東畑開人のレビュー一覧
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スマートフォンの普及や新型コロナウイルス感染症の関係で人との繋がりが密になった昨今で、孤独がどこか悪いものとされている中、刊行された本書に興味が出て、読んでみました!
孤独には2種類あって、ひとりぼっちにさせられることによって起こる孤独と、自分と向き合うための孤独。私の好きな作品に孤独のグルメというものがありますが、それは後者かなとか考えながら読みました。
孤独によって物語が生まれ、人生を豊かにしていく、考えしなかった考え方にハッとさせられ、自分自身と向き合うことによって得られる豊かさとそれには時間がかかることの対コスパであるということに今後も向き合っていきたいと思いました。
また、本書に登場した書籍を知った上で読むと、自分自身がそのシーンで感じたことをとの差異も楽しめそうだと思ったので、何かしらを読んでからまた再読したいです! -
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カウンセリングとは何か、カウンセリングを受けるような状況とはどんな状況なのか、きっと恐ろしく専門的な内容のはずだが、簡潔ですんなり理解できて面白い本だった。
心の突き当たりにカウンセリングが来るであるとか、客観的にもわかりやすい科学的変化・主観的な文学的変化、などなど。
古い物語(目を逸らしてきた過去)と対峙して、古い物語を終えること。問題解決の糸口はそんなところにあるんだなぁと思った。確かにカウンセリングを頼りにしてくる人たちを掘り下げれば過去に行き着くのだろう。
明言はしていないものの、幼少期の家族との衝突だったり違和感が多く原因となっている気がする。きっと簡潔に言えば過去のコンプレックス。
自分はカウンセリングを必要とするような人間じゃないけど、今後何かに行き詰まったら客観視する方法を本書で手に入れられたと思う。そして無理せず人を頼るようにしたい。 -
Posted by ブクログ
新書って、読みやすい!東畑開人さんの本、初めて読んだけど、話し言葉で書かれており、優しさが滲み出てる。上から目線じゃないところが良き。
聞く、聞いてもらう技術のハウツー部分もあるんだけど、「聞く」ってなんなの?ってことを、
あーでもない、こーでもないと居酒屋で話してるような一冊。
専門家ではなくて、友人に聞いてもらうことの大切さを、ひたすら例をあげながら解説してくれている。
まずは
「なんかあった?」「具合悪そうだけど、眠れてる?」と聞いてみよう!
本当はね、
子供との会話の仕方が知りたかったんだけど、
そういう本ではなかった。
しかし、すっかり東畑さんのファンになってしまった。近くにカウンセリングルームがあったらなあ。
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小説家と臨床心理士による本をめぐる対話集。本は「孤独」が息づく6冊。日頃から「孤独」を見つめ物語を紡ぐ小川洋子さんと、他者の「孤独」に心を寄せる東畑開人さん。「孤独」は自ずと2人の接点となり、対話の切り口になったものと推察します。
東畑さんは2人の対談を、「孤独」の言語を習得するための、小川さんからの個人レッスンと語っています。「孤独」が有害で、人とのつながりが必須のように扱われる生きづらい世の中です。本書では、むしろ一人になることの大切さを説いています。
ブク友の皆さんは、一人になって本を読み、良質な「孤独」を過ごしていますよね。読書で自分に向き合って内なる世界を耕すことが、自分の背骨を鍛えることにつながるのでしょう。「孤独」にはケアが必要なものと尊重されるべきものがあり、決してネガティブな側面だけではないのだと、本書を通して改めて知ることができました。
取り上げられた作品は、以下の6冊
・『耳に棲むもの』(小川洋子)
・『ガラスの動物園』(テネシー・ウィリアムズ)
・『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)
・『ミリアム』(トルーマン・カポーティ)
・『螢』(村上春樹)
・『カウンセリングとは何か』(東畑開人)
現代文学、戯曲、児童文学、短編など多様な選書でしたが、ブックガイドの側面以上に、物語に潜む「孤独」を文学とカウンセリングの視点から紐解き、どう捉えるか示唆に富む対談でした。最終的に「孤独」の育て方に収束していく構成が見事です。
ハウツー本ではありませんが、「孤独」への向き合い方に新たな気づきが得られると思います。
※小川さんは、最近の風潮を次のように憂いていました。読書会の在り方へのヒントになるかも…。
