東畑開人のレビュー一覧

  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    人生には晴れの日もあれば、雨の日もある。
    健やかなるときもあれば、病めるときもある。
    元気な時にはうれしい言葉も。調子が悪い時にはチクチクして聞こえる。

    ケアとは、ニーズを満たすこと。それは依存を引き受けること。お世話すること。
    晴れの日には、ニーズやこころは分かりやすい。
    でも、雨の日にはニーズやこころが分かりにくくなる。

    だから、雨の日の心理学が必要。

    ほんと、東畑さんの本はじんわりこころに響いてくる。
    授業を書籍化したものだけあって、まるで授業を聞いているような気持ちになった。


    特に、ケアする人のケアが印象的だった。
    育児をしていて、追い込まれていた時期のことを思い出す。
    (も

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    2025年10月28日
  • ふつうの相談

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    いい意味で期待を裏切られた一冊。

    「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。

    この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会において、専門的でない「ふつうの相談」は軽んじられがちだが、実はそうではない……ということが書いてあるのかなと感じた。

    「システムのなかで、どこに相談の受け手がいるのか?」「それぞれの受け手は、何にその行動を規定され、どのような限界があるのか」など、「システムの中における相談」を俯瞰して考えることができ、面白かった。

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    2025年10月11日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間っ

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    2025年10月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    この本を読んで「聞いてもらう」機会を増やそうと思い、今日は「聞いてもらえる場所」を増やすために行動しました。「聞いてもらう」とは「頼る」こと。それは私の苦手分野だけど、サポートネットワークを拡げることで私自身どう変化するのか、試してみます。

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    2025年10月09日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    本を読みながら、ああしてみよう、こうしてみようって読み進めて行けたら、ちょっとモヤモヤが次につながった気がした。
    実際にマネージメントもケアも受けてみたいな。

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    2025年09月27日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    「白か、黒か」ではなく「白も、黒も」。

    私は白か黒か、いつも決着をつけたがる。
    そうやって決着をつけることで、しんどい状況に見切りをつけたいからだ。
    「そうか、これまでは黒だったからしんどかったのね。大丈夫、これからのわたしは白を選ぶ」

    けれども決着をつけたはずなのに、嫌なことが起きたり揺れたりすると、また新たな「白か、黒か」を考える自分がいた。
    それはさながらジェットコースターのよう。
    白と黒の反転の繰り返し。

    そうか、きっと「白か、黒か」ではなかったんだな。
    「白『も』、黒『も』」だったんだな。

    現実は、真っ白ではない。かといって真っ黒でもない。
    白も黒も混じった灰色の世界。
    本書

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    2025年09月23日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    ネタバレ

    寝れない日が続く日々に立ち寄りタイトルに惹かれて購入しました。

    カウンセリングを受けに来る人々それぞれの人生や悩みが現代的で自分と重ねるところがたくさんあり出会えてよかったと思う作品です。眠れない日々を「夜の航海」と柔らかい言葉で表現されているところも含めてとても読みやすく読み終わる頃には頭や心のざわつきが晴れてまさに読む処方箋のような本でした。

    東畑さんの作品を他にも読んでみたいと思います。

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    2025年09月22日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    心の動きやあり方、どうすれば心を守れるか。
    こういうことだったのか、と自分の体験と当てはめてみたり。
    初めて再読したい、また共感した箇所をメモしたいと思いました。
    この本が広まって、人に対しての優しさや理解が広がればいいなぁと思いました。

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    2025年09月18日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    臨床心理学と野の医者はどう同じで、どこがちがうのだろうか、という問いに、対して身をもって解き明かそうとするのだが、笑いあり涙ありで楽しく読めます。多分自分も、野の医者、信じてはいないけど効くタイプ。

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    2025年09月17日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんのエッセイは面白いっ!こんなに面白く書けるなんてズルいと思うくらいに面白い。

    文春への連載記事をまとめた一冊である。

    本の内容とは離れるが、この本のあらすじには、1年間の連載のなかで東畑さんが何を考えていたかという「舞台の裏側」が書かれている。
    いつか本を書きたいと思う私にとって、この舞台裏は大変学びになるものが多かった。

    大きすぎる物語のまえで、脅かされる小さすぎる物語たち。心はどこへ消えたか?それは大きすぎる物語に吹き飛ばされたのである。心はどこで見つかるのか?それはエピソードの中にある。

    私もエピソードを書いてみたい。そして迷ったら、この本をまた読み返したいと思った。

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    2025年09月13日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    備忘録

    エロスとタナトス、、繋がりたいこころと、突き放したいこころ
    P-SポジションとDポジション 白黒のこころと、グレーなこころ

    不在、、ないのにあると想像している。

    「ん?」
    こころが染み出したところに気づき、触れてみる
    「わ!」
    感覚を使って、逆転移に気づく

    ネガティヴケイパビリティ、コンテイン、コンテイナー 投げ込まれたものにすぐに反応せず、我慢して「分かる」を使って、消化する。

    沈黙の意味、、雨の日のこころは言葉にするのに時間がかかる
    緊迫は悪いことではない

    すごいなぁ〜
    すごい通訳。本当に分かりやすい。

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    2025年09月10日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    今を生きる私たちは、人それぞれ悩みや孤独を抱えている。人生という大きな海を、自分という小さな船で航海するためのお話。

