東畑開人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「聞くためには聞いてもらわないといけない」という言葉だった。
話を聞いてもらうためにはまず自分から聞かないといけない (まずgiveしよう) のような文脈の本はよく見かけるが、この本はちゃんと人の話を聞きたいと思ってるのに聞けない人の気持ちに着目しているのが新しい。人の話を聞くことは個人の努力でできるもののように思っていたが、実際には自分の話を聞いてくれる誰かがいるからこそ、人の話を聞く力が保たれるのだと気づかされた。ちょうど今日、友人に最近の出来事を聞いてもらい、心が少し軽くなった体験をしたばかりだったので、その言葉が強く腑に落ちた。そして同時に、普段から自分の話を聞いてく -
Posted by ブクログ
最近SNSや書店でお勧めされていて買ってみた本。もともと心理学に興味はあるものの、自分自身はカウンセリングを受けたことがなく、正直「メンタルヘルスに何か問題がある時に受けるもの」というざっくりしすぎたイメージしか持っていなかった。しかし読んでみて、カウンセリングはある意味特別なものなのではなく、日々生きる中で感じる漠然とした不安や憤りを誰かに話し理解してもらい、そしてそれにより自分自身の心と向き合い理解し、心が変化する(心を変化させる)というプロセス自体そのもののこと自分なりに理解した。
殺伐とした現代社会において、孤独により本心を打ち明けられず、他人だけでなく自分にも正直になれなかったり、 -
Posted by ブクログ
職場で悩みが多い!というわけで読んでみた。とても読みやすく、分かりやすい。著者も「小手先の技術」と書いてくれていますが、こういう手元のテクニックと、本来的な心理学のヒントが両方とも描かれているのがおもしろい。聞くためには聞いてもらう、聞いてもらうためには聞く、という卵か鶏か理論になるのですが、だから結局分からないということではなく、こうしてぐるぐると聞き手と語り手を回すことが、社会をつないでいくことになるという考え方は、色んなことを考えすぎてぐるぐるしているわたしには、結構響きました。一発解決なんてものはありはしないけれど、こういうものをひとつ、手に取っていくことも大切なのかなあと。社会が聞か
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Posted by ブクログ
本当に読みやすい
やわらかくやさしい、でも慎重で真剣
あとがきに書いていたように、確かに最新の新書より文体は「寄り添わなければ」という気負いを感じるが、まったく心地の悪いものではない
河合隼雄の『こころの処方箋』でも徹底されていた、「も」の思想
そして時間を味方につけるということ
生存と実存
二項対立を否定せず、むしろうまく活用しながら、幸福を感じる補助になるような本
「処方船」の書き振りは痛快だった
コンプライアンスを遵守しているキツネの部分が好き
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処方箋と補助線、馬とジョッキー、働くことと愛すること、シェアとナイショ、スッキリとモヤモヤ、ポジティブとネガティブ、純粋と不純
愛す -
Posted by ブクログ
「聴く」よりも「聞く」の方が難しいなんて。ここ3〜4年は「聴く」に関することを学び、意識してきた。聞くことは誰でもできると思っていたが、違った。そして聴くをするためにも、信頼関係を築く「聞く」が必要だったのか。
以前、悩み・不快は外に出してはいけないと思い我慢した結果、限界ギリギリになった経験がある。その時、第三者である友人に話した時「自分を表すのも大切だよ。周りに気づかさなきゃ。」と言われたのを思い出した。
聞いてもらうことで、聞いてもらいたいシグナルを感じやすくなる・聞いてもらうことの価値を感じる。自分の居場所を感じる。それを別な人に還元する。生涯、孤立しない生き方・孤立させない生き方 -
Posted by ブクログ
とても勉強になりました。
今も周りでトラブルはあるけれど、「あ、この人は今、PSの状態なんだな」と思えたし、そうか、外からケアするやり方もあるのか…、と思えるところもあり…。
わたしは心理カウンセラーの資格は持っているけれど実務経験は無くて、日々の人間関係にしか活かせてないと思いつつ、日々の人間関係にすら活かせてないのでは…?と思って以前から気になっていたこの本を購入しました。
難しい言葉も出てくるし、知らない精神分析家の名前も出てきたけれど、本当に勉強になった…。
子どものことや親の心理……
人とのこころに寄り添い、向き合おうとする心理士さんたちって、本当にすごいなぁ…と思います。