東畑開人のレビュー一覧
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この本は小説家の小川洋子さんと
臨床心理士の東畑開人さんが
「孤独」について語り合った内容が書かれています。
「孤独」には種類があり、それぞれの「孤独」について
2人が選んだ本を元に語り合っていくのですが
「孤独」の種類による違いがとてもよくわかりました。
語り合う本の1つ、『ガラスの動物園』において
登場人物のジムに対する印象が2人の中で違いがあったのが
面白かったです。ローラのユニコーンのくだりも良かったです。
「孤独」は全員が持っているもの。
深く知る事で自分、家族、他者それぞれの
繋がりと大切さがより理解できると
この本を読んで分かりました。
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Posted by ブクログ
生存と人生の悩みがあって、人生の悩みは蔑ろにされがちだが人には深刻な悩みなんだ、って書いてあって、人生に悩む私としては、深刻ってみなしていたんだ…!みたいな発見があった。最近素直になるってこういうことなのかも?みたいな手応えみたいなのがあって、aiをカウンセラーとして壁打ちするのもありかなとおもった。やっぱ人生ってさみしいよね?さみしいってあんまり認めづらくない?根源的さみしさをみんな持ってるんだと思うと気持ちが軽くなる
やはり古い家族との関係から繰り返しある古傷が問題になってる、みたいなことが多いんだろうなって思ったからちょっと人生振り返ってみようかなー
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Posted by ブクログ
・カウンセリングと言われて、皆何となくのイメージはぼんやりとは思い浮かべる事ができるとは思うけれど、それを著者の考える(依って立つ)スタンス、実際の臨床例や論考等を引き合いに出しながら説明していく本。
・であり、著者の(勿論)本業を含めた集大成にもなる著作。
・新書という事でもあり、専門書というよりは砕けた内容であり、それだけに著者の「熱さ」も溢れ出てくる瞬間も多々あり、こちらの胸も熱くなる。(本も通常の新書と比較すると、厚めだ)
・タイトルのお堅さ、味気なさから考えると、無類に面白い(不謹慎?)読み物だった。
・全然関係無いのだけど、この人の映画評とか読んでみたいなぁ〜とか思ったり。
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Posted by ブクログ
自分もミドルエイジクライシスに入っているからこの本を手に取ったのか。それとも、東畑さんの本をほぼ読んでいるから、この本を手に取ったのか。もともと河合隼雄もユングもミドルエイジクライシスの話をしてたし、私の脳内にもともと刷り込まれていたのか。まぁそれはどうでも良い。今きっと読む必要があった本に違いない。
ミドルエイジにおける困難に遭遇した時、人はこれまでの自身の人生の物語を見直し、これからの人生の物語についてあらためて考え始める。私自身はきっと親になる物語を選ぶだろう。後任や若者育成がイメージに近い。だけど、青年になる物語は通奏低音としてずっと流れている。いつまでたっても消えそうもない。やりたかったこと、挑戦したいことは誰にも心当たりはあるはずだ。はたまた影を生きる場合、私にはどんな物語が待ってるのだろう。
誰かの物語を覗かせてもらうことによって、同時に自分の物語を見つめ直す。人と比較はできないけど、人の物語の存在を知ることで、自分にも物語があることを実感できるのではないか。
鷲田清一と千正康裕(ブラック霞が関)へのインタビューが良かった。私と属している組織がなんとなく似ているからかな。物語を追いやすかった。ただただ共感。そして管理職ってケアする仕事だったんですね。新しい発見。
さて、私はミドルエイジクライシスに突入しているのかわからないけど、クライシスとはきちんと真摯に向き合って良いお付き合いをしなければ。
この本、きっともっと身動き取れなくなった時とか、出口が見えてきた時に読み返すことになると思う。 -
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鏡リュウジさんと東畑開人さんの対談。
不思議な取り合わせと思い、読みたくなった。
占星術の第一人者と今をときめく臨床心理の専門家。
占いに散々お世話になった、救われたくせに、「うさんくさいもの」との思いは消えず、その研究者、実践者である方とアカデミックな心理学者とが対談って、すごく興味がある。
鏡リュウジさんと東畑開人さんお二人がどういう方なのか知りたいというのも、ちょうど最近の私の気持ちであった。
そういう意味でとてもいい本だった。
お二人をこれからもう少し追っていきたい。
(鏡リュウジさんが服部和子さんの息子さんと知ったのも発見だった。直接本には書かれていないが)。
鏡 (略)僕は自分のことを運がめちゃくちゃいいと思ってるんですよ。開運法として言いたいのは、「一流の人と会え。」
東畑 おお。
鏡 直接会わなくてもいいんです。直接会えるのは、本当に運がいい状況だから。本やテレビを通してでも、とにかくトップの人に触れることが大事です。
東畑 それが開運とつながるんですか?
