東畑開人のレビュー一覧

  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    ケアする人にもケアは必要。
    きくの種類、理解する方法、必要なおせっかい、
    専門的でありながら、素人にも分かりやすくユーモアに解説された心理学本。

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    2025年07月13日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    「野の医者」とは、とくに沖縄に多いスピリチュアル系の癒やしを提供している人々を指す。ヒーリングやコーチング、さらにはマッサージや占い、アロマテラピーといったいくつかのサービスと組み合わされているのが特徴である。そこに京都大学で心理学の博士号を取得し、臨床心理士として従事してきた著者がアプローチしていく。

    野の医者たちはほとんどが中年女性であり、面白いほどに共通点を持っている。若くして結婚・出産・離婚を経験して経済的に恵まれずに、自宅をサロンとしてBlogやSNSなどで集客しているパターンである。そして野の医者たちは施術者であり患者でもある。つまり、自らが癒やされる経験やプロセスを経て、他の人

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    2025年06月27日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    とても優しい本で心が温かくなりました。
    人の話を聞くためには、自分も人から話を聞いてもらう必要がある。

    人を孤立から救うためには、カウンセラーといった専門家のちからより、日常のなかで人々が近しい話を聞き、聞いてもらうという連鎖が生まれる環境の方がよっぽど大切。

    「やさしくされることでしか、人は変われないし、回復できません」というのは真理だと思う。

    まずは周りの人の話を聞くことから始めようと想いました。

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    2025年05月28日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    アカデミックな内容なのにフランクで人間味マシマシな体温溢れる文書で書かれているのが面白い。東畑さんが面白いからツイツイページが進んでしまう。そして、臨床心理とスピリチュアルヒーリング(野の医者)を相対的に観察しながらも、癒すとはどうゆう事なのかを問うとても惹き付けられる内容だった。

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    2025年05月24日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    ネタバレ

    「技法というのは結局空っぽの容れ物なのだ。そこに好きな思想を詰め込んで、それぞれの治療がなされる。」(p.212)が、心理療法は科学的で優れていると盲目的になっていた自分に非常に心に刺さった。

    臨床心理学、特に心理療法にはそれぞれの世界観や価値観があり、創始者の思想や信念、価値観が大いに含まれているという点では「野の医者」と同じであるが、定説や常識と呼ばれるものを疑い、確認してみるということを繰り返す「学問」という側面を持っている点に違いがある。「良くなるとはどういう状態なのか」「心理士は何をして人の心を癒していくのか」について自問自答していきたいと思えた。

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    2025年05月17日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    孤立とはどういう状態か
    孤立しているときには、僕らは「ひとりぼっちだ」とか「寂しい」とは思えません。
    みんなから馬鹿にされているとか、自分なんてダメ人間だとか、死んだほうがいい
    とか、心の中には自分を責める声が吹き荒れています。
    そこには想像上の悪しき他者がいます。
    カウンセリングをやっているとよくわかるのですが、「寂しいです」とクライエン
    トが言いはじめたときって、そういう悪い他者たちがふと消えて、静かになったとき
    なんですね。
    心の中を飛び交ううるさい声が消えて、ポツンと一人でいる自分に気が付く。する
    と、「ああ、私は寂しかったんだ」と思える。
    これが孤独です。
    ですから、「寂しい」と語ら

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    2025年05月17日
  • 心はどこへ消えた?

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    非常に素晴らしいエッセイだった。

    日常のたわいもない話とカウンセリングの話と、ふしぎなかたちで混じり合い、気持ちのよい読後感へといざなってくれる。

    久々によいテキストを読んだ感触がある。
    藤田翔平のテキストを以前読んだ気持ち良い読後感と同様な感じを感じた。

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    2025年05月03日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    精神分析はなんだかよくわからなくて、専門知をもった人たちによって実践されるものだという考えがあり、精神分析の技法をなんとなくの感覚で使ってきた。この本で言及されているPOSTは精神分析の技法等を含みつつも、より現実に即しながら臨床実践を可能にするためのエッセンスが書かれた良書という印象を受けた。大学院での実践の中で臨床に関わり始めた身としては、非常に学びになることが多かった。今後の自分の臨床での活用に役立てられそうだと感じた。

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    2025年05月03日
  • 心はどこへ消えた?

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    『正欲』を解説の言葉に惹かれて本を購入。
    結果、とてつもなく面白かった。
    心の動きを丁寧に間欠的に面白く、時に深く悲しく書かれていた。
    人間味のある禁煙日記は大好きだ。日常系ギャグ漫画みたいに笑いながら読んだ。とあるクライアントの話には泣きながら読んだ。心が動く。
    この本を読む間は、物語を読む自分の心の動きに注目し、大切にすることが出来た。友達にも送りたい本No.1である。

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    2025年04月29日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    この数年の私の中でのモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。この本に出会えて良かった。 

    この感動をしばらく味わい、きちんと言葉にしたい

    私はケアを仕事にするならば、やはり自分にも問いつつ、疑いつつバージョンアップしていきたいんだ。学問とは疑うことが出来る事。ミラクルで治癒するのでなく。コツコツと。そうだ!!
    それかあ!!本当に有り難うございます。東畑先生。野の医者にはきっと私はなれないけれど、
    いや、人生って何があるかは分からないからね(笑)

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    2025年04月27日
  • 心はどこへ消えた?

