あらすじ
人生には時々迷子になってしまう時期がある。仕事で失敗したり、恋人から別れを切り出されたり、家族に問題が生じたりすると、日常は簡単に砕け散ってしまう。まるで人生という大海原に放り出された「小舟」のようだ。僕らは今、他者との繋がりが薄れ、ひどく孤独になりやすい社会で生きている――いや、違う。僕はここにいます。独りじゃない。自他を共に愛する力を取り戻す「読むセラピー」。
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三宅書店の朝井リョウさんがゲストの回で三宅さん朝井さん両者とも名著とおっしゃっていたので購入。
適応障害でお休みしている時に読みました。
作中に出てくるミキさんの仕事への姿勢は私と同じだと思ったし、何もかも私のことか?と思うぐらい思い当たる節しかなかった。
数年前に当時の上司から、組織や仕事にはファジーな部分はあったほうがいいと言われ、尊敬していた方だったから飲み込もうとしたがなんだか意味がよくわからなかった。
今回この本を読んで、理解の入り口に立てたと思った。
朝井さんがTBS CROSS DIGのFUTURE CARDで、本は複雑なものを複雑なまま届けることができる唯一の媒体と言っていた。
心も起こりうる事象も社会も人間も何もかも複雑なのに、白か黒かで片付けたくなる。そのほうが楽というより、いいところもあるけど悪いとこもあるよなぁとどっちつかずな感情を保ち続けることが私にはできないなと思った。
新しく出会った感情や事象の中でも、特に緊急性が高いこと、感情を大きく揺さぶること、いわゆる大切なことほどそうだと思った。
でも、グレーなもののまま心の中に置いておけるようになるには時間というものが活躍してくれることも分かった。
なかなかうまく自分の心と付き合えていないけど、297ページ目の言葉で、まぁ生きてみるかと思った。
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東畑さんの著作は2作目。
「カウンセリングとは何か」よりも、読者ひとりひとりに寄り添うように温かく語りかけてくれる。
心を単純化してしまいそうな時には補助線を引く。
2章 馬とジョッキー
p79.馬の声を聞け
馬とは僕らの心の傷ついている部分でした。心にはなかなかふさがらない傷口があって、そこには痛みがあります。馬は痛みに突き動かされています。その痛みを誰かになんとかしてもらおうとする。
3章 働くことと愛すること
p105.他者が安全であると信じられること。そういう他者が現実にせよ、心の中にせよ、「いる」こと。それが「愛すること」の正体です。
6章 スッキリとモヤモヤ
p228.恩師から言われた耳の痛いアドバイスを、スッキリしてしまうのはもったいない。その言葉は、あなたを傷つけるかもしれないけど、きちんとモヤモヤできたならば、あなたを成長させてくれるかもしれない。
7章 ポジティブとネガティブ、そして純粋と不純
p292.現実は本当のところ、灰色です。白と黒が入り混じった曖昧な色彩こそが世界の本格的なありようだと思うのです。
だから、悲しむことができたとき、僕らの心は以前よりも少しだけ、広く、深くなる。心に複雑なものを置いておけるだけのスペースができる。
これを僕は「ネガティブな幸せ」と呼びたい。
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ぷかぷか、ぷかぷか。
例えの話がとっても響く。
読むのが辛くなるようなところもあるけど、読み終わった今は少し顔をあげて生きていこうという朝が来たような気持ちです。補助線を引いてみる。おすすめ。
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これは、すさまじい書物である。
タイトルに惹かれ購入したが、
なんと内容の濃いことか!
