東畑開人のレビュー一覧

  • 心はどこへ消えた?

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    結局、読み終えるのに半年もかかってしまった。
    興味深く、面白い本だったのに、こんなに長くかかってしまった。読んだときには、すごく心に響いたように思ったのに、今振り返ると、あまり記憶にない。
    何か不思議な感じ。
    でも読んで良かったと思っている。
    この本によって東畑開人さんに出会えたのは本当に良かった。これからも注目していきたい人だ。
    ようやく読み終えて今はほっとしている。

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    2026年02月03日
  • 心はどこへ消えた?

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    ネタバレ

    会社を退職するたびに抑うつを繰り返し、休職期間や無職のときにようやく読書時間を設ける体力と意識が働き、文化的に生きて、内省を経て心を取り戻す癖があり、この本を読んでp127.「心にはまだ形になっていない言葉が蓄積され、カチコチに固められている。朝が来ると日常音にかき消されてしまう。」。助けて欲しいと発する事で、整えられるとのことで、1人で勝手に退職を決めて静かに立ち去り、私なんかと自暴自棄になる前に一言、「助けて」と言えるようになれたら、それで仕事を続けられたらと良いなぁと思った。

    p38.「いったん止まって様子を見る。」これも大切でメンタルヘルスの最終奥義のようですが、本当に大切。コロナ禍

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    2026年02月01日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    名著『居るのはつらいよ』である意味謎に満ちていた東畑開人さんが、沖縄時代にデイケアの外でしていたフィールドワークの記録。

    沖縄の明るさと、その裏にある絶望と、この時期の著者自身の絶望感がとてもいい塩梅に重なってこの本の気分を作っている。

    「野の医者」のフィールドワークをしようという発想も斬新で魅力的だし、文庫本あとがきのオチがまたいい。野の医者を調べることで、臨床心理学を相対化しようとした著者が、結局自分も「野の医者」になったんだ、と。

    たしかに、『居るのはつらいよ』と甲乙つけ難い名著だった。

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    2026年01月20日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    モヤモヤをシェアしてあげることも大切なことなんだ。
    私のモヤモヤもシェアしてもらって、そうしてお互いが支え合う大切な存在になっていける。

    私は、本書でいうシェアのつながりが苦手だ。
    本音で語れないし、共通の話題がなくなるとすぐに疎遠になりそうで。なんだから一緒にいても気疲れしてしまう。
    ナイショのつながりは、家族や旦那とつなげていると思うけど、やっぱりシェアのつながりが欲しいと思うときもあって。それは、自分を傷つけない安全な環境が欲しいってことなんだろうか。

    自分は自分、他人は他人、その一線を保ちながら関係をつなげていく。

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    2025年12月30日
  • 心はどこへ消えた?

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    もとは『週刊文春』に1年間連載した「こころはつらいよ」(2020.5~21.4)。書名、「チーズはどこへ」にあやかったリタイトリングも決まっている。
    「トイレ侍とウンコ男」がいい。「補欠の人格」「補欠の品格」も読ませる(私も永遠の補欠だったもん)。「脳のせいなのか」もいい。このなかにある“ 脳は他者である”は至言。「学者の味噌汁」の回には、まさかの成瀬悟策先生が登場。
    どの回も、軽くて深い。構えずに入ってゆけて、心揺さぶられるこの感じって……昔どこかで味わったことのあるような。うん、なだいなだ、だったかもしんないな。

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    2025年12月21日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    めちゃくちゃ良かった。
    本書は、カウンセリングというものを体系的に整理し、原論を導き出そうというもの。
    専門知識が土台にありながらも、社会側(ユーザー側)における位置づけとして整理することで、素人にも読みやすい読み物となっている。
    また、架空のユーザーが登場し、実際のカウンセリングの様子をエピソード仕立てで要所要所に配置されていることで、感情移入しやすく、惹きこまれる。
    かといってただの小説や物語になっているのではなく、理論も語られていて、読者を引き込む物語と理路整然と整理された論文調のバランスが素晴らしいと感じた。
    本人も語られているが、まさに東畑先生の集大成でありその達成感を感じた。
    レベ

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    2026年05月06日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    妻がメンタルの不調に悩んでいるため手に取った本。本書の主張の通り、ケアは突然やってくる。
    「家族というのは支え合うもの」とはよく聞くが、支える方法を教わったことのある人はほとんどいないだろう。
    ケアとセラピーの理論は一見当たり前のように感じるが見落としがちな知見が含まれていた。ケアをすっ飛ばしてセラピーをしてしまう人は多いと思われる。
    この本はこれからの人生で何度も思い出すことになるだろう。

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    2025年11月26日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    僕は占いのみで生計を立てています。
    つまり、本書でいうところの “野の医者” です。

    これまでいくつかの東畑先生の著書を読んできましたが、本作も最高に笑わせていただきました。

    無職時代の東畑先生が、トヨタ財団研究助成プログラムの支援を勝ち取り、沖縄を舞台にスピリチュアル界隈を縦横無尽に駆け巡る、ワクワクするフィールドワーク冒険譚です。

    スピリチュアルのエネルギーは良くも悪くも強力です。
    臨床心理士として確固たる信念を持っているはずの先生でさえ、大量の謎のスピリチュアルエネルギーに染め上げられ、ミイラ取りがミイラになってしまいます。
    しかし、その包帯の隙間から覗く心理士としての眼を光らせ、

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    2025年11月22日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    一気に読んだ。

    あとがきがミュージカルの
    カーテンコールに感じるくらい
    圧巻の物語だった。

    私が見てきた世界が
    次々言語化され爽快だった。

    2025年で一番必要だった本。

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    2025年11月20日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    「晴れの日」には効果的だった心理学が「雨の日」には暴力になりうる。このことが大きな気づきだった。
    しんどいときに自己啓発本を読むと、なんかギュッと心がしんどくなる理由が分かった気がする。
    正論はときに人を傷つけるんだなぁ。

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    2025年11月04日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    野の医者とは何者か?

