東畑開人のレビュー一覧

  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    この本を読むとカウンセリングの解像度が上がる。カウンセリングは人の心を読むような魔法ではなく、信頼関係の上に成り立つ対話である。自分も実存的カウンセリングを受け、手解きを受けながら心の内面と対峙してみたいと思った。

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    2025年11月03日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    野の医者とは何者か?

    “癒しに関わり正規の科学から外れている人で、自身が病み、癒されたい人”

    大方、このように臨床心理士の著者は定義しています。

    “野の医者”を見ることで、臨床心理学はどういう学問か再考してみるというのが、本書のテーマです。

    何だかこのように書くと小難しい感じですが、いやいやどうして著者の語りは、めちゃめちゃ面白い。著者の東畑さんは、ご自分のことを“野の学者”と称しています。東畑節さくれつで、「ちょっと真面目にやってください!」とツッコミを入れたくなるぐらい面白い。

    場所は沖縄で、著者自らがヒーリング(怪しい治療?!)を受け、実況中継してくれるので説得力があります。な

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    2025年11月03日
  • 心はどこへ消えた?

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    最近好きな東畑さんの本。
    この本はエッセイで、1つの話が短くてサクッと読める。

    話の中に出てくる、クライアントとのやり取りが興味深かった。あ、そういう返しをするんだ、と思うところがたくさんあった。

    他の本にも書いてあったけれど、カウンセリングはその人のこころを指摘することではなくて、ただ聞くこと。自分で気が付くように、認められるように、言葉をかけること。そんなやりとりが詰まっている。

    なんだか、ほっとする。不思議な本。

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    2025年11月03日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングの様々な側面についてわかりやすく書かれています。今後のカウンセリング入門書の定番になりそうな感じ。

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    2025年11月02日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    2025.12

    今年読んだ本で一番良かったかも
    救われる気持ち
    まさに読むセラピー
    すごい


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    P29 体が回復するとき、体は異常な状態から正常な状態に戻ります。折れた骨がつながり、バイキンが体から除去される。そうやって、体が以前の状態に戻ることを、僕らは「回復した」と言います。だけど、心の回復は違う。たとえば、働きすぎて「うつ」になったとき、治療をして元通りになっただけであれば、再び働きすぎてしまうでしょう。心が回復したと言えるには、以前とは違う働き方ができるようになっていないといけません。つまり、これまでとは違う生き方をインストールしなくてはいけない。そうはいっても、どういう

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    2025年11月01日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    本はいつ読むのが正解なのか、朝読むか夜読むかによって、感じ方が変わる気がする。
    前半はサクサク読めた。自分の馬とジョッキーに向き合いつつ、自分のなかのせめぎ合いを感じながら読んだ。
    後半は苦しくて、夜に読むことができなくなった。しっかり読めたかと言われると自信がないくらい。読んでいて苦しくて。
    正解なんてないのはわかっているのに、正解を目指さないのはすごく苦しい。白黒つかないことはわかっているのに、白黒つける方が、心は楽な気がする。
    とっても苦しい。

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    2025年11月01日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    人生には晴れの日もあれば、雨の日もある。
    健やかなるときもあれば、病めるときもある。
    元気な時にはうれしい言葉も。調子が悪い時にはチクチクして聞こえる。

    ケアとは、ニーズを満たすこと。それは依存を引き受けること。お世話すること。
    晴れの日には、ニーズやこころは分かりやすい。
    でも、雨の日にはニーズやこころが分かりにくくなる。

    だから、雨の日の心理学が必要。

    ほんと、東畑さんの本はじんわりこころに響いてくる。
    授業を書籍化したものだけあって、まるで授業を聞いているような気持ちになった。


    特に、ケアする人のケアが印象的だった。
    育児をしていて、追い込まれていた時期のことを思い出す。
    (も

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    2025年10月28日
  • ふつうの相談

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    いい意味で期待を裏切られた一冊。

    「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。

    この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会において、専門的でない「ふつうの相談」は軽んじられがちだが、実はそうではない……ということが書いてあるのかなと感じた。

    「システムのなかで、どこに相談の受け手がいるのか?」「それぞれの受け手は、何にその行動を規定され、どのような限界があるのか」など、「システムの中における相談」を俯瞰して考えることができ、面白かった。

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    2025年10月11日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間っ

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    2025年10月08日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    この本を読んで「聞いてもらう」機会を増やそうと思い、今日は「聞いてもらえる場所」を増やすために行動しました。「聞いてもらう」とは「頼る」こと。それは私の苦手分野だけど、サポートネットワークを拡げることで私自身どう変化するのか、試してみます。

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    2025年10月09日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    本を読みながら、ああしてみよう、こうしてみようって読み進めて行けたら、ちょっとモヤモヤが次につながった気がした。
    実際にマネージメントもケアも受けてみたいな。

