山崎孝明のレビュー一覧

  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    精神分析はなんだかよくわからなくて、専門知をもった人たちによって実践されるものだという考えがあり、精神分析の技法をなんとなくの感覚で使ってきた。この本で言及されているPOSTは精神分析の技法等を含みつつも、より現実に即しながら臨床実践を可能にするためのエッセンスが書かれた良書という印象を受けた。大学院での実践の中で臨床に関わり始めた身としては、非常に学びになることが多かった。今後の自分の臨床での活用に役立てられそうだと感じた。

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    2025年05月03日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    とても良かった。
    1年くらい前にに山崎さんの「精神分析の歩き方」を読んで分からなかった「力動的心理療法と精神分析的心理療法の変遷」についてや、「精神分析的心理療法を行うにしても、自我心理学の知識も大事だよね」と言ってくれている感じが、そうだよねと。いろいろとすっきりした。

    本の内容としては、
    「ユーザーが現実適応できるように、精神分析理論に基づいて、(心の奥の幽霊の声についてはとくに触れずに、でも治療者が心に留め置いて)ユーザーの自我を支持すべく対話をしてくれる心理療法」の本。

    そういう心理療法の実際の流れを2つのケースで書き記してくれて、その時治療者は何を心に留め置き、どう考え、持ちこた

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    2023年11月01日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    良書。
    精神分析を専門に勉強してきたわけではないため、臨床的な介入の中で精神分析を行うことはまずないが、それでも事例の見立てに精神分析的な観点を取り入れることがしばしばあり、そのやり方を洗練させるためのヒントが本書にはあったように思う。これまで真似事でやっていた見立てを、どの部分に着目して精緻化していく必要があるのか勉強になった。

    たしかに精神分析的アプローチとは異なる部分も多く、実践のしやすさが一つのポイントになっているが、今後、精神分析的アプローチへと切り替える場合のことを考えると、自己開示の扱い方や中立性についての問題をどれくらい意識して実践できるかがその後の展開の鍵となるだろうし、そ

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    2023年09月19日
  • 精神分析の歩き方

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    これもよかった。
    前半は初学者というか、はじめてこういうのを読む自分にはとても難しくなんとか気合で読んだので、ひとまず飛ばして第9章モチベーション論から読むのもありかと。
    自分がケアする側として、実際にどうやって対話を進めるべきか、自分の答え方次第でどうにでもなっていってしまうなと思った時に、臨床心理士の方が実際どうやってカウンセリングを進めているのかを垣間見れる一つの貴重な例を具体的に書いてくれている。

    終盤の、「他者への信頼」のところはこの本の真骨頂というかものすごく良かった。
    これが大変でしんどかったのかと。
    精神分析とカルトについても、真正面から考察していてとても面白かったです。

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    2023年09月08日
  • 精神分析の歩き方

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    思ったほど「精神分析」独特の濃さはなく,
    読者の興味本位ーいわゆる観光ーを大事にしている印象。

    けれど,当たり障りがない,臨床感(現場感)がない,ということは全くない。
    むしろ,(精神分析を志すかどうかに関わらず)心理職を目指す初学者が触れておくべき視点が満載。

    また,現代社会における精神分析の居場所のなさについても,真っ向から述べられていて...なんというか...なかなか出会えない貴重さを感じた(大学の講義でたまに聴く教授の本音のような)。

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    2022年06月02日
  • 精神分析の歩き方

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    力動的なオリエンテーションにいる人もそうでない人も、公認心理師もしくは臨床心理士を志している人には一読してほしい本だった。特に修士の学生あたりに。

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    2022年02月07日
  • 精神分析の歩き方

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    精神分析をやっている人にも、これから始めようと思う人にも、途中で挫折した人にも、面白く読める本。初学者の時に、このような本に出合いたかった。学習初めの人が疑問に思う点にも、痒い所に手が届く。内に対する批判もありながら、外に対して開こうとする、若手分析家の意欲作と思う。

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    2022年02月03日
  • 精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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    プロセスの一端を知っている(担っているとは言えない)ので、
    客観的な感想を言えば、
    「わかりやすい」。

    私たちが抱いてきた違和感や傷つきや、
    疎外感や怒りも含めて、
    言語化しながらどこまでも論理的であろうとするところが、
    限りなく臨床的だと思う。

    一方で、
    精神分析にそこまでの葛藤を抱いていない臨床家には、
    わかりやすさが危うさにもなるのではないか。
    手軽に、深く思考できないことを自己肯定できる手段になる気がする。
    それは、
    実際にそういう臨床家を見てしまったからだ。

    でも私が感じたその感情ですら、
    権威主義との同一化になりうるのかもしれない。
    ここから一層、
    内省と客観視を深めたいと思

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    2024年03月01日
  • 精神分析の歩き方

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    まさにガイドブックでした。

    私は精神分析、まったく習ったことはなく、
    精神分析というものがあるということぐらいしか知りません。

    実際に精神分析をこれからやっていこう
    という人に向けて主に書いてあるので、

    自分にはピンとこないところもありましたが、
    第二部、心理臨床学の歴史は、心理学を学ぶものとして興味深かったですし、

    第三部は、「専門家」として参考になりました。
    第9章は、調査面接でもかなり参考にできる内容だと思います。

    第四部は、コミュニティ論としても読め、
    これからコミュニティを作っていきたい立場として、共感と学びがたくさんありました。

    これは文庫化してもらえると、多くの人が手

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    2022年12月29日
  • 精神分析の歩き方

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    62 IPA 週3〜4精神分析 それ以外精神分析的心理療法
    68
    101 ヒステリー
    122 当事者研究
    174 心理士=テスター
    199
    295
    305 オープンダイアローグは他者への不信をそのままにしてる 個人療法

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    2023年11月29日
  • 精神分析の歩き方

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    ある程度,臨床心理学の業界のことがわかった人向けの本だと思う.論旨は明快で,くどいくらいに根拠と理論が書いてある.日本語は明快なのが素晴らしい.心理学の翻訳本はほんとにひどい日本語になっているため,日本人の日本語はいいなと思います.興味があれば面白いし,興味のない人にとっては,オタクだね,なのだろう.アカデミックではなくて,業界本.私は面白く読めた.

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    2021年12月19日