東畑開人のレビュー一覧

  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    『雨の日の心理学』(雨の日の心理学)を読んで、心のケアとは何かについて、考え直す機会だった。

    本書の中で印象に残ったのは、心のケアとは特別なことをするというよりも、「相手を傷つけないこと」にあるという視点。普段、心が穏やかで安定しているときには、ケアはうまくいっているように感じ、あまり意識されない。しかし、ひとたび心に「雨」が降り出すと、これまで気づかなかったズレや難しさが一気に表面化し、「どう関わればよいのかわからない」という感覚が強くなる。

    そうした「わからなさ」が立ち上がったときに、どのように向き合えばよいのかを丁寧に示している。単なる気持ちの持ち方にとどまらず、専門知を背景にしなが

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    2026年03月29日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    ネタバレ

    わかりやすくて面白い!

    人間関係で悩んだ時、自分の感情の背景を落ち着いて深掘りすることはもちろん大事だけれど、相手にも何かあったのかもしれない、自分が思うほど相手はそう思ってない可能性もあると想像したり、視野を広げて俯瞰したりすることも大事だと再認識した。
    まいってしまったときほど視野が狭くなるから定期的に読み返したい。

    カウンセリングの具体例も書いてあったのでリアルに想像しながら読めたのも良かった。転移の話が特に面白かった。

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    2026年03月29日
  • 心はどこへ消えた?

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    東畑さんの本質を見抜く力が凄い。

    本書はフィクションも含めてつくられたカウンセリングエッセイ集。
    そこで患者が語る悩みは、実は本当の悩みではなく改善すべきことは他にあると考えられるものが非常に多くあった。

    自分のことを自分で判断分析することが、いかに難しいことか。だから人は悩み苦しむ。
    そんな時は主観だけでなく、客観的に自分の状態をみてもらうこと。また、家族や友達以外の他人に話をすることも大事であるという気づきを得た。

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    2026年03月28日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    あとがきの「心は一瞬で変化するときには危うくて、かけた時間の分だけ変化するのがいい。」という一文に作者が伝えたいことが詰まっている気がした。
    世の中には主張の強い自己啓発本やビジネス書もたくさんある。即効性のあるものが必要な時もあるけど、即効性のあるものは反動がくる。
    本書は悩みをすぱっと解決してくれるわけではないし、この本を自分のものにするためにはすごく時間がかかる。
    だけど、時間をかける意味はあるなと思える内容だった。

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    2026年03月28日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングってなにをするものなのか?を理路整然と、素人にも分かりやすい表現で教えてくれた。
    例えもとても「しっくり」くるし、著者の誠実さが伝わる説明で興味深かった。

    作戦会議としてのカウンセリングと冒険としてのカウンセリング。後者はカウンセラーへの負荷も非常に大きく、仕事とはいえ、辛くないのだろうかと心配になる程だった。
    それでも「ついてきてくれる」存在がいることが勇気になる。

    人生の行き詰まりが全くないと言えば嘘になる。
    カウンセリングに頼るほどの状況ではなくても、この本で学んだことをヒントに自分の実存を見つめてみたいと思った。

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    2026年03月27日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    新書大賞2026に選ばれた本書。カウンセリング未経験者から、カウンセラーを目指す人まで、幅広い層におすすめしたい一冊。

    臨床心理学の歴史や各学派の違いから始まり、カウンリングの空間で何が行われているのか、概念的な話が展開される。そこから著者が実際に出会ったユーザーのケースが紹介される。
    そこからまた概念的な話が展開され…と、具体例を差し込みつつ「カウンセリングとは何か」が解かれていく。この構成がとてもよかった。具体例があることで、カウンセリング未経験でも解像度が一気に上がった。


    カウンセリングを受ける意味はさまざまあるだろうが、一つは全く関係のない他者による介入があると感じた。
    心理的に

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    2026年03月27日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    カウンセリングとは何か、カウンセリングを通して人はどのように、なぜ変化していくのか。

