梨木香歩のレビュー一覧

  • ブランコ

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    海の見える小高い所にあるブランコ。ブランコの周りまたブランコに乗る人々と季節を美しい絵と言葉で綴る珠玉の絵本。1ページ1ページ捲るたびに拡がる世界に魅了される。

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    2026年06月12日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    梨木先生の優しく温かい文体にいつも心を穏やかにしてもらっています。人と人、その血の細くも芯のある強い繋がり。自然と芸術。とても良い本だと思います。

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    2026年06月09日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    本に出てくる植物、わからないものは調べたけど本に出てくる表現そのままなのが素晴らしかった。
    綿貫の素直な性格も良いし、高堂のミステリアスで聡い感じも良かった。

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    2026年06月06日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    こんな風に最初から心を掴まれる小説には,なかなか出会えない。
    紅茶を飲みながら,大切に読んだ。
    そして,読み終わるのが惜しくて,もう少し,もう少しだけ...と願っていた。

    細やかで鮮明な描写には植物のきらめきやパンの匂いを感じた。
    おばあちゃんの生き方,考え方,言葉...全てが尊い。

    間違いなくわたしの人生において、なくてはならない宝物になった。
    植物のこと,もっと知りたいなあ

    - 心に残った部分のメモ -

    「まいは、自分が相手によく思われたいのではなくて、正しく理解されたいだけなのではないですか」
    と、繭の中からそっと糸を繰り出すようにいった。

    * * *

    「どんなことが起こって

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    2026年06月03日
  • 野山花花図譜

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    野暮用続きで全く読書時間が取れない日々…
    そんな時にしっかりと癒してくれた本書。

    梨木香歩さんが、八ケ岳の自宅周辺を中心に出逢う山野草達をひとつひとつ紹介してくれるエッセイ。
    イラストも美しくて、写真で見るより特徴がよくわかるし、心にじんわり効いてくる。

    山野草だけでなく、街なかで見かける花もいくつか登場する。
    梨木香歩さんの花々への思い出を語る文章を読みながら、私自身もいくつかの花々達の思い出が甦ってくる。
    花の名前を覚えた時のことや、思いがけない場所で出会えた時のエピソードなど、梨木香歩さんと同じように様々なエピソードが自分の中から湧き出てくるのが心地よい。

    印象的だったのは、岩煙草

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    2026年05月30日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    とにかく物語全体を通して、あるがままを受け入れる征四郎の人間性というか人生観が魅力的だなぁと思う。
    最後の湖底に赴く話がとても素敵。
    続編の冬虫夏草も買って読もうと思う。

    全面的に同意したいキラーフレーズ↓
    「寝床の中にいて、この世の彼方此方に思いを遣るのは、これもまた立派な精神活動であるからして、肉体労働の向こうを張って、(知的とは云えぬにしても)精神労働者とぐらいは自ら称してもいいのではないかと開き直っている。進化か退化か」

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    2026年05月23日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    集中して思考して心を砕いて、その過程。
    はっきりした指針やアドバイスではなく、各章の最後は、願いや祈りのように感じた。簡単に答えのないことこそ、大切なことで、私が自ら考えるべきことなんだと受け取った。

    自分の内側のこと、世界のこと、世の中のこと、歴史のこと。
    梨木さんにとって、そういうすべてが「ぐるりのこと」なんだと感じた。

    「ぐるりのこと」という言葉を頭に置いておくだけでも、自分から遠いことと思っていることも含めて、少しだけ、見渡せることが増えるかもしれない。

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    2026年05月21日
  • 野山花花図譜

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    本が開きやすくてビックリ!
    その分、イラストも文章もすごく見やすい。
    ゆっくりと丁寧に読みたくなる。この本を読んでいる時間をおだやかなものにしたくなる。そんな一冊。

    ただ……高い……。その価値はあると思う。でも、ちょっと高い…。

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    2026年05月17日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    春に読もうと思っていたけど、小鳥のさえずりが聞こえる今の時期に読んで良かったな。
    物語?と思うほどのエッセイで、人生って人の物語が交差するところなんだ……と思いました。それほどまでに魅力的な経験が描かれています。
    終始暖かさはあるけど、優しいことばかりではなくて。でも受け入れられないことでも理解しようとする梨木さんの感性が大好きです。
    あと自然の描写がやっぱり素敵!また梨木さんの作品を読みたくなりました。何度も読みたいエッセイです。

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    2026年05月16日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    見ている世界、知っている世界がまったく違うのだなあとしみじみ思う。エッセイだとは思えないくらい物語。人生は物語だね。すべてがあたたかなもので出来ているわけじゃないけれど、必ず誰かのやさしさがある。そういうやさしさを見つけるのが上手な人になりたいなと思った。心が広くて、知見が深くて、梨木香歩というひとりの人間がすてきなことがよくわかる。(一方的な)敬意を抱いた。

