東畑開人のレビュー一覧

  • こころの支援と社会モデル トラウマインフォームドケア・組織変革・共同創造

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    オムニバス形式で内容は若干まとまりを欠いているように思えるが、学びは多く、今後は個人のカウンセリングだけでなく、組織や社会を巻き込んで広い視点から臨床実践を考えて行く必要があるなと思った。価値に沿った実践ということで、セラピストの価値とクライエントの価値、セラピストの所属する組織の価値などは、それぞれどこまで擦り合わせていけるのだろうか。単に、雇う側と雇われる側の関係だと、そこまで意識されないのかもしれない。ただ、臨床をしていく上で、組織の制約を受けているなと感じることは多々ある。心理的安全性の話もあったが、こういった側面からの組織改革が個人的に興味を惹かれた。

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    2023年12月18日
  • ふつうの相談

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    初めて理解した。臨床心理士と公認心理師の違い。ベースが学派か臨床か、の違いかあ、なるほど。

    本書の内容はとても学術的で小難しい面も多々あるけれど、でもいちいち納得。いちいちわかる。自分の臨床経験にいちいち合致する。

    中井久夫の個人症候群の話とか、熟知性のなかで起こる治療とか、臨床現場にいる人なら感覚的に腑に落ちる話。

    受けている著者のセミナーの質問コーナーでも、まあとにかくいちいち「わかる〜」とつくづく思えた。この納得感が、実際に現場で対人援助をしている人たちに猛烈に受け入れられ、だから著者は人気があるのだろうな。この「わかってもらった感」、ここが彼のカウンセラーたる所以か。

    そして何

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    2023年11月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ禍の数年前、未来がわからない時に書かれた文章を一応社会が再び動き出した時に読む。そこには色々な気づきがあると思いました。

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    2023年10月04日
  • ふつうの相談

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    原石である、ふつうの相談0を精錬していくと、ふつうの相談Bが産出される。これは冶金スキームではなく、精錬スキームで捉えることに利点がある。さらに、そこから、ふつうの相談C、ふつうの相談Aが産出される。 こういう切り取り方を面白いね、と思ったですが、こんなまとめ方では面白さが伝えられないな、とも。

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    2023年09月26日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    東畑さんは「若書き」の著書で今となっては不本意な点も多々あるとしていて、確かにそういう面はあるとは思うが名著と言わざるを得ない。沖縄の多分2010年代スピリチュアル界の記録としても貴重。あとがきの8年後の答え合わせにじーんとする。「居るのはつらいよ」の登場人物がたまに登場するのも嬉しい。シンイチさんのメッセージがこれまた胸アツ。

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    2023年09月11日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
    この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
    この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝

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    2023年04月28日
  • 居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 1

    無料版購入済み

    臨床心理士としての現実が描かれていてとても興味深かった。原作者である東畑開人さんの他の著書も読んでみたくなった。

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    2022年09月30日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コロナ突入のちょうどその時期、極地単独踏破を敢行していたなんて、まさにリアル浦島太郎。そんな状況に身を置かれていたとは。色んな意味で得難い体験。面白かったス。

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    2021年12月09日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。

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    2021年06月15日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

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    2020年11月14日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

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    2020年10月24日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    ネタバレ

    面白かったです。わかりやすい。わかりやすさはそれだけで安心できるし、きっと著者からカウンセリングを受ける人たちもこれだけ説明されていれば安心の中で治療ができそうです。ただずっと考え続けてしまう部分も残りました。言葉の使い方が唐突な部分がいくつかあり、そのほとんどは5章以降。なんとなくわかるけど、それ以上にはわからないとなってしまう。あとがきでは、さらに説明してくれているんだけど、やっぱりわかりきらない。著者の解釈や著者の言葉が急に多くなった気がして、だからこそわかりやすさを感じるんだけど…。カウンセリングの原理や全体像として、そしてカウンセリングとは何か?という回答として、この本を振り返ってみ

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    2026年04月08日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    1 どんな本?
    カウンセリングと言う営みを素人でも分かるよ
    うに説明する本。著者の20年越しの謎解きの総
    決算。コレを読めば誰でもカウンセリングの概要
    が分かる。

    2 何で読んだの?
    (1) 新書大賞でとても高レビューだから。
    (2) カウンセリングとは何か知りたい。
    (3) カウンセリングで心が変容する過程を説明出
    来る状態になりたい。

