東畑開人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
カウンセリングを受けに行く上での一番のハードルはその料金の高さと、数回では決して良くならないことがわかっていることだと思う。カウンセラーとの相性が良くなければまた別のカウンセラーとイチから始めないといけないし。
私もパニック発作のようなものが出るようになったときに何回か通ってみたことがあるけど、この本に書かれているように初回カウンセリングで「物語の処方」や「戦略の交渉」などカウンセラーから見通しを述べられるみたいなこともなく、「これはどこに向かっているのか?」と毎回高い料金を払う度にモヤモヤが募るだけだったのでやめてしまった。
カウンセリングでじっくり時間をかけて自分の心をケアするのは、正直富裕層にだけ許されていることのように感じる。けどまぁカウンセリングを保険治療にするのもなんか違う気がするしね。うーん。 -
Posted by ブクログ
要約するとメンタル系の自己啓発本によく書いてありそうな内容ではある。自分の心が健康な時に読むと、知識としては知っているなあと物足りなく感じたけど、心が弱っている時に読むと、著者の語りかけるような口調がとても心に沁みた。
東畑さんは心理学者だけど、スピ系の体験談を本にしていたり、文体もラフで、京大出身だけどちょっと異端な感じが好き。
アンパンマンはポジティブすぎるヒーローだ、の描写には確かに、と笑ってしまった。大人になるとアンパンマンとバイキンマンのように善と悪にはっきり分けられないことが多く、ポジティブなネガティブがあったり、ネガティブなポジティブがあったりするとのこと。でもそれを知るのが大人になるということだ、いう描写は素敵だなあと思った。
著者の実際の体験談を混ぜ合わせて作ったという架空の患者は、時に激しい感情をむき出しにするが、著者はそんな人たちにもその状態になるバックボーンがある、と温かい目線で説明してくれる。自分も含め、人が意地悪になったり酷いことを言ったりする時には、根底には悲しみや寂しさがあるんだよなあ、と思った。
なんとなくモヤモヤしている夜に読むと心に沁みそうな本。 -
Posted by ブクログ
今自分は雨の日の真っ只中。
PSとDポジションという話があったが、今典型的なPSモデルで恋人を困らせているなと感じた。
今悪いおっぱいがあると思ってると自覚したい。
ーーーーー
以下抜粋
晴れの日とは、こころのケアがうまくいっているときのことなんですね。
元気であるとは、こころのケアが必要ないことではなく、十分にこころのケアが足りていることです。
周りが自分のことをちゃんとわかってくれている。だから、こころのケアは自然に交わされている。
そういうときに、僕らは元気でいられます。
問題は、これがときどきうまくいかなくなることです。雨の日がやってくる。
ケアとは傷つけないことであることを見てきました。
ようは、雪だるまを溶かさない。
雪だるまが、ほっておくと溶けてしまうことを理解して、そうならないように代わりに氷を運んであげる。
そういうときに、僕らはケアをしている。
セラピーとは自立を促すことである。
ケアが先で、セラピーが後。
おっぱいがあるときには「世界は美しい」ってなってるけども、おっぱいがないときには、悪いおっぱいが自分をいじめていると妄想してしまう。
このとき世界は地獄のようになります。
悪いおっぱいが赤ちゃんを憎んでいて、赤ちゃんもおっぱいを憎んでいる。だから、自分自身も悪いやつだとなる。
さっきまですべてが善きものだったのに、今ではすべてが悪いもので埋め尽くされてしまいます。
いろなものが灰色になっていく。
これがクラインのいう大人のこころです。
恋人にはいいところもあれば悪いところもある。自分にも長所もあれば久点もある。社会には厳しいところもあれば、優しいところもある。
ここには穏やかな安定があります。ジェットコースターみたいに起伏の激しかった世界が、今ではほどほどのデコボコに見えてくる。
さみしいことではあるんです。
理想的な王子様も、光り輝くユートピアも、スーパースターになる自分もいないからです。
いいおっぱいの輝きは失われてしまっている。残されているのはほどほどの現実です。
これが「D=うつ」ということです。
いい人と悪い人、味方と敵に世界が真っ二つに分かれているのがPSポジションで、いいところも悪いところも両方ある人たちで世界ができているのがDポジション。
一瞬一瞬に命を賭けているのがPSポジションで、過去と未来の全体を見ることができるのがDポジション。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ東畑先生の本は何冊か読んでいるが、どれも面白く、本書もわくわくして手にとった。これから面白くなるかな?そろそろかな?と思いながら読み進めていき、ページをめくっていくうち、いつの間にか最後の章に。おや、、、?
何というか、同じことばかり書いてあったように思えた。結局何が言いたかったのか、わからなかった。
雨の日(普通じゃない日)と晴れの日(けっこう元気な日)のケアはちがう、どちらも大事、それらはこういう違いがあって、、、うんうん、、、。??
自分の理解力がないのか、今まで読んだ本が良すぎたのか?
わからないですが、読み終わって、人にすすめようとは思わなかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代のミドルエイジは 内なる青年性を抱えながら生きざるを得ない
現代のミドルエイジは人生を創作し続けないといけない
人生を折り返し地点と考えるのではなく あみだくじ製で生きると面白いなと思った
またそのあみだくじも周りによって影響されるものもあれば自分の意思でそっちの方へ進むことだってある
人生はずっと それの繋がりなんだなと思う
また 体力が衰えたり 気力が衰えたりする時でもそれを受け入れた上で妥協の仕方を模索しながら生き続けていくのだなという風に感じた
人生 ずっと 青年性を持っててもいいんだな というのが私の中で励みになる。