東畑開人のレビュー一覧
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ネタバレ東畑さんの本って毎回面白いのだけど、今回は今まで読んだ中でも群を抜いて読みやすかった。それに今までの著作ではあまりそう感じたことはないのだけど、読んでいる途中にカウンセリングを受けているような?状態になったのか、夢見がすごいことになって、結構しんどかった笑。
自分としては冒険カウンセリングの方は、実存について向き合いたいと思っているので、カウンセリングルーム通って受けてみたいと思った。
以下、メモしたところ
…ヤングが面白いのは、エクスターナルな治療(問題を外在化する治療)はお互いが名前を知っているような狭い村落協働たいで機能しやすく、インターナルな治療(問題を内在化する治療)は互いを知らな -
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カウンセリングを構造的に示した本。世界、心、自己のフレームワークがわかりやすい。
新しい物語を見つけるのではなく、過去の物語を終わらせることで、生き延びる。人はそれぞれ自分の人生の脚本があり、同じ反応、言動が繰り返されている。はるかさんのカウンセリングが自分の人生に近いものを感じて、涙してしまった。幼少期の経験から怒りや寂しさ、諦めを感じるなんでも自分でやらないと怖いと思ってしまう自分。頑張らないと、評価されないと自分には価値がないと感じ、評価やお金を鎧にしている。周囲に敬意を示したいと思いながら値踏みしている。自分なりに定義した役に立たないもの、無駄なものを認められない。そんな思いが自分を縛 -
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最初の1章・2章こそ、カウンセリングの歴史や学派など、大分読みやすいように端折って説明しているのだろうということは分かるが、専門的な話なので3章以降と比較すると読むのに時間がかかる。
逆に、3章以降は具体的な相談者の悩みやそのやりとり(アプローチの仕方など)が書かれるため、共感したり、カウンセラーの大変さを感じたり、わかりやすいのでサクサク。
海外ドラマなどでよく寝椅子(カウチ)に横たわってカウンセリングを受ける姿など見かけるし、日本より英語圏の方が特定の宗教の信仰と同様に、専属のカウンセラーがいても当たり前のような感覚がある。
日本では、心療内科の受診こそ近年は需要が増す一方だが、純粋にカ -
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●学派について(p34)
①力動学派
無意識という心の深いところを扱うフロイトの精神分析の子孫たち。精神分析の中にも、自我心理学、対象関係論、ラカン派精神分析、自己心理学などさまざまな展開を生みましたし、アドラーやユングのように分派して自分の学派を作った人たちもいます。
②認知行動学派
③人間性心理学派
④システム論学派
臨床心理学第4世代(p44)
■第1世代(戦後)
ロジャーズ導入 カウンセリング=素人と専門家の端境期
■第2世代(1970年代以降)
河合隼雄 専門家の仕事としての草創期
■第3世代(1995年以降)
理論や技法の専門性向上 原論の喪失
■第4世代
共通基盤、再度原 -
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カウンセリングとは何かというタイトルは、カウンセラーが問題提起として立てているのかな、とイメージしていた。
実際そういう側面が強いし、読み進めるうちにカウンセリングという場所で行われている、とてつもなく丁寧で大胆な対話の様子に驚きもあった。
でも、このタイトルにある問いかけは、カウンセラーや読者だけのものではない。カウンセリングを受けるユーザー自身が、カウンセリングを振り返るとき、この問いが重要になる。
つまり、”意味づけ”である。カウンセリングそのものをストーリー化し、カウンセリングで自分自身がどのように変化したのか、それを振り返るという最終段階が、タイトルに込められている。
この本の中で -
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心理学は割と興味があるけれど、カウンセリングはそれほど…というか、「患者の悩みを聞いて癒す(?)」っていう漠然としたイメージしか持っていなかった。
この本はSNSで知った。新書で分厚いし読み切れるだろうか…と読み始めるまでに結構寝かせてしまったけど、とても読み易く、こんなに読み易い新書があるのか!と驚いた。
専門的な雰囲気は感じるが今ひとつ実態が掴めない「カウンセリング」という不思議な世界が、さすがはカウンセラー、こちらにわかり易く語りかけるような文体で心地よく、うまい具合にこちらの好奇心を刺激しながら教えてくれる。そして、全方位への配慮が感じられて、とても好感を持ってしまう。
また、具体的な -
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臨床心理士の東畑開人さん、
この本で初めて知ったのですが
…一気にファンになりました。というか虜です。
ユーモアたっぷりで、どの回もニヤニヤ、クスクスしながら読みましたが、カウンセラーとして来談者とのやり取り場面やそこからのお話はどれも深くて…
フィクションとは思えない、、
もう私にとってはどのエピソードも
感情移入してしまい
自分のことのように自分だったら?
