梨木香歩のレビュー一覧

  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    身の回りの出来事から社会問題へ、社会問題から身の回りの出来事へ、作者の物事の感じ方がよくわかるエッセイ
    自分もこんなふうに感じたなという共感と、こんなふうに感じる人がいるんだという発見がありました

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    2013年07月05日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    映画の「ぐるりのこと」の原作かと思って手にとってしまったら、全く関係なかった(^^;
    梨木香歩さんのエッセイ、身の回りのこと=自分のぐるりのこと、に関しての梨木さんの思考の足跡。
    最初は読むのがとても大変で、梨木さんの思考になかなか入っていけなかったのだけど、ゆっくり丁寧に読んでいくと、じわじわと入り込め、いろいろなことに立ち止まり、深く考え、自分の言葉を紡いでいく様子に舌を巻く…。
    梨木さんの小説「沼地のある森を抜けて」誕生のための思索とも言える…と、解説に書いてあって、そう読むと、すごくわかりにくく、消化不良になってしまった「沼地のある森を抜けて」がちょっと身近になったので、今度また読み返

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    2013年06月07日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    梨木香歩のエッセイは難しいです。でもただ単に難しいのでなく、実に面白いんです。咀嚼するのに時間が掛かるだけ。それだけ読み応えのある1冊です。
    渡り鳥の観察を通じて「渡るもの」たちへ想いを寄せる。単なる自然観察エッセイに留まらず、鳥たちの想いを想起し鳥たちへの畏敬の念と親近感を抱かせる。そして話は鳥たちに留まらず渡る(移民する)人々へも広がっていく。作者の観察眼が客観的でありながら、対象を自分の元へ引き込み想像たくましく想いを寄せる術が実に面白いんです。そのため、今まで興味を全くもっていなかった鳥たちをしっかりと感じることが出来ます。それはそれぞれの鳥たちの解説にも表れており、学術的な説明だけで

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    2013年05月22日
  • りかさん

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    私は人形が苦手です。
    ぬいぐるみはまだマシですが。
    そこに「居る」という気配がするのが怖いんですね。

    人形には魂が宿るという話は洋の東西を問わず多いのではないでしょうか。この物語も日本人形のりかさんやお雛様たちが魂を持ち、その思いに主人公の女の子が巻き込まれる、というものです。
    しかし、こうした人形ものにありがちなおどろおどろしさというのは比較的薄く、読みやすかったです。

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    2013年05月17日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    渡り鳥や自然にまつわるエッセイ。
    自然に分け入っていく楽しみが伝わってくる。
    章の最後の丁寧な鳥の解説も、わくわくしながら読み入りました。

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    2013年04月11日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    ネイチャーライティング。
    しっかりと根付いたものがなければ、渡ってはゆけない。生きることの厳しさ、だけれども超えてゆかねばならない道。
    静かな中にも熱い火が点り、著者の伝えたいことが感情の波が押し寄せてくるようなエッセイ。なかなかに辛辣でまた違った一面を見る。

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    2013年04月08日
  • りかさん

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    皆が持っているリカちゃん人形が欲しかったのに…おばあちゃんにほしいものを聞かれて答えたら、おばあちゃんは自分が大事にしているりかさんを欲しがっていると勘違い。でも、人形の気持ちがわかることで、ようこはりかさんと強くつながっていく。人形が愛されるために存在することを考えさせられる本だった。

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    2012年10月01日
  • f 植物園の巣穴

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    ネタバレ

    たくさんの植物が散りばめられた、植物好き的にも美味しい一冊。
    珍しく男性が主人公で、漱石ら辺の時代を思い起こすような硬質な文体。
    それなのにふわふわと夢を見ているような物語でした。

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    2025年05月28日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    人形のりかさんを含め登場人物の動きがいい。
    それぞれ性格も違うのに、ツナガリが深いのは解説にもあるように「手作業」にヒントがある?
    染色や織物に関する記述も興味深い。

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    2021年02月20日
  • りかさん

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    「リカちゃん人形がほしい!」って言ったら、おばあちゃんが市松人形の「りかさん」を送ってきた・・・。
    うーん、それは予想の斜め上をいかれた。

    そんな児童小説かと思いきや、どっこい大人が考えさせられるお話でした。
    あんまり人に本を薦めたりはしないんだけど、これはお勧めの1冊だと思います。

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    2010年05月03日
  • りかさん

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    『からくりからくさ』以前のお話。
    ぜひ併せて読んでいただきたい。
    児童書だといって侮るなかれ。

    リカちゃん人形をおばあちゃんにおねだりしたようこであったが、
    彼女の手元に届いたのは、市松人形の「りかさん」だった。
    はじめはショックを隠しきれなかったようこも
    次第にりかさんと心を通わすようになり、
    同時に人形の声を聞くことができるようになった。
    そしてようこは、自分や登美子の家に伝わる人形たちの深い歴史を旅する。

