東畑開人のレビュー一覧
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なんだこれ!軽い気持ちで読んだらいまの私に必要なものがつまった初めてのジャンルの本だった。
「心はどこへ消えた?」というタイトルは某チーズ本を連想させるし、著者も臨床心理士とのことで自己啓発本をイメージしてたけど、内容は自己啓発本とは真逆の印象。包み込み、はげまし、安心させてくれる本。いくつかのエピソードではカウンセリングを受ける人と自分を重ね合わせて涙が出そうになった。
仕事に一生懸命だと、脳さえコントロールできればうまく行ける気がしてくる。でも、心は心の存在を自分で意識できなくなると存在できないことに気づいた。
カウンセリング、全人間に必要な気がしてきた。もちろん私も。脳ではなく心に寄 -
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【カウンセリングとは何かを理解することで「私とは何か」「心とは何か」を理解する】
・「誰でも出来る」「怪しい」等の印象を持たれがちな「カウンセリング」「カウンセラー」という行為、仕事についてその定義や役割についてとことん追求していく本
・カウンセリングの起源(猿の毛繕い!)、歴史的、アカデミック、社会学、生物などのあらゆる視点と著者の実務経験を組み合わせて「カウンセリングの国」という比喩を用いて、カウンセリングを出来るだけ分かりやすく紐解こうとする試み
・人は、自己と世界の接点における不整合や摩擦を「心」を通じて対処していて、その摩擦が自分で処理できる範囲を超えた時に、生存や実存を脅かす不調と -
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本書は、カウンセリングという専門的な営みを、専門用語に頼りすぎず、しかし単純化もせずに描き切った一冊です。理論とケーススタディがバランスよく配置されており、読者はカウンセリングの手続きと同時に、その奥にある人間観に触れることができます。
本書は、臨床の実感と学術的な整理の両方から論を組み立てています。まず、カウンセリングを二つの軸で位置づけます。一つは社会の中での位置づけという横軸で、著者はカウンセリングを「心の非常時を扱うテクノロジー」と説明します。もう一つは歴史の中での発生という縦軸で、カウンセリングは人間が自由な個人として生きるようになった近代の副作用――自由と引き換えに背負うことにな -
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友人に薦められて『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を読んだのはもう4年前か。それ以来この著者の本はこの本棚にもいくつか積読してます。本じゃなくても彼の文章には触れていて、例えば新聞の書評委員もやっているんじゃなかったっけ…彼の語りかけるような文体が心地よく感じていました。たまたま知り合いがカウンセリングのオフィスを立ち上げる、ということでちょっとした相談に乗っていたのですが、そもそもカウンセリングのなんたるかが全くわかっていなかったのでまったく力になれなかった、ちょうどそのタイミングで出張先の大学生協で新書売れ行き1位と記されたポップにより本書発見。なんと「新書大賞2026」獲
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職業柄、聴くことは意識している。著者の言うように、私も聞くよりも聴くを重視していた。だが、聞くの大切さを冒頭からガツンと言われ、ハッとなる。言われてみれば確かにそうだ。
その後の聞くこと、聞いてもらうことの話はとても興味深い。著者が言うほど聞いてもらうことは簡単ではない。聞いてくれたらいいのになぁと思うことは日々たくさんある。だけど、それは聞いてもらうこちら側の何かが不足していたのかもしれない。たった一言、話を聞いて、で良かったのかもしれないな。
自分のことはみんな、話したがる。いつか自分の番が来るかなと思って聞くのだけど、なかなか回ってこない気もしている。だけど、きくと聞いてもらうをもっと上 -
