梨木香歩のレビュー一覧

  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    優しい気持ちになれる本と聞いて読見ました。
    しかし、いい意味で予想と違った話の展開で、
    主人公の女の子まいの思い、
    おばあちゃんの思い、
    両親の思い、
    それぞれに悪意はなく、考えていることがあり、
    正義があり、それがどういう意図なのかを考えさせられる話でした。

    この本に出てくる人たちは、
    すごく理想的な人というわけではなく、
    生きている人たちでした。
    迷い、矛盾している考えが入り混じっているようでした。
    だからこそ、私は自分に重ね共感や反発をしながら読み進めることができました。
    きっと年を重ねるごとに受け止め方が変わってくる本なんだろうなと思います。

    25歳独身の今は、自分の好きな場所を守

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    2025年12月14日
  • 西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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    ネタバレ

    ・人の運命っていろんな伏線で織りなされて行くものなんでしょうね

    ・何が幸せかっていうことは、人によって違いますから。

    ・精神力をきたえるためにはきたえるためには、まず早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする

    ・女子の付き合いって独特なんだよね。
    →本当によくわかる。私も小学校3・4年の頃、中学校、高校1年の時はなんだかちょっと苦しかったような気もする。

    ・自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありません。
    シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。

    ・子どもは自分でも気づかずに、さりげなく思

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    2025年12月05日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    思春期の子ども達に読んでほしい。親目線になってしまい20代に読んだ時ほど刺さらなかったが、規則正しい生活をすることの大切さ、死を悲しませないための約束…心が温まる物語でした。

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    2025年12月03日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    有名な本なのでずっと読みたかった本。タイトルから勝手にファンタジーを想像していたが、そうではない。
    穏やかに進む描写が丁寧に書かれている。私もおばあちゃん家って何となく落ち着くので主人公に共感できた。シンプルだけど、日々の生活を丁寧に、規則正しか過ごすことの大切さを感じた。

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    2025年12月02日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ


    私の心の問題だけど、心温まるというより、心が温まるんだろうなぁ…って感じの、他人事な感覚になってしまった…

    でも、こういうアプローチの方法で、うまく人間関係が馴染めない子に接するのはいいなぁと思った。なかなか理想論で難しいと思うけど。

    そして最後のシーンは、ちょった好きだった。
    喧嘩して別れてしまっても、おばぁちゃんはずっと後悔しながら、会いに来ないのはうまく行ってる証拠だと信じながら、最後まで過ごしたんだろうなと想像した

    そして私は夢のある人が好きだから、夢のある約束をはたしたおばぁちゃんが、本物の魔女として生きていて好きだなと思った

    体力と同じように、意志の力もうまれつき弱くても

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    2025年11月29日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表題作「西の魔女が死んだ」「渡りの一日」が収録された連作短編集。「西の魔女が死んだ」では、主人公まいとおばあちゃんのやり取りが微笑ましかった。最後おばあちゃんとは喧嘩別れのような形で離れ、それを最後におばあちゃんが亡くなるという悲しい結末であったが、おばあちゃんの優しさで包まれるような気持ちになれました。

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    2025年11月29日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    ネタバレ

    伝えたいことはなんとなくわかった気がするが、全体的に自分の心の大事なところには響かなかった印象。
    ファンタジーだけど少年少女がワクワクするような描写がさほど多くなかったような…あんまりカラフルな印象を受けない作品世界の描写だったし、展開が悪い意味で唐突感がありストーリーがぼんやりした印象がある。スナッフは突然殺されるし終盤いきなり新キャラが照美ちゃんについてくるし…。ソレデとカラダがおじいちゃんなのはなぜ…?おじいちゃんに影響を受けている裏庭世界の登場人物ならせめて土を耕すようなキャラにならないのか…?私が安直なのかもしれない。

    読んでる間、登場人物に対して心が寄り添うことが少なかったからそ

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    2025年11月25日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    登校拒否になったまいは、おばあちゃんの家で暮らす事に。色々な体験から、生きる為のこつを学んでいく。でも最後に後悔した事は!

