東畑開人のレビュー一覧

  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    発達段階としては中年期にはまだ遠い私。
    これからの人生どういう方向に進めばいいのだろうと悩んでいた時に本書を手に取った。
    やりたいことが分からないんじゃなくて、
    やりたいこと、興味のあることが多すぎて、
    途方に暮れていたのだと気付くことができた。

    特に千正さんのインタビューは、
    官僚という仕事の世界を覗き見できて刺激的。
    社会や組織が疲れ果てている現代。
    どう自分の危機と向き合い、心を守るか、
    一つの答えを示してくれたような気がした。
    大事に手元に置いておこうと思う。

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    2026年08月31日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    「ミドル・エイジ」じゃなくて「中年」だろ!と思ったのは、河合隼雄の「中年クライシス」を知らなかった自分の勉強不足。

    55歳になろうとする自分だが、一昔前と比較して年齢の意味合いが10歳ぐらい幼いのではと感じることが多いので、とても面白く、共感できる内容だった。

    4人のインタビューにしても、中年の危機というだけでなく話自体が面白くて、人の歴史って大事だなと改めて思ったり、とりとめのないことを考えながら興味は広がるばかりだった。

    20年後の「オールド・エイジ・ビギンズ」を待ちたいと思ったが、その時は75歳か…、本書の文庫化での追加あとがきを待つぐらいが関の山かも。

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    2026年08月24日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    最後まで読むと、これはよく書けたなあというような内容。それを明かしていいのー?と思うような、みんながグレーを黙認してきたようなジャンルで本質と向き合っているからすごい。
    そして上でも下でもなく、尊敬も持って書いているのだからすごい。

    自分だって同じような部分もあると素直に書けるからこそ、そしてユーモアを持って潜入調査してるからこそ、東畑さんの本がみんなに好まれるのではないかと思った。

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    2026年08月20日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    知は力なり、読書は知なり。読書は力なり。

    読書体験は、決して味わえない他者の感情や思考や行動、社会との在り方をインプットしてくれる。現実に他者と会話しても分かりえないような領域を示唆してくる。生きる力となる。

    色々な本がそうしてくれるけど、対談記録型で著者のそこに至る前提や全体の捉え方、考察を通じて、すなわち著者の生きる営みを丸出しにしたノンフィクションを読んだような体験をしたのがこの本。

    その領域が心理学、心理支援、カウンセリングなもんで興味深い。中年は一読すべきかも。

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    個人的には現代の豊かさとは何か?を問うきっかけとなった。1つ横にスライドして進んだ気がする。次の螺旋階段を登り始めたというか。

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    2026年08月15日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    占いもカウンセリングも同じ地下茎なのかなと思う。同じ地下茎のもっと遠くには宗教もあるんだろうな。
    ココロをすくう方法はいろいろあるのだけど人はそれぞれ違うからみんな悩むんだね。正解はないしね。
    二人が距離感をいい塩梅に保とうとしていたり
    お二人それぞれがご自身の専門の話とフランクな話のバランスを取ろうとしていたりのがなんとなく感じ取れて好感が持てた。
    対話4回目前編までは気楽にすいすい読んでいたけど4回目後編はグサグサと刺されてイタタタ!となってしまった。
    この本の中で一番衝撃だったのは30年以上にわたって年上だと思っていた鏡リュウジさんが私より2学年下だと初めて知ったこと。

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    2026年08月12日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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     聞くためには、聞かれなければいけない。
     聞かれることと、聞くことは循環しているということが実生活にも当てはまったため共感しながら読んだ。
     これからはどちらの技術も使えるようにしたい。

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    2026年08月06日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    ポッドキャストで紹介されて気になっていた本。