    “癒しに関わり正規の科学から外れている人で、自身が病み、癒されたい人”

    大方、このように臨床心理士の著者は定義しています。

    “野の医者”を見ることで、臨床心理学はどういう学問か再考してみるというのが、本書のテーマです。

    何だかこのように書くと小難しい感じですが、いやいやどうして著者の語りは、めちゃめちゃ面白い。著者の東畑さんは、ご自分のことを“野の学者”と称しています。東畑節さくれつで、「ちょっと真面目にやってください!」とツッコミを入れたくなるぐらい面白い。

    場所は沖縄で、著者自らがヒーリング(怪しい治療?!)を受け、実況中継してくれるので説得力があります。な

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    2025年11月03日
  • 心はどこへ消えた?

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    最近好きな東畑さんの本。
    この本はエッセイで、1つの話が短くてサクッと読める。

    話の中に出てくる、クライアントとのやり取りが興味深かった。あ、そういう返しをするんだ、と思うところがたくさんあった。

    他の本にも書いてあったけれど、カウンセリングはその人のこころを指摘することではなくて、ただ聞くこと。自分で気が付くように、認められるように、言葉をかけること。そんなやりとりが詰まっている。

    なんだか、ほっとする。不思議な本。

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    2025年11月03日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    2025.12

    今年読んだ本で一番良かったかも
    救われる気持ち
    まさに読むセラピー
    すごい


    ***


    P29 体が回復するとき、体は異常な状態から正常な状態に戻ります。折れた骨がつながり、バイキンが体から除去される。そうやって、体が以前の状態に戻ることを、僕らは「回復した」と言います。だけど、心の回復は違う。たとえば、働きすぎて「うつ」になったとき、治療をして元通りになっただけであれば、再び働きすぎてしまうでしょう。心が回復したと言えるには、以前とは違う働き方ができるようになっていないといけません。つまり、これまでとは違う生き方をインストールしなくてはいけない。そうはいっても、どういう

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    2025年11月01日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    本はいつ読むのが正解なのか、朝読むか夜読むかによって、感じ方が変わる気がする。
    前半はサクサク読めた。自分の馬とジョッキーに向き合いつつ、自分のなかのせめぎ合いを感じながら読んだ。
    後半は苦しくて、夜に読むことができなくなった。しっかり読めたかと言われると自信がないくらい。読んでいて苦しくて。
    正解なんてないのはわかっているのに、正解を目指さないのはすごく苦しい。白黒つかないことはわかっているのに、白黒つける方が、心は楽な気がする。
    とっても苦しい。

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    2025年11月01日
  • ふつうの相談

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    いい意味で期待を裏切られた一冊。

    「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。

    この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会において、専門的でない「ふつうの相談」は軽んじられがちだが、実はそうではない……ということが書いてあるのかなと感じた。

    「システムのなかで、どこに相談の受け手がいるのか?」「それぞれの受け手は、何にその行動を規定され、どのような限界があるのか」など、「システムの中における相談」を俯瞰して考えることができ、面白かった。

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    2025年10月11日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間っ

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    2025年10月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    この本を読んで「聞いてもらう」機会を増やそうと思い、今日は「聞いてもらえる場所」を増やすために行動しました。「聞いてもらう」とは「頼る」こと。それは私の苦手分野だけど、サポートネットワークを拡げることで私自身どう変化するのか、試してみます。

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    2025年10月09日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    臨床心理学と野の医者はどう同じで、どこがちがうのだろうか、という問いに、対して身をもって解き明かそうとするのだが、笑いあり涙ありで楽しく読めます。多分自分も、野の医者、信じてはいないけど効くタイプ。

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    2025年09月17日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんのエッセイは面白いっ!こんなに面白く書けるなんてズルいと思うくらいに面白い。

    文春への連載記事をまとめた一冊である。

    本の内容とは離れるが、この本のあらすじには、1年間の連載のなかで東畑さんが何を考えていたかという「舞台の裏側」が書かれている。
    いつか本を書きたいと思う私にとって、この舞台裏は大変学びになるものが多かった。

    大きすぎる物語のまえで、脅かされる小さすぎる物語たち。心はどこへ消えたか?それは大きすぎる物語に吹き飛ばされたのである。心はどこで見つかるのか?それはエピソードの中にある。

    私もエピソードを書いてみたい。そして迷ったら、この本をまた読み返したいと思った。

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    2025年09月13日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    備忘録

    エロスとタナトス、、繋がりたいこころと、突き放したいこころ
    P-SポジションとDポジション 白黒のこころと、グレーなこころ

    不在、、ないのにあると想像している。

    「ん?」
    こころが染み出したところに気づき、触れてみる
    「わ!」
    感覚を使って、逆転移に気づく

    ネガティヴケイパビリティ、コンテイン、コンテイナー 投げ込まれたものにすぐに反応せず、我慢して「分かる」を使って、消化する。

    沈黙の意味、、雨の日のこころは言葉にするのに時間がかかる
    緊迫は悪いことではない

    すごいなぁ〜
    すごい通訳。本当に分かりやすい。

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    2025年09月10日