物語を他者と語り合うことに結論はありません。明確な成果を求めないまま互いの心がさ迷います。このあいまいな揺らぎに耐えるだけの辛抱強さが、失われつつあるのかもしれません。今の人は一人になることの難しさに直面しているような気がします。 -
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前半はふざけすぎていて,これから読んでいたら,東畑開人は読み続けなかったかもしれない。でも,面白い。若いころの馬鹿話で結構ダメ人間ではあるのだけれど,根本はマジメな臨床心理士なのだな。
心の治療とは,相手を巻き込んで,新しい生き方を与えること。これは著者の中で生き続けている真理ではなかろうか。
傷ついた治療者,ミイラがミイラ取りになる,ドラゴンとトカゲ,新宗教とニューソート,スクールビジネスそしてミラクル。
学術的な評価はさておき,貴重なフィールドワークの記録で,医療人類学の成果だと思う。○○の社会学が何でも許されるんだから,これもありでしょ。 -
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縦軸に上昇と降下横軸に生存と実存をとる四象限だと,ミドルエイジの物語は①青年に戻る,②親になる,③停滞する,④影を生きる,に分類される。
高度資本主義社会=常に上昇を求められ安定のない社会では,ミドルエイジもベースには①があって,実存側の②と④は贅沢品なのかも。河合隼雄の中年危機は④の話だったと思うけど,時代の変化ですね。95年までの心の時代だから成り立つ話。
尾崎世界観の,カードは出揃っていて,持ち札を全部見せた状態で,やりくりしていく=閉店セールという表現は上手いと思う。これが②に当たる。
個人的にはやはり①がベースにありつつ④が重なる感じかなぁ。この歳になっても新しいカードは引きたいんですよ。それも違うゲームのカードを。 -
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いつの間にか中年といわれる歳になり、途方に暮れている。残りの人生どう生きようか?というモヤモヤしたものが漠然と心の底にある中で、目に入った本書。
社会的にも停滞期に差し掛かった現代日本の、現代版ミドル・エイジ・クライシス。
本書では4人の著名人へのインタビューから、中年以降の生きるヒントを得ることができる。
それぞれのインタビューが、長い。共感できるものもあればできないものもある。そもそも、キャリア中心の話であり、これまでの人生、多くの時間を家族に対して注いできた自分にとっては、インタビュー相手にもっとバリエーションが欲しかった。
しかし、「他者の物語に触れることで、自分の物語が生まれてくる」と本書にあるように、中年に至るまでの話はともかく、その後の生き方考え方は、普段なかなか知る機会がなく、自分の場合はどうなんだと考えるヒントになる。
そして、最後の考察部分はなるほどと思える箇所がたくさんあった。
一番心に残る一文は、
「現代のミドル・エイジは人生を「創作」し続けないといけない。」
という部分。
私としてはもう中年だから、大人しく老いに備えたいのに、経済的にも不安がつきまとう。となれば、青年期のように上昇しなければ生きていけない。でも、体力も気力も昔のようには戻らない。しかも自分は、キャリアというキャリアも積み上がっていない。
それでも、自分で創作し続けないといけないのか、とある意味腹をくくる覚悟ができた、、、ような感覚になった。
皆さんの感想でも、印象に残っているのが鷲田さんの「あみだくじ理論」。
行き当たりばったりに生きてきたような人生を肯定してくれたような気もした。
しかし、それでも、鷲田さんにはちゃんと芯があり、社会的に大成されているので比べ物にはならないが。
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ネタバレ東畑さんのカウンセリングとは何かを読んで、こちらの本が注釈として紹介されていたので、読みました。私もスピリチュアルが好きで占いに傾倒した経験があります。今は依存はしていませんが、不思議な力はあるけれども現実も受け入れているニュートラルな考えです。そんな中でこの本を読みました。東畑さんが野の医者にかなりのめり込んでいったと書かれてはいましたが、結局は思い込みであると結論づけている場面があったり、人を癒すという観点では野の医者も臨床心理学の立場からもおなじであり、それは個人の捉え方である、ということでした。この本自体は東畑さんが臨床心理士であるからあくまでもその視点で社会的に冷静にスピリチュアル界隈を見ているように最終的には書かれていますし、研究としてやられていたので、そのような書かれ方になったのは理解できます。あとがきが書いてあるのを知らずに読み進めていると、この本は結局、スピリチュアルを否定してマーケティングとして見ているのでは、と感じましたが、最後にそんなことはないと書かれており、スピリチュアル好きな私としては嬉しく思いましたが、もう少し東畑さんがスピリチュアルで助けられたこと、不思議な体験は本当だったと感じたことが書かれていたら私としては良かったですが、大学教授としての立場や現実視点の研究として、臨床心理士として書くのなら、このような内容になったのだろうと思います。またトヨタでの研究がその後どのようにまとまったのかまで知れることができると良かったです。