    まずはタイトルと表紙が素敵。
    『雨の日の心理学』
    手に取りやすく、読みやすい。専門的なことを親しみやすく伝えてくれている。

    ケアする人をケアするための本というのはとても新鮮で、そして切実に大切なことだと感じた。

    みんなケアしたい気持ちはあっても、自分自身が辛くなったら、もう辛いという人もいるはず。

    仕事でも、プライベートでも誰かのケアをしている人にそっと差し出したくなるとても良い本だった。

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    2026年08月04日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    この本を読む前、「カウンセリングとは何か」を読んでいてたため少し類似している部分もあるなと思った。人をケアするとはとても繊細で難しいことだけど専門家より先に身近な人の方がケアする機会が多いからこそこの本は多くの人に読んで欲しいなと思った。

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    2026年07月28日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    これは面白かった。

    臨床心理士の東畑先生が、沖縄のヒーラーのセンセー達の治療を受けまくる。沖縄にそういう文化があることも知らなかった。

    文春自体、ご本人がおっしゃるように上から目線になっていると言えばそうなのだが、ユーモア溢れるもので、それ自体が楽しく、面白エッセイとしても読める。

    そして、癒しとは何か、治った状態とはどういうことかなど、より本質的な話まで辿り着く流れは見事だった。

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    2026年07月27日
  • 心はどこへ消えた?

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    タイトルから連想するような、自己啓発本ではありませんでした。人の話を自分に投影できる作品です。
    きっと読む人によって、刺さる内容が違います。そして、それがこの本の魅力なのだと感じました。まとめられた短編の中のどこかに、自分がいること。それに気づけたことがとても嬉しいです。ぜひとも誰かと共有したい本でした。

    以下、個人的なメモです。
    ・補欠の品格、補欠の人格
    ・余はなぜ中年アイドル退所にむちゅうになりしか
    ・ソネミとネタミとカゲグチと
    ・金で済むことは、楽やなあ

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    2026年07月26日
  • 心はどこへ消えた?

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    なんだこれ!軽い気持ちで読んだらいまの私に必要なものがつまった初めてのジャンルの本だった。
    「心はどこへ消えた?」というタイトルは某チーズ本を連想させるし、著者も臨床心理士とのことで自己啓発本をイメージしてたけど、内容は自己啓発本とは真逆の印象。包み込み、はげまし、安心させてくれる本。いくつかのエピソードではカウンセリングを受ける人と自分を重ね合わせて涙が出そうになった。

    仕事に一生懸命だと、脳さえコントロールできればうまく行ける気がしてくる。でも、心は心の存在を自分で意識できなくなると存在できないことに気づいた。

    カウンセリング、全人間に必要な気がしてきた。もちろん私も。脳ではなく心に寄り添った時間をつくることができなくなってしまえば、きっと長い人生を完走することはできないね。

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    2026年07月26日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    職業柄、聴くことは意識している。著者の言うように、私も聞くよりも聴くを重視していた。だが、聞くの大切さを冒頭からガツンと言われ、ハッとなる。言われてみれば確かにそうだ。
    その後の聞くこと、聞いてもらうことの話はとても興味深い。著者が言うほど聞いてもらうことは簡単ではない。聞いてくれたらいいのになぁと思うことは日々たくさんある。だけど、それは聞いてもらうこちら側の何かが不足していたのかもしれない。たった一言、話を聞いて、で良かったのかもしれないな。
    自分のことはみんな、話したがる。いつか自分の番が来るかなと思って聞くのだけど、なかなか回ってこない気もしている。だけど、きくと聞いてもらうをもっと上手に循環させていこう。

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    2026年07月20日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    想像した内容とは違ったけれど、少しだけやさしい世界になるために必要な、やさしい本だった。
    ケア・支援ができる(聞ける人になる)ためには、支援者自身が話を聞いてもらえていることが必要、というのがとても印象的だった。「何かあった?」と聞いてあげられる人になりたいと思う。

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    2026年07月19日
  • 心はどこへ消えた?

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    臨床心理士の東畑開人さんによる連載エッセイなのだが、各回の冒頭と前半部分がコミカルに書かれていて、とても面白く、クスッとしてしまう。かと思えば、後半のカウンセリングルーム内でのやり取りはシリアスそのもので、前後半のコントラストは鮮やかな程である。私は、この対比の中に東畑さんのもつ複数の心があらわれていると思う。肩肘張らず読める著書だし、著者もこの作品を最初に読んで欲しいようなので、まだ彼の著書を読まれていない方には導入に最適と考える。オススメは、部活動の「補欠」の話で、何を隠そう私も運動部の万年補欠だったので、ここまで鮮やかに控え選手の心情を代弁してくれた著書に出逢えたことはなかった。
    文句なしの星⭐︎5つ!