筆者は執筆に3年掛けたそうだが、
言葉の選択の正確さにその労苦が見て取れる。
著者の別の作品も読もうと思ったら、
新書ランキング1位にそれがあるではないか。
複雑な気分だ。多くの人に知られてしまうのが
嬉しいような悲しいような…
とはいえ、この著書で述べられていることが
人口に膾炙して欲しい気持ちもある。
文句なしで⭐︎5!オススメする。
Posted by ブクログ
人生を真っ二つにすると、「愛すること」と「働くこと」
そして近年、「働くこと」が「愛すること」を飲み込んでいる。
本「不完全主義」とも近しい論調であり、共感。
つい陥りがちな性質なので、気をつけようと再意識。
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とても面白かった。
人の内面や感情の揺れが丁寧に描かれていて、引き込まれた。
白黒をはっきりさせるためではなく、グレーゾーンに耐えるために補助線を引く、という話が特に印象に残っている。
本当にその通りだと思う。
シェアと本音といった関係性や、補助線のバリエーションの捉え方も興味深くて、
そのバランスを大切にしていきたいと感じた。
幸福度は複雑なままに生きること。これも響いた、響いた。複雑さを超えて、相手を許せた時に人は幸福を感じるというか。ハウフヘーベン出来た時の幸せみたいなものはあるよなぁと思った。
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あとがきの「心は一瞬で変化するときには危うくて、かけた時間の分だけ変化するのがいい。」という一文に作者が伝えたいことが詰まっている気がした。
世の中には主張の強い自己啓発本やビジネス書もたくさんある。即効性のあるものが必要な時もあるけど、即効性のあるものは反動がくる。
本書は悩みをすぱっと解決してくれるわけではないし、この本を自分のものにするためにはすごく時間がかかる。
だけど、時間をかける意味はあるなと思える内容だった。
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心って本当に複雑なんですね。
私自身も昨年、人生で初めて適応障害を経験したことによって心って難しいと感じています。
自分でも自分の気持ちって理解しきれていない。
この本は読むだけで、心が解されていく感じがしました。
なかでも補助線の考え方はとても新鮮でした。
1回読んだだけでは完全に理解できていないので
複数回読んで、噛み砕いてもっと理解したいなと思っています。
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モヤモヤをシェアしてあげることも大切なことなんだ。
私のモヤモヤもシェアしてもらって、そうしてお互いが支え合う大切な存在になっていける。
私は、本書でいうシェアのつながりが苦手だ。
本音で語れないし、共通の話題がなくなるとすぐに疎遠になりそうで。なんだから一緒にいても気疲れしてしまう。
ナイショのつながりは、家族や旦那とつなげていると思うけど、やっぱりシェアのつながりが欲しいと思うときもあって。それは、自分を傷つけない安全な環境が欲しいってことなんだろうか。
自分は自分、他人は他人、その一線を保ちながら関係をつなげていく。
Posted by ブクログ
今を生きる私たちは、人それぞれ悩みや孤独を抱えている。人生という大きな海を、自分という小さな船で航海するためのお話。
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今の自分に必要な本だった。
やっぱり本屋をふらりと歩いて出会う本は、今の自分の処方箋になるなぁ。
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この著者が話しているのを以前動画で見たことがあったが、本を読んでみるとだいぶ印象が変わった。脆くて、そして温かい、そんなイメージをもった。
ただ、この本は位置づけが少し難しいようにも感じた。実用書のように具体的な手法や答えを求めて手に取る側面がある一方で、本作はストーリーがしっかりしている分、実際に自分のシナリオに落とし込むのが難しく、どのように読み進めればよいのか迷ってしまった。
話自体は素敵なので、実用書的ではなく、ただただ読むセラピーとして読むべきように感じた。
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すっと入ってくる文章で、読みやすい。
あとがきに、文体を変更したりして苦戦した旨の記述があったが、それが功を奏していると思った。
ベースは童話のような優しい物語のようで、間に患者さんの話とそれに基づくハウツー的な内容が含まれている。
心理学系の本をちょこちょこ読むが、あまりないタイプの本だった。
手元に置いておきたくなる本。
Posted by ブクログ
カウンセリングとは何か、をとても分かりやすく書いてくれている本だった
東北旅行の道中、仙台駅の新しい丸善で、この旅に会う本を探そうと思い手に取った
軽やかで優しい文体に、さくさくと読んでいけるのが、自分の中にある色々な感情を呼び起こさせる
人はどんな時に孤独なり、悲しくなり、他者を求めて傷つけるのか
補助線という形で分かりやすく教えてくれた
