東畑開人のレビュー一覧

  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    印象に残ったのは、「人と人を結びつけるのは、ジョッキーの強さではなく馬の弱さである」「幸せとは、複雑な現実を複雑に生きることである」「人生は、働くことと愛することであり、人間関係は、シェアとナイショであり、それぞれがそれぞれの面を支える」という部分。

    新自由主義に移行する中で、私たちの人生は大きな船に乗った航海から小さな船を1人ずつ漕いで進む航海に変わった。この両方にもまた良い点悪い点があり、また、昔の価値観と今の価値観にもそれぞれ良い点悪い点がある。本書に登場する様々な心の二項対立には、いずれも良い点悪い点がある。本書に通底する「も」の考え方を持って船のバランスをとっていくことが大事だと思

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    2025年11月29日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    ケアには様々な種類があって、相手によっても違うし相手の状況によっても必要なことは変わってくる。
    そしてまずケアする側が元気じゃないと。心に雨が降ってる時は誰にだってあるからこそ、そこに傘をさせるような人になりたい。ケアは成果として見えにくいとあったけれど、信頼関係につながって良いことが巡り巡ってくるといいな。

    先日仕事が大変だった時に上司にケアしてもらった。話を聞いてもらって一緒に考えてくれて、楽になるようにまわりに働きかけてくれた。追い詰められていたけど段々と回復してきたから、今度は自分がケアする側になりたいと思う。ほどよくおせっかい。まずは身体と環境のケア。

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    2025年11月24日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    本書は、身近な人のこころのケアをしている人に向けての一冊です。
    突然雨が降ってくるように、身近な人がある日突然具合が悪くなったら‥‥身近な人に巻き込まれて自分も一緒に雨の中を歩むことになったらどんな風に言葉をかけ、ケアをしてあげればいいのか、という一冊。
    私はケアをする側として読み始めたのですが、どうにも集中できない。それはどうしてかというと、ケアされる側の気持ちにどんどんシンクロしていってしまうからなのです。
    晴れている時(元気な時)ではなく、雨の日(問題を抱えている時)にはこんな風に感じてしまう、こころの中ではこんなことが起こっているという説明を読んでいると、過去の私の記憶がチクチクしてし

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    2025年11月23日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    みなさんの周りにもいませんか?
    いつの頃からか、僕を含め、周りにも増えてきたフリーランス、ダブルワーク、自由恋愛、事実婚のカップル。

    社会的にも個人の自由を選択しやすくなり、リスクはあれど、自分で決めて、生きたいように生きる。
    そうした人たちを小舟で航海する冒険者にたとえ、大海原をいかに渡り、目的地へ向かうかを、エピソードを交えながら読み物として面白く仕上げているのが本書です。

    そして本書で語られる、灰色、まだら、モヤモヤ、AだけどBでもある、曖昧さへの肯定。

    僕は子供の頃から、白か黒か、0か100か、とにかくぼやぁっとしていないトガったものが好きで、さらには完璧主義。
    ロールプレイング

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    2025年11月17日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    途中のふざけた言葉遣いが白けたりしたけど内容はすごく心に残る。自分がケアする立場ではなくケアしてもらいたい側なのでこうしてくれたらよかったと思ったり、そんなんで心開けないと反感を感じたりしながら読む。確かに人の心は学んだ通りにいかないし性格もあるけど他人に怒りや思っている事を言っても離れていかないと知る。よく真の友情は見捨てないとか言っていて疑問に思っていたけど支えたいと思っている人側に立ってみたことがなかったのでこの本でそういう人もいてその人も悩んでいて間違った事をしながらお互い距離を縮めていくと知る。
    だからといって自分の考えや悩みを打ち明けることができるのかというと多分出来ない気もする。

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    2025年11月16日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    聞くためには聞いてもらうことが、聞いてもらうためには聞くことが大切。
    関係が気難しくなったときこそ相手の意見を聞き、そして自分の考えを聞いてもらおうと思う。
    聞いてもらう環境作り、これから意識する。

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    2025年11月13日
  • 心はどこへ消えた?

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    心とは、実際のところ、なんなんだろう?

    本書『心はどこへ消えた?』は、臨床心理士・東畑開人という、いかにも心理のプロっぽい先生が、めちゃくちゃ人間くさく共感しやすい“バジー・東畑”という第二人格を生み出し、そのバジーが出会う人々との間に、心という“目には見えない何か”を浮かび上がらせる――そんな週刊誌連載の創作エッセイである。

    さて、冒頭の質問のヒントや答えはたくさん本書の中に書かれていたが、今の自分の言葉でまとめ、再定義してみようと思う。

    「心とは、喜びや悲しみ、痛みなど、何かを感じているもの、そのものである。」
    「感じている」と考えているのは脳だが、脳は何かを対象として考えているので

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    2025年11月11日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    「弱い声、小さな声こそを聞いていきたい。」

    僕は職業占い師として、日々たくさんの相談者さんたちから、さまざまなお話を聞かせていただいています。

    そして、その現場で実感しているのは、悩みが深く、強く、大きな人ほど、呼吸は浅く、声は弱く、小さくなっている方が多いということです。

    リソースが有限な世界で、僕たちはそのリソースを奪い合いながら生きています。
    意識していなくとも、悪意でなく善意であっても、それが誰かのためであっても、自分が何かを得れば、誰かが何かを失っている。

