東畑開人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当に読みやすい
やわらかくやさしい、でも慎重で真剣
あとがきに書いていたように、確かに最新の新書より文体は「寄り添わなければ」という気負いを感じるが、まったく心地の悪いものではない
河合隼雄の『こころの処方箋』でも徹底されていた、「も」の思想
そして時間を味方につけるということ
生存と実存
二項対立を否定せず、むしろうまく活用しながら、幸福を感じる補助になるような本
「処方船」の書き振りは痛快だった
コンプライアンスを遵守しているキツネの部分が好き
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処方箋と補助線、馬とジョッキー、働くことと愛すること、シェアとナイショ、スッキリとモヤモヤ、ポジティブとネガティブ、純粋と不純
愛す -
Posted by ブクログ
「聴く」よりも「聞く」の方が難しいなんて。ここ3〜4年は「聴く」に関することを学び、意識してきた。聞くことは誰でもできると思っていたが、違った。そして聴くをするためにも、信頼関係を築く「聞く」が必要だったのか。
以前、悩み・不快は外に出してはいけないと思い我慢した結果、限界ギリギリになった経験がある。その時、第三者である友人に話した時「自分を表すのも大切だよ。周りに気づかさなきゃ。」と言われたのを思い出した。
聞いてもらうことで、聞いてもらいたいシグナルを感じやすくなる・聞いてもらうことの価値を感じる。自分の居場所を感じる。それを別な人に還元する。生涯、孤立しない生き方・孤立させない生き方 -
Posted by ブクログ
とても勉強になりました。
今も周りでトラブルはあるけれど、「あ、この人は今、PSの状態なんだな」と思えたし、そうか、外からケアするやり方もあるのか…、と思えるところもあり…。
わたしは心理カウンセラーの資格は持っているけれど実務経験は無くて、日々の人間関係にしか活かせてないと思いつつ、日々の人間関係にすら活かせてないのでは…?と思って以前から気になっていたこの本を購入しました。
難しい言葉も出てくるし、知らない精神分析家の名前も出てきたけれど、本当に勉強になった…。
子どものことや親の心理……
人とのこころに寄り添い、向き合おうとする心理士さんたちって、本当にすごいなぁ…と思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ勇気を待つ。それまでできることをし続ける。
ずっと同じ悩みが続いている。
あともう少しが踏み出せない。というか、踏み出していいのかわからない。
でも突然その勇気が湧いてくる。突然何かが変わったりして湧く時もあれば、自分でタネを蒔いていたものが突然大きくなったり。
勇気を待つのはとても大変だ。
いつその勇気がおこるかわからない。明日かもしれないし、5年後かもしれない。
それを待ってくれる人がいることはとても幸福だと思う。
幸福には三つの状態があることや、心は馬とジョッキーにわかれていること、今まで漠然と捉えていた心を分けることで少しわかることができた気がする。
自分も勇気を待ってみようと -
Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「人と人を結びつけるのは、ジョッキーの強さではなく馬の弱さである」「幸せとは、複雑な現実を複雑に生きることである」「人生は、働くことと愛することであり、人間関係は、シェアとナイショであり、それぞれがそれぞれの面を支える」という部分。
新自由主義に移行する中で、私たちの人生は大きな船に乗った航海から小さな船を1人ずつ漕いで進む航海に変わった。この両方にもまた良い点悪い点があり、また、昔の価値観と今の価値観にもそれぞれ良い点悪い点がある。本書に登場する様々な心の二項対立には、いずれも良い点悪い点がある。本書に通底する「も」の考え方を持って船のバランスをとっていくことが大事だと思 -
Posted by ブクログ
ケアには様々な種類があって、相手によっても違うし相手の状況によっても必要なことは変わってくる。
そしてまずケアする側が元気じゃないと。心に雨が降ってる時は誰にだってあるからこそ、そこに傘をさせるような人になりたい。ケアは成果として見えにくいとあったけれど、信頼関係につながって良いことが巡り巡ってくるといいな。
先日仕事が大変だった時に上司にケアしてもらった。話を聞いてもらって一緒に考えてくれて、楽になるようにまわりに働きかけてくれた。追い詰められていたけど段々と回復してきたから、今度は自分がケアする側になりたいと思う。ほどよくおせっかい。まずは身体と環境のケア。