東畑開人のレビュー一覧

  • 心はどこへ消えた?

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    最近好きな東畑さんの本。
    この本はエッセイで、1つの話が短くてサクッと読める。

    話の中に出てくる、クライアントとのやり取りが興味深かった。あ、そういう返しをするんだ、と思うところがたくさんあった。

    他の本にも書いてあったけれど、カウンセリングはその人のこころを指摘することではなくて、ただ聞くこと。自分で気が付くように、認められるように、言葉をかけること。そんなやりとりが詰まっている。

    なんだか、ほっとする。不思議な本。

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    2025年11月03日
  • ふつうの相談

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    いい意味で期待を裏切られた一冊。

    「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。

    この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会において、専門的でない「ふつうの相談」は軽んじられがちだが、実はそうではない……ということが書いてあるのかなと感じた。

    「システムのなかで、どこに相談の受け手がいるのか?」「それぞれの受け手は、何にその行動を規定され、どのような限界があるのか」など、「システムの中における相談」を俯瞰して考えることができ、面白かった。

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    2025年10月11日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間っ

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    2025年10月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    この本を読んで「聞いてもらう」機会を増やそうと思い、今日は「聞いてもらえる場所」を増やすために行動しました。「聞いてもらう」とは「頼る」こと。それは私の苦手分野だけど、サポートネットワークを拡げることで私自身どう変化するのか、試してみます。

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    2025年10月09日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    ここ数年で最高の新書かもしれない。これぞ新書のなすべき仕事!といえる、わかりやすく、深く、面白い一冊。
    カウンセリングとは何か?ケースバイケースのユーザーとの関わりを通じて、膨大なカウンセリング流派の分析を通じて、現代社会との関わりを通じて、深い問いに挑む名作。

    私は、商業クリエイターにこそ、この一冊をすすめたい。
    人の心を扱うのがカウンセリングの仕事だから、当然、マーケティングやブランディングにも通じるお話が山ほど。

    また、注目すべきは「原論の作り方」そのもの。
    行き過ぎた専門家が、その専門性の本質を、原論を喪失させてしまった!どんなジャンルも陥っているそんな現代病を、人類学の知見を活か

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    2026年06月25日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    臨床心理学と野の医者はどう同じで、どこがちがうのだろうか、という問いに、対して身をもって解き明かそうとするのだが、笑いあり涙ありで楽しく読めます。多分自分も、野の医者、信じてはいないけど効くタイプ。

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    2025年09月17日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんのエッセイは面白いっ!こんなに面白く書けるなんてズルいと思うくらいに面白い。

    文春への連載記事をまとめた一冊である。

    本の内容とは離れるが、この本のあらすじには、1年間の連載のなかで東畑さんが何を考えていたかという「舞台の裏側」が書かれている。
    いつか本を書きたいと思う私にとって、この舞台裏は大変学びになるものが多かった。

    大きすぎる物語のまえで、脅かされる小さすぎる物語たち。心はどこへ消えたか?それは大きすぎる物語に吹き飛ばされたのである。心はどこで見つかるのか?それはエピソードの中にある。

    私もエピソードを書いてみたい。そして迷ったら、この本をまた読み返したいと思った。

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    2025年09月13日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    備忘録

    エロスとタナトス、、繋がりたいこころと、突き放したいこころ
    P-SポジションとDポジション 白黒のこころと、グレーなこころ

    不在、、ないのにあると想像している。

    「ん?」
    こころが染み出したところに気づき、触れてみる
    「わ!」
    感覚を使って、逆転移に気づく

    ネガティヴケイパビリティ、コンテイン、コンテイナー 投げ込まれたものにすぐに反応せず、我慢して「分かる」を使って、消化する。

    沈黙の意味、、雨の日のこころは言葉にするのに時間がかかる
    緊迫は悪いことではない

    すごいなぁ〜
    すごい通訳。本当に分かりやすい。

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    2025年09月10日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    今を生きる私たちは、人それぞれ悩みや孤独を抱えている。人生という大きな海を、自分という小さな船で航海するためのお話。

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    今の自分に必要な本だった。
    やっぱり本屋をふらりと歩いて出会う本は、今の自分の処方箋になるなぁ。

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    2025年09月08日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    治療とは「生き方を再構築すること」、という一節になるほどと唸らされた。

    だから癒やすことで癒やされたり、支えることで支えられることがあるんだなと感じた。

    誰かの役に立ちたいという思いは、もしかしたら私が「傷ついた治療者」であり「癒やす病者」であるからなのかもしれない。

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    2025年09月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    ネタバレ

     人の話が聞けない状態なのは自分も聞いてもらえていないから・・・とてもすとんと来る。自分が思いを人に聞いてもらえていて初めて、誰かの話を聞けたり支えたりできるのだ。昔は周囲との距離が今より近くて、お互いの愚痴やため息を聞くことができた。今は人付き合いのわずらわしさが先に来て、自分の弱さを人に見せることができなくなっている。
     いいなあと思ったのは、「聞く」から始めても「聞いてもらう」から始めても、どちらでもいいという点。結局自分の周りが聞いたり聞いてもらったりという人間関係で守られている状態、それができるのが望ましいわけだから、どちらから始めても結局同じですよという考え方。とてもいいと思う。

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    2025年08月28日
  • 心はどこへ消えた?

