梨木香歩のレビュー一覧

  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    ネタバレ

    チーム・自分の中のリーダーの声。
    「僕は、そして僕たちはどう生きるか」は、よかった。
    が、啓蒙主義の匂いがほのかに。
    もちろんその意図はあるはず。
    そして深い誠意から来ているはず。
    でも自分が14歳だったら反撥していたかもな。
    本書はもっとそう。
    ヘレン・ケラーがナプキンを畳んだという件に深く感動する母親の姿に胸打たれたのは、やっぱり大人になってからだもの。
    でも自分のような頑なな少年にも、こういう言葉を一度送っておけば、どこかで復活するものだと思う。
    「みんなちがって、みんないい」のような言葉をシニカルに受け流す姿勢が身についてしまっているが、逆の姿勢も持っておきたいな。

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    2022年08月02日
  • 本からはじまる物語

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    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった

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    2022年08月02日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    読みは、椿宿(つばきしゅく)。
    「f植物園の巣穴」の続編だと聞いていたから、なんと現代でびっくり。
    巻き込まれ体質の語り手による地の文がシリアスでコミカル。あと亀シの口調も面白く、「かぐや姫の物語」の女童で脳内再生。
    途中で割り切って、家系図を作った。ガルシア=マルケスっぽい読み方。
    親や兄弟って、滞り、絡まり、しがらみ、という面もある。
    神話に遡って、その上神話内に新キャラまで出して、随分自由だな>祖父藪彦。
    しかし作品内で、登場しない人物(亡き祖父や曾祖父)が影響力を持つことはあっても、存在しなかった存在(道彦)の影響をここまで描くって凄い。
    一見いい話に見えるが、ブツ切りの構成も含めて、

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    2022年08月01日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    先に「姉妹」編の『f植物園の巣穴』を読んでいたこともあって、不可思議な導入にはそれほど動揺しないですみましたが……なんというか。おもしろいと読み進める自分のほかに、物語を俯瞰する自分も居て。その自分が、「流れていた物語をこう『散らし』しまうのか」といささか落胆してしまう自分もいました。短く言語化するのは難しいですが、「物語を「らしく」「美談に」終わらせずひらいていくのは良いことだけれど、登場人物それぞれが「つながらずばらばら」になる、それさえ含めて物語になる、ということには抵抗をおぼえてしまうのです。

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    2022年07月09日
  • 本からはじまる物語

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    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。

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    2022年07月05日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    後半の内容はよくわからなかった。前半は面白かった。自分のなかで生まれた「え?」という疑問・違和感が、その人らしさを保っていく。
    2本の鉛筆のうち、どちらが長いか?を答える話…中国人の捕虜の残虐の話…自分だったらどうするか考えさせられた。ボクも同調圧力に弱いからな…捕虜の残虐については、決断しているという意味から考えると、自分らしさがないなんてあり得ないことなんじゃないかと思った。
    自分のなかのリーダーを見つけること。すなわち客観力。鳥の目。俯瞰的にみるってすごく大切だな。

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    2022年05月29日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    『君たちはどう生きるか』
    『僕は、僕たちはどう生きるか』
    ジョコビッチが自分の失敗を観衆に拍手され、乱した気持ちを取り戻すまでの話。
    石川さんが村の不正を糾弾し、村八分にあってしまう話と、その後の話。

    話のテーマを表す具体例が、どれも印象的だった。

    同調そのものは、私は大切なことだと思う。
    共感や寄り添いも、含まれているように思うから。
    けれど、それが「圧力」と化す時、私たちにそこで見えないことが生じている気がする。

    何を潰してしまっているかということを。

    流されて見えないまま動いてしまうのではなく、自分の中に、自分を、周りを、小さくも、大きくも見る目を養うこと。
    そこに声を、つまり言

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    2022年05月22日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    9篇収録の短篇集。
    天武天皇と持統天皇の子、草壁皇子が主人公の表題作をはじめ、人の暮らしや歩みが森や草花、生き物と共に織り紡がれた小説たち。
    美しさと切なさ、畏れ、あたたかみ…読んでいて自分の感情が四季のように彩られます。
    梨木マジック。

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    2022年05月16日
  • 本からはじまる物語

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    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。

