梨木香歩のレビュー一覧

  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    日常生活から去来する様々な思いを綴っているエッセイ。良くも悪くも全然関係ないことに思考が飛んで行っていたり、スピリチュアルっぽい話にもなっていっていたりしたのが気になった。作者のことが大好きならそれでもいいのだろうが、読んでいて「それはちょっと無理やりすぎでは…」「どうでもいいな…」と思うところもしばしば。
    けれど共感できるようなところもあったり。これがエッセイの醍醐味なのかな。
    複数の小説と併読していたので、それにはちょうど良かった。

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    2020年01月11日
  • 海うそ

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    「秘島図鑑」を少し前に読んでいたのでより島の物語に入り込めた。修験道や廃仏毀釈や喪失などが物語の要素になっている。初めは物語が動かないように感じるがやはり梨木香歩先生、後半の怒涛の展開はもうさすが。もう梨木先生でなくては描けない世界観。

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    2019年10月30日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    エッセイ集 と言うには一遍が長い
    話題があっちこっち飛ぶけど、その遍の中では一本筋の通った関連がある

    ただ、期待していたのとはちょっと違った
    映画の「ぐるりのこと」のタイトルの由来がこれと知っていたんだけど
    それを前提に思い込みすぎてたね

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    2019年03月19日
  • 渡りの足跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    渡り鳥の実態や飛ぶルートをより詳しく紹介して考察する本かと思ったら、そこは学術本ではないが故にタッチしないことにされているのか、はたまた明らかになっていないのか「〜なのだろうか」という投げかけに終始している。本当の鳥のドラマを知りたかったんだけどなあ(だからこそ『コースを違える』のA33の話は淡々としていながらも心に残った)。
    ご自身の著書含め他の本を引用して色々考察されていて、人の「渡り」という切り口は面白かったが、話があっちこっち飛んで、個人的にはあまり読みやすいタイプのエッセイではなかった。

    背表紙の「この鳥が話してくれたら、それはきっと人間に負けないぐらいの冒険譚になるに違いない」、

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    2020年01月24日
  • りかさん

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    再読。
    思えば、私が読んだ梨木香歩2作目。そして、確実に梨木ファンになったきっかけの本でした。ああ、出会えてよかった。

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    2018年12月31日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    タイトル通り、色々な話がぐるぐる回っていくようなエッセイだった。
    今まで読んだ中で1番難解なエッセイだった気がする…

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    2018年11月09日
  • 春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

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    著者の留学中に世話になった英夫人を中心に添えたエッセイとは知っていた。田舎の賢夫人の暮らしぶりがテーマと思ってたら、随分違った。一篇一篇が結構な長さがあるし、色々騒動も持ち上がるし。

    イギリスでの生活が舞台だから、「玄関ドアの高さをフルに使って入ってきた彼は、」なんて表現になるのかな。判り易いけど、チョッと面白い。

    レディー・ファーストは「甘やかし」と思い、心地良く感じながら「トウゼント オモッテハ イケナイ」と自分に訓戒を垂れる。
    本を読むこともなく働き通しの家政婦の生活、敬虔なクウェーカー教徒の暮らしを思いやり、日常を深く生き抜くことを問う。
    神への信仰にひたむきな女性が先住民の精神文

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    2024年07月23日
  • りかさん

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    ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。お人形のおいてあった下には、着替えが幾組かたたんであり、さらにその下のほうにもう一つ、箱のようなものが入っている。開けると、和紙にくるまれた、小さな食器がいくつか、出てきた。「説明書」と書かれた封筒も出てきた。中には便せんに、おばあちゃんの字で、つぎのようなことが書いてあった。『ようこちゃん、りかは縁あって、ようこちゃんにもらわれることになりました。りかは、元の持ち主の私がいうのもなんですが、とてもいいお人形です。それはりかの今までの持ち主たちが、りかを大事に慈しんできたからです。ようこちゃんにも、りかを幸せにしてあげる責任があります。』…人形を幸せにする?

