梨木香歩のレビュー一覧

  • 椿宿の辺りに

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    読み始め、主人公は女性なのかと勘違いした。化粧品会社の研究職で、丁寧な書かれ方にてっきりそう思ったんだが。
    しかし、三十肩からヘルニアやらの痛みに耐えがたくなる話なのだが、軽やかなおかしみのある文章でその後はスラスラ読み進められた。

    (引用)
     「佐田さーん、佐田さーん」
    亀シが突然屋敷の奥に向かって叫び始めた。その大音響にぎょっとする。もしも誰か出て来たらどうするのだ。

    誰も住んでいない実家を訪ねたシーン。誰かって誰だよと思って笑ってしまう。

    山幸彦、海幸彦神話やご先祖様たちや古い因縁話や怪しげな治療師などグイグイ引き込まれたんだけど、宙幸彦との手紙のやり取りで話がすっと胸に落ちたかと

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    2022年11月25日
  • からくりからくさ(新潮文庫)

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    亡くなった祖母の家で4名の女性の同居。
    描写が薄いベールで包んだような情景で独特の世界観。

    このまえに、
    りかさん、を読んでいたので、
    りかさんの登場を楽しみにしてました。

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    2022年11月25日
  • 椿宿の辺りに

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    この物語をどうとらえたらいいのだろう。ファンタジーではないが、どことなくファンタジーのような気配がする。家にすくう何かが子々孫々祟るというほど強くい悪意は感じられないが、じわりじわりと気力を削ぐような痛みを突きつける。鍼灸師のすすめで祖先の地へ足を運ぶ山彦。彼の先祖の奇怪な行為はおどろおどろしくはないが、与太話にしては壮大で、ユーモアを感じる。

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    2022年11月20日
  • f 植物園の巣穴

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    『家守奇譚』に似た不思議な異世界譚。
    読み始めは、少し難解か?と思わせる文章に躊躇しますが、慣れてしまえばその知的さ溢れる語り口に惹き込まれます。
    どこからが現実でどこからどこまでが夢なのか…
    最後まで読んで、ああそこから…!となりました。
    クライマックスの展開にはちょっとウルっともさせられ、全て読んでから、もう一度読み直したい物語だなと思いながら本を閉じました。
    繋がりがあるという『椿宿の辺りに』も読んでみたい

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    2022年11月18日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    一般的なリーダー論ではない。各々の心の中にリーダーを求めるという内容。イデオロギー強めで、軍靴の音が気になる人やグレタトゥーンベリの主張に肯定的な人向け。
    塩野七生の「十字軍物語」と並行して読んだ自分向けではない。

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    2022年11月12日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    とても内容の深いファンタジー、読むのに時間がかかってしまった。一度読んだだけで理解するのは私の想像力では難しかった。映像化されたものを観てみたい。
    時間をおいて読み返したら次はどう感じるかな…

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    2022年10月30日
  • 炉辺の風おと

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     山暮らしの梨木果歩。いつの間にか彼女も老いのとば口に立っていることを、静かに感じさせる文章でした。

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    2022年10月22日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    「西の魔女が死んだ」がとても好きなので、梨木香歩さんの小説を読んでみようと手に取りました。
    ファンタジーの世界観が理解しにくく、私にはあまり響かなかったです。

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    2022年09月24日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    梨木香歩(1959年~)氏は、鹿児島県出身、同志社大学卒の児童文学作家、小説家。児童文学関連はじめ、多数の文学賞を受賞している。
    本書は、季刊誌「考える人」に連載された「ぐるりのこと」をまとめて2004年に出版され、2007年に文庫化されたものである。
    私は小説をあまり読まないため、著者については、小川洋子のエッセイ集に引用されていたことで初めて知って、少し前にエッセイ集『不思議な羅針盤』を読んだのだが、その時にも、著者が、身近で起こったひとつひとつの事柄をとても深く考え、それを慎重に言葉に表す作家であると感じた(作家とはそもそもそうした能力・性格を要する職業とはいえ)のだが、本書からは、それ

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    2022年09月15日
  • f 植物園の巣穴

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    不思議な世界に迷い込んだ感覚と哲学じみて理解できないようでいて何か自分が高尚になったような勘違いで分かった気になる。記憶が蘇り忘れていた辛い過去から立ち直った時家庭が上手くいき続巻に繋がる。
    西の魔女が死んだがすごく心に残り裏庭で挫折した。自分の頭では理解できない本が多々あるのに何故か気になる作家で、今回の本も理解できなかったのに完読しなくてはという強迫観念みたいにとらわられる。
    自分にとって不思議な作家。

