梨木香歩のレビュー一覧

  • りかさん(新潮文庫)

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    さてさてさんの本棚からチョイス
    梨木果歩さん、好きです
    あの幻想的なこの世とのあわいのような雰囲気
    それを見事に綴っていますよね
    やはり好き!
    人形の持つ やさしさ・きびしさ・かなしさ

    さてさてさんも書いておられましたが
    お話しのつながりがちょっと複雑ですね
    これはこれで楽しめばいいのですが……

    以前読んだ「からくりからくさ」思い出しました

    ≪ 持ち主の 心とどめる その人形 ≫

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    2022年11月16日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    『もしも物思いに耽りやすい夏の宵闇に、どこかで報われない恋の涙が落ちたとしたら、窓硝子の遥か彼方で彼女か流したものだったに違いない。』


    第二次世界大戦下のイギリス。夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。愛情深く育てられた雀のクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々の希望の灯となっていく―。特異な才能を開花させたクラレンスとキップス夫人が共に暮らした12年間の実録。


    わたしが好きな作家の梨木香歩さん訳、解説が小川洋子さんの作品だったので手に取った一冊。

    戦争の描写は少なめで、雀との生活にフォーカスしているので楽しく読んだ。

    雀のクラセンスには足に障碍が

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    2022年11月11日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    エピローグで全部持ってかれた。
    裏庭
    家庭
    バックヤードこそ本質

    本質に飛び込む勇気
    自分が自分であるために自分の傷を見て生きることそしてその傷に触れるとしんどいから見て見ぬ振りしてる

    裏庭家庭に必要なのは、いままでとちゃう新しい茶かもしれない

    抽象的な文章で読むのしんどかったけど、最後とてもよかったっすね

    裏庭278p
    薬つけて、表面だけはきれいに見えても、中のダメージにはかえって悪いわ。傷を持ってるってことは、飛躍のチャンスなの。だから、充分傷ついている時間をとった方がいいわ。薬や鎧で無理に誤魔化そうなんてしない方がいい。

    鎧をまとってまであなたが守ろうとしたのは何なのかしら。傷

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    2022年10月29日
  • 海うそ

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    産まれた時から海無し県から出たことがない私でも郷愁を誘われるような心持ちに。
    でも感覚としてはやっぱり息子寄りかなぁ。
    私だったら岩の謂われとか息子に喋っちゃうし、そしたら恋愛スポットとして活用!なんて流れになる気がする(笑。
    あと論文まで行かなくても手記として島のことを書いて残したいと思っちゃうだろうな。

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    2022年10月29日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    梨木さんの場景描写力は素晴らしい。
    日本語の美しさ、日本の自然や四季の変化の美しさを、改めて深く丁寧に教えてくれます。

    4人の女性が共同で暮らす古い家。
    丁寧に、真剣に生きる女性達が魅力的に描かれています。静かだけど情熱的な作品です。

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    2022年10月19日
  • 椿宿の辺りに

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    再読。身体の痛みから自分のルーツへと辿る物語。1冊を通しての時間の流れ方とか、現れる景色とか、梨木さん独特の世界の切り取り方が、読んでいて心地よい。

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    2022年10月18日
  • 本からはじまる物語

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    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!

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    2022年10月15日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    うむむむむ、難解・・いやいや、私の読解力や知識が不足しているだけ・・・

    初めの、フリオの話は面白くて一気に読んでしまった。
    梨木さんってこんな物語も書くんだ?と思いつつ、
    久美の自問自答がちょっとおもしろいところもあって、
    クスッと笑ってしまった。
    いやー面白い、と思いながら読み進めると、一気にトーンというか景色というか、物語の色みたいなものが変わる。

    カッサンドラの話は、口だけの三味線女がでてくるなんてホラーでしかないんだけど、叔母だけでなく両親の死までさかのぼって真相を、となると、もはやミステリーのようにもなってきて、心がかき乱される。後々わかったけれど、カッサンドラが久美にとってジョ

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    2022年10月13日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    佐藤さとる的な分かりやすいファンタジーかと思って読み始めたのだが、裏庭の意味がかなり重層的で、現実世界の人物だけでなく、出来事や感情などが暗喩として表出されていて、その対比構造が一回では読み込めなかったです。
    裏庭に触れたあとの現実がよくあるような全部良い変化をするわけでもないところが好きです。

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    2022年10月13日
  • f 植物園の巣穴

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    夢か現か、化かしているのか化かされているのか。妖しく美しい日本語の調べに誘われて覗いてはいけない世界を覗いてしまったような、恐ろしくも心地よい不思議な世界でした。後半に進むにつれ、彼と同様、私自身の記憶もとても曖昧な気がしてきて、虚ろな暗い闇の中に落ちるような不安を覚えました。自分の記憶を辿る旅は、かけがえのない人生を辿る旅であり、彼にとって大きな傷を治す必要な旅だったのですね。最後は目頭が熱くなりました。

