梨木香歩のレビュー一覧

  • りかさん

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    「からくりからくさ」の主人公である蓉子がりかさんを祖母である麻から受け取り、子供ながらに人形の抱える念とその念に惑わされる人の業を学んでゆくという話である。漢字にルビが振ってあるところを見ると、対象にしているのは主人公である、ようこ、と同じ位の年頃、ようやく一人でバスに乗れるようになった位、の子供のようである。しかし、これは決して児童文学にありがちな一層のみお話しではなくて、むしろ「からくりからくさ」の番外編として多層的に読んで面白いものだと思う。「からくりからくさ」はミステリー風の異次元物語という調子の話で、本の中で一応の解決を見てはいるけれども、多くは語られていない謎も沢山あり、そのことが

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    2009年10月07日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ネタバレ

    梨木香歩さんの書きおろし短編があるとのことで購入。豪華なメンバーでどの短編も完成度が高いと感じたが、好みだったのは町田そのこさんの「きっとあの日の光と同じ」かな。まっすぐすぎて眩しいくらいにまっすぐな恋愛ものだけど、いかにも夏って感じで良かった。甘さもしょっぱさも素直な気持ちが自然に描かれていてほほえましかったな。町田さんの本は初めて読んだんだけど、もっと読んでみたいかも。
    肝心の梨木さんの短編はあまり刺さらなかった。向かいの家の様子を逐一観察していたり洗濯物が通りから見えると地価がどうこうとか書いているのがなんか生々しくいやらしいなと感じてしまい、そこから松の残留思念という梨木さんらしい浮世

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    2026年07月19日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ネタバレ

    7人の作家による短編集。テーマは夏。
    町田そのこ先生の『きっとあの日の光と同じ』が良かった。「ひと夏の恋というものをしてみたい。」始まりから甘酸っぱさと青さが広がる。友情と恋が混ざり合う青春が大人になった後も小さく続いていく。読み終わった後に心が晴れやかになるような、花火をしたくなるような作品だった。
    米澤穂信先生の『無明』が良かった。新宿駅の地下通路で、赤ん坊の首を絞めようとする母親。その背景を知るごとに同情と母親の苦しさが伝わってくる作品だった。生きて欲しいから殺そうとする、まるでジメジメとした夏の暑さのような苦しさが残る作品だった。

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    2026年07月19日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    風が抜ける木陰のベンチに座って読んでいるような気持ちになる本。おばあちゃんの言葉が、植物や生き物との丁寧な暮らしが、そっと心を癒してくれる。

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    2026年07月18日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    青春時代の不自由さを自然の美しさと理解者である祖母が少しずつ癒してくれる話だと思いながら読みました。
    でも、残念なことに青春時代をとうに過ぎてしまった私にはそれほど心を動かされることがありませんでした。
    是非中学生や高校生のうちに読んでもらいたい本だと思います。

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    2026年07月18日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    プレゼントという名に相応しい作家陣。

    夏の茹だるような暑さで頭がぼんやりとしたような気分になる短編集だった。町田そのこさんのが好きでした。

    さぁ、私の人生に小説という選択肢を。

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    2026年07月18日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    中学生の時に感じる周りからの疎外感や孤独、輪に入れない時の不安などを主に描いた作品。

    自分もそんな時期あったなぁとは思うものの社会人になるとほんまに感じなくなる。

    それは自分なりの幸せとか自信とかが結びついてるのかも?

    おばあちゃんの、『人の注目をあびるのは幸せなのでしょうか?』
    これは本当にそうで必ずしも目立つことが1番ではないと、子供に教えてあげたくなるなぁ

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    2026年07月18日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    ネタバレ

    記念品、豪華作家陣という事で即購入。
    バタバタしてて頭に内容が入ってくれなかったこともあって、じっくり読めんだけど。
    1番好きだったのは、伊坂幸太郎さんのウッドペッカー荘事件!
    現代のもう少し先にありそうな話で面白かったし、少し驚かされた。

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    2026年07月15日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    豪華な面々と装丁に惹かれて。
    「夏」をテーマに各作家が短編を書き下ろしていて、
    キラキラと輝く物語から重苦しいものまで様々な夏を楽しめます。その人の持ってる「夏」の認識や思い出、期待で好きな物語が変わるだろうなぁと。

    頭から順番に読みましたが、町田その子さん→米澤穂信さん は自分のテンションのアップダウンに疲れました 笑

    宮部みゆきさんの「真実のトランク」が一番好き。
    長編で読みたい話でした。




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    2026年07月12日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    子供の時に読むべきだったのかめしれない。でも大人になったからこそ親の死が身近に感じるからこそ、響くものがある。