こんなことが起きたら…心は壊れるよね…と
とにかく夢中になって読みました
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私たちの心は誰かの心の中で発生する
そういう体験が積み重なって初めて
ようやく自分を振り返られるようになる
自分の心で自分の心の苦しみや喜びに気づけ -
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■読みたかった理由
一番はタイトルを見た際に、自分の中でわかるようでわからない問いだったためです。
・カウンセリングとは具体的に何をしているのか
・精神科との違いは何なのか
・そもそも医者なのか
分かるようでわからない「カウンセリング」という世界を見たいと思ったのがきっかけです。
■感想
カウンセリングとそれ以外の精神的処方(精神科、霊的・呪術的・宗教的アプローチ、友達に話を聞いてもらう)とは何が違うのか、またカウンセリングを通してどのようなアプローチをしているのかが、とても体系的にまとめられておりわかりやすいです。
■印象的なところ・理由
作戦会議のアプローチです。
ユーザ(患者)の -
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1.カウンセリングとは何か一心に突き当たる
カウンセリングとは心の問題で苦しんでいる人に対して、心理学的に理解して、それに即して必要な心理学的な介入を行う専門的な営みである。
誰でもやっていること、宗教や占いみたいなもの、という批判がある。
カウンセリングとは、日常の会話で解決されない心の非常時を扱うテクノロジー。
大きく悩みの4分類がある、
①症状の悩み(例:疲労感が抜けない)
②不適応の悩み(例:不登校)
③人間関係の悩み(例:相続問題)
④生き方の悩み(例:偽りの人生)
自己(自分の体調など自分の中にあって自分でコントロールできないもの)のせいでも、世界(環境)のせいでもない。あるいは自 -
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『カウンセリングとは何か』を読ませていただいてから、専門書なのにかなり読みやすく、面白いとも感じたので、こちらも読ませていただきました。
こちらは、心が落ち込んでいる状態を”雨の日”と例えて、そんな雨の日のケアはどの様にすればいいのかを素人でもわかりやすく解説してくれていて、『カウンセリングとは何か』と同様、やはり読みやすく、またこちらはさらに優しい文体で描かれている印象で、時折冗談を挟んでクスッと笑えるところがあったりして東畑さんのお茶目な部分なども感じ取ることができて一見暗くなりそうな内容にもかかわらず、楽しく読み進められました。
今回、『カウンセリングとは何か』で2026年の新書大賞を受 -
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著者は、臨床心理学者であり、精神分析や医療人類学を専門とする。
本書では「カウンセリングとは何か」を問い直し、その本質と変化のメカニズムを幅広く解明しようとする試みが展開される。単一の理論を掲げるのではなく、心理学的営みとしてのカウンセリングの核心を、理論・歴史・実践の両面から問い直していく。カウンセリング行為そのものを哲学的に見つめ直すそのアプローチは示唆に富み、エキサイティングな読書体験を得ることができた。
著者は、カウンセリングを三つの比喩で描き出す。
それは「謎解き」「作戦会議」「冒険」である。著者自身が経験してきたカウンセリング事例を詳らかに振り返りながら、最後に、それらを貫く -
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2026年新書大賞受賞作。
大上段なタイトルに少し及び腰で今まで手が出なかったが、新書大賞惹かれ購入。
400P超と新書の中では大部であるが、著者の手腕により読みつまずくこともほぼなく、カウンセリングの本質へと迫る。その道程に著者の集大成的野心が潜んでいる。
本書の結論は、ぜひ自分で読んでみて一緒に冒険を楽しんでほしい。なので、個人的な学びを述べるにとどめる。
カウンセリングに対する一般的な偏見(うさんくさいとか専門性の疑義)は、私も恥ずかしながら持っていた。本書の分類によって、「心のか科学的変化」と「心の文学的変化」という二種のアプローチがあることを知る。カウンセリングのイメージで捉え -
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カウンセリングさえ受ければ自分のこの孤独感、苦しむ気持ちは治るんじゃないか、わたしは心の病気なのだと思い、メンタルクリニックの門戸をたたいたときがあった。
泣きながら話をしたものの先生は解決策を提示することはなく、薬も処方されず、話を聞いて、その感想を述べただけ。
魔法は使ってもらえなかったと虚しくなって中断してしまったけれど、この本を読んであの時間はカウンセリングのひとつであり、自分の感じ方を考え方を変化させるには鍾乳洞が出来上がるがごとく少しずつなのだなと理解した。
この理解が正しいかはわからないけれど、わたしはそう思った。
カウンセラーは並走して、転移して、でも他人で。
心を扱うのは怖い -
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ネタバレ買った時に、分厚いなと思っていたが、
サクッと読み終えてしまった。
自分としては難しいはずの内容が、
理解しやすく、衝撃を受けつつもすらすら読めたのは、
正直驚きだった。
カウンセリングは受けたことがあるし、
それに近い自己啓発セミナーにも参加したことがある。
受けたカウンセリングは、認知行動療法で、対処療法というか、
とりあえず今の問題解決を目指すものだったのだなと経験を分類できた。
そして、自己啓発セミナーでやっていたことは、
この本でいう冒険としてのカウンセリングに近かった。
面白かったが、内容が難しいのと、続けることの困難で中断している。
この本でも、頻度多くやり続け、どこをゴー -
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ネタバレ・最近仕事でこれはカウンセリングをしているな…と思い始めていて、でも手探りでそのカウンセリング的対応をしていて不安がかなりあり、ヒントが欲しく思い手に取った。パラパラーと読んで、カウンセリングの歴史背景(近代化に伴う個の孤独さの発生など)や臨床心理学やカウンセリングの異ジャンルとの比較が丁寧になされており、入門書として良さそうで購入。たのしく「不思議の国への入出国」ができました。さらなる解釈を必要としない分かりやすい比喩が満載でした。
・1章2章は専門的な話が多く、読むのに時間を要し、3章めくらいから2,3日で一気読み。計3ヶ月くらいかかった。
・冒険のカウンセリングを受けたくなる。
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