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    2022年10月10日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    ことばを使う時、実を伴って使わないと、ことばは力を失い空疎なものになるということに強く共感した。金子みすずの詩の「みんなちがってみんないい」について、本当に?みんな一緒で安心が日本なんじゃないの?というのは、これまで感じていた違和感を言語化されたようで、胸を打たれた。元々は、長老のような人が子供たちに向ける温かな眼差しのような言葉なのにというところに、梨木香歩さんの優しさを感じた。

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    2022年10月04日
  • 椿宿の辺りに

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    「f植物園の巣穴」の子孫たちの話。自分はこっちのほうが好き。

    読んでて思ったのは、前作がドラクエⅠで本作はⅡっぽい。Ⅲ相当の話もできそう。

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    2022年09月17日
  • f 植物園の巣穴

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    再読。
    『椿宿の辺りに』を再読したので、こちらも。
    背景がわかるだけに
    道彦との出会いは胸が熱くなりました。

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    2022年09月10日
  • f 植物園の巣穴

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    心がザワザワしているときに読んで、しんしんと鎮まってきた本。

    異界譚、夢の中のような話。
    どこから夢でどこから現実なのか、読み終わって、あああそこからか、と思う。
    異界の描き方の、イメージや、夢の中で論理的ではなくても本人は論理的だと思っているのだろう思考の描き方が秀逸で、私も眠って夢を見ているようだった。
    この表現力と文章には憧れる。

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    2022年08月26日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    原題 SOLD FOR A FARTHING

    CLARENCE
    THE FAMOUS AND
    BELOVED SPARROW
    BORN JULY 1ST 1940
    DIED AUGUST 23TH 1952

    クレア・キップスとクラレンスのハートフルな12年。人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯。ほんとに、副題の通り。もう奇跡ですね。
    クラレンスが小さな本を見ている写真が好きです。
    開いたページが「二羽のスズメ」(マタイ伝)という偶然も。

    シジュウカラが会話することは日本の動物行動学者が解明しています。
    チリリリリ(おなかがすいたよ)
    ツピー(そばにいるよ)
    きっと心を通わせれ

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    2022年08月21日
  • 椿宿の辺りに

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    化粧品会社の皮膚科学研究員に務める山幸彦は、耐え難い「三十肩」と、その痛みにより誘発された鬱に悩まされていた。そんな折、従妹の海幸比子も原因不明の痛みに苦しんでいることを知る。海幸比子の薦めで訪れた鍼灸師に促されるまま、山幸彦は祖先が住んできた椿宿の屋敷を訪れる。

    本書は梨木さん自身が四十肩の痛みに苦しんだことから生まれたという。痛みというのは、とかく厄介なものである。私もこの数年、左顎から首にかけての圧痛が消えないでいる。精密検査も受けたが結局原因が分からず、まあ悪い病気ではなさそうなので付き合っていくしかないかと諦観している。ここに至るまで、それこそ色んなことを試した。そんな実体験もあっ

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    2022年08月21日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    酸いも甘いも包み隠さず書かれたエッセイ。
    鳥を見たとか鹿を見たとかについつい羨ましがっちゃう梨木さんがかわいい。

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    2025年05月28日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    親の因果が子に報い。的な。
    f植物園の主人公はしょもない人だったけれど、やらかしがひ孫まで響いてるわーな椿宿でした。
    ここ十年以上、あちこちで水害が増えているので治水にも思いを馳せたり。
    やっぱりどこかいじっちゃいけないところをいじってきているんではないかとか。
    それと主人公が祖母の余命を告げられた時に、もっと病院へ行って何かしてあげられるんじゃないかっていう介護士さんとのやりとりに、思うこともあったり。

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    2022年08月09日
  • f 植物園の巣穴

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    ネタバレ

    久々に再読。梨木さんのたくさんの作品の中でも「家守綺譚」系統の植物と不思議が絡むお話。
    最初は話の流れも途切れがちで次々に荒唐無稽な展開が続くと思われる中で、徐々に歯に空いた穴、木のうろ、白木蓮を失った後の穴…植物園職員である主人公の心に空いた穴の中をのぞきこみ、失われたものを自ら発見し、よどんでしまった「川」を流れるようにする、という芯が分かるようになる。
    「ここは、過去と現在がみんないっしょくたに詰まっているのだ」理屈の通じない世界で、これが自分の心の問題であることをやがて主人公は悟るのだ。
    人生で抱え込んできた淀みに対して、はっきりした問題を現実的に解決するとかではなく、ただあの時の気持

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    2022年07月30日
  • りかさん(新潮文庫)

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    中学の頃に読んだ西の魔女が大好きで、12.3年ほど経った今、自然を感じられる本を読みたい気分になり、西の魔女を思い出して梨木さんの本を手に取った。

    本書は、自然を感じる要素は多くなかったが、祖母と孫、りかさんを中心とした人形たちが織りなす純粋で不思議なファンタジーな世界観に魅了されなた。

    これまで読んだ梨木さんの本に出てくるおばあちゃんは自然で、まっすぐで、強くて、聡明で、しなかやで、自分もこんな年の取り方をしたいと思わされる。

    みなさん集合して住んだらどんな感じになるんだろうか、、

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    2022年07月24日