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    2026年07月03日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    最近、10代、20代のときに読めなかった本をもう一度読むことをしている。太宰の人間失格は、ばっちりお気に入りの本になった。その流れで、本作も読んだ。あのときなぜ挫折したかは覚えていない。今回は最後まで読むことができた。けど、やはり時間が経っているのもあって、どことなく時代が古い印象が漂ってきたのが否めない(たまごっち、とか、テトリス、とか物質として古いものが出てきているわけではない)。実際に、主人公が前より一人でできることができるようになり自負心を覚えたときに「一人前の主婦になったような気分」とあり、う~んと思った。
    設定としては、おばあちゃんがイギリス人で、ママがハーフ、という少し現実から離

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    2026年06月28日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    中高生で読めばまた感じ方が違ったのかな。
    学校にうまく馴染めない主人公が、おばあちゃん家で過ごした1ヶ月で、主人公は自然、動物、おばあちゃんの持つ価値観に触れて成長していくという物語。自然と触れ合い豊かになっていく姿はとてもよかった。とくに、魂と身体の関係については興味深かった。身体は死んだらなくなるけれど、魂はその後も旅を続けている。死んでまた身体を持つ必要があるのか、という問いに対して、「身体があるからこそ、見たり、聞いたり、感動したりすることができるのだ」という趣旨の話をおばあちゃんがしていて、魂を成長させ続けていくことは、自分が死んだあとにもきっと繋がる何かがあるのだろうなぁと感じた。

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    2026年06月27日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ずっと前に読んだことがある気がしますが全く内容が思い出せないので再読しました。

    子供の頃にしか味合わないあの特有の感覚が蘇りました。誰にでもあるものなのでしょうか?ちょっと知りたくなりました。

    おばあちゃんとおじいちゃんの思い出って色褪せないですよね。

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    2026年06月20日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    自然に生かされている、そして積極的に生きようとする。

    立原道造。詩人。5月の風をゼリーにして持ってきてください

    大量消費社会、自由主義経済を地球環境を壊すものとして批判しながら、自身は地球半周にわたるような飛行機での旅を毎月おこなう。その矛盾がやっぱり今のところ消化できずにいる。

    2026.6.11

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    2026年06月12日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文庫の表紙になってる雀がかわいい。
    移ろう季節とともに管理を任された友人宅でおこる不思議な出来事が書かれていました。
    妖怪や幽霊などを主人公や近所の人も普通に受け入れていいなと思いました。
    この家住んだら飽きないだろうな…
    ペットと言っていいのか、相棒?のゴロー(犬)も自由で可愛かったです。

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    2026年06月01日
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

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    記録系の本を初めて読んだ。
    表紙のスズメが可愛いというだけで買ったが、読めて良かった。

    読んでても本の内容に没頭というよりは「スズメ可愛いなー」って思うことが多く読んでて温かい気持ちになった。

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    2026年05月09日
  • 家守綺譚 下

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    明治時代、小説家志望の青年が亡き友人の家守をしながら暮らす。その中で河童や狸、木や花、友人などが登場し不思議な世界が静かに繰り広げられる。素朴な中にも小さな驚きや幸せがたくさん詰まった作品。

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    2026年03月29日
  • ブランコ

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     ドイツ生まれの絵本作家ブリッタ・テッケントラップの作品について、だいぶ前に読んだ「おなじそらのしたで」もそうだったけれど、老若男女問わず、誰の心にも響くような普遍性を帯びた作品を描くイメージがあり、それは本書も同様なんですね。

     ブランコって、何故いくつになっても見つけると乗りたくなるのかという謎はともかく、ここで登場するそれは海の見える景観も抜群な丘の上にあって、そこを訪れる様々な人間模様を様々な季節や時間、状況を通して描くことによって、ここで登場するブランコが如何に皆から愛されていて、気のおけない友人のように人間や動物たちの心の支えになっているのかということを実感でき、それが正に皆にと

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    2026年03月13日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    ◼️ 梨木香歩「エストニア紀行」

    バルト海に面した北の国。読んで字の如く、だけど、やっぱり梨木香歩さんしてます。

    バルト三国、リトアニア、ラトビア、エストニア。ゴルバチョフが打ち出したペレストロイカのもと独立の機運が高まり1991年にソ連から独立を果たした。ちょうど学生時期で新聞によく載っていたので、なぜか南からの順番で覚えた。

    今回の舞台は北の果て・・梨木香歩は最初は首都・タリンで昔の地下通路などを訪ねる。まさに紀行ものらしい。建物や人の機微を心中よく捉えている。

    バルト三国最北の国、というのは知ってた。でもさすがになじみのない国、タリンではもう一つ想像しにくいな、と感じたが、北部、

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    2026年03月08日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    この世界でのリクツにやや振り回されてしまったけれど、ファンタジーのおもしろさやうつくしさはそのややこしいところにも宿るよなあ、とも思う。

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    2026年02月07日