___________
悲しみには豊かさがある。
そこには世界の複雑さと、他者の複雑さと、自分の複雑さのための余白がある。
そういうものを実感できたとき、僕らはネガティブなことが起こり続ける人生というものを、それでも生きるに足るものだと思える
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まるで読み手の私がカウンセリングを受けているような感覚になれる不思議な本でした
夜の航海をしているというイメージも分かりやすくとても読みやすかったです。
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旅を通して心を解読する本。
世界の荒波に耐えるための術を少しずつ分かっていく。悩みを解決するのではなく、心についてわかっていく感覚。ああすればいい、こうすればいい、そんな直球の言葉は受け止めるには強すぎる。だが本書は心に白黒をつけずグレーのまま扱う。人の心は曖昧であり、純粋なポジティブが完璧というわけではない。思い悩み続ける中で、自分と人とうまく付き合い、明るさを見出していく。
Posted by ブクログ
それほどまでに、こころとは見つけられないものなのか…と、本屋さんで引き寄せられました。帯に「現代の『こころの処方箋』」とあるのにもシビれまして。人のこころは氷山のようで、自分で意識できる部分の下(無意識下)にすごく大きな部分が隠れているんですね。それを見つけるために、補助線を引くといいんですょ、と東畑先生はおっしゃいます。ふむふむ、馬とジョッキー、働くことと愛すること、シェアとナイショ…… いったいどうしたいのか、自分の気持ちが分からなくなった時には、またこの本を開いて自分で補助線を引かなきゃ。
Posted by ブクログ
どうやって生きていけば良いかわからなくなったときに隣にいてほしい本。今のわたしには馬とジョッキーの話が一番当てはまってて、会社を辞めてワーホリしてしまおうかという馬と、今後の人生プランを考えて安定した環境にいた方がいいんじゃない?っていうジョッキーがわたしの中にもいる。ちゃんとわけることで自分の心がよりわかってくるんだと思う。分解して整理したい、わたしの頭はいつもごちゃごちゃだと思ってたから、大きなヒントをもらった気がする。
シェアとナイショのつながりとか人間関係でモヤっとすることをわかりやすく言語化してくれてて、また人生の荒波に呑まれた時は読み返したい。
Posted by ブクログ
昔、人は大きな船に乗っていた。
人との干渉があり、関わりは窮屈で、不便でもあった。
でも今は、小舟で大海原に出ていかなければならない時代。
多様性が謳われ、自由になったぶん、
自分の心を見失いやすくなったのかもしれない。
情報も答えも簡単に見つかるのに、
自分の気持ちだけは見つからない。
そんな「見つからない」と感じる時に読むと、
ちょっとだけホッとする優しい本。
Posted by ブクログ
臨床心理士として活躍する著者が書かれた本です。
心理学の本は講義資料のようなものも多い中で、会話調に語られ、それでありつつも心理学についても学べる非常に読みやすい本でした。
読み終わった後は、善でも悪でもない曖昧な状態を良いと思えるようになります。
ふとした時に、また読んでみたいと思える、そばに寄り添ってくれるような本でした。
Posted by ブクログ
分かりにくいものを捕まえるために「補助線をひく」という行為がいかに役に立つか?その本質を、実際にカウンセリングを受けていると疑似体験できるような読書時間へと、独特の文体でぐいぐい導いていく魅力的な一冊。
Posted by ブクログ
・平易な言葉と物語、実際の臨床例で現代人の心の在り方を探っていく(っていうか説明していく)って感じの本で、非常に読みやすかった。
・し、後半で出てきたある臨床例である女性の話は、その心の動きや著者との関わりも含め、心理サスペンスの様で続きが気になり、グイグイ読んでしまった。
・そうだな。人間の心(それによる関係の変化も含め)が一番のサスペンスなんだな、っていうアホみたいな感想。
・平易な文体の本でも読み応えがあり、また人生に迷う事があったら読み返してみたい本。
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複雑な心を複雑なまま理解するために補助線を引く、など分かりやすい表現で腑に落ちることが沢山ありました。
ただ、こちらの本は少しファンタジー?感が強めであまり私には向いてないと思ったので、著者の別の本も読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
働くことと愛することを混ぜてはいけないこと
バイキンマンを排除する愛と勇気しか認めない世界が危険なこと
などなど、とにかくわかりやすいストーリーテリングでスッと頭に入ってくる。
グレーゾーンという言葉があって、あれはネガティブよりな意味合いで使ってるけど、そうではない。ということがわかった。
Posted by ブクログ
ストレスがかかった時、ありとあらゆる思考が頭を埋めつくす。その時間が私にとっては苦痛で早く楽になろうとして発散する。でもそれは解決には至らない。振り出しに戻る。
そこまで長くはない人生を歩んできて、色んなシチュエーションで繰り返された心の移ろい。私にとっては苦痛で回避したくて楽になりたくて。
