梨木香歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
p80「ずっと後になって、私は、本心、というものが、それを言った当初はそう思えなくても、実は段々にそれに近くづいていくこともあるのだと思った。
むしろ、その時にはわからなかった本心がひょこっとかおをだす、ということがあるのかもしれない」
自分はその場の雰囲気に馴染まないような意見が言えない。はじめに賛同してしまう。こうちゃんの気持ちに自分を重ねてしまった。
でもその時は本心じゃなかったって悩んでいたこともこれで正解かもって思えるような勇気をくれた言葉だなぁ。
陀羅尼助っていう馴染みの腹痛薬が出てきて嬉しい。奈良県民には良薬として親しまれているんだ。
p79「時間というものは不思議だと思う。
その時点ではわからずにいた言動が、あとになって全体を振り返ってみると、あらかじめ見事にコーディネートされた一つのテーマに統一されているように見える。」
今の自分は過去の自分の積み重ねだ。
その積み重ねが糧となって一歩ずつ前に進んでいる。時間は繋がっている。
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Posted by ブクログ
キップス夫人が家の前で拾ったスズメと、約12年間一緒に暮らした日々の記録。
夫人はスズメくんに愛情を持ちながらも、観察する姿勢は研究者的なところも感じた。
ある日家の前で弱ったスズメの雛を見つける。介抱して元気にはなったが、そのスズメは生まれつき足と翼に障がいがあり、自力では自然界には戻れないだろうということで、キップス夫人が子供のように育てる。
ベッドに潜って一緒に寝たり、服のポケットに巣篭もりしたりする様子が可愛い。
成長するに従って、夫人のピアノに合わせて歓喜の歌を歌ったり、ちょっとした芸を披露して戦時中、子供を癒したりと大活躍。
そんなスズメくんも老いには逆らえず、11歳の時に病気を患う。ティースプーンで薬を飲まされていた彼は、「ティースプーンが目に入ると、彼はがっくりと小さな頭を落とし、視線をそらすのだった」という可愛さよ。
あとシャンパンを飲み交わす場面もあったなぁ。
思うように体が動かなくなってからも、今まで使ってこなかった障がいのある足の使い方を発見し、精一杯生きていく姿に感動した。
総じて、可愛かった!
生態についても初耳なことが多くて、色々な面で面白い一冊だった。 -
Posted by ブクログ
読み終えるのに3、4ヶ月かかってしまった。
更に感想書き終えるのに数ヶ月?
ぬか床から卵が出てきたり、そこからひとが孵ったり。人に説明しようとすると、ついこのようにセンセーショナル?な感じで言ってしまってましたが、不思議ではあるけど嫌いじゃないんです。だけど伝わらない自分の語彙力。いや語彙じゃない。よりによって場面一部切り取ってそこしか言わんのがあかんのですよ、自分。とわかっちゃいるが、余りにインパクトがありまして。
ぬか床、酵母、菌。生命の根源から未来まで。
何言ってるんだか。でも相変わらず梨木さんの本は読んでいて気持ち良いのです。
カッサンドラの目がパタパタしてるのは気持ち悪いような、でも可愛いらしさも感じるような…まさに文章ならではの面白みだなあと。
島のイメージは青ヶ島とか勝手にそんな感じをイメージしたけど、もっと沖縄の離島な感じなのかな?
自分が行ったことあるのは父島の森だからなあ。
大東島とかそんなイメージもあったり。
途中で挟まれた僕たちの物語も嫌いじゃなかった。
しかし読み手を選ぶ本ですね。