梨木香歩のレビュー一覧

  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    染めや織り、能、植物の知識もなく、それぞれのルーツや情報量が多すぎてなかなか読むのが難解だったけど途中で読むのをやめようと言う気持ちにはならなかった。古民家で丁寧な暮らしをする日々や、だんだんに謎が解け繋がっていく感じがよかった。『りかさん』を読んだらまた読み返してみようか…

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    2025年02月25日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    感動出来るお話なのに、私には少し難しかったので途中飛ばし飛ばしに読んでしまった
    何年か後にゆっくりじっくり読みたいです

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    2025年02月05日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    家守奇譚などを読んでいて和風のイメージがあったため、梨木さんが海外で暮らしていたことを知らず驚いた。

    クリスマスの話が好きです。
    ゲストをたくさん呼んだり、各々料理を準備したり、ネームプレートを用意したり、みんなでツリーの下にプレゼントを積んだり…
    そんな文化祭みたいなイベントが日常に組み込まれていることが羨ましい。
    それと、最後の章の、マイ箸を機内食で使用した後に客室乗務員の方が「お洗いしましょう」というところ。ホスピタリティがすごい。

    「自分が彼らを分からないということは分かっていた。好きではなかったが、その存在を受け容れていた。
    理解はできないが受け容れる。ということを、観念上だけの

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    2025年02月02日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木さんの本は何冊か読んできたけど、中でも少しハードな題材の物語だったという印象。
    自己、生殖、性、生命、循環…。
    幻想的ではありながらも、SF的な要素もあって新鮮な読み心地だった。

    風野さんの「性別への嫌悪感」みたいなものがすごくリアルで共感した。私自身も「男の子になりたい」というより「女の子をやめたい」と思ったことが何度もあったし、「みーんな細菌になって無性別になればいいのに」って思っていたこともあったので、風野さんの考えを馬鹿らしいとは思えなかった。

    特に印象的だったのは、最後の沼地での富士さんのセリフ。
    『沼地は、もう、前のような方法では生殖を行わないから、彼らはこの種の、最後の人

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    2025年01月27日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    小さな雀と寡婦の優しい愛の話。
    昔飼っていた可愛い可愛いウサギと柴犬を思い出す。
    動物とは素直でなんと愛しい生き物か。

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    2025年01月08日
  • りかさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (シスジェンダーの)「男」にも「女」にもなれないわたしは、◯◯は◇◇が好き(なものだ)という文言が出ると、やりきれない上になかなかわかってもらえない、表現も難しい苦しみのために本を閉じてしまいたくなるのだけれど……。なんというのだろうか。「昔」から織りなしてこられたいとなみや科学では解けないふしぎに子供時代ごとかぶさっていくようなこの本は、ひだに染み入ってくるやさしい水のように、「人形」たちとのかかわりや桜の木との攻防も含めて、ぬくもるのだと思う。

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    2025年01月01日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    「理解は出来ないけど受け容れる。」
    さまざまな意味での「異邦人」を受け容れることは、今の日本社会を生きる私たちに必要な姿勢なのだと思う。理解が出来ないものは受け容れられない、そんな価値観が蔓延るなかで、ウェスト婦人の受け容れる姿勢には気持ちが暖かくなった。
    理解出来なくても受け容れていいんだ、と安心感すら覚えることのできる、素敵なエッセイだった。

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    2024年12月31日
  • 椿宿の辺りに

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    『f植物園の巣穴』姉妹編。

    『f植物園の巣穴』より読みやすかったけれど、後半すんと終ってしまった。
    映画のエンディングのような、お祭りの後のような少し寂しい感じがした。
    佐田山幸彦のキャラが良かったので、山幸彦でまた別のお話を書いてくれないかな。
    山彦と海子の会話がもう少し聞きたかった。

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    2024年11月27日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    "西の魔女が死んだ"を中学生の時に読んで好きだったので、同著の本を見つけて読んでみた。
    あれよりも格段にファンタジー色が強くて、海外児童書のファンタジーが好きな人は好きだと思う。
    雰囲気としてはミヒャエルエンデのモモとかに近いかなと思った。
    分かるような分からないような、ポエティックな感じ。

    雰囲気は好きだったんだけど、メタファーや意味するところが分からない箇所が多くて、そこは少し難しく感じてしまった…
    もうちょっと集中して読むべきだったのか、感受性が鈍っているのか…

    物語が進むにつれてテルミィや周りのキャラクターたちが自分の傷や醜い感情なんかと向き合い、わかり合ってい

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    2024年11月18日
  • 海うそ

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    ネタバレ

    舞台となる遅島が実際ある場所かと思っていたら、梨木さんの作りあげた架空の島だったことに、まず驚いた。ルポタージュを読んでいるかのような感覚になった。
    50年後の遅島が、近代的に変貌をとげている様を「色即是空」と秋野が受け止めていることが、超然としているようで、どこか諦めのような、物悲しさを感じた。
    ただそこにあるが、実体はなく、執着するものではない。美しいものは、儚さをともなうから、美しいのだろうか。