鏡 うん。だってそれは、分を知ることにつながるでしょう。その人たちのすごさを知るためには、自分の能力をちゃんと知る必要がある。自分との距離がわかると、いろんなものがうまく動き出すんですよ。
274ページ
鏡 (略)僕はどうして高学歴の人や頭のいい人の中にさえ、ときおりトンデモや陰謀論にはまる人がいるのか不思議なんですよ。合理的な理性だけでは物足りない何かがあるのかな。
東畑 僕の考えですけど、極端なことを考えるのはだいたい理性なんです。陰謀論っていうのは、理性だけでものを考えるときに生まれてくるものだと思うんですよね。論理が極端になって、身体感覚や常識が歯止めをかけてくれない。
(略)
理性はいくらでも論理をつなげて考えることができるから、そこから陰謀論も生み出せる。唯一の真理があると考えるのは、理性の働きなんですよね。感情や情念を使って、「いやでも、なんか生活感覚と違くない?」と思えるのが賢さだと思うんです。真理を曖昧にして、複数にする働きです。その賢さは学歴のようなものとはまったく関係ないんですよね。むしろ、他者にも他者の心理があるという共感性や寛容さと関係してるように思う。
この意味で、理性だけで考えると「バカ」になってしまうと思うんですね。だから、陰謀論は感情的ではなく、理性的なんです。ナチスもそうだし、フランス革命もそうですけど、単一の理性的な判断だけで何かをやろうとするときに、人はきわめて残酷なことをします。独裁とか全体主義とかはまさに「バカな理性」を発動させる政治体制だと思います。複数性が失われるからです。
ただ、傷ついているときほど、理性に頼りたくなるというのも事実なんです。感情を使うと苦しくなっちゃうから。抑圧して理性だけでいこうとしたくなる。
294ページ -
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「カウンセリングとは何か。それは生活を回復するための科学的営みでもあり、人生のある時期を過去にするための文学的営みでもある。」
心理学の素養がないので基礎論みたいな所はふわっと読んでしまったが具体例の話はとても引き込まれた。具体例に出てきた3人とも親子関係に問題があり人の心の基礎を育むのはやはり親子関係なのかなと思った。
個人には文学的物語があるというフレーズがなんだかグッときた。人それぞれに文学的物語がありそれは何かに奪われてはいけないもの。現代の生きづらい世の中で個人は根源的なさみしさの中でほんとうの話をして「私であること」の深い肯定を求めて自分の存在を証明していくものなのかなとも思った。 -
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ケアする立場で、どのようにケアをしていくか雨の日や晴れの日の接し方、関わりの具体例などを学びました。
自分自身にも雨の日や晴れの日の経験があるので、専門的な関わり方を読み進めていくと、理に適っているんだなあと感じました。このような人が身近にいたら、悩んでる人にとって心強いです。はじめは甘やかされたいですね(笑)
悩んでる人の話を聞く事もその人の悩みになると思います。ケアする人をケアすることなど考えた事もなかったので、仲間を増やす、職場でもどこでも。これはいいアイデアだと思いました。
自分がまた雨の日を迎えたときも、家族や友人が雨の日を迎えたときも、また手に取りたいと思える一冊です。
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読むのに少し時間がかかったが、4人のインタビューそれぞれ興味深くて、自分と照らし合わせて読んだ。
時間が有限であること、気づいたら自分も年齢を重ね歳をとっていっていることを最近よく感じ、一種の淋しさや儚さを感じる瞬間も時々あるので、そういった中年という長く難しい時期に共感する部分が多い。
個人的な問題だけでなく、今のこの時代の日本社会の停滞やゆっくりと下降していく状況も多分非常にリンクしていることなのだと、読んでいて感じた。
東畑さんはやはり目の付け所がすごく良い、と改めて感じる。青年の物語を聞く機会は多いが、たしかに中年の物語って、あまり聞いたことがない。結論は少し物足りなさもあったが、それ以上に学びが多い読書体験だった。
あと、自分がなぜ東畑さんの著作を面白いと感じるのか最後まで読んで理由が分かった。東畑さんはとても文学的だからだ。東畑さんの書く文章は文学的だから自分は面白く感じるのだ、と今回腑に落ちた。
話題になった「カウンセリングとは何か」もぜひ読まなくては!読みたい!と思った。