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    2022年09月04日
  • 沼地のある森を抜けて(新潮文庫)

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    梨木香歩さんの作品。
    受け継いできた糠床。その糠床との生活は想像すると面白いがなんだか恐ろしい。そして、その糠床をなんとかしようとしたであろう両親や叔母は命を落としていて、どうやったら解決できるんだろうと思いながら読み進めていた。
    最後の方、なかなか世界の理解が難しかった。

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    2022年08月27日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    不思議な物語には、引き込まれずにはいられない。

    ただ、これは『f植物園の巣穴』を読んでみないとわからないのでは…だから、最後の方は敢えてすっ飛ばして読んでしまった。

    それにしても、最後の一文は素晴らしい。

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    2022年08月14日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    表題作のみ、きらきら、芯から透き通ってしずかに光るように美しかった。ほかは……なんというのだろう。悪くいうには忍びない(この著者の作品を、ほんとうに長く愛読してきたから)けれども、かの女の多くの作品と同じくーー意図してかどうかはわからないがーーユング心理学にいう『グレートマザー(すべてを呑み込む太母)』が、文章の後ろ側から立ち上ってあらわれているように思えてしまう。またそれだけでなく、現代というにはすこし昔の、「お母さんのいうようにしておけば間違いはないのよ」という、おしつけるような、ある種行き過ぎた強すぎる母性をも感じてしまうのである。……物事やいきものにはそれぞれ、それ自身の想いや生き方、

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    2022年08月11日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    裏庭を読むが何度読み返しても挫折していたが
    西の魔女が死んだ
    を読んでこの人の作品に触れてみたいといくつか小説を購入し、難解なのもあるが読んだ作品は好きな部類に入るのでエッセイに挑戦。
    したが思考回路が全く違うので共感できなかった。
    再読してまだ理解できなければ旅立たせよう。

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    2022年08月10日
  • ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版

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    ネタバレ

    チーム・自分の中のリーダーの声。
    「僕は、そして僕たちはどう生きるか」は、よかった。
    が、啓蒙主義の匂いがほのかに。
    もちろんその意図はあるはず。
    そして深い誠意から来ているはず。
    でも自分が14歳だったら反撥していたかもな。
    本書はもっとそう。
    ヘレン・ケラーがナプキンを畳んだという件に深く感動する母親の姿に胸打たれたのは、やっぱり大人になってからだもの。
    でも自分のような頑なな少年にも、こういう言葉を一度送っておけば、どこかで復活するものだと思う。
    「みんなちがって、みんないい」のような言葉をシニカルに受け流す姿勢が身についてしまっているが、逆の姿勢も持っておきたいな。

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    2022年08月02日
  • 本からはじまる物語

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    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった

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    2022年08月02日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    読みは、椿宿(つばきしゅく)。
    「f植物園の巣穴」の続編だと聞いていたから、なんと現代でびっくり。
    巻き込まれ体質の語り手による地の文がシリアスでコミカル。あと亀シの口調も面白く、「かぐや姫の物語」の女童で脳内再生。
    途中で割り切って、家系図を作った。ガルシア=マルケスっぽい読み方。
    親や兄弟って、滞り、絡まり、しがらみ、という面もある。
    神話に遡って、その上神話内に新キャラまで出して、随分自由だな>祖父藪彦。
    しかし作品内で、登場しない人物(亡き祖父や曾祖父)が影響力を持つことはあっても、存在しなかった存在(道彦)の影響をここまで描くって凄い。
    一見いい話に見えるが、ブツ切りの構成も含めて、

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    2022年08月01日
  • 裏庭(新潮文庫)

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    2022.7.19
    ダークな村上春樹のようだった。
    子供なのにゾッとするような事に気付いたりするので目が覚める瞬間がポロポロある。
    自分が求めてるものよりかなり抽象的だったけど良本だと思います。

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    2022年07月26日
  • 椿宿の辺りに

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    ネタバレ

    先に「姉妹」編の『f植物園の巣穴』を読んでいたこともあって、不可思議な導入にはそれほど動揺しないですみましたが……なんというか。おもしろいと読み進める自分のほかに、物語を俯瞰する自分も居て。その自分が、「流れていた物語をこう『散らし』しまうのか」といささか落胆してしまう自分もいました。短く言語化するのは難しいですが、「物語を「らしく」「美談に」終わらせずひらいていくのは良いことだけれど、登場人物それぞれが「つながらずばらばら」になる、それさえ含めて物語になる、ということには抵抗をおぼえてしまうのです。

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    2022年07月09日
  • 本からはじまる物語

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    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。

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    2022年07月05日