東畑開人のレビュー一覧

  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    文庫版で追加された部分だけ読むのももったいなく感じて、全編通して読みました。これは再読になるのかな。

    今年読んだばかりだったので新しい気づきはないかもしれない、と後ろ向きな気持ちで読み始めましたが、ぐいぐい引き込まれるおもしろさがあり、最後まで楽しく読みました。

    野の医者、臨床心理学、人の心の治療に携わるということ。それは生活に、人生に結びついていて、治療者もまた、たくましく生きていかなくてはならないということ。終盤の考察、展開がリアルで、東畑さんいいなぁ、と思いました。

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    2023年12月31日
  • ふつうの相談

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    ネタバレ

    本の中に「この論文は」と書いてあるとおり、論文チックで内容が難しい。
    ふつうの相談とは。
    「人と人がつながること。人が人を支えること。これが普通の相談の根源で響いている」
    普通の相談ややり取りによって相手が楽になったり何かしらのほっとすることがあればいいなあと思った。こういう何気ないやり取りっていつか詳細に調査されるんだろうか。

    ・この本は、専門家、メンタルヘルス・ケアに関心を持つ読者、一般市民に向けて、ふつうに相談したり相談に乗ったりすることが、心にとっていかなる治療的意味を持つのかを書いてある
    ・球体の臨床学。それは人と人とがつながること、人が人を支えることについての基礎学である。

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    2023年12月25日
  • こころの支援と社会モデル トラウマインフォームドケア・組織変革・共同創造

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    オムニバス形式で内容は若干まとまりを欠いているように思えるが、学びは多く、今後は個人のカウンセリングだけでなく、組織や社会を巻き込んで広い視点から臨床実践を考えて行く必要があるなと思った。価値に沿った実践ということで、セラピストの価値とクライエントの価値、セラピストの所属する組織の価値などは、それぞれどこまで擦り合わせていけるのだろうか。単に、雇う側と雇われる側の関係だと、そこまで意識されないのかもしれない。ただ、臨床をしていく上で、組織の制約を受けているなと感じることは多々ある。心理的安全性の話もあったが、こういった側面からの組織改革が個人的に興味を惹かれた。

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    2023年12月18日
  • ふつうの相談

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    初めて理解した。臨床心理士と公認心理師の違い。ベースが学派か臨床か、の違いかあ、なるほど。

    本書の内容はとても学術的で小難しい面も多々あるけれど、でもいちいち納得。いちいちわかる。自分の臨床経験にいちいち合致する。

    中井久夫の個人症候群の話とか、熟知性のなかで起こる治療とか、臨床現場にいる人なら感覚的に腑に落ちる話。

    受けている著者のセミナーの質問コーナーでも、まあとにかくいちいち「わかる〜」とつくづく思えた。この納得感が、実際に現場で対人援助をしている人たちに猛烈に受け入れられ、だから著者は人気があるのだろうな。この「わかってもらった感」、ここが彼のカウンセラーたる所以か。

    そして何

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    2023年11月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ禍の数年前、未来がわからない時に書かれた文章を一応社会が再び動き出した時に読む。そこには色々な気づきがあると思いました。

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    2023年10月04日
  • ふつうの相談

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    原石である、ふつうの相談0を精錬していくと、ふつうの相談Bが産出される。これは冶金スキームではなく、精錬スキームで捉えることに利点がある。さらに、そこから、ふつうの相談C、ふつうの相談Aが産出される。 こういう切り取り方を面白いね、と思ったですが、こんなまとめ方では面白さが伝えられないな、とも。

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    2023年09月26日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
    この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
    この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝

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    2023年04月28日
  • 居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 1

    無料版購入済み

    臨床心理士としての現実が描かれていてとても興味深かった。原作者である東畑開人さんの他の著書も読んでみたくなった。

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    2022年09月30日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コロナ突入のちょうどその時期、極地単独踏破を敢行していたなんて、まさにリアル浦島太郎。そんな状況に身を置かれていたとは。色んな意味で得難い体験。面白かったス。

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    2021年12月09日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。

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    2021年06月15日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

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    2020年11月14日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

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    2020年10月24日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    ストレスがかかった時、ありとあらゆる思考が頭を埋めつくす。その時間が私にとっては苦痛で早く楽になろうとして発散する。でもそれは解決には至らない。振り出しに戻る。

