東畑開人のレビュー一覧
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ネタバレ書店でふと目に留まった一冊が『カウンセリングとは何か』でした。
ドイツでカウンセリングの仕事をしている友人の顔が浮かび、数ページめくってみたところ、とても興味を惹かれ、その場で購入しました。
読み進めていくうちに、登場人物の語りと自分の過去が重なり、思わず涙がこぼれてしまいました。
この本は単なる理論書ではなく、読者自身の記憶や感情を静かに呼び覚ましてくれる力を持っていると感じました。
とくに印象に残ったのは、「人間関係のつまずきの根っこには、親との関係や幼少期の経験がある」という視点です。
その言葉に触れたとき、私は「今の私は、また新しい自分に出会えるかもしれない」と感じました。
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Posted by ブクログ
カウンセリングに通って二年目になる
カウンセリングのおかげで生活の困りごとへの対処法が身に付き、生きづらさは軽減された
通いながら「カウンセリングってなんだかぼんやりしてるなあ、何なんだろうな」と常々思っていた
そんな折本屋で本書を見つけて購入した
ちょっと難しい箇所もあったがなんとか読み終えた
自分とゆう物語を生ききる為には
小さく死んで新しく産まれることを繰り返す事と
生存するただ中で実存を蔑ろにしてはならない事が重要だと思った
実存とゆう課題が残されている
その課題に取り組める時間とお金の問題すなわち現実が立ちはだかる
その現実の中で どのような行動と思考をしていけば実存を蔑ろにし -
Posted by ブクログ
メンタル不調で長年私は心療内科でカウンセリングと投薬治療しています。この本を見かけた時、「確かに長年カウンセリング受けてるけど、深く考えたことないな」と思い手に取りました。
カウンセリングに対するイメージや歴史、身体、心、世界の繋がりでの心の役割、実際のカウンセリングの話などとても詳しく書かれていて、「そうだったのか」と思うところと「言われてみれば確かにそんな感じある!」と思うところがたくさんありました。相手の話し方表情から、こう話してみよう、こう接してみようと事細かに丁寧にやってることを知って、カウンセリングするカウンセラーや心療内科、精神科の先生って本当にすごいなと感謝の気持ちが湧きました -
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ネタバレ会社を退職するたびに抑うつを繰り返し、休職期間や無職のときにようやく読書時間を設ける体力と意識が働き、文化的に生きて、内省を経て心を取り戻す癖があり、この本を読んでp127.「心にはまだ形になっていない言葉が蓄積され、カチコチに固められている。朝が来ると日常音にかき消されてしまう。」。助けて欲しいと発する事で、整えられるとのことで、1人で勝手に退職を決めて静かに立ち去り、私なんかと自暴自棄になる前に一言、「助けて」と言えるようになれたら、それで仕事を続けられたらと良いなぁと思った。
p38.「いったん止まって様子を見る。」これも大切でメンタルヘルスの最終奥義のようですが、本当に大切。コロナ禍 -
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読書仲間と1月に一緒に読み進めた本です。
新書で400ページ超の大作ですが、とても読みやすく楽しく読ませてもらいました。驚きと発見の連続で、終始メモを取りながら読んだので、時間はかかりましたが、充実した体験でした。
本書では、カウンセリングの「全体」を描き、カウンセリングの「原理」を書くことが狙いだそうです。
著者の東畑さん曰く、
「おむすびで言えば、塩むすび。ヨーグルト風に言うならば、プレーンなカウンセリング。カウンセリングというもののもっとも基礎的な構造を明らかにしようとするのが、本書の目的です。」
とあり、このような出来事や現象を、シンプルな喩えで大づかみすることも結構書かれて -
Posted by ブクログ
カウンセリングのこと、なーーーんにも知らなかったなあと読み終えて知った。
今まで接したことあるのはスクールカウンセラーくらいで、その人たちが何を目的に、どんな方法で相手と向き合っていたのかなんて考えたこともなかった。
それでもこの本を読み終えて、自分が友だちの話や家族の話や、自分の話に耳を傾けて、答えや行動を急がずに、一緒に作戦会議をしたり、冒険に出たりする、そういうことができる人でありたいと思ったし、そういう「心の近くに心がある」状態を共にできる相手がいることには感謝だと思う。
すごいなあ、読み始めたときには「転職したらカウンセラーやってみたいかも、おもしろそう」とか思ってたけど、読み終える -
Posted by ブクログ
カウンセリングを通して、人生のある時期を終え、小さく死に、破局を乗り越える。
この本を読もうと思ったきっかけは、過去に休職した自分自身をカウンセリングしようとしたから。
休職するきっかけが、いまでも納得できない。自分が肯定できる自分になりきれていない。いまだに自分が許せない。
そんな心を緩めるヒントがあるのではと思った。
分かったことは、まだ私は休職した時の自分が終わってないのだと思った。復職して1年半経つが、ピンとこない日々が続く。
未解決のまま冷凍保存されちゃってた自分の心がこの本を通して少し解凍されてきた。
私は、私自身として真っ当に生きれていない。実存があやふやなんだと気づいた。
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Posted by ブクログ
なかなか知る機会のないカウンセリングについて、初めから終わりまで詳しく説明されている一冊。
「何もしないことに全力を注ぐ。すると、心の底で深いものが動き出す。」という河合隼雄さんの言葉。
この一言にカウンセラーのあるべき姿が詰まっているように思う。でも、実際のカウンセリングの様子を読むと、この「何もしない」ということの難しさを感じる。
ユーザーが自分の問題を見つけ、自分自身で解決するまでの道筋をつける。これを何もしていないように感じさせながら…というのは、プロフェッショナルとしか言いようがない。
カウンセリングそのものについて、ここまでじっくり書かれた本を初めて読んだので、とても参考になった。