東畑開人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どうやって生きていけば良いかわからなくなったときに隣にいてほしい本。今のわたしには馬とジョッキーの話が一番当てはまってて、会社を辞めてワーホリしてしまおうかという馬と、今後の人生プランを考えて安定した環境にいた方がいいんじゃない?っていうジョッキーがわたしの中にもいる。ちゃんとわけることで自分の心がよりわかってくるんだと思う。分解して整理したい、わたしの頭はいつもごちゃごちゃだと思ってたから、大きなヒントをもらった気がする。
シェアとナイショのつながりとか人間関係でモヤっとすることをわかりやすく言語化してくれてて、また人生の荒波に呑まれた時は読み返したい。 -
Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「聞くためには聞いてもらわないといけない」という言葉だった。
話を聞いてもらうためにはまず自分から聞かないといけない (まずgiveしよう) のような文脈の本はよく見かけるが、この本はちゃんと人の話を聞きたいと思ってるのに聞けない人の気持ちに着目しているのが新しい。人の話を聞くことは個人の努力でできるもののように思っていたが、実際には自分の話を聞いてくれる誰かがいるからこそ、人の話を聞く力が保たれるのだと気づかされた。ちょうど今日、友人に最近の出来事を聞いてもらい、心が少し軽くなった体験をしたばかりだったので、その言葉が強く腑に落ちた。そして同時に、普段から自分の話を聞いてくれる人がいることのありがたさにも改めて気づかされた。
また本書では「孤立」と「孤独」の違いについても語られていた。孤独とは単に一人でいる状態ではなく、心が脅かされていないときに初めて持てる時間なのだという。私は、よりよく生きるためには、一人で自分と向き合う孤独の時間を持つことが重要だと思っている。しかしその孤独は、聞いてくれる他者がいてこそ成立するものなのだと理解した。誰かに話を聞いてもらい、心が安心できる状態に戻ることで、はじめて自分自身と静かに向き合う時間を持つことができるのだと思う。 -
Posted by ブクログ
最近SNSや書店でお勧めされていて買ってみた本。もともと心理学に興味はあるものの、自分自身はカウンセリングを受けたことがなく、正直「メンタルヘルスに何か問題がある時に受けるもの」というざっくりしすぎたイメージしか持っていなかった。しかし読んでみて、カウンセリングはある意味特別なものなのではなく、日々生きる中で感じる漠然とした不安や憤りを誰かに話し理解してもらい、そしてそれにより自分自身の心と向き合い理解し、心が変化する(心を変化させる)というプロセス自体そのもののことと自分なりに理解した。
殺伐とした現代社会において、孤独により本心を打ち明けられず、他人だけでなく自分にも正直になれなかったり、自分の心がわからなくなることは誰にでも起こりうることだと思う。今改めて思い返してみると、プロのカウンセリングを受ける機会はこそなかったものの、仕事や人間関係で思い悩んだことはこれまでに何度もあり、その度に誰かに話を聞いてもらい解決してきたが、その体験こそがカウンセリングだったのだなと思う。そう考えると、本心で話すことができ、それを受け止めてくれる相手がいるというのはとても幸運なことなんだと感じる。 -
Posted by ブクログ
職場で悩みが多い!というわけで読んでみた。とても読みやすく、分かりやすい。著者も「小手先の技術」と書いてくれていますが、こういう手元のテクニックと、本来的な心理学のヒントが両方とも描かれているのがおもしろい。聞くためには聞いてもらう、聞いてもらうためには聞く、という卵か鶏か理論になるのですが、だから結局分からないということではなく、こうしてぐるぐると聞き手と語り手を回すことが、社会をつないでいくことになるという考え方は、色んなことを考えすぎてぐるぐるしているわたしには、結構響きました。一発解決なんてものはありはしないけれど、こういうものをひとつ、手に取っていくことも大切なのかなあと。社会が聞かなくなっている、という冒頭の話から、そう思うひと、自分のほかにもいるんだーという安心感が。孤立と孤独の違いも、とても興味深かった。ちょっと、ほっとしました。ありがとう!
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Posted by ブクログ
「聴く」よりも「聞く」の方が難しいなんて。ここ3〜4年は「聴く」に関することを学び、意識してきた。聞くことは誰でもできると思っていたが、違った。そして聴くをするためにも、信頼関係を築く「聞く」が必要だったのか。
以前、悩み・不快は外に出してはいけないと思い我慢した結果、限界ギリギリになった経験がある。その時、第三者である友人に話した時「自分を表すのも大切だよ。周りに気づかさなきゃ。」と言われたのを思い出した。
聞いてもらうことで、聞いてもらいたいシグナルを感じやすくなる・聞いてもらうことの価値を感じる。自分の居場所を感じる。それを別な人に還元する。生涯、孤立しない生き方・孤立させない生き方をしたい。
すっと中身が身体に入ってきた、とても良い本だった。