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    2022年05月08日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    裏庭で挫折したので、今回も挫折するのだろうかと思いながらも梨木香歩氏の独特の世界に入りたくて購入。りかさんを最初に読んだのがよかった。
    大人になった蓉子さんは変わらずりかさんと一緒にいる。話すことはできなくなったけど、価値観も違う下宿人らとの生活の中心にりかさんがいてそして何よりも日常を大切にしている、そんな話になっている。
    内容は難しいが機を織るトントンという音が聞こえるような小説でした。

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    2022年05月01日
  • 本からはじまる物語

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    ネタバレ

    本、もしくは本屋さんにまつわるショートショート。
    いろんな作家さんたち集結。
    でも、やっぱり好みの作家さんのしか読めなかったわ。

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    2022年04月29日
  • 炉辺の風おと

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    著者が八ヶ岳の山荘での日々や、そこで感じた自然とのふれあいなどを綴ったエッセイ。
    毎日新聞に連載していたもの。

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    2022年04月24日
  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • f 植物園の巣穴

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    梨木さんの世界を淡々と堪能できる作品です。さりげなく、「椿宿の辺りに」に繋がっていきます。そちらを合わせて読むと最高です。

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    2022年02月28日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    誰の心の中にもいる天使と悪魔、この世界を神様が作ったのなら、どうして悪魔が必要だったのだろう…
    最期にサワちゃんはコウちゃんに「ごめんね…」と言えて救われたのだろうか…

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    2022年02月06日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    始まりはぬか床、ぬか床が生み育むのは美味しいぬか漬けや発酵菌だけではなかった。そこは豊穣たる命が宿り、生み出す世界。

    …お漬物マニアなら、こんなこと考えたりするし言うだろうけど、まさかこんな惹句が400Pを超える長編小説になりうるとは…梨木ファンタジーさすがである。

    時々引用される、男の子の物語とオーラス50Pほどについていけなかったのが残念。ここは完全に好み、で、俺がえらばれなかっただけ。及び腰になってしまったこの2つにがっちり嵌れたら、この小説は手放せなくなること間違いなしだと思う。

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    2022年01月31日
  • りかさん(新潮文庫)

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    リカちゃん人形が欲しかったようこは祖母にそのことを話したのだが、贈られてきたのは日本人形のりかさんだった。
    最初こそがっかりしたようこだったが、徐々にりかさんの持つ魅力にすっかり虜になっていく。

    多感な少女がりかさんを通して成長していく様が、清々しく描かれている。
    小さい頃にたくさん人形を持っていて、それでよく遊んだのを思い出した。今は甥っ子がそれで遊んでくれている。そういう脈々と受け継がれていくものっていいな。
    目に見えるものだけが世界のすべてではないと忘れてはいけないね。

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    2022年01月23日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    いつもの著者らしい、自然への敬意を丁寧な表現で紡いでいる静かな本。

    この方らしさなのだろうが、
    ちょくちょく政治的嗜好を物語に絡めるのは私は好きではない。


    せっかくの美しく、清らかで静かな自然のお話が一気に泥臭くなり、物語の透明感が失われる。

    せっかくの貴重な『静かな本』をしみじみ静かに味わいたいというのが本音。

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    2022年01月22日
  • 炉辺の風おと

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    山の別荘で自然に囲まれた憧れの暮らし。
    著者の鳥たちや植物の知識に圧倒される。

    でも、人間というのは、生物というのは、利己的で矛盾に満ちているんだなぁと思う。
    薪ストーブの大気汚染ってどれくらいなんだろうとか、車で往復するセカンドハウスとの二重生活ってエコなのかなとか…。

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    2022年01月15日
  • りかさん

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    段飾りの雛人形が印象的な表紙。

    主人公のようこは、自分と同世代くらいだろうか。
    1970年前後に生まれた女の子が、小学生の頃のお話だ。

    いわゆるリカちゃん人形が欲しかったのに、おばあちゃんがくれたのは、日本人形のりかさん。
    ちょっとガッカリしたけれど、このりかさん、なんとようこと意思疎通ができるのだ。
    雛祭りの頃、大きな蔵のある登美子ちゃんのおうちに、りかさんを連れて遊びに行くと、登美子ちゃんの段飾りの雛人形や古いお人形達の声が聞こえてくる…。
    人形たちとその持ち主たちとの思い出が、人形の中に宿っている、ようこは、りかさんを通して人形たちの声を聞き、そこにある障りを解決していく。


    りか

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    2022年01月14日