    3 構 成
    全5章 前後書き含め441頁
    「ルソーの告白」のエピグラフで始まり、
    1章でカウンセリングとは?
    2章で

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    2026年03月25日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    専門的なことをできるだけ読者にわかりやすく、より楽しく読んでもらえるよう、かなり考えて書かれたんだろうなというのが伝わってくる。

    現代の人の生き方を小舟、社会を夜の海と例えて、夜の航海のコツを教えてくれます。

    心の悩みってついはっきりとした極端な答えを求めがちだけど、良いことも悪いことも上手く消化して、変化することを受け入れられることが重要なんだなと。
    自分の気持ちがわからなくなったときは、心に補助線を引いて、今自分の中にある気持ちを整理してみようと思いました。

    話に出てきたクライエントさんの彼女、彼氏のどちらの言動にも自分にも思い当たる節があり戒めにもなったし、彼女たちがいい方向へ向か

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    2026年03月11日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    「悲しみには豊かさがある」

    それを実感できるほどの器が、私にはまだないが。
    そうやって育める豊かさがあるならば、いつか自分や誰かを救えたらいいなあ、なんて思う。


    事例が盛り込まれていて読みやすかった。

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    2026年03月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    購入本。寝る前に少しずつ読んで昨夜読み終わりました。

    勝手にエッセイだと思ってたら自己啓発的な本だった(文庫裏に読むセラピーと書いてあった)。童話のような世界を小舟に乗って大海原を旅しながら生き方を見つめ直す的な。日中に読めば良かったな。寝る前だとちょっとウトウトしながら読んでいるからあまり覚えてないw

    ミキさんのカウンセリング事例が興味深かった。4年半でちょっと前進したか?くらいの進捗。リアルに描いていると思う。私もカウンセリング受けていた時期あったけど、全く進捗ないように思えて焦るしイライラしたもんなw 今振り返ってみるとちゃんと少し前進できていたのだけれど。

    ちゃんと意識がしっかり

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    2026年02月15日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    能力と違って技術は誰でもそれなりに習得できる,というのはよく言うセリフ。聞くこと聞いてもらうことの不全を説く。能力というよりもちょっとした技術不足かも。著者は小手先の技術ということで紹介。小手先とはいえ聞けない聞いてもらえない状況を改善し,避けたい孤立(孤独)を改善していく一助となる。聞くコスト,聞いてもらうコスト,コストなので避けたがる。聞くの合理化も進む。しかし,そのコストが大きなメリットにもなるのに。一人一人の人間は弱いのになぜバラバラになっていくのだろう。個人と集団のいい具合の在り方を考える。

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    2026年02月07日
  • 心はどこへ消えた?

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    コロナ禍だった頃に週刊文春で連載されていたエッセイ。各号で読んでたら次回を楽しみにできたかもしれないけど、1冊にまとめられるとメリハリが足りないのか“グイグイ読み進められる”にはならず。
    寝る前に読んでいるといい感じにすぐ眠くなっていた(笑)でもそれは退屈というよりも、とても安定していて読みやすかったからだと思う。その安定がいい感じに睡眠へと誘ってくれた(笑)
    思えば、コロナ禍って本当に何もかもがおかしかった。あのときはあまりにも急激な流れに合わせるしかなくて、おかしい事をおかしいと感じる暇もなかった。けど、やっぱり何かとおかしかった。
    そんなおかしい時って日々過ごすことに必死過ぎて「心」を見

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    2026年02月01日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    先日、いつもの本屋工夫舎さんで知り合った方とお茶をする機会ができた。
    お互いにInstagramでフォローしているものの、実際にお会いするのは3度目。
    楽しみではありながら、内心ドキドキの待ち合わせだったんだけど、好きな本やアートの話など、そりゃあもう弾みに弾んで時間が経つのがあっという間だった。

    そんな楽しい時間の中で、面白いですよ、
    と教えてもらったのがコチラ、
    東畑開人さん「雨の日の心理学」。

    教えてもらった時はピンときてなかったが、
    本を手に取って他の著作に「居るのはつらいよ」というタイトルを発見し、
    「あ、読んでみたかった本!を、
    書いてる人だったのか!」
    と、おススメの精度の高

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    2026年01月30日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後になって、あの日々を折に触れて思い返す。ほんとに大変だった。その最中に発信するのは、かなり勇気や覚悟がいる部分もあっただろうと思う。よく読んでいる著者たちの、その時の考えを読めたのは、貴重だなと思う。

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    2026年01月21日