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    2025年09月27日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    「白か、黒か」ではなく「白も、黒も」。

    私は白か黒か、いつも決着をつけたがる。
    そうやって決着をつけることで、しんどい状況に見切りをつけたいからだ。
    「そうか、これまでは黒だったからしんどかったのね。大丈夫、これからのわたしは白を選ぶ」

    けれども決着をつけたはずなのに、嫌なことが起きたり揺れたりすると、また新たな「白か、黒か」を考える自分がいた。
    それはさながらジェットコースターのよう。
    白と黒の反転の繰り返し。

    そうか、きっと「白か、黒か」ではなかったんだな。
    「白『も』、黒『も』」だったんだな。

    現実は、真っ白ではない。かといって真っ黒でもない。
    白も黒も混じった灰色の世界。
    本書

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    2025年09月23日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    ネタバレ

    寝れない日が続く日々に立ち寄りタイトルに惹かれて購入しました。

    カウンセリングを受けに来る人々それぞれの人生や悩みが現代的で自分と重ねるところがたくさんあり出会えてよかったと思う作品です。眠れない日々を「夜の航海」と柔らかい言葉で表現されているところも含めてとても読みやすく読み終わる頃には頭や心のざわつきが晴れてまさに読む処方箋のような本でした。

    東畑さんの作品を他にも読んでみたいと思います。

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    2025年09月22日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    心の動きやあり方、どうすれば心を守れるか。
    こういうことだったのか、と自分の体験と当てはめてみたり。
    初めて再読したい、また共感した箇所をメモしたいと思いました。
    この本が広まって、人に対しての優しさや理解が広がればいいなぁと思いました。

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    2025年09月18日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    臨床心理学と野の医者はどう同じで、どこがちがうのだろうか、という問いに、対して身をもって解き明かそうとするのだが、笑いあり涙ありで楽しく読めます。多分自分も、野の医者、信じてはいないけど効くタイプ。

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    2025年09月17日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんのエッセイは面白いっ!こんなに面白く書けるなんてズルいと思うくらいに面白い。

    文春への連載記事をまとめた一冊である。

    本の内容とは離れるが、この本のあらすじには、1年間の連載のなかで東畑さんが何を考えていたかという「舞台の裏側」が書かれている。
    いつか本を書きたいと思う私にとって、この舞台裏は大変学びになるものが多かった。

    大きすぎる物語のまえで、脅かされる小さすぎる物語たち。心はどこへ消えたか?それは大きすぎる物語に吹き飛ばされたのである。心はどこで見つかるのか?それはエピソードの中にある。

    私もエピソードを書いてみたい。そして迷ったら、この本をまた読み返したいと思った。

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    2025年09月13日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    備忘録

    エロスとタナトス、、繋がりたいこころと、突き放したいこころ
    P-SポジションとDポジション 白黒のこころと、グレーなこころ

    不在、、ないのにあると想像している。

    「ん?」
    こころが染み出したところに気づき、触れてみる
    「わ!」
    感覚を使って、逆転移に気づく

    ネガティヴケイパビリティ、コンテイン、コンテイナー 投げ込まれたものにすぐに反応せず、我慢して「分かる」を使って、消化する。

    沈黙の意味、、雨の日のこころは言葉にするのに時間がかかる
    緊迫は悪いことではない

    すごいなぁ〜
    すごい通訳。本当に分かりやすい。

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    2025年09月10日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    今を生きる私たちは、人それぞれ悩みや孤独を抱えている。人生という大きな海を、自分という小さな船で航海するためのお話。

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    今の自分に必要な本だった。
    やっぱり本屋をふらりと歩いて出会う本は、今の自分の処方箋になるなぁ。

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    2025年09月08日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    治療とは「生き方を再構築すること」、という一節になるほどと唸らされた。

    だから癒やすことで癒やされたり、支えることで支えられることがあるんだなと感じた。

    誰かの役に立ちたいという思いは、もしかしたら私が「傷ついた治療者」であり「癒やす病者」であるからなのかもしれない。

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    2025年09月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    夜、ふと目が覚めてしまうときがあります。何もしていないのに頭だけが動き出し、悩みに悩んで眠りを削ってしまう。そんな経験は、誰にでもあるのしょうか。
    この本は、そうした「心の揺れ」に補助線を引き、整理していくための視点を与えてくれました。
    「僕らの心の傷ついている部分」との向き合い方。働くことが「他者の役に立っている」という実感。さらには「顔を合わせていない時間が長くなるほど、苦手な人のことは余計に苦手になる」という洞察。これらの言葉から、自分の生活や人間関係を振り返り、考えさせてくれました。
    本を通じて見えてきたのは、「自分の心とどう付き合うか」という課題でした。
    単純に答えが出せるものではな

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    2025年09月05日