東畑開人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
みなさんの周りにもいませんか?
いつの頃からか、僕を含め、周りにも増えてきたフリーランス、ダブルワーク、自由恋愛、事実婚のカップル。
社会的にも個人の自由を選択しやすくなり、リスクはあれど、自分で決めて、生きたいように生きる。
そうした人たちを小舟で航海する冒険者にたとえ、大海原をいかに渡り、目的地へ向かうかを、エピソードを交えながら読み物として面白く仕上げているのが本書です。
そして本書で語られる、灰色、まだら、モヤモヤ、AだけどBでもある、曖昧さへの肯定。
僕は子供の頃から、白か黒か、0か100か、とにかくぼやぁっとしていないトガったものが好きで、さらには完璧主義。
ロールプレイング -
Posted by ブクログ
途中のふざけた言葉遣いが白けたりしたけど内容はすごく心に残る。自分がケアする立場ではなくケアしてもらいたい側なのでこうしてくれたらよかったと思ったり、そんなんで心開けないと反感を感じたりしながら読む。確かに人の心は学んだ通りにいかないし性格もあるけど他人に怒りや思っている事を言っても離れていかないと知る。よく真の友情は見捨てないとか言っていて疑問に思っていたけど支えたいと思っている人側に立ってみたことがなかったのでこの本でそういう人もいてその人も悩んでいて間違った事をしながらお互い距離を縮めていくと知る。
だからといって自分の考えや悩みを打ち明けることができるのかというと多分出来ない気もする。 -
Posted by ブクログ
心とは、実際のところ、なんなんだろう?
本書『心はどこへ消えた?』は、臨床心理士・東畑開人という、いかにも心理のプロっぽい先生が、めちゃくちゃ人間くさく共感しやすい“バジー・東畑”という第二人格を生み出し、そのバジーが出会う人々との間に、心という“目には見えない何か”を浮かび上がらせる――そんな週刊誌連載の創作エッセイである。
さて、冒頭の質問のヒントや答えはたくさん本書の中に書かれていたが、今の自分の言葉でまとめ、再定義してみようと思う。
「心とは、喜びや悲しみ、痛みなど、何かを感じているもの、そのものである。」
「感じている」と考えているのは脳だが、脳は何かを対象として考えているので -
Posted by ブクログ
「弱い声、小さな声こそを聞いていきたい。」
僕は職業占い師として、日々たくさんの相談者さんたちから、さまざまなお話を聞かせていただいています。
そして、その現場で実感しているのは、悩みが深く、強く、大きな人ほど、呼吸は浅く、声は弱く、小さくなっている方が多いということです。
リソースが有限な世界で、僕たちはそのリソースを奪い合いながら生きています。
意識していなくとも、悪意でなく善意であっても、それが誰かのためであっても、自分が何かを得れば、誰かが何かを失っている。
実際の相談現場でも、誰かが救われるとき、誰かの痛みが見えなくなることもある。
そんな世界で生きている以上、悩みを人類か -
Posted by ブクログ
日が暮れるのも早くなったなぁと( ・`д・´)、季節の移り変わりを察知。今日はちょうど秋分の日だった。これから夜がだんだんと長くなり、寂しいと感じることがありそうで、この本を読めてよかったです。
心にも、晴れの日と雨の日があるらしい。明日は私の心が雨の日かもしれないし、次は周りの誰かかもしれない。相手の話しをどうやって聞いてたらいいかなど、オンライン授業の内容が本作にまとめられいた。話し言葉による表記と具体例も交えての分かりやすかった。5日間分はそれぞれ区切って読んでみました。全部一気に読むには無理だった(;´д`)トホホ…
分かる、きく、おせっかいのどのフェーズに、どの立場で遭遇するか今は検 -
Posted by ブクログ
東畑さんの週刊文春に寄稿されていたエッセイ集。雨の日の心理学から怒涛で著作を読み込んでいる自分のハマりぶりに冷静になるとどうなのと思いつつ、おもしろくて、癒されるので読んでしまうのよね…。
会社員として忙しく過ごしていると、仕事の内容としても日々にしてもどうしても大きな物語に巻き込まれて小さな物語が見えなくなってしまう。毎日を回していく中で、個別事情なんて気にしていられないと切り捨てることも多い。本当にそれで良いのかしら。
この本を読んでいる時に、ちょうどそんな姿勢を揺るがす出来事があり、自分の中で大切にしたいと思っていたことを考え直すきっかけになりました。
心はどこへ消えた?何かを見落としそ