東畑開人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人は、それぞれ心のクセを持っている。
昔誰かから言われた言葉。
そのクセが、認識を歪め、時に人生を生きづらくしているんだと。
この本を読んで、その真相を知ることができた。
実際自分もその認識の歪みからひどく落ち込んだことがあったけれど、苦しみを乗り越え一度違う見方に気づくと、今までとは世界が違って見えてくる。
この経験の手助けをしているんだなぁ
今までこびりついた心のクセを、カウンセリングラーはユーザーと共に経験し直し、自分で自分のクセに気付いてもらうのを待つ。
すごい仕事だし、すごい学問だなぁと思った。
それにしても、
心は突き当たるもの
だよなぁ〜
人間の心って、本当に面倒 -
Posted by ブクログ
新社会人になり、しばらく仕事の重圧にやられてた時期があった。
一年くらいごまかしごまかしやっていって、しんどかった時、2ヶ月くらいカウンセリングに通った。
住所見ていったら、普通のマンションの部屋で、なんか薄暗い部屋の中にアロマ的な蝋燭的なやつが置いてあって、占い師?ってなったのを覚えている。
この本でいうところの作戦会議のカウンセリングだったのだと思う。職場の上司が怖い。仕事で失敗するのが怖いと伝えた私に、なぜ怖いのか、実際に失敗したらどうなると思う?と問うた。
失敗しても結局なんとかなると自分でも思えていること、総合的なパフォーマンスを上げるために適度にサボるのはむしろ良いことだとい -
Posted by ブクログ
本書は、「カウンセリングとは何か」という根源的な問いに対して、原論を生み出そうとする試みである。
とても特徴的だと思ったのは、クライアントの立場に立って「カウンセリング」を説明をしてゆくことである。そのため、クライアントはユーザーと呼称される。また、各章にエピグラフがあったり、具体的なエピソードが交えられたりする。このような工夫が用いられたのは、社会からのまなざしから、あるいは読者のまなざしから「カウンセリングとは何か」を記述するためであろう。
この工夫が功を奏しており、新書にしてはページ数が多いものの、さまざまな人が手にとっているのだと思う。初学者である自分も楽しみながら学ぶことができた。 -
Posted by ブクログ
今年読んで一番良かったと思う本!!わかりやすすくて驚愕。著者自身、「30年間読み継がれる本にするべく書いた」と言っていますが、それだけの価値は十分にある。自分の仕事の位置付けとか自分の悩みの位置付けとかがはっきりクリアになって、本当にびっくり。
対人援助職の方々は絶対読んだ方がいい。というか、そうじゃない人も絶対読んだ方がいい。業務上、後輩に勧めたい本っていくつかあるけど、この本は絶対勧めること確定(いい本ないか聞かれればだけど)
同じものを2冊買い、一冊はメモで書き込みがたくさんになった…もう一冊は綺麗に読む用。いろんな人に貸しても良いしね。
ちょっとだけ内容。
カウンセリングの現場で何が -
Posted by ブクログ
自分のなかで、今年度ベスト3に入るくらいの名著。
カウンセラーを目指す人は勿論のこと、息苦しさを感じている人の支援に関わっている人にはとても参考になる本だと思う。
著者がいう、「作戦会議としてのカウンセリング」はカウンセラーでなくても、ある程度経験を積んだ支援者なら出来るのかも知れない。むしろ、私たちが普段家族や友人から相談事をされた際に、無意識のうちにやっていたりする。
ただ、「冒険としてのカウンセリング」は、やはりカウンセラーにしか行えないものなのだと思う。心というスライムのようで、また繊細であるものを取り合うことの難しさに気づかされる。
著者である東畑さんのカウンセリングを、事例を通 -
Posted by ブクログ
自身がカウンセリングに通っているので、非常に興味を惹かれて手に取った。
昔行ってみたが「中断」した時の自分とカウンセラーの噛み合わなさを振り返ったり、今通っているカウンセリングでは、あーあれはカウンセリング全体のこの部分なのかと合点がいったりと気付きをたくさん得られた。
また、専門家でない人にも分かりやすく書かれていた点もよかった。
おそらく読者の中にはカウンセリングに直接関わったことのない人も多くいるであろうが、これは世界や社会の地続きにいる自分と心の話であり、全ての人が多少なりとも心当たりのある話しなのではないかと思う。
誰もが突き当たる心の問題について専門的見地から、一般の人にも分かる -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ良かった。
本書は、カウンセリングというものを体系的に整理し、原論を導き出そうというもの。
専門知識が土台にありながらも、社会側(ユーザー側)における位置づけとして整理することで、素人にも読みやすい読み物となっている。
また、架空のユーザーが登場し、実際のカウンセリングの様子をエピソード仕立てで要所要所に配置されていることで、感情移入しやすく、惹きこまれる。
かといってただの小説や物語になっているのではなく、理論も語られていて、読者を引き込む物語と理路整然と整理された論文調のバランスが素晴らしいと感じた。
本人も語られているが、まさに東畑先生の集大成でありその達成感を感じた。
レベ -
Posted by ブクログ
カウンセリングとは、人が人に話をすること。
日常行われていることだが、これが成立しなくなり、エスカレートすると、それは「心の非常時」であり、専門家が必要になる。
と筆者は言っているのだが、そこには連続性があると言っていいのだろうか。
心というものを一括りにした乱暴な議論なのではないのだろうか。あるいは「正常」な部分と「異常」な部分。あるいは「普遍」と「特異」。その他にも分類、分析は様々な形がありそう。
これには、理論的には答えられない。臨床的、実際のカウンセリングに基づいて答えてくれるらしい…
読み進めるもんですね。
「自己」を「ままならないもの」と整理。
「世界」=「外部」と「自己」の間に「