズメの記録です。

    12年生きたスズメの生涯について、
    老いて大病を患った彼の傍らで、思い出を語ってくれています。

    小鳥と暮らしたことのある人なら
    共感や想像が簡単だと思います。

    首にぴったりくっついて同じベッドで眠るな

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    2025年12月06日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    毎日少しずつ電車で読んだ。学生の頃に読んだ時よりも今読んだ方が好きなのは、「家」や「生活」がより自分のコントロール範囲に入ったからかな?

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    2025年11月28日
  • ブランコ

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    今年一番感銘した本です。
    美しい❕
    宝石のような、いえ、そのもの!
    内容も、佇まい全て素晴らしい。
    訳者の梨木香歩サンにとっても、
    至福の「仕事」だったのではと思いました

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    2025年11月30日
  • りかさん

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    子どもの頃大好きで何度も読んだ作品。梨木先生の作品集に出会い、急激にりかさんを思い出し購入。大人になっても不思議な世界観に引き込まれる変わらない魅力的な話だった。アビゲイルの話で大号泣。ずっと心に止めておきたい一冊。

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    2025年11月22日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    社会人なりたての頃に映画をみて印象に残っていた作品。そういえば、会社の同期の旅行でおばあちゃんの家の撮影に使われた場所にも行ったことを思い出した。

    映像でしか見ていなかったけど、小説として読み直すと改めて美しい作品でもっとゆっくり味わいたいと思いながらも一気に読み進めてしまった。

    他の方も感想で述べているけど歳を経て改めて見ると感じることも変わってくる。
    自分も子供ができて両親も老いてきたこともあり、ママやおばあちゃんの視点もより感じられるようになってきた。

    こういう作品にもっと出会いたいものである。

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    2025年11月21日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    美しい文だった。
    悪い意味のじゃなく、ぞぞっときた(ブラッキーの話みたいに
    植物とか手作りジャムとか燭台とか自分の身の回りには無いけど、色んな周りのものが温かくて感動したし、死は死として後悔することもあるというのは現実的だなと思った。私も聞きたい声を聞いて、憎悪などにとらわれずに、生きていきたい。背中を押された。
    私もおばあちゃんに見透かされている。

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    2025年11月14日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    とても世界観が好きで良かった。梨木香歩さんが素晴らしいと思って調べてみたら、『西の魔女が死んだ』の作者という事が分かり再度購入し、再読する。

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    2025年11月05日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    主人公のまいと同じ年頃に何度も読んで大好きだった本。いつの間にか忘れて手元にもなかったが、いつも行かない大型書店で偶然梨木先生の作品集を見つけ迷わず購入した。今、まいのママの年齢になり、改めて読み返すと今度はまいの気持ちもわかるけど、取り巻く大人の気持ちもわかりより泣けた。最初に読んだ時はまいの視点でしか読めなかったが、ママの視点、おばあちゃんの視点等理解できる年齢になり、より深く心に刺さった。懐かしく温かい、心が包まれる一冊。

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    2025年11月03日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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     とても不思議な物語。なのになぜか懐かしいような、ずっと浸っていたいような気持ちにさせられる。
     この空気感が好きすぎて、久しぶりにこれから何度も読み返したい一冊ができた。

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    2025年11月02日
  • 家守綺譚 下

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    何度でも読み返したくなる本です

    後半は、あれ?原作こんな内容だった?と
    きっと忘れてしまってるであろう内容でした

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    2025年10月31日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    物語は小さな島が舞台で、過去と現在が静かに呼応しながら展開していく。最初は時間軸がある物語と気づかずに読んでいたから、50年後の章に入った時には驚いた。過去編には馴染みのない植物や生き物、伝統的な建物の構造名称など調べながら読み進めたので、じっくり没入していった。

    50年後の島を訪れた主人公が目にする変わり果てた姿には、私も一緒に落胆してしまった。開発によって失われた自然や、忘れ去られていく伝統の描写は胸に刺さるものがあった。でも、物語が終盤に向かうにつれて平家に関する伏線が回収されたり、スッキリもした。また、変化に対する心持ちが変化していく過程も丁寧に描かれていて良かった。

    この小説を読

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    2025年10月25日
  • 村田エフェンディ滞土録(新潮文庫)

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    昔は面白さが分からず、読み進められなかった本。文章から立ち現れてくる土地の空気感、人々の息遣い、土壁や動物や食物の手触り感が、あまりにもリアルに、まるで私自身の五感が刺激を受け取っているように感じられた。神は、人間とはありようの異なる存在、ただそれだけ、と言う霊媒師ハリエットの説明が不思議と腑に落ちた。

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    2025年10月23日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    不思議な物語
    物書きの綿貫征四郎は亡くなった高堂の家のもりをすることになる

    亡くなったはずの高堂が時折り現れたり
    サルスベリとの対話がなされたり
    たぬきやきつねに化かされたり
    河童の抜け殻が落ちてたり

    日本的な、目に見えない五感で感じれるものを大事にしたいと思う

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    2025年10月21日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ずっと読みたかった本
    なぜか涙が出そうになった。

    おばあちゃんの生活、好きです。
    おばあちゃん自身も。
    裏庭の葱、山椒、パセリにセージ、
    ミントやフェンネル、月桂樹。
    ジャム、キッシュ、紅茶
    気持ちがあたたかく、豊かになる。

    本当に価値のあるものは何であるのか。

    サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。

    ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ へ
    オバアチャン ノ タマシイ、
    ダッシュツ、ダイセイコウ

    私も明るくこの世からダッシュツしたい

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    2026年01月26日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    長く積読にしていた本。

    これはどこかで聞いた話だけど、どんなに社交的な人でも、一人になる時間は必要だし、一方でどんなに一人が好きなひとでも、多少は人と関わる時間が必要ならしい。ただ、心地よいバランスが異なるだけ。

    誰かといるから、不意に傷つくし傷つけるし、一人になりたくもなるけれど、群れるからこそ救われることもたくさんある。時に主張して、時に一人になって考えて、うまくバランスを取る方法を見つけていきたい。学んで考え続けることを続けていきたい。

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    2025年10月19日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    ヤッッッバ、どストライクすぎて死んだ。梨木香歩、実ははじめて読んだのだけど、こんなにすばらしい文章をお書きになるの???やばすぎん???(語彙力消失)うつくしい日本語の使い方もさながら、物語もすっごくよかった。まさに家守綺譚。妖しく、ふしぎで、やさしいのかやさしくないのかときどきわからなくなるような、けれども穏やかな非日常。この世界観にいつまでもずぶずぶと沈んでいたくて読み続けていたら、一気読みしてしまっていた。はああ、わたしが死んだらこの本もいっしょに棺桶にぶち込んでほしい。

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    2025年10月19日