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    2024年10月18日
  • 椿宿の辺りに

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    その長い人生を終えようとしている主人公の祖母。
    意識が朦朧としている中、先に亡くなっている祖父(本人からしたら夫)からのメッセージ「実家のお稲荷さんにお揚げ位、お供えしておくように」を主人公に伝えるところから話が始まる。

    こんな形で歴史を辿ったりするとは思わなかった。
    個人的にはこのタイミングで出会えてよかった本かも。
    近代化が進んで、AIとかDXとか言われる今だけど
    科学とか技術とかでは説明しきれない何かに
    心の拠り所を見つけたくなるから。

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    2024年10月09日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おばあちゃんと孫の対話
    入れ子になっている物語を読み進めていくと段々と全体が見えてくるミステリーのような不思議な話だった
    曖昧に夢現を行き来するような、常世と彼の世が行き来するような…。
    ずっと罪の意識があったり、切ない。
    おばあちゃんは最後に救われたよね

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    2024年09月09日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    ここにあるものを求めていた。

    エストニアにコウノトリを訪ねていく。しかしコウノトリはすでに旅立っていた。ヨーロッパの北の端で、著者が見た人と自然の姿。

    人が住まないところに、自然が生きる。エストニアの人々は、自然と共に生きる術を知っている。心の底にある「熱」をずっと抱えて生きている。

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    2024年08月25日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    「りかさん」の前日譚。
    発売日的にはこちらが先。
    ただ、先に「りかさん」を読んだほうが、理解しやすいと感じた。
    むしろそうじゃないと、「?」となる部分が多い。

    4人の女性の同居を通じて描かれる物語。
    「容子」は前作の「ようこ」が大人になった姿。
    唐草模様のように、縦横無尽に絡み合っている様は、なるほどタイトルどおり。

    人形主体であった「りかさん」に対し、こちらは人間主体のよう。
    ただし4人以外の人物関係の把握がなかなか難しい。

    背景や世界を思い浮かべながら読むと、牧歌的な雰囲気を感じられた。

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    2024年08月08日
  • りかさん(新潮文庫)

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    人間と人形が紡ぐ、不思議な物語。
    会話する人形なんて、ともすればホラーでしかない。
    しかし、時代を経ても繋がっている想いや、感覚の表現で、魅せられる。

    方や、併録の「ミケルの庭」は、鬼気迫る雰囲気が感じられた。

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    2024年08月08日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    梨木果歩さんの小説が大好きで、本屋でパッと手に取ってみた本。昨今の情勢について鋭く書かれている様子だったので読みたかった。

    宮崎駿が対談で、こんな世の中なのに昔のようなファンタジーを描いてもしょうがない、というようなことを言っていたけど、梨木さん、というか作家の方もそういう意識が強くなっているのかもしれない。今は本当に、昔からのやり方や、継続してきたものが一瞬で変化したり崩壊してしまうかもしれない時代。みんなどこを、何を目指せば良いか分からない時代。

    日本は若者より老人の方が多くて、老人は今の若者の状況が全く分かっていないし、興味さえない人もいる。昔の基準・フィルターでしか見られない人達に

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    2024年06月23日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    鳥への並々ならぬ想いがよく伝わった。

    良いとか悪いとかではなく、歴史を知り、思いの外静かな自然豊かな土地だと知り、何故か陰鬱な気分になり行きたい気持ちが少し無くなった。むやみやたら明るい国に行きたい気分だから。

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    2024年05月28日
  • りかさん(新潮文庫)

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    [1]ようこが祖母の麻子さんからもらった市松人形のりかさんは手続きはなかなか面倒だが馴染むとコミュニケーションもとれるようになった。
    [2]りかさんと麻子さんは人形たちとのつきあい方、この世との接し方などの道しるべとなってくれ、ようこの世界は拡がってゆく。
    [3]お祖母ちゃん語録いろいろあります。《人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある。木々の葉っぱが夜の空気を露に返すようにね》p.76。

    ■りかさんについての簡単な単語集

    【麻子】ようこの祖母。りかさんの元の持ち主。若い頃、理科の先生だったらしい。《年をとってありがたいのは、若いころ見えなかっ

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    2024年05月10日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    歴史に名を残した方の伝記本は沢山読んできたつもりですが、誇り高きすずめの生涯を記した本があったとは…

    人を慰め、支え、時に人を愛し
    嫌なことがあれば、人を叱り。
    まるで人間のような表情を見せたとあるクラレンス。
    命に対しての考え方見方が変わった本でした。

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    2024年04月23日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    梨木香歩さんの訳にひかれて読み始める
    英訳だし時代もいまとは異なり、ところどころ理解できないところもあった
    動物とこんなにも密な関係を築き12年もの間ともに行きたクレアさんが素晴らしく、また彼が逝ったあとの喪失感を思うと胸がえぐられるような痛みを感じた
    戦時下の日常が描かれており興味深かった

    青森旅行✈のお伴に

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    2025年10月26日