東畑開人のレビュー一覧

  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    精神分析の理論を一般人の日常に活用できるように分かりやすく解説した1冊。
    これまで難しくて理解しづらかった理論がなるほどー!とイメージしやすいのがとても新鮮だった。

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    2026年07月19日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    この著者が話しているのを以前動画で見たことがあったが、本を読んでみるとだいぶ印象が変わった。脆くて、そして温かい、そんなイメージをもった。

    ただ、この本は位置づけが少し難しいようにも感じた。実用書のように具体的な手法や答えを求めて手に取る側面がある一方で、本作はストーリーがしっかりしている分、実際に自分のシナリオに落とし込むのが難しく、どのように読み進めればよいのか迷ってしまった。
    話自体は素敵なので、実用書的ではなく、ただただ読むセラピーとして読むべきように感じた。

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    2026年07月18日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    題名の通り、「カウンセリングとは何か」について実例や理論を交えて記してある。最初は原理の話であまり手が進まなかったが、途中から実際にカウンセリングがどのようにして行われるかを患者さんとのやり取りや著者の考察を元に話が進んでいくので、最初を乗り越えれば面白くなると思う。

    患者さんの言動に対して、情報をそのまま受け取るのではなく、専門的な視点から「現状、何が起こっているのか」「その言動はどのような意味を持つのか」など素人の自分では考えが及ばないような情報が多く、学びになった。

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    2026年07月12日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    お二人が共鳴し合った対話だったからやや専門的な言葉が多めでも内容が入ってきやすかったです。
    お互いにお互いの専門分野、また個人的な研究とか感情や生き方に対して、興味も尊敬も強く、共通言語も多いみたいで楽しそうなのがホント良かったです。
    対談て割と初対面が多かったり、逆に長いお付き合いの人同士だったりしませんか。ですから、遠慮から入る感じがもどかしかったり、逆に楽屋ウケみたいな仲良し過ぎて読み手置いてけぼりも体験したのですが、コレはとてもいい塩梅の距離感が体験できる対談で「いい塩梅の人間関係」のお手本でもありました。

    ワタシは発達障害・精神疾患があり、そんな特性上、占いもカウンセリングも一般的

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    2026年07月11日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    結論に納得いかない!いや、嘘だ。深く納得できた気がする、でも二周まわってそりゃそうだろ感が強いからこそ「納得いかない!」と叫びたくなる。
    ということで、納得こそつかみにくいが、たしかに読むべき一冊だった。自分なりの中年の物語、考えていきたい。

    そして表紙はなぜこうなったのだろう?お兄さんイラストの瞳が気になりすぎる。イケメンだが、どこか怖い。

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    2026年07月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    聞くと聴くの違いを知ることができてよかった。確かに、言葉をそのまま受け取る「聞く」は意外と難しいが、聞かれた側は救われることが多いなと感じた。トラブル発生時、周りの人が話を「聞いて」くれたから、早期に立ち上がれたんだなと思った。

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    2026年07月08日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    スターゲイザー 真昼に星を見る人 
    このタイトル秀悦。
    心理士も占い師も、夜見るべきもの(無意識)を昼間に見ようとする人々なんだよな。
    自分は、若い頃は占いに傾倒し、中年期から心理学を学び、産業カウンセラーからキャリコンになったのでその両方に足を突っ込んだ形になっている。
    だから、まえがきで書かれた4つのテーゼには、首がもげるか?と思うくらいに同意。

    テーゼ① 占い師と心理士は親戚である
    テーゼ② 専門家とは素人には見えないものを見る人のことである
    テーゼ③ 占いと心理学は混ぜるな、危険
    テーゼ④ 占いと心理学を比較する

    『人は科学のみによって生きるにあらず。物語がなくては、生活も人生も成

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    2026年07月06日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    すっと入ってくる文章で、読みやすい。
    あとがきに、文体を変更したりして苦戦した旨の記述があったが、それが功を奏していると思った。
    ベースは童話のような優しい物語のようで、間に患者さんの話とそれに基づくハウツー的な内容が含まれている。
    心理学系の本をちょこちょこ読むが、あまりないタイプの本だった。
    手元に置いておきたくなる本。

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    2026年07月05日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    心を解き明かして変えていく過程はいろんな方法があるけれど、自分を変えていくには自身と対話をし時には苦しみながらも根気よく俯瞰し続けていかないといけないのだ、簡単に変わらないのだということをより明確な輪郭を持って感じることができた。
    今までの人生でカウンセリングは受けたことが1回、突然死にたいくらい苦しくなった時に応急処置を受けたけれど、凡そ自分の根源的な悩みについては冒険的なアプローチが必要なのだろう、と思い気長に頑張ろうと思った。時がくればカウンセリングをお願いしてみるのもありなのかもしれない。

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    2026年07月04日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    大切なことが素人にもピンとくるように、わかりやすく書かれています。普段と違う状態になってしまった「雨の日」は自分自身でも周りの身近な人でも、普通にあることなので、人に接する機会の多い人は読んでおくと良いと感じました。
    講義録形式なので、一般の人がケアとは何であるか、何ではないかなんとなくわかるには最適です。

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    2026年07月03日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    いや、ちがう。
    その背後に、その前に、フラワーショップがある。
    ぼくたちは人間である前から話していた。
    花が咲いて、種が落ちるように。