    実際の相談現場でも、誰かが救われるとき、誰かの痛みが見えなくなることもある。

    そんな世界で生きている以上、悩みを人類か

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    2025年11月05日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    誰も彼もが余裕がないので(わたしも)、この本に書いてあることを実践するのはとても難しい。でも、少しでもできそうだったらやってみたいとちょっと前を向かせてくれる優しさもある。

    また世間知は身近な世界の人同士で共有されるというのもそりゃそうだと思う。年を取るにつれ、環境が変わるにつれ、周りの人も変わっていく、そのことをよく理解する必要がある。

    また、最後の「誰に聞いてもらうか?」は大事だと思った。「誰でもいい」と、思えることが。この人にこそ話したい、わかってほしいという気持ちが閉塞感を生んでしまうこともあると思ったため。

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    2025年10月29日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    分かりにくいものを捕まえるために「補助線をひく」という行為がいかに役に立つか?その本質を、実際にカウンセリングを受けていると疑似体験できるような読書時間へと、独特の文体でぐいぐい導いていく魅力的な一冊。

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    2025年10月21日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    具体的なカウンセリングの例があるのでわかりやすいが、感情移入して苦しくなってしまった…
    作者は毎日カウンセリングをしているが、苦しくならないのだろうか…
    勇気が出るまで待つ、という言葉が印象に残った。

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    2025年10月17日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    東畑開人さんのアジールとアサイラムの話、そして若松英輔さんの「死者は、、」という話がすごく良かった。

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    2025年10月11日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    臨床心理士の東畑開人さんの本。

    文章も読みやすい上に、具体的な話を挟んでくれているのでイメージしやすかった。
    色々なことに対して、補助線を引いてくれる。自分の心の中がスッキリするような、腑に落ちるような感じであった。何回も読み直すべき本だと思う。

    昔の社会は大船だったけど、現代社会はみんなが小舟でぷかぷかと浮いている。その表現はまさにその通りだと思った。

    スッキリとモヤモヤの章では、モヤモヤの方が大事であるという直感に反することも、理由を読んでなるほどなと思った。これからモヤモヤなことがあっても少し頑張れそうと思うことができた。

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    2025年10月09日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    こころと真正面から向き合うのは怖いけれど、少し覗いてみたくなった。補助線を心に持って、つらいときや悩む時、考えたい時の助けにしたい。

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    2025年10月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    栞の代わりに使っていた、トーベとムーミン展の言葉がしっくり来る。
    「ものごとって、みんなとてもあいまいなのよ。まさにらそのことが、私を安心させるんだけとれどもね。」

    本能と理性、働く事と愛する事、オープンな共有と秘密の共有、スッキリとモヤモヤ、ポジティブとネガティブ、純粋と不純。
    ともすると、どちらかが大事、となりそうなモノもあるけれど(スッキリとかポジティブとか) どちらも大事。
    このモヤモヤも大事にしていいんだ、と思えるようになったのは良い事な気がする。

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    2025年09月30日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    日が暮れるのも早くなったなぁと( ・`д・´)、季節の移り変わりを察知。今日はちょうど秋分の日だった。これから夜がだんだんと長くなり、寂しいと感じることがありそうで、この本を読めてよかったです。
    心にも、晴れの日と雨の日があるらしい。明日は私の心が雨の日かもしれないし、次は周りの誰かかもしれない。相手の話しをどうやって聞いてたらいいかなど、オンライン授業の内容が本作にまとめられいた。話し言葉による表記と具体例も分かりやすかった。5日間分はそれぞれ区切って読んでみました。全部一気に読むには無理だった(;´д`)トホホ…
    分かる、きく、おせっかいのどのフェーズに、どの立場で遭遇するか今は検討もつか

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    2025年09月25日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんの週刊文春に寄稿されていたエッセイ集。雨の日の心理学から怒涛で著作を読み込んでいる自分のハマりぶりに冷静になるとどうなのと思いつつ、おもしろくて、癒されるので読んでしまうのよね…。
    会社員として忙しく過ごしていると、仕事の内容としても日々にしてもどうしても大きな物語に巻き込まれて小さな物語が見えなくなってしまう。毎日を回していく中で、個別事情なんて気にしていられないと切り捨てることも多い。本当にそれで良いのかしら。
    この本を読んでいる時に、ちょうどそんな姿勢を揺るがす出来事があり、自分の中で大切にしたいと思っていたことを考え直すきっかけになりました。
    心はどこへ消えた?何かを見落としそ

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    2025年09月22日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    日常のケアをしているのは素人ばかり。専門家が助ける時間は短い。この本は、急に予告もなく始まってしまう身の回りの人の心のケアのしかたについて、丁寧に解説している。ケアに納品はない。一歩一歩、試行錯誤するしかないのだろうが、こういう本があることが、ケアをする人にはケアになる。

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    2025年09月20日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    『こころ』について考えて、模索している時に出会った本。
    生きていくって、大変で、しんどくて、とてつもなくて、尊い。

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    2025年09月16日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    若松英輔さんと平野啓一郎さんの名前があるし、と軽い気持ちで手にした本。そして、長らく積読本。今回、ようやく読み始め、初めて世田谷事件の被害者家族である入江杏さん主催のミシュカの森という会があることを知った。そして、その会の講演をまとめたのがこの本であることも初めて知り、心して読まねば、との気持ちになって読んだ。
    平野啓一郎さんの話では、死刑について考えさせられ、東畑開人さんの話では、居場所についてを考えた。特に居場所の話は自分レベルで考えられたと思う。そして、自分にとっての居場所について考えられた。もっと居場所を作らなくては、とも思う。居場所、座っていられる場所。立っている場所は落ち着かず、疎

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    2025年08月27日