梨木香歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語は小さな島が舞台で、過去と現在が静かに呼応しながら展開していく。最初は時間軸がある物語と気づかずに読んでいたから、50年後の章に入った時には驚いた。過去編には馴染みのない植物や生き物、伝統的な建物の構造名称など調べながら読み進めたので、じっくり没入していった。
50年後の島を訪れた主人公が目にする変わり果てた姿には、私も一緒に落胆してしまった。開発によって失われた自然や、忘れ去られていく伝統の描写は胸に刺さるものがあった。でも、物語が終盤に向かうにつれて平家に関する伏線が回収されたり、スッキリもした。また、変化に対する心持ちが変化していく過程も丁寧に描かれていて良かった。
この小説を読 -
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本
なぜか涙が出そうになった。
おばあちゃんの生活、好きです。
おばあちゃん自身も。
裏庭の葱、山椒、パセリにセージ、
ミントやフェンネル、月桂樹。
ジャム、キッシュ、紅茶
気持ちがあたたかく、豊かになる。
本当に価値のあるものは何であるのか。
サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。
ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ へ
オバアチャン ノ タマシイ、
ダッシュツ、ダイセイコウ
私も明るくこの世からダッシュツしたい -
Posted by ブクログ
本屋大賞受賞作品『家守綺譚』の漫画化作品です。上巻です。
絵が割とゆるっとしているので入り込めるかな?と少し心配だったけれど、ちゃんと原作の雰囲気そのままの空気感です(帯に作者もそのようなことを書いてます)
何よりかによりゴローですよ。ゴローを楽しむための漫画家と言っても過言ではないくらいゴローです!
原作だと文字だけだからゴローがくっついて歩いてるのとか、縁の下でゴロゴロしてるのとか表現されてない場面も多いけれど、漫画なら安心!喋らなくたって存在感バッチリ✨
ゴロー好きな人にはぜひともおすすめしたい!
そして私は隣のおかみさんになりたい!隣からゴローを可愛がりたい!! -
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Posted by ブクログ
2025年に読んだ中でぶっちぎりの1位。
近藤ようこのコミカライズには毎回驚かされるけど、読んで受ける印象、感覚がまんま原作そのまま。どのページをみても梨木香歩の「家守奇譚」だった。
近藤ようこのコミカライズは、原作を忠実に漫画化したというより、原作の伝えようとしていること、作者が書かんとしたことを、漫画という表現に置き換えているのだと思う。表現方法は違うけれど中身は同じみたいな。
それだけでも凄いんだけど、近藤ようこのコミカライズは近藤ようこの漫画としても成立しているのが怖い。何処をとっても梨木香歩なんだけど、あぁ近藤ようこの漫画だなぁという感覚が常にある。