梨木香歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
旅には目的地を楽しむことと
旅のフィーリングを楽しむこと、大きく2つある。
本書は後者の気分が色濃く出ている。
だから観光案内を期待して読むと
少し肩すかし感があるとは思う。
ただ、できるだけ誠実に旅行者として
そこにある土地の目線に寄り添おうという
筆使いは好感が持てる。
また、これは辺境のための文学としても描かれている。
辺境についての、でも辺境による、でもなく、
旅行者としての資格で辺境に捧げられている。
作者としての姿勢であり、優しい人柄を感じもするが、
言葉は本来的にもっと暴力的なものだ。
その暴力を極力発現させないようにと気をくばっていることは分かる。
だが、そのような意識 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半と後半の印象が違う。
怨念や呪いのような絡みつく繋がりは、それだけでなく暖めも育てもする、ような複雑な成り立ちにそういうものかも、と思う。
最終的な結末が意外であり、物語的にはそうでなくては成らない決められていた結末にもみえる。
前半が好みで、後半はちょっと苦手。
次に読んだときは印象がかわるかもしれない。
再読。
最終的なまとめかたが結局男女だから子孫を残すというのが、新鮮さが足りないと思ってしまったのかも。強引さを感じたのか。
二人の性格が、少し世間と外れているのだから、せっかくだから新しい形の子孫繁栄?がみたかったのかも。