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    2026年07月19日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    ネタバレ

    東畑さんの著書を初めて読んだ時から完全にファンになり、これが4冊目です

    読書が苦手な私でも、東畑さんの文章が面白すぎてどんどん読めます…気づいたら4時間一気読みしていて夜中3時と気づいて中断しました(笑)

    こちらの著書では、ご自身の臨床心理士が行う治癒と、「野の医者」と東畑さんが名付けた、沖縄でスピリチュアルな治療、ヒーリングを行う方々の行為を対比されながら
    そもそも目指している「治癒」の状態が違うこと
    どちらが優れているとか比べるものではないことを導き出されていて、心にスッと入ってきました。

    本を読む前は、スピリチュアルに対してやや不信感があった私ですが、読み終わった今、ヒーラー達が傷ついた過去から自身もヒーラーを目指したくなるその過程も知り、、
    色んな人がいて、癒され方もそれぞれよね、と距離感を保ちつつ微笑ましく捉えられる様になりました。


    東畑さんの笑いに溢れた講義が聞けるなんて…十文字学園女子大学の学生さん達が羨ましいですーーー!

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    2026年07月19日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    あきらめないで繋がろうとすること。
    専門家としては、人柄でで心理療法をするなと叱られたこともあるのだけど、あなたが心配でなんとかしたいと私は思っているということは、やはり根底に必要だよね。
    東畑さんはちょっとひねくれてる人だなと思うけど、文章の中にちゃんと優しさがある。やはり支援者だなと思う。

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    2026年07月18日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    「自分のことを聞いてもらえないと、自分も誰かの話をちゃんと聞けない」というのはなるほどなーと思った。確かにそういう経験あるわ。

    「孤立しているとき、一人でいても他者の言葉に脅かされている」これもなるほど納得。

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    2026年07月01日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    小説ぽくもあり哲学的でもあるけど最終的に学問に落ち着くという。
    東畑さんの本でしか得られない面白さと学び。
    スピリチュアルも科学も信じられないわたしは他人の人生を野次馬のように面白がって生きるしか道はない。

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    2026年06月29日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    ・カウンセリングでどういうことをしているのか、概要も(ある程度の具体も)体系的に分かった。
    ・特に冒険としてのカウンセリングの章が自分と重ね合わせる部分が多く面白かった。

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    2026年09月19日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    東畑さんの著作は2作目。
    「カウンセリングとは何か」よりも、読者ひとりひとりに寄り添うように温かく語りかけてくれる。

    心を単純化してしまいそうな時には補助線を引く。


    2章 馬とジョッキー
    p79.馬の声を聞け
    馬とは僕らの心の傷ついている部分でした。心にはなかなかふさがらない傷口があって、そこには痛みがあります。馬は痛みに突き動かされています。その痛みを誰かになんとかしてもらおうとする。

    3章 働くことと愛すること
    p105.他者が安全であると信じられること。そういう他者が現実にせよ、心の中にせよ、「いる」こと。それが「愛すること」の正体です。

    6章 スッキリとモヤモヤ
    p228.恩師から言われた耳の痛いアドバイスを、スッキリしてしまうのはもったいない。その言葉は、あなたを傷つけるかもしれないけど、きちんとモヤモヤできたならば、あなたを成長させてくれるかもしれない。

    7章 ポジティブとネガティブ、そして純粋と不純
    p292.現実は本当のところ、灰色です。白と黒が入り混じった曖昧な色彩こそが世界の本格的なありようだと思うのです。
    だから、悲しむことができたとき、僕らの心は以前よりも少しだけ、広く、深くなる。心に複雑なものを置いておけるだけのスペースができる。
    これを僕は「ネガティブな幸せ」と呼びたい。

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    2026年06月13日