    そこまで長くはない人生を歩んできて、色んなシチュエーションで繰り返された心の移ろい。私にとっては苦痛で回避したくて楽になりたくて。
    この本を読み終わったあと、私はとても大切なチャンスから逃げていただけだったのでは?と思った。

    埋め尽くされた思考は整理して、移ろう心はグレーにして自分の気持ちと向き合ってみたい。どんなに辛く苦しくても時間をかけて向き合う勇気をこの本から貰えた気がする。その先に何かがあると知れたことが収穫だ。

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    2026年05月17日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングの現場では実際にどういったが行われているのか、具体的な事例で丁寧に解説した本。なんとなく村上春樹さんっぽさを感じる文体。
    孤独というか理解されないということが病に通じるということだが、わずらわしい人間関係にまきこまれるぐらいなら、孤独でいたい場合はどうしたらいいのか?
    事例として挙げられている人が基本的には強い人のように思えるので。
    人間関係でいじめられたり、繊細さんが無神経な人間に傷つけられたり、とか、強くなるしかないのか。
    読んでからちょっと時間が経っているので的外れなことを言っているかも。
    読んでいるときの精神状態によって引用したい箇所が変わりそう。
    でもまあ面白かった。

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    2026年05月16日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    『カウンセリングとは何か』を読み この本の事を紹介されていたので 読んでみました 沖縄では貧しく心が病んだ女性が自分も癒された様々なヒーリング治療を広めていったそれが野の医者だと 心の治療は 野の医者も 心理士も それぞれ個々が抱えている苦しさを自己治癒によって消化させていく その方法が違っているだけなのかもしれない と感じました

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    2026年05月11日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    わかった様な、分からない様な…
    不思議が残ることだから、その不思議まで解明することはできず、その点が理解できないので分からない、が残る…
    カウンセリングを実際に受けたことがあったり、受けようとしている人にはいいのかもしれない

    20年の歳月をかけて作られた本なので、丁寧に説明されているのは素晴らしかった


    臨床心理士と公認心理師がある、
    臨床心理士は1988年スタート、民間資格だが大学院での訓練が必要、いわゆるカウンセラー

    公認心理師は2017年、国家資格に
    大学、大学院6年の訓練が必須、どちらの資格もカウンセラーは持っている人が多い

    カウンセリンクとは、心の問題で苦いんでいる人に対して

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    2026年05月10日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    ネタバレ

    多分いい本、途中まではよく読めたけど、なんでも白黒つけたい私に足りないものが全て書かれていた。心にも補助線弾けるようになりたいと思った。言ってることは正しいんだろうけど、自分ができるかって言われたら多分できない。多分できる気もしない。途中から私にはできないやと思って頭に入ってこなかった。

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    2026年04月25日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    専門的なことをできるだけ読者にわかりやすく、より楽しく読んでもらえるよう、かなり考えて書かれたんだろうなというのが伝わってくる。

    現代の人の生き方を小舟、社会を夜の海と例えて、夜の航海のコツを教えてくれます。

    心の悩みってついはっきりとした極端な答えを求めがちだけど、良いことも悪いことも上手く消化して、変化することを受け入れられることが重要なんだなと。
    自分の気持ちがわからなくなったときは、心に補助線を引いて、今自分の中にある気持ちを整理してみようと思いました。

    話に出てきたクライエントさんの彼女、彼氏のどちらの言動にも自分にも思い当たる節があり戒めにもなったし、彼女たちがいい方向へ向か

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    2026年03月11日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    「悲しみには豊かさがある」

    それを実感できるほどの器が、私にはまだないが。
    そうやって育める豊かさがあるならば、いつか自分や誰かを救えたらいいなあ、なんて思う。


    事例が盛り込まれていて読みやすかった。

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    2026年03月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    購入本。寝る前に少しずつ読んで昨夜読み終わりました。

    勝手にエッセイだと思ってたら自己啓発的な本だった(文庫裏に読むセラピーと書いてあった)。童話のような世界を小舟に乗って大海原を旅しながら生き方を見つめ直す的な。日中に読めば良かったな。寝る前だとちょっとウトウトしながら読んでいるからあまり覚えてないw

    ミキさんのカウンセリング事例が興味深かった。4年半でちょっと前進したか?くらいの進捗。リアルに描いていると思う。私もカウンセリング受けていた時期あったけど、全く進捗ないように思えて焦るしイライラしたもんなw 今振り返ってみるとちゃんと少し前進できていたのだけれど。

    ちゃんと意識がしっかり

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    2026年02月15日