この本を読み終わったあと、私はとても大切なチャンスから逃げていただけだったのでは?と思った。
埋め尽くされた思考は整理して、移ろう心はグレーにして自分の気持ちと向き合ってみたい。どんなに辛く苦しくても時間をかけて向き合う勇気をこの本から貰えた気がする。その先に何かがあると知れたことが収穫だ。
Posted by ブクログ
多分いい本、途中まではよく読めたけど、なんでも白黒つけたい私に足りないものが全て書かれていた。心にも補助線弾けるようになりたいと思った。言ってることは正しいんだろうけど、自分ができるかって言われたら多分できない。多分できる気もしない。途中から私にはできないやと思って頭に入ってこなかった。
Posted by ブクログ
専門的なことをできるだけ読者にわかりやすく、より楽しく読んでもらえるよう、かなり考えて書かれたんだろうなというのが伝わってくる。
現代の人の生き方を小舟、社会を夜の海と例えて、夜の航海のコツを教えてくれます。
心の悩みってついはっきりとした極端な答えを求めがちだけど、良いことも悪いことも上手く消化して、変化することを受け入れられることが重要なんだなと。
自分の気持ちがわからなくなったときは、心に補助線を引いて、今自分の中にある気持ちを整理してみようと思いました。
話に出てきたクライエントさんの彼女、彼氏のどちらの言動にも自分にも思い当たる節があり戒めにもなったし、彼女たちがいい方向へ向かっていけたことで自分も今後こんなふうに変われたらいいなと思えた。
Posted by ブクログ
「悲しみには豊かさがある」
それを実感できるほどの器が、私にはまだないが。
そうやって育める豊かさがあるならば、いつか自分や誰かを救えたらいいなあ、なんて思う。
事例が盛り込まれていて読みやすかった。
Posted by ブクログ
購入本。寝る前に少しずつ読んで昨夜読み終わりました。
勝手にエッセイだと思ってたら自己啓発的な本だった(文庫裏に読むセラピーと書いてあった)。童話のような世界を小舟に乗って大海原を旅しながら生き方を見つめ直す的な。日中に読めば良かったな。寝る前だとちょっとウトウトしながら読んでいるからあまり覚えてないw
ミキさんのカウンセリング事例が興味深かった。4年半でちょっと前進したか?くらいの進捗。リアルに描いていると思う。私もカウンセリング受けていた時期あったけど、全く進捗ないように思えて焦るしイライラしたもんなw 今振り返ってみるとちゃんと少し前進できていたのだけれど。
ちゃんと意識がしっかりしている日中にまた読み直したいです。
以下付箋貼った所(ネタバレ含みます)
P63 学生の間はひたすら主体性を持ちましょうと言われ続けます。自分で計画を立てて、実行できる人間になることを求められる。社会人になると、要求水準はさらに上がります。体調を管理し、仕事の進捗を調整し、人間関係に気を使い、自己投資をしてキャリアを設計しないといけません。最近では終活なんて言いますから、人生の終わり方までうまくコントロールしなきゃいけないみたいです。
P106 他者を敵ではないと感じられること。他者が安全であると信じられること。そういう他者が現実にせよ、心の中にせよ「いる」こと。それこそが愛することの正体です。
P108 世間ではよく「頑張る」とか「頑張れ」と言う言葉が使われていて、「する」が意志の力でどうにかなるものだと思われがちです。だけど意志とは「いる」が保証されていないと、発揮するのが難しいものだと思うのです。そうじゃないですか?職場や学校で「頑張る」ためには、まずはその場所に慣れていないとどうしようもないですよね。
P140 そういう意味では、不倫は純粋な関係性の主たるものと言えるかもしれません。なぜなら、社会的には、2人は一緒にいないほうがいいからです。不倫をしても外的にはなんも良いことがありません。その関係によって周囲の人は傷つくし、社会的にも経済的にも危険なことがいっぱい起こります。にもかかわらず、2人は一緒にいたいから一緒にいる。これほど純粋なことがあるでしょうか。不倫はゲスの極みの関係ではなく、ピュアの極みの関係なのです。
だからこそ純粋な関係性はもろい。つながっていることそのものが良いからつながっている。このとき、純粋な関係性は一本足で立っています。気持ちが変わってしまえば、その関係はあっけなく消え去ってしまう。
P175 障害者が「依存」的であるのは、依存先が限られているからであり、健常者が「自立」しているように見えるのは、依存先が大量にあるからだ。したがって、「自立とは依存先を増やすこと」なのだ。
P251 それなのに「ポジティブとネガティブ」と言う補助線を引くと、自動的に前者に幸福が、後者に不幸が割り当てられてしまう。この補助線だけだと、幸福と不幸が分断されすぎてしまう。
おそらく「ポジティブとネガティブ」の補助線は濃すぎるのだと思います。この補助線は病んでいる。今のままではこの補助線は幸福をシンプルにするばかりで、複雑に考えるためのツールにはなっていません。
P292 そういう時、世界は複雑さを取り戻します。現実は本当のところ、灰色です。白と黒が入り混じった曖昧な色彩こそが世界の本格的なありようだと思うのです。
だから悲しむことができたとき、僕らの心は以前よりも少しだけ広く、深くなる。心に複雑なものを置いておけるだけのスペースができる。