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    2026年07月02日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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     カウンセリングの歴史的な成り立ちから社会的意義までを解説した上で、個別事例を通して具体的なカウンセリングの方法を説明していく内容である。私は、人の心理や時には心の闇に触れる職業柄、カウンセリングや心理学については研修などを通じて多少の知識があるつもりでいた。カウンセリングとは、基本的に相手の話を遮らず、否定せずに傾聴し、相手の重荷を共有することで精神的な負担を和らげる受動的な営みであるという認識を持っていた。しかし本書を読んで、そのような傾聴に加え、相手の心理を解釈し、新たな意味づけやストーリーへと導いていく能動的な役割が非常に重要であることを知った。私はこれまで、臨床心理学は学術的で分かり

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    2026年06月30日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングで話を聞いてもらうことで、何が変わるのだろうと思っていた。
    読み終えて、カウンセリングは生活を立て直すためだけのものではなく、心が自由になるための場でもあるのだとわかった。

    今まで避けてきた他者との関係や、見ないようにしてきた自分の欲望に触れること。自分でも知らなかった自分に出会い、「自分に驚く」こと。そこには一人ではなかなかたどり着けないと感じる。

    心の病は特別なものではなく、誰にでも起こりうる。
    そしてその時に、対処するための技術があるということが知れてよかった。

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    2026年06月24日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    占いと心理学って、本の帯にもある通りまさに”混ぜるな危険”な組み合わせだと思ってた。
    ​占い師の鏡リュウジさんと臨床心理士の東畑開人さんの、それぞれの専門的な話も出てくるけれど、対話形式なので前提知識がなくてもスラスラ読める。お2人の語りに耳を傾けながら、「ああ、そういうことか」と一歩ずつ理解を深めていく感覚が心地良かった。
    ​占いと心理学の「見えないものを見る」アプローチを『昼間のスターゲイザー』と表現するタイトルのセンスもお洒落で好き。

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    2026年06月23日
  • 心はどこへ消えた?

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    これは他の人からしたらどうでもよい話だが、わたしの中の小さな物語。大学3年生の終わり頃、コロナが流行った。授業はオンラインになり、生活は不規則。衛生面が不安な飲食店でアルバイトをし、趣味は奪われた。卒業制作もできず、就職したかった業界はコロナ禍で存続が危ぶまれた。将来に希望なんてひとつももてなくて、精神を病んだ。当然の話。
    その頃にこの本がそばにあれば良かったのにな、と思った。このコラムをリアルタイムで読んでいたとしたら、もう少し大丈夫だったのかもしれないな、と。

    しかしながら、それから数年経った今この本を手に取ったことにより、過去の傷をやさしくさすってもらえたような気がした。この本に出会え

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    2026年06月23日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    著者は真面目で賢く、誠実でロマンティストな人なのだろうなと感じた。
    時折り文章が繰り返しになるが、基本読みやすく「カウンセリング」というものに対して抱いていた疑問や印象を全て語ってくれていた。

    カナタさんの筋トレと両親とのオンライン面接の話と、ハルカさんの長い冒険の話が印象的だった。
    臨床にものすごく興味が湧く。
    でも実際は臨床を続けていくことって本当に大変だろうなと思う…。
    自分を律し続けること、誠実であり続けることは、ある種の人間には可能なのか?
    というか、著者のように知識と誠実性と自立性があるカウンセラーに会ったことがない(人として善良な人はいたが)
    ああでもカウンセラーでない人では一

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    2026年06月21日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングについてミクロとマクロの視点から把握する一助になった。
    カウンセラーである筆者に対して「あなた(が食べていける)ために」通っていると語った女性の件は以前の著書でも触れられていたが、その細部が描かれていて興味深かった。

    トリアージ的な視点や、費用や期間の問題などはユーザー側からある程度理解したうえで利活用されればと思うが、実際の窮地に陥った際にどういった判断が行えるかは心もとなく、有効性や必要性はカウンセリングの「胡散臭さ」のようなものがある程度まとわりつくのも避けられなさそう。 

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    2026年06月20日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングという言葉は以前から知っており、どのようなことをするのかも何となく理解しているつもりだった。しかし、この本を読んで、カウンセリングの奥深さや難しさを改めて知ることができた。

    なかでも印象に残ったのは、「冒険」のカウンセリングについてである。一つのカウンセリングが10年、あるいはそれ以上続く場合もあると知り、とても驚いた。短期間で解決できる問題ではないとは思っていたものの、その年月の長さは想像以上だった。

    さらに、さまざまな悩みや苦しみを聞き続ける中で、カウンセラー自身の心は疲れたり、つらくなったりしないのだろうかと心配になった。しかし、相手に寄り添いながらも自分を見失わず、支

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    2026年06月14日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    カウンセリングとは何か、をとても分かりやすく書いてくれている本だった
    東北旅行の道中、仙台駅の新しい丸善で、この旅に会う本を探そうと思い手に取った
    軽やかで優しい文体に、さくさくと読んでいけるのが、自分の中にある色々な感情を呼び起こさせる
    人はどんな時に孤独なり、悲しくなり、他者を求めて傷つけるのか
    補助線という形で分かりやすく教えてくれた

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    悲しみには豊かさがある。
    そこには世界の複雑さと、他者の複雑さと、自分の複雑さのための余白がある。
    そういうものを実感できたとき、僕らはネガティブなことが起こり続ける人生というものを、それでも生きるに足るものだと思える

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    2026年06月08日