東畑開人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
身近な人の心のケアについて、授業形式で教えてくれる。深く知りたい人のために、他の書籍の紹介が巻末にある。
こちらに語りかけてくれるような口調で書かれていて、読みやすい。
同僚から愚痴を聞かされ続けて辛かった経験を思い出しながら、読んだ。読んでいて、自分の心の傷も癒やされていく感覚があった。
特に転移・逆転移の話。あの時は職場の人たちが敵に見えていたが、相手の話を聞きすぎたから転移が起こっていたのかも…と思えて、少し楽になった。同時に、自分も誰かに寄りかかりすぎて傷付けていただろうな、と申し訳なく思う。
お守りとして、辛くなったときにまた読み返したい。
【印象に残った言葉】
・普通の会話が一番のケアになる
・ケアなしのセラピーは暴力
・セラピーは、本心を言い当てることではない -
Posted by ブクログ
どうやって生きていけば良いかわからなくなったときに隣にいてほしい本。今のわたしには馬とジョッキーの話が一番当てはまってて、会社を辞めてワーホリしてしまおうかという馬と、今後の人生プランを考えて安定した環境にいた方がいいんじゃない?っていうジョッキーがわたしの中にもいる。ちゃんとわけることで自分の心がよりわかってくるんだと思う。分解して整理したい、わたしの頭はいつもごちゃごちゃだと思ってたから、大きなヒントをもらった気がする。
シェアとナイショのつながりとか人間関係でモヤっとすることをわかりやすく言語化してくれてて、また人生の荒波に呑まれた時は読み返したい。 -
Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「聞くためには聞いてもらわないといけない」という言葉だった。
話を聞いてもらうためにはまず自分から聞かないといけない (まずgiveしよう) のような文脈の本はよく見かけるが、この本はちゃんと人の話を聞きたいと思ってるのに聞けない人の気持ちに着目しているのが新しい。人の話を聞くことは個人の努力でできるもののように思っていたが、実際には自分の話を聞いてくれる誰かがいるからこそ、人の話を聞く力が保たれるのだと気づかされた。ちょうど今日、友人に最近の出来事を聞いてもらい、心が少し軽くなった体験をしたばかりだったので、その言葉が強く腑に落ちた。そして同時に、普段から自分の話を聞いてくれる人がいることのありがたさにも改めて気づかされた。
また本書では「孤立」と「孤独」の違いについても語られていた。孤独とは単に一人でいる状態ではなく、心が脅かされていないときに初めて持てる時間なのだという。私は、よりよく生きるためには、一人で自分と向き合う孤独の時間を持つことが重要だと思っている。しかしその孤独は、聞いてくれる他者がいてこそ成立するものなのだと理解した。誰かに話を聞いてもらい、心が安心できる状態に戻ることで、はじめて自分自身と静かに向き合う時間を持つことができるのだと思う。 -
Posted by ブクログ
職場で悩みが多い!というわけで読んでみた。とても読みやすく、分かりやすい。著者も「小手先の技術」と書いてくれていますが、こういう手元のテクニックと、本来的な心理学のヒントが両方とも描かれているのがおもしろい。聞くためには聞いてもらう、聞いてもらうためには聞く、という卵か鶏か理論になるのですが、だから結局分からないということではなく、こうしてぐるぐると聞き手と語り手を回すことが、社会をつないでいくことになるという考え方は、色んなことを考えすぎてぐるぐるしているわたしには、結構響きました。一発解決なんてものはありはしないけれど、こういうものをひとつ、手に取っていくことも大切なのかなあと。社会が聞かなくなっている、という冒頭の話から、そう思うひと、自分のほかにもいるんだーという安心感が。孤立と孤独の違いも、とても興味深かった。ちょっと、ほっとしました。ありがとう!