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    単行本が出た時にあ読みたいかもと思ったもののずっと後回しにしていて、今般文庫化されたのを書店で見つけ遅ればせながら読みました。

    で、とても面白かった。学術・読み物(エッセイ)・ユーモアのバランスがとてもいい。解説の辻村深月さんが『お守りみたいだ』と書かれていたのもすごく納得でした。本作も含め自分が好きになった小説やエッセイに対する気持ちもまさにそれでした。

    浮世離れすることでしか根源を問うことはできないという大学院生時代のエピソードは自分の学生時代の友人との深夜の議論や、大学生の自分の子どもとの真剣な話でも感じたことだし、別れや何かを失うときに私たちは幾分クレイジーになるというのは思い当た

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    2025年04月19日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    前半はどうしようかと思ったが、途中からは納得できるようになり、最後はそうなったのか、と。大変に面白かった。

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    2025年04月14日
  • 心はどこへ消えた?

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    当たり前の日常からコロナ禍になり、みんな心が混雑していた。
    心が少しざわついた時、よく分からないと足掻いたりしてもいいじゃかいか!と思わせてくれるバジーさん。
    寄り添ってくれる、そう思える本でした。

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    2025年03月18日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    読みながら、時々くすくす笑っていた。心に余裕ができたからだと思う。まえがきを読んだ時点で心底救われていた。
    読み進めながら、丸腰で突っ込んで行ってはびしょ濡れになっていた昔のことや、その時一緒にびしょ濡れになってくれた人のことを思い出していた。その時確かにそこにあった筈なのにずっと言葉にできなかった諸々を、こんなにもシンプルでわかりやすい言葉にして貰えたことが嬉しかった。

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    2025年03月10日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    10年ほど前に心理学に興味を持って、心理カウンセラー系資格の通信講座を受けたことがある。
    教材を読み進めうちに、”これって心理学っていうかスピリチュアルでは?”と胡散臭い気持ちになって辞めてしまったのだけど、この本を読んで、改めて心理学とスピリチュアルは紙一重な部分があるなと思った。

    実際にスピリチュアル系の施術で元気になる人もいるのだから、それはそれでいいと思うし、誰にでも効果があるような完璧な心の治療法なんてないよな。

    私自身、人生で一番落ち込んだとき、占いに行って話を聞いてもらい号泣しスッキリしたこともあった。
    元々占いを信じてないのでその後通うことはなかったけど、救われたのは事実で

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    2024年12月21日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    コロナウイルスが世界を震撼させたとき、菅首相の言葉は、メルケル首相の言葉のようには自国民に響かなかった。なぜか?

    菅首相の言葉は「聞いて」もらえなかった。国民に不自由を強いる緊急事態を詫びたメルケル首相の言葉は「聞いて」もらえた。著者は言う。「話を聞いてもらうためには先に聞かなくてはならない。」聞くことが聞いてもらうためには重要で、聞いてもらうためにも聞くことが重要だ。どちらから始めてもいい。両者はグルグルと巡り続ける。あまりにも自由で孤立しやすい現代社会に蔓延する病魔はコロナウイルスだけではない。「聞けない」「聞いてもらえない」という悪循環が目下、流行中だ。そこから抜け出して「聞く」「聞い

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    2025年03月02日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    著者作「コラージュ」を前書きと目次の次に持ってくるところにセンスを感じる。

    得体の知れない匂いのする題名のわりに、この本のテーマは明確だ。「野の医者と、私たち臨床心理士の違いはないにか?」大学では、心理学や現代医学が絶対的な真理であるという考えの中で心理学を学ぶ。しかし、本当にそうなのか。「現代医学はいくつもある文化の一つなのではないか。沖縄に偏在するスピリチュアルな治癒者が、沖縄文化の産物であるのと同じように。」この問いは、著者の沖縄でのフィールドワークの中でだんだんと形作られ、やがて一つの答えが生まれる。「現代医学は野の医者を嘲笑することはできない。形は違えど、どちらも数ある文化の一面だ

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    2024年11月27日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    【目次】

    まえがき(入江杏)

    第一章 「ゆるやかなつながり」が生き直す力を与える(柳田邦男)

    第二章 光は、ときに悲しみを伴う(若松英輔)

    第三章 沈黙を強いるメカニズムに抗して(星野智幸)

    第四章 限りなく透明に近い居場所(東畑開人)

    第五章 悲しみとともにどう生きるか(平野啓一郎)

    第六章 悲しみをともに分かち合う(島薗進)

    あとがき(入江杏)

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    2024年10月11日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    臨床心理とスピリチュアルの関係性、沖縄にそういう文化があるというのは全然知らなかったがとても面白かった。何が治療になるのか、実はとても深い問いでスピリチュアルなコミュニケーションや心の治療がどうして必要になるのか、というのもわかる気がしてきた。

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    2024年09月08日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    ネタバレ

    漠然と感じていた「心理学と宗教・スピリチュアルって何が違うんだろう」という問いを突き進んだ本だった。癒しの物語を共有しケアする点は共通しているが、臨床心理学は学問のため客観的に問いを立てて少しずつ内容が変わっていく違いがあるのかなと認識した。
    またスピリチュアルでご飯を食べゆく人たちは、稼ぐ手段の一つである側面も紹介されており、居るのはつらいよと同様に資本主義・お金の問題を絡めてくるんだなと感じた。
    文章の勢いがすごい。

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    2024年07月09日