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    2018年07月17日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    10年以上前の本とは思えないほどに、昨今の世界情勢と何ら変わっていないことに改めてショックを受けた。

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    2017年12月22日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    梨木香歩のエストニア紀行を読みました。
    森の苔・庭の木漏れ日・海の葦というサブタイトルがついています。

    梨木香歩がエストニアを旅行して豊富に残されている自然を堪能します。
    エストニアに生きる人たちの生活も描かれていて、なぜか懐かしさを感じてしまいます。

    大量生産・大量消費の生活に慣れてしまった日本人が忘れてしまった自然との共存がまだそこには残っているのでした。

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    2017年09月02日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    このエッセイが掲載されたのが2007年から2009年。
    10年近くの月日が経って読むエッセイ集なのに古臭さが無い内容でした。
    しかし、すべてが新しく新鮮というわけでなく、「変わらないもの」と「変わった(変わってしまった)もの」があり、「変わらないもの」は「変わらないもの」として、生き方のちょっとした参考になったり、日々引っかかっていた小さな事柄とからんで賛同できたり、「変わったもの」もただ古いわけじゃない感覚があったりと、劇的な何かがある内容じゃないけれど、穏やかな気分になれる一冊でした。
    植物の話や日常の風景(愛犬との共闘は笑ってしまった……)、虫や動物の生態・本能、人としての在り方・考え方

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    2017年07月27日
  • 不思議な羅針盤(新潮文庫)

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    より一層に身近な、ささやかで、たいせつなこと。

    ヒト以外の生き物との身の置き方

    ご隠居さんの、今日を確かに過ごす、少しの昼酒

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    2017年06月10日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    物事をふかーく考えるのが大人になって更に苦手になりました。梨木さんは生きるのがある意味でしんどそう。

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    2017年01月04日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    旅には目的地を楽しむことと
    旅のフィーリングを楽しむこと、大きく2つある。
    本書は後者の気分が色濃く出ている。

    だから観光案内を期待して読むと
    少し肩すかし感があるとは思う。
    ただ、できるだけ誠実に旅行者として
    そこにある土地の目線に寄り添おうという
    筆使いは好感が持てる。

    また、これは辺境のための文学としても描かれている。
    辺境についての、でも辺境による、でもなく、
    旅行者としての資格で辺境に捧げられている。

    作者としての姿勢であり、優しい人柄を感じもするが、
    言葉は本来的にもっと暴力的なものだ。
    その暴力を極力発現させないようにと気をくばっていることは分かる。

    だが、そのような意識

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    2016年09月04日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。
    蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――
    歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。
    しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。

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    2016年07月02日
  • エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初読。梨木さんらしい人や自然と触れ合いの旅。他人事ながらスケジュールがタイトそうで、もう少しのんびりできたらまた違った空気感なのかなあと想像。なぜか不意に幸田文さんの『木』を思い出し、読み直してみたくなった。

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    2016年06月14日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    独特の世界。
    短編集だったのでめまぐるしかった。
    特に、タイトルの『丹生都比売』はあたしにはちょっと……だったなぁ。

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    2016年04月07日
  • 僕は、そして僕たちはどう生きるか

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    梨木香歩さんは私にとってちょっと特別な作家。

    今回もこの本を読んで、いろいろ考えさせられて、こうして感想を書くにも言葉がうまくでてこない。

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    2016年04月01日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    友達が昔、この本の話をしていた。ほとんど意味を解さず、確かに聞き流してしまった。しかし、どこかに薄っすらと記憶が残っていたのだろう。同じ音を聞いた時、それを思い出した。

    ぐるりのこと。身の回りのこと。何気ない日常に現れる風景、情景、人、事件。それを歴史や芸術、政治に繋げ、語る。どこか物憂げな語り口調でもあり、直截に導入されぬ核心からも、日々日常における関心事の比率が伺える。ぐるりのことは同じでも、感じたものが繋がる先は、その人の興味なのだ。

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    2016年02月06日
  • 丹生都比売 梨木香歩作品集

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    梨木さんの小説はいつも植物の描写、風景の描写が秀逸だと思う。
    日常を非日常が侵食しているようなストーリーの多いこの短編集でもそれは健在で、読んでいて霧にけぶる朝の雑木林を散歩しているような気分になった。
    私はどちらかと言えば「夏の朝」や「コート」のような現実に近いところで展開する話の方が好みだったけれど、「沼地のある森を抜けて」とかが好きな人は全編楽しめると思う。

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    2016年01月10日