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臨床心理士の東畑開人さんによる連載エッセイなのだが、各回の冒頭と前半部分がコミカルに書かれていて、とても面白く、クスッとしてしまう。かと思えば、後半のカウンセリングルーム内でのやり取りはシリアスそのもので、前後半のコントラストは鮮やかな程である。私は、この対比の中に東畑さんのもつ複数の心があらわれていると思う。肩肘張らず読める著書だし、著者もこの作品を最初に読んで欲しいようなので、まだ彼の著書を読まれていない方には導入に最適と考える。オススメは、部活動の「補欠」の話で、何を隠そう私も運動部の万年補欠だったので、ここまで鮮やかに控え選手の心情を代弁してくれた著書に出逢えたことはなかった。
文句な -
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ネタバレ東畑さんの著書を初めて読んだ時から完全にファンになり、これが4冊目です
読書が苦手な私でも、東畑さんの文章が面白すぎてどんどん読めます…気づいたら4時間一気読みしていて夜中3時と気づいて中断しました(笑)
こちらの著書では、ご自身の臨床心理士が行う治癒と、「野の医者」と東畑さんが名付けた、沖縄でスピリチュアルな治療、ヒーリングを行う方々の行為を対比されながら
そもそも目指している「治癒」の状態が違うこと
どちらが優れているとか比べるものではないことを導き出されていて、心にスッと入ってきました。
本を読む前は、スピリチュアルに対してやや不信感があった私ですが、読み終わった今、ヒーラー達が傷 -
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カウンセリングの枠組みを超え、「生きるとは何か」を深く考えさせてくれる一冊。
特に「自己-心-世界モデル」や、生存(作戦会議)と実存(冒険)、科学的変化と文学的変化といった対比構造が非常に明快で腹に落ちる。心の非常時にいる相手を心理学的に理解し、まずは生存を確保するための「作戦会議」を行い、その後に「冒険」へと送り出す。この一連のプロセスは、自分や身近な他者の状況に合わせて、よりよく生きていくための実践的な羅針盤になる。
「聴いてもらうことが勇気を生み出す」という言葉は、小さくても破局に直面したときに、そっと心に携えておきたいお守りのようなメッセージと感じた。 -
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『カウンセリングとは何か』。サブタイトルに「変化するということ」とあります。
著者の東畑開人さんは、臨床心理学者で、臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格)であり公認心理師(心理学の専門知識と技術を用いて人々の心の健康をサポートする日本初の心理職の国家資格)です。
はじめに著者が自ら「カウンセリングは怪しい」というのが一般的な世間の反応、と自虐的に語っているのですが、そこで言われているのが、
①カウンセリングは誰でもやっていることだ。
②カウンセリングは宗教や占いみたいなものだ。
ということで、カウンセリングに疑いを持っている人が多いとしています。
しかし、著者は「実際 -
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東畑さんの著作は2作目。
「カウンセリングとは何か」よりも、読者ひとりひとりに寄り添うように温かく語りかけてくれる。
心を単純化してしまいそうな時には補助線を引く。
2章 馬とジョッキー
p79.馬の声を聞け
馬とは僕らの心の傷ついている部分でした。心にはなかなかふさがらない傷口があって、そこには痛みがあります。馬は痛みに突き動かされています。その痛みを誰かになんとかしてもらおうとする。
3章 働くことと愛すること
p105.他者が安全であると信じられること。そういう他者が現実にせよ、心の中にせよ、「いる」こと。それが「愛すること」の正体です。
6章 スッキリとモヤモヤ
p228.恩 -
Posted by ブクログ
以前も東畑さんの本を読んだことがあるが、毎度新しい発見と「なるほど〜」
と思う視点がある。心理学の方
「PSのときはメールをすぐ送らず、下書きに書いて一晩おくといい」はものすごく納得。そしてわたしも思い当たるので反省
今、ケアする立場にある人(感情労働が多い人、育児・介護中の人など)には特におすすめ。
「ケアの辛さをわかってくれる…!」
でも、それは口先だけの言葉ではなく、
しかし、ケアのよさもそうだよね、あるよね、
とも思える本。
◯こころのケアとはなんだろうか
・心のケアの担い手は素人
・ケアとは傷つけないこと、
ニーズを満たすこと(相手が必要としていること、相手の