東畑開人のレビュー一覧

  • ふつうの相談

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    公認心理師の資格ができ心理カウンセリングへの興味関心が強まっているなか、我が国の心理カウンセリング状況について、現場サイドでの率直な意見を述べている著者の最新刊。著者の最高傑作と私人は思っている「居るツラ」を理論的?に洗練させた書と思われた。「居るツラ」以降、著者の書作は迷走する。この著作で原点に戻ったと思われる。臨床と理念をつなぐ人は皆無だった中で、著者やその盟友の山崎氏は、今後の心理業界では期待が持てる逸材。今後の著作を期待したくなる一冊であった。

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    2023年10月20日
  • ふつうの相談

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    ケア概念を問い直す、秀逸な一冊。専門知に基づいて行われる専門的なケアだけがケアではない。本書で言う、世間知や現場知に裏打ちされた「ふつうの相談」にこそ、ケアの本質があると私は思う。臨床現場で奮闘する人以外でも、自身のフィールドに当てはめて読むべき一冊。

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    2023年10月16日
  • ふつうの相談

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    我々プライマリケア医も、ふつうの相談が多く行なっている。どの病気にも専門家がおり、どこか引け目を感じていたが、精錬の度合いの違いと考えると合点がいった。我々の診療は合金ではなく原石なのだ。
    居るのはつらいよ から、一緒に思考を深めさせていただいた感じがする。

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    2023年10月05日
  • ふつうの相談

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    『居るのはつらいよ』で「ケア」と「セラピー」の違いに目を開かれたのだけど、本書で本格的に「どこかにいる理想のセラピスト(わたしの場合、河合隼雄)」は、一種のファンタジーみたいなものなんだなと断ち切れた気がする。

    専門家ではないので、きれいに説明はできないけど、純粋に学派的な臨床心理学を追究している人から見たら、現場に即して形を変えたり、「無意識」や「深層心理」に触れることなく、日常的なやりとりや現実的なアドバイスで困り事を解決に導こうとするやり方は、邪道だと思われがちだ。
    でも、そうではない、というのが本書の主張。
    真ん中にあるのはあくまでも「ふつうの相談」で、そこには専門家だけでなく、友人

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    2023年09月23日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    良書。
    精神分析を専門に勉強してきたわけではないため、臨床的な介入の中で精神分析を行うことはまずないが、それでも事例の見立てに精神分析的な観点を取り入れることがしばしばあり、そのやり方を洗練させるためのヒントが本書にはあったように思う。これまで真似事でやっていた見立てを、どの部分に着目して精緻化していく必要があるのか勉強になった。

    たしかに精神分析的アプローチとは異なる部分も多く、実践のしやすさが一つのポイントになっているが、今後、精神分析的アプローチへと切り替える場合のことを考えると、自己開示の扱い方や中立性についての問題をどれくらい意識して実践できるかがその後の展開の鍵となるだろうし、そ

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    2023年09月19日
  • 日本のありふれた心理療法

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    ヘルス・ケア・システムの話は勉強になった。
    ケアしていると、だんだんどこに向かっているのかわからなくなって来るので、俯瞰できてよかった。民間セクター、民族セクター、専門セクターが意外とこういう勢力図なんだっていうのは正直驚きだった。
    もう一度読み直したい本。

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    2023年09月08日
  • 日本のありふれた心理療法

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    ありふれた心理療法について、臨床心理学および心理臨床学の歴史と医療人類学と筆者の事例を軸にしながら語られたもの。日々の臨床を真摯に成していくことは大前提だけれど、臨床の知のありふれた一粒を抽出すべく、ありふれた事例研究を書こうと思わせてくれる。妥協と交渉により合金の心理療法しか提供できないけれど、そこには個別性の極みが確かにあり、そこから『心理学すること』と『関係すること』を丁寧に紡ぐことで普遍的な物語となる。その時の自分に可能な範囲で精度の高いものをまとめる。できればどこかでおずおずと発表する。そう決意をさせてくれる一冊。私の師匠も、年に一度は事例をまとめて発表すると、それをご自身に課し今も

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    2023年06月06日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    本書は、コミュニケーションのための本ではなく、心の言葉を聞くためのカウセリングのための本です。

    聞く技術ではなく、聞いてもらう技術とは、人に聞いてもらえないから。
    ちゃんと聞いてという訴えを「聞く」のは難しい。
    心の奥底にふれるよりも、懸命に訴えられていることをそのまま受け取るほうがずっと難しい
    「聞く」が不全に陥るとき、聞かなければならないとおもっている。それなのに、心がせばまり、耳が塞がれて、聞くことができなくなる。
    それは、「聞いてもらう」からはじめよう。