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    大きな物語に飲み込まれ、小さな物語が見えなくなっている。しかしカウンセリング室には様々な人がやってきて、小さな物語が確かに存在している。クライアントは自分がなぜ不調に陥っているのかをわかっているつもりでいるが、著者という他者に心を預かってもらうことで、行動の背景にある本当の心に気づいていく。直面するのには痛みを伴うが、心理士は一緒に様子を見る。クライアントが次に進めるよう別れの時まで見守り続け、それを繰り返していく。 ユーモラスな文体。クライアントの行動の背景にあるものを垣間見た時ハッとした。面白い。

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    2025年08月11日
  • 心はどこへ消えた?

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    序文とエピソードのギャップでいきなり心を掴まれました。
    1つ1つの短いお話の中でも二重人格…?と疑うくらい文章に波があって面白く、なのになぜか1つの話を読み終わった後に毎回種類の違う余韻が来て、(良い意味で)サクサクとは読み進められず、毎日少しずつ読み進めるのが楽しみになっていました。
    時代の変化なのか、自分が歳を重ねたことによる変化なのかはわかりませんが、日常生活で相手の心に想いを馳せることが少しずつ減ってきたような気がしていて、それを優しく楽しく思い出させてくれた作品でした。

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    2025年07月20日
  • 心はどこへ消えた?

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    心理士である著者が行うカウンセリング、その1つひとつのエピソードと、そこから著者が感じた「心」についてのエッセイ集。
    心理学、心、というと、興味はあるが読み解くにはとても深遠なものであり、その関連書はさくっと読めるようなものではない、というイメージがあった。
    だから、この本はそんな「ふつうの」感覚を持った人たちにはぴったりの本だと思う。
    エピソードに登場するクライアントの境遇や性格はさまざまだが、共通して言えることは、人間はそんなに立派なものでもなければ、表に出ているものがすべてではない、そんな陳腐なことを思った。
    ふだんは他者のそんな「心」が見えない。それが、カウンセリングを通じて、生々しい

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    2025年07月20日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    「野の医者」とは、とくに沖縄に多いスピリチュアル系の癒やしを提供している人々を指す。ヒーリングやコーチング、さらにはマッサージや占い、アロマテラピーといったいくつかのサービスと組み合わされているのが特徴である。そこに京都大学で心理学の博士号を取得し、臨床心理士として従事してきた著者がアプローチしていく。

    野の医者たちはほとんどが中年女性であり、面白いほどに共通点を持っている。若くして結婚・出産・離婚を経験して経済的に恵まれずに、自宅をサロンとしてBlogやSNSなどで集客しているパターンである。そして野の医者たちは施術者であり患者でもある。つまり、自らが癒やされる経験やプロセスを経て、他の人

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    2025年06月27日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    アカデミックな内容なのにフランクで人間味マシマシな体温溢れる文書で書かれているのが面白い。東畑さんが面白いからツイツイページが進んでしまう。そして、臨床心理とスピリチュアルヒーリング(野の医者)を相対的に観察しながらも、癒すとはどうゆう事なのかを問うとても惹き付けられる内容だった。

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    2025年05月24日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    ネタバレ

    「技法というのは結局空っぽの容れ物なのだ。そこに好きな思想を詰め込んで、それぞれの治療がなされる。」(p.212)が、心理療法は科学的で優れていると盲目的になっていた自分に非常に心に刺さった。

    臨床心理学、特に心理療法にはそれぞれの世界観や価値観があり、創始者の思想や信念、価値観が大いに含まれているという点では「野の医者」と同じであるが、定説や常識と呼ばれるものを疑い、確認してみるということを繰り返す「学問」という側面を持っている点に違いがある。「良くなるとはどういう状態なのか」「心理士は何をして人の心を癒していくのか」について自問自答していきたいと思えた。

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    2025年05月17日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    精神分析はなんだかよくわからなくて、専門知をもった人たちによって実践されるものだという考えがあり、精神分析の技法をなんとなくの感覚で使ってきた。この本で言及されているPOSTは精神分析の技法等を含みつつも、より現実に即しながら臨床実践を可能にするためのエッセンスが書かれた良書という印象を受けた。大学院での実践の中で臨床に関わり始めた身としては、非常に学びになることが多かった。今後の自分の臨床での活用に役立てられそうだと感じた。

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    2025年05月03日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    この数年の私の中でのモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。この本に出会えて良かった。 

    この感動をしばらく味わい、きちんと言葉にしたい

    私はケアを仕事にするならば、やはり自分にも問いつつ、疑いつつバージョンアップしていきたいんだ。学問とは疑うことが出来る事。ミラクルで治癒するのでなく。コツコツと。そうだ!!
    それかあ!!本当に有り難うございます。東畑先生。野の医者にはきっと私はなれないけれど、
    いや、人生って何があるかは分からないからね(笑)

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    2025年04月27日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    前半はどうしようかと思ったが、途中からは納得できるようになり、最後はそうなったのか、と。大変に面白かった。

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    2025年04月14日