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    2025年11月23日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    まいがおばあちゃんと過ごした1ヶ月余りを描いた物語。
    家の間取りとか周辺の地形の描写がやや分かりにくかったり、行動の一つ一つの描写がところどころ冗長な気がしてちょっと読みにくかった。おばあちゃんがまいに優しく色々教える様子やまいがそれを聞いて一生懸命理解しようとしている姿は温かみがあってよかったが、それらの教えから自分が学ぶことはあまりなかった。前評判から期待して読んだが、ちょっと期待外れ。
    おばあちゃんは最後まで粋でかっこよかった。

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    2025年11月21日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    評判のこの本、以前にも読んた気がするのですが、ところどころしか覚えておらず、結果的に良い話を2回も新鮮な気持ちで楽しめました。
    「魔女」のおばあさん、こんなふうに自信に満ちて年若い人を導くことができるなんて、双方にとってなんて幸せなことだろうと思いました。

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    2025年11月18日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    経緯はよくわからないけど、なんとなく読んでみた本。
    思ったより薄くてびっくり。

    なんか、千と千尋の神隠しを思い出してしまった。
    ちょっと変わり者?周りからは浮いていると言われている女の子が、おばあさんとの生活を通じて自分らしさと向き合っていく。

    ゲンジさんの存在がちょっと私には最後まで分からなかった。あの人はいい人なのか悪い人なのか。そう決めつけてはいけないのだろうけど、最初にあの人が放った差別的な言葉については、何も解決していない気がする。もちろん、それから主人公が偏見で彼を見てしまっているのもいけないとは思うけど、まだ子供だしなぁ・・・。
    なんで急におばあちゃんが死んでからマイにも優し

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    2025年11月17日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    バーンズ屋敷風の大きなお屋敷が実家の近くにあって入ったことがある
    巨大なフサフサの生き物が目の前を横切って消えていったあれは、今思えばなんだったのだろうか、メインクーンの進化系?!

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    2025年11月16日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • 本からはじまる物語

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    作品紹介・あらすじ

    1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。

    森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
    青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。

    *****

    本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
    僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
    ホロリとさ

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    2025年10月05日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    表紙が素敵で手に取った。
    英国の女性と拾われたスズメとの暮らしの記録
    人とスズメも心を通わせることができる。

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    2025年10月06日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    一つ一つの話がとても短く、ストーリー性はあまりない。
    不思議な世界観で、爽やかな雰囲気の話が多い。

    最後の主人公の随筆は古典的な文体で読みにくく、意味を十分に把握できなかったが、本編自体は難しくない。

    ただ、全体的に自分とは相性の問題もあり、あまり好んで読むタイプの作品ではなかった。

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    2025年09月27日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    (備忘)売れない作家の主人公の周りで起きる日々の不思議な出来事(奇譚)を、こんな事はさも当然ですよと言わんばかりのタッチで淡々と描かれる短編集。幻想的であり現実的でもある不思議な世界観が堪らない。様々な価値観で押し潰されそうになる昨今の生きづらい世界において、どんな事でもありのまま受け入れる姿勢は大事だよなあとしみじみ感じました。

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    2025年09月16日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    『西の魔女が死んだ』を読む前に文章の雰囲気を知るために購入。最初から伏線が散りばめられていて最後にかけて拾っていく構成が良かったです

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    2025年09月12日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    梨木さんが、エストニアへ行った時の出来事をつづったエッセイ。現代社会から取り残されたような、ゆったりとした時間の流れるエストニアの情景にとても憧れる。
    古いホテルでのちょっと怖い話や、「風」をゼリーにする感性がとても美しい。これらの出来事が梨木さんの作品に影響を与えているんだと随所にみられて、これだけで一つの作品になっているようです。

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    2025年08月30日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    おばあちゃんと娘の二つの話がスイッチする。おばあちゃんの時はやや文が読みづらいがそれもまた良し。熱帯魚を飼いたくなるような、躊躇うような。聴こえないのに水の音がしてくるそんな心地よい小説。

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    2025年08月25日