    気になったものは、以下です。

    ■聞くための前提とは

    ・どこで話そうか、どれくら時間があるといいのか。まずは時間と場所を決めて

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    2026年01月03日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    超いい本
    っていうか認知行動療法ハマってる人の中でそもそも中高生の時からストア派好きな人沢山いるとおもうもん

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    2022年11月18日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    面白かった。ストア派入門としてもいいのでは。
    ストア派に、認知の流れも行動の流れもあって、第二世代までは自覚的に自分を西洋哲学ないしストア派の流れの延長に置いていたとのこと。

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    2022年08月23日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    個人的に興味深い作者名が並んでいたこともあり、本屋で衝動買いしたもの。ただひたすら真摯に、悲しみと向き合ったからこそ到達し得た心境が、ことばで生きている諸氏によって語り起こされる内容は圧巻で、それぞれに異なった対峙方法にも関わらず、通底する温もりは十分に享受できる。心のどこかに本書の存在を認識しているだけで、ずいぶん楽に感じられる、そんな座右の一冊。

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    2021年01月12日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    心の問題(疾患/病気とは限らず悩み含め)の対処の一つであるカウンセリングについて体系的に具体的に説明してくれて良き。怪しいと思われる民族療法的な話やスピリチュアルな話を含め各対処の位置づけ、精神医学や心理学の歴史的な話、カウンセリングの素人との違い等を体系的に丁寧に説明してくれる第1章はとても分かりやすい。自己(身体) - 心 - 世界(環境)モデルは、それに基づく境界や内部の対処(介入)の全体構成を理解しやすい。

    第2章以降は具体例を交えながらのお話だが、核心部は著者の専門でもある第4章サイコロジカルな介入だろう。生存(2、3章の生きていく上での対処)より実存(心の内部/深層心理の悩み解決

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    2026年06月08日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    読んでいて信頼できる方だと思った
    カウンセリングってやっぱりなんだかわかりづらい
    でも、

    生活を回復するための化学的な営み、人生のある時期を過去にするための文学的な営み

    近代の根源的な寂しさの中で人が可能な限り、正直に率直に、ほんとうの話を試み続ける場所

    きいてくくれる人が安定していてくれること

    ついてきてくれるなら行きましょう

    カウンセリングの根底にあるのは、このつながりの質感

    何もしないことに全力を注ぐ。すると心の底で深いものが動き出す

    不思議なことは不思議なままで置いておけばいいのだ

    何度もこの部分を読むと、本当にしっくりくる
    きっとそばで必ずいるということが人にとっては

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    2026年05月31日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    これは、この2人だからこそできる対談だなと思う。「野の医者は笑う」でも感じたが、東畑さんの純粋な好奇心や発想力があってこそ、これまで行われなかった占いと心理学を語り、共通点や相違が楽しく展開されていた。まさに、世の中の人が感じていた「何が違うの?」がかなった瞬間だと思う

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    2026年05月27日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    近代を生きはじめて、もうすぐ近代も終わろうとしている。はじまりは延長され、終わりはやってこない。人はこれからどう成長するんだろう。

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    2026年05月26日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    いつもどこかで雨が降っている。
    ケアをしたりされたりしながら日々生きている。
    ケアはつらいけど、ケアする人がケアされているときケアには楽しいところもある。
    もう少しこころについて学んでみたいと思った。

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    2026年05月25日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    まるで読み手の私がカウンセリングを受けているような感覚になれる不思議な本でした
    夜の航海をしているというイメージも分かりやすくとても読みやすかったです。

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    2026年05月24日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    東畑さんの本は何冊か読んでいるが、この本が一番体系的で、かつ分かりやすかった。著者も今まで書いてきた本の総集編と言っている。
    生きることの大半はケアである。
    ケアとは傷つけないことである。
    人と人とのつながりの中で、傷つけないようにどうやってケアしていくか、身近なポイントで具体的に書いてある。おまけにより理解を深めるためのブックガイドまで付いている。さらにケアについて考えていきたい。

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    2026年05月23日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    まだ前書きしか読んでないけど。大学で勉強しているのは専門家側から見たカウンセリング論。こっちはクライエント側から見たカウンセリング論。カードの裏表みたいでめちゃおもろい。

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    2026年05月22日