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孤独を育てる。
孤独が悪いこと、解消するためにはどうすればいいか、という議論が多くなされている今、この考え方は目から鱗だった。
愛が絡むとややこしくなるというのもその通りだなと。
この人のために頑張ろうというのは大事なことなのだけれど、それが裏切られたと感じた時、とてつもなく虚無感に襲われ、傷つく。
でも、愛がないと人間的な喜びは得られない。
この矛盾の中で私たちは日々生きているのだと思うと、人間はひとりで生きれないのだと改めて実感させられる。
◾️心に残った文章
良い孤独を持てることが、人間の自由なんだと思う。
孤独を消すよりも、孤独を持てるようになること。
孤独をどう引き受けるか、どう安全な形にするか。
孤独を育てる。
繋がりを経て、言葉を経て、怒りや愛を経て、それでも最後は自分の部屋に戻り、そこで静かに何かが熟すのを待つ。
その時間を持てるかどうかが人間にとって決定的なのだと。
職場でも家庭でも愛が絡むとややこしくなる。
部下が上司のためにと必要以上に頑張ると愛が強すぎると傷つきも満ち溢れてしまう。
愛が絡まなければ人はもっと機械的に、効率よく生きられるのかもしれない。
でも実際はそうならない。
職場でも家庭でも教育でも、愛のようなものが介入した時に、関係はややこしくなる。
けれどそのややこしさの中でしか、人間らしい喜びや人間的な成長ができない。
愛の問題と孤独は接続している。 -
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この本は小説家の小川洋子さんと
臨床心理士の東畑開人さんが
「孤独」について語り合った内容が書かれています。
「孤独」には種類があり、それぞれの「孤独」について
2人が選んだ本を元に語り合っていくのですが
「孤独」の種類による違いがとてもよくわかりました。
語り合う本の1つ、『ガラスの動物園』において
登場人物のジムに対する印象が2人の中で違いがあったのが
面白かったです。ローラのユニコーンのくだりも良かったです。
「孤独」は全員が持っているもの。
深く知る事で自分、家族、他者それぞれの
繋がりと大切さがより理解できると
この本を読んで分かりました。
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Posted by ブクログ
生存と人生の悩みがあって、人生の悩みは蔑ろにされがちだが人には深刻な悩みなんだ、って書いてあって、人生に悩む私としては、深刻ってみなしていたんだ…!みたいな発見があった。最近素直になるってこういうことなのかも?みたいな手応えみたいなのがあって、aiをカウンセラーとして壁打ちするのもありかなとおもった。やっぱ人生ってさみしいよね?さみしいってあんまり認めづらくない?根源的さみしさをみんな持ってるんだと思うと気持ちが軽くなる
やはり古い家族との関係から繰り返しある古傷が問題になってる、みたいなことが多いんだろうなって思ったからちょっと人生振り返ってみようかなー
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Posted by ブクログ
・カウンセリングと言われて、皆何となくのイメージはぼんやりとは思い浮かべる事ができるとは思うけれど、それを著者の考える(依って立つ)スタンス、実際の臨床例や論考等を引き合いに出しながら説明していく本。
・であり、著者の(勿論)本業を含めた集大成にもなる著作。
・新書という事でもあり、専門書というよりは砕けた内容であり、それだけに著者の「熱さ」も溢れ出てくる瞬間も多々あり、こちらの胸も熱くなる。(本も通常の新書と比較すると、厚めだ)
・タイトルのお堅さ、味気なさから考えると、無類に面白い(不謹慎?)読み物だった。
・全然関係無いのだけど、この人の映画評とか読んでみたいなぁ〜とか思ったり。
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