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    今の自分に必要な本だった。
    やっぱり本屋をふらりと歩いて出会う本は、今の自分の処方箋になるなぁ。

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    2025年09月08日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    治療とは「生き方を再構築すること」、という一節になるほどと唸らされた。

    だから癒やすことで癒やされたり、支えることで支えられることがあるんだなと感じた。

    誰かの役に立ちたいという思いは、もしかしたら私が「傷ついた治療者」であり「癒やす病者」であるからなのかもしれない。

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    2025年09月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    夜、ふと目が覚めてしまうときがあります。何もしていないのに頭だけが動き出し、悩みに悩んで眠りを削ってしまう。そんな経験は、誰にでもあるのしょうか。
    この本は、そうした「心の揺れ」に補助線を引き、整理していくための視点を与えてくれました。
    「僕らの心の傷ついている部分」との向き合い方。働くことが「他者の役に立っている」という実感。さらには「顔を合わせていない時間が長くなるほど、苦手な人のことは余計に苦手になる」という洞察。これらの言葉から、自分の生活や人間関係を振り返り、考えさせてくれました。
    本を通じて見えてきたのは、「自分の心とどう付き合うか」という課題でした。
    単純に答えが出せるものではな

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    2025年09月05日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    ネタバレ

     人の話が聞けない状態なのは自分も聞いてもらえていないから・・・とてもすとんと来る。自分が思いを人に聞いてもらえていて初めて、誰かの話を聞けたり支えたりできるのだ。昔は周囲との距離が今より近くて、お互いの愚痴やため息を聞くことができた。今は人付き合いのわずらわしさが先に来て、自分の弱さを人に見せることができなくなっている。
     いいなあと思ったのは、「聞く」から始めても「聞いてもらう」から始めても、どちらでもいいという点。結局自分の周りが聞いたり聞いてもらったりという人間関係で守られている状態、それができるのが望ましいわけだから、どちらから始めても結局同じですよという考え方。とてもいいと思う。

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    2025年08月28日
  • 心はどこへ消えた?

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    大きな物語に飲み込まれ、小さな物語が見えなくなっている。しかしカウンセリング室には様々な人がやってきて、小さな物語が確かに存在している。クライアントは自分がなぜ不調に陥っているのかをわかっているつもりでいるが、著者という他者に心を預かってもらうことで、行動の背景にある本当の心に気づいていく。直面するのには痛みを伴うが、心理士は一緒に様子を見る。クライアントが次に進めるよう別れの時まで見守り続け、それを繰り返していく。 ユーモラスな文体。クライアントの行動の背景にあるものを垣間見た時ハッとした。面白い。

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    2025年08月11日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    ポッドキャストやTwitterでも話題でずっと気になっていた本。
    読むことになったのはケアする必要を感じたから。

    この本には、おせっかいの方法を求めていたけれど、それ以上になんだか励まされたような気がした。

    生きていることのほとんどがケア。
    心理学は、教員免許のためにとった数コマでしか勉強していませんが、全人類に必要な教養だと思った。もっと知りたい。
    社会がもっと気づくべきなのだ。

    優しい、多くの人におすすめしたい本。

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    2025年08月04日
  • 心はどこへ消えた?

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    序文とエピソードのギャップでいきなり心を掴まれました。
    1つ1つの短いお話の中でも二重人格…?と疑うくらい文章に波があって面白く、なのになぜか1つの話を読み終わった後に毎回種類の違う余韻が来て、(良い意味で)サクサクとは読み進められず、毎日少しずつ読み進めるのが楽しみになっていました。
    時代の変化なのか、自分が歳を重ねたことによる変化なのかはわかりませんが、日常生活で相手の心に想いを馳せることが少しずつ減ってきたような気がしていて、それを優しく楽しく思い出させてくれた作品でした。

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    2025年07月20日
  • 心はどこへ消えた?

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    心理士である著者が行うカウンセリング、その1つひとつのエピソードと、そこから著者が感じた「心」についてのエッセイ集。
    心理学、心、というと、興味はあるが読み解くにはとても深遠なものであり、その関連書はさくっと読めるようなものではない、というイメージがあった。
    だから、この本はそんな「ふつうの」感覚を持った人たちにはぴったりの本だと思う。
    エピソードに登場するクライアントの境遇や性格はさまざまだが、共通して言えることは、人間はそんなに立派なものでもなければ、表に出ているものがすべてではない、そんな陳腐なことを思った。
    ふだんは他者のそんな「心」が見えない。それが、カウンセリングを通じて、生々しい

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    2025年07月20日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    とっても良かった!小手先の技術も本質の技術も、どちらも当たり前のことを言っているだけだけど、やっぱりお話しする、聞いてもらう、聞くことは心を軽くするために大事。当たり前の感想だけど笑 聞くことを意識する時の話とか、まさに心当たることも多くとても参考になりました。心理学部だったこともあり「聴けていない」を気にすることも多かったけど、ちゃんと「聞く」から始めたいですな。

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    2025年07月15日