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    2026年05月16日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    雰囲気がすごく良くて、とても力強い物語
    女性4人で共同生活を行う。話の軸として、機織り物があり、「りかさん」という不思議な人形が常に存在している。
    「りかさん」が昔のように意思を持ち始める雰囲気が醸し出されて、少し恐ろしい印象もあるのが良かった

    昔ながらの日本の家単位での結びつきの嫌さ
    女性が嫁ぐことの昔の意味
    機織りを女性がになってきた事実
    物語だけでなく、学びにもなる本でした

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    2026年05月09日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    古民家で共同生活する4人の女性。蓉子が祖母からもらった人形、「りかさん」を通してつながっていく過去の縁が次第に明らかなっていく所はミステリーぽい雰囲気もあって良い。人間関係がかなり複雑になるので相関図を書きながら読むのがおすすめ。

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    2026年05月05日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    群れやグループに属することを求められ、個人として生きるのが特に難しく感じる多感な思春期に出会いたかった一冊。温かみのある文字で癒される。

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    2026年04月29日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    あぁ、なんて優しい世界なのでしょう

    植物の名前がついた28章
    1話ずつ丁寧にゆっくり読み進めました



    主人公の征四郎は、学生時代に亡くなった親友の実家に〝家守〟として住んでいる。

    最初の【サルスベリ】の章から、次々と不思議な現象が起き、えっ?と思ったものの美しい文章にのせられて、気付けば物語世界に身を委ねていた。


    掛け軸の中から出てくる亡き友
    サルスベリの木に惚れられた征四郎
    タツノオトシゴを孕んだ白木蓮
    ふきのとうを取りに来た子鬼
     ──等々

    これらをごく普通に受け入れ、植物や怪異たちと心を通わせながら巡る季節は、とても豊かなものに思える。


    本書を読んでいる間、現代社会で一

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    2026年04月26日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この本は他人から影響を受けやすい人に是非読んで欲しい。
    誰でも負の感情を持つのはエネルギーがいる、だからこそ他人に自分の軸を作って毎回何かに一喜一憂する労力が馬鹿らしいとは思わないか?
    まいは最初から理性的だがエネルギーを他人に使い、正論が正しいと思っていた。
    それは盲目的で変える必要があったからこそ、色々なことをできるようにおばあちゃんは手伝った。
    そして、心に余裕ができ、自分の身の回りに目を向けられるようになり、次は成長を望む。
    まいは祖母の家を離れた後、思い出すことはほぼなかったという。それで良いんだと思う、おばあちゃんが望んでいたのはまいの幸せ。
    まいを形作るものにその名残は絶対に残っ

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    2026年08月31日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    どのお話も素晴らしく、どこか切なくて、優しい気持ちになれる小説でした。
    苦しいとき、穏やかでゆっくりとした時間を思い出させてくれる、ずっと手元に置いておきたいお守りのような本になりました。

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    2026年04月21日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    梨木香歩さんが書く時に回収されない余韻が好き。
    この余韻が言葉で説明し尽くされすぎないから、読者の心に残るんだと思う。

    『家守綺譚』『村田エフェンディ滞土録』に続く話
    ゆっくり読んで噛み締めたい話。

    冬虫夏草、そうか、人間もそうだ。
    と読みながら噛み締めた。

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    2026年04月19日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    再読です。やっぱり好き!
    「家を、まもらなければならない。友人の家なのです。」で終わるのも最高。こんな不思議な物語なのに感動させてくれる。

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    2026年04月10日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    陽だまりのように暖かく癒してくれるお話。
    日常に生き急いでいるときに読み返したい本。
    美しい自然はすぐそこにあるのに、少し立ち止まらなければ見つけられない。
    まいの思いには共感するものがあって。
    学校という閉鎖的な空間に閉じ込められ、決められた人たちと、6年、3年と過ごしていかなきゃいけない、学校という場所は、息苦しい場所だと感じた。
    でも、そこだけが自分の居場所じゃない。逃げたって良いし、とらわれる必要はない。
    学生だった頃の私に送りたいお話。

    おばあちゃんの、娘と、その娘を想うささやかな日々が素敵だった。

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    2026年04月07日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    今から100年以上前(明治時代頃?)が舞台で、主人公の綿貫征四郎が書いている体なので古典的な文体が特徴的。
    草木や花、動物、虫に至るまで全てのものに神聖さがあるという日本独自の宗教観を感じられた。

    不思議な出来事がたくさん起こる中で、中々動じない綿貫征四郎と周りの人々の受容性は、当時の自然との共生意識と宗教観があってこそのものかもしれないが、現代においても見習うべきことがあると思った。

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    2026年04月06日