    かつて私も、スリーピング・アイを持った
    ジェニーちゃんという名のドールを持っていました。
    だのに私は彼女がいつ我が家からいなくなったのかも忘れてしまった…。
    もっと大切にすれば良か

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    2010年03月11日
  • りかさん

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    文字の大きさからして児童向きだけど…字が小さいほうがいい人は文庫版をどうぞ。今度から人形を見る目が変わります。

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    2009年10月04日
  • りかさん

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    「からくりからくさ」の主人公である蓉子がりかさんを祖母である麻から受け取り、子供ながらに人形の抱える念とその念に惑わされる人の業を学んでゆくという話である。漢字にルビが振ってあるところを見ると、対象にしているのは主人公である、ようこ、と同じ位の年頃、ようやく一人でバスに乗れるようになった位、の子供のようである。しかし、これは決して児童文学にありがちな一層のみお話しではなくて、むしろ「からくりからくさ」の番外編として多層的に読んで面白いものだと思う。「からくりからくさ」はミステリー風の異次元物語という調子の話で、本の中で一応の解決を見てはいるけれども、多くは語られていない謎も沢山あり、そのことが

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    2009年10月07日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    小学生のころに読書家の友達が貸してくれたのにまったく読むことができないまま返した作品。
    その後その友達とは喧嘩して絶縁状態になったため、手に取るのが怖くなっていた。
    いつまでもそれに引っかかっているのが苦しくて手に取った。
    なんとも暖かくて身に染みてしまった。
    小学生でこれを読んでいた過去の友達を称えたい。

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    2026年02月23日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    子供が大人へと成長する時期に大切な事が詰まっている作品。
    やはり、年の功と言うのか人生の先輩から学ぶ事はいっぱいあるんですね。まいとおばちゃんとの会話から現代にも通じる教訓を学べた。
    今の世の中は特に多数派に属して安心している人が多いのではないだろうか。しかし、自分のやりたいことを全うできる芯のある人間の方が生きがいがあり、自分の人生を生きていると実感できるだろうなと思った。

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    2026年02月20日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    「不登校と田舎」という、シチュエーションはよくあるものだけれど、魔女の温かさや優しさが包んでくれる安心感がどんなに心地良いことか。
    自分の祖母も、いつどんな時も褒めてくれていたな、一緒に畑作りや犬の散歩や山菜取りをして、色んな花や生き物の名前を教えてくれた。夏休みには、川や海で泳ぎたいと言ったら「誰もいない冷たい川があるのよ、そこに連れて行ってあげる」と、大きなおにぎりと甘い卵焼きを作って私が泳ぎ疲れるまで見守ってくれていたなと思い出した。
    親と喧嘩したら祖母が一番だ、と心の中で叫んでいたこともある。
    本当におばあちゃんというのは私にとって大切な存在だ。
    特にお料理が好きなおばあちゃんは去年亡

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    2026年02月15日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    第28回日本児童文学者協会新人賞
    第44回小学館文学賞/小学館絵画賞

    まいがおばあちゃんの家で過ごす穏やかな時間に、癒され、励まされる。
    自分の心が塞いだときに、こんな居場所と自律を教えてくれるおばあちゃんがいたら幸せ。
    私は祖父母と一緒に暮らして育ってきたけど、この物語のような会話をすることはなかったと思うし、なかなか孫と祖父母が腹を割って話すって一般的になさそう。
    これは特に不登校の子には響く物語だと思う。
    ただ私が小説として読むには単調すぎた。

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    2026年02月12日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    この世界でのリクツにやや振り回されてしまったけれど、ファンタジーのおもしろさやうつくしさはそのややこしいところにも宿るよなあ、とも思う。

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    2026年02月07日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    タイトルを読んで、何となくミステリーかサスペンスかなと思いましたが、がっつり少女の成長物語でした 笑
    でもこれはこれで良かったです。
    生きること、人と接すること、何より死んだ後に残すもののことなどを、魔女(主人公の祖母)から教わります。
    小学生高学年から中学生くらいの子はは読んでほしい一冊です。

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    2026年02月02日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    生と死を生き生きと美しく描いた素晴らしい作品だった。主人公が取り巻く世界との摩擦に疲弊し、おばあちゃんと丁寧で生き生きとし、そして生々しくもあるような自然と向き合う過程を通して、世界やおばあちゃんから生命力をもらっていくような姿が尊かったし、いまの自分とも重なることがあった。そして死をこんなにも生き生きと晴れやかに描けることに驚嘆した。死とは鳥が渡るような、そして自由になるような、ダッシュツと魔女が記したような、そんな晴れやかなものなのかもしれない。死生観に新たな概念が刻まれたような気がした。

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    2026年01月31日