作品一覧

  • 当事者と専門家 心理臨床学を更新する
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    1巻3,366円 (税込)
    「見て見ぬふり」を超えて―― 「ユーザー/クライエントのために」を徹底すれば、専門家/臨床家は苦い現実を突きつけられる。だが問いは、ここからはじまる――心理療法のエッセンスと〈共同創造〉、精神分析の活用法と〈コモングラウンド創出〉、オンライン面接+異文化交渉=スクールカウンセリングと〈実践論〉、執筆・発表・掲載プロセスと〈執筆論〉、そして分断の歴史を超える心理臨床学の構想へ。 専門家のあるべき姿への、熱と希望を放つ、ラディカルな思考。

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  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門
    4.8
    1巻3,366円 (税込)
    精神分析を起源として独自の発展を遂げる,しかしこれまで決して名づけられることのなかった「ありふれた臨床」――――精神分析的サポーティブセラピー(Psychoanalysis Originated Supportive Therapy : POST)。「POST」とはどのような理論的基盤をもち,臨床フィールドにおいていかに実践されているのか,2つの事例とその逐次的解説を通じて「POST」の魅力と実践可能性を紹介する。 第1の事例では,「初期――混乱した出会いとPOSTのアセスメント」「中期――主治医との連携,環境のマネジメント,心理教育的アプローチ」「後期――頻度の変更,そして終結へ」を,第2の事例では,初期――精神分析的セラピー? POST?」「中期――転移の理解とPOSTの使用法」「後期――POSTから精神分析的セラピーへの移行」を,クライエントとセラピストのスクリプト,セラピストの自己内対話,セラピーの概要を記述したレポートからなる立体的な構成で紹介する。 続く「解説編」では2つの事例を踏まえて数々の実践上の問いを探究する――――アセスメント面接において何を考えるべきか? POSTはどのようなケースに向いているのか? POSTの中期はどう展開するのか? 介入において何を工夫すべきか? POSTの終盤をいかにガイドすべきか POST終結と精神分析的セラピーへの移行をどう判断すべきか? POSTという実践の鳥観図となる「POSTの精霊――――「東京」で出会った心理士たち」(東畑開人)を付した,精神分析的サポーティブセラピー(POST)を今ある臨床実践に接ぎ木して根づかせていくための「はじめてのPOST実践ガイド」。

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  • 精神分析の歩き方
    4.3
    1巻3,366円 (税込)
    「つくづく、いままでになかったタイプの本。この国で精神分析への道を歩いている人が、歩こうとしている人に向けて書いた愛と連帯の書。これが最初の本だということに山崎さんの人柄を感じます」(藤山直樹) 「本当は根源的批判の書だ。自由を得るか、苛立つか。それがあなたの立っている場所を教えてくれる」(東畑開人) 「難しそう」「敷居が高い」「めんどくさそう」――。とかく近づきがたい印象を与えがちな精神分析。その印象を払拭するため、「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれた精神分析ワールドツアーガイド。 日本精神分析の100年にわたる歴史の中で、かつてこれほどにやさしく、そしてこれほどに危険な精神分析の書があっただろうか? 精神分析をこれから学ぶ「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれたガイドブックでありながら、精神分析を相対化するような痛烈な批判が織り込まれている。 さらには現代メンタルヘルスの大きな潮流である当事者概念・エビデンス概念と渡り合いながら、新世代の精神分析的思考を展開。他ならぬ「いま」における精神分析の存在意義を問うた一冊。

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ユーザーレビュー

  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

    Posted by ブクログ

    精神分析はなんだかよくわからなくて、専門知をもった人たちによって実践されるものだという考えがあり、精神分析の技法をなんとなくの感覚で使ってきた。この本で言及されているPOSTは精神分析の技法等を含みつつも、より現実に即しながら臨床実践を可能にするためのエッセンスが書かれた良書という印象を受けた。大学院での実践の中で臨床に関わり始めた身としては、非常に学びになることが多かった。今後の自分の臨床での活用に役立てられそうだと感じた。

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    2025年05月03日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

    Posted by ブクログ

    とても良かった。
    1年くらい前にに山崎さんの「精神分析の歩き方」を読んで分からなかった「力動的心理療法と精神分析的心理療法の変遷」についてや、「精神分析的心理療法を行うにしても、自我心理学の知識も大事だよね」と言ってくれている感じが、そうだよねと。いろいろとすっきりした。

    本の内容としては、
    「ユーザーが現実適応できるように、精神分析理論に基づいて、(心の奥の幽霊の声についてはとくに触れずに、でも治療者が心に留め置いて)ユーザーの自我を支持すべく対話をしてくれる心理療法」の本。

    そういう心理療法の実際の流れを2つのケースで書き記してくれて、その時治療者は何を心に留め置き、どう考え、持ちこた

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    2023年11月01日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

    Posted by ブクログ

    良書。
    精神分析を専門に勉強してきたわけではないため、臨床的な介入の中で精神分析を行うことはまずないが、それでも事例の見立てに精神分析的な観点を取り入れることがしばしばあり、そのやり方を洗練させるためのヒントが本書にはあったように思う。これまで真似事でやっていた見立てを、どの部分に着目して精緻化していく必要があるのか勉強になった。

    たしかに精神分析的アプローチとは異なる部分も多く、実践のしやすさが一つのポイントになっているが、今後、精神分析的アプローチへと切り替える場合のことを考えると、自己開示の扱い方や中立性についての問題をどれくらい意識して実践できるかがその後の展開の鍵となるだろうし、そ

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    2023年09月19日
  • 精神分析の歩き方

    Posted by ブクログ

    これもよかった。
    前半は初学者というか、はじめてこういうのを読む自分にはとても難しくなんとか気合で読んだので、ひとまず飛ばして第9章モチベーション論から読むのもありかと。
    自分がケアする側として、実際にどうやって対話を進めるべきか、自分の答え方次第でどうにでもなっていってしまうなと思った時に、臨床心理士の方が実際どうやってカウンセリングを進めているのかを垣間見れる一つの貴重な例を具体的に書いてくれている。

    終盤の、「他者への信頼」のところはこの本の真骨頂というかものすごく良かった。
    これが大変でしんどかったのかと。
    精神分析とカルトについても、真正面から考察していてとても面白かったです。

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    2023年09月08日
  • 精神分析の歩き方

    Posted by ブクログ

    思ったほど「精神分析」独特の濃さはなく,
    読者の興味本位ーいわゆる観光ーを大事にしている印象。

    けれど,当たり障りがない,臨床感(現場感)がない,ということは全くない。
    むしろ,(精神分析を志すかどうかに関わらず)心理職を目指す初学者が触れておくべき視点が満載。

    また,現代社会における精神分析の居場所のなさについても,真っ向から述べられていて...なんというか...なかなか出会えない貴重さを感じた(大学の講義でたまに聴く教授の本音のような)。

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    2022年06月02日

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