    東畑先生の圧倒的な教養や知識、そして長年の臨床の積み重ねによる経験から導き出されたこの問いに対する答えがとても分かりやすく、あらゆる側面から細かく分けて書かれています。

    同じく臨床に携わる者として変化していく患者さんをこれまでたくさんみてきたけれど、その理由については明解に言語化できておらず、この本を読んでとても納得がいきスッキリしました。

    読み物としても面白いし、カウンセリングの歴史や種類等学べて勉強にもなりました。

    初めから終わりまで東畑先生の熱い思いが感じられ、特に第5章はこちらの胸も熱くなりま

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    2026年03月25日
  • 心はどこへ消えた?

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    見捨てない姿勢があたたかい心。
    分かり合えるかどうかより向き合おうとする姿勢や時間にこそ意味は宿る。

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    2026年03月25日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    現在を過去に置いてくるから新しく生きることができる。人はそれぞれに物語をもつ。現実的に生存できるようになることと、人生が行き詰まった時に実存を見つめ直すことの両方がカウンセリングでは求められる。そのどっちが必要なのか見極めることがカウンセラーの力量でもある。

    対人援助職を目指す身として大変勉強になる本。必読すべし。

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    2026年03月25日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    最高に面白かった!東畑先生は沖縄でお仕事されていたのは!お目にかかりたかった。沖縄の人が気づかない、癒しの話はとても勉強になった

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    2026年03月19日
  • 心はどこへ消えた?

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    臨床心理士の東畑開人さん、
    この本で初めて知ったのですが

    …一気にファンになりました。というか虜です。
    ユーモアたっぷりで、どの回もニヤニヤ、クスクスしながら読みましたが、カウンセラーとして来談者とのやり取り場面やそこからのお話はどれも深くて…

    フィクションとは思えない、、
    もう私にとってはどのエピソードも
    感情移入してしまい
    自分のことのように自分だったら?
    こんなことが起きたら…心は壊れるよね…と
    とにかく夢中になって読みました

    ===
    私たちの心は誰かの心の中で発生する
    そういう体験が積み重なって初めて
    ようやく自分を振り返られるようになる
    自分の心で自分の心の苦しみや喜びに気づけ

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    2026年03月08日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    『カウンセリングとは何か』を読ませていただいてから、専門書なのにかなり読みやすく、面白いとも感じたので、こちらも読ませていただきました。
    こちらは、心が落ち込んでいる状態を”雨の日”と例えて、そんな雨の日のケアはどの様にすればいいのかを素人でもわかりやすく解説してくれていて、『カウンセリングとは何か』と同様、やはり読みやすく、またこちらはさらに優しい文体で描かれている印象で、時折冗談を挟んでクスッと笑えるところがあったりして東畑さんのお茶目な部分なども感じ取ることができて一見暗くなりそうな内容にもかかわらず、楽しく読み進められました。
    今回、『カウンセリングとは何か』で2026年の新書大賞を受

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    2026年03月03日
  • カウンセリングとは何か 変化するということ

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    著者は、臨床心理学者であり、精神分析や医療人類学を専門とする。
    本書では「カウンセリングとは何か」を問い直し、その本質と変化のメカニズムを幅広く解明しようとする試みが展開される。単一の理論を掲げるのではなく、心理学的営みとしてのカウンセリングの核心を、理論・歴史・実践の各側面から問い直していく。カウンセリング行為そのものを哲学的に見つめ直すそのアプローチは示唆に富み、エキサイティングな読書体験を得ることができた。



    著者は、カウンセリングを三つの比喩で描き出す。
    それは「謎解き」「作戦会議」「冒険」である。著者自身が経験してきたカウンセリング事例を詳らかに振り返りながら、最後に、それらを貫

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    2026年04月13日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    心って本当に複雑なんですね。
    私自身も昨年、人生で初めて適応障害を経験したことによって心って難しいと感じています。

    自分でも自分の気持ちって理解しきれていない。

    この本は読むだけで、心が解されていく感じがしました。
    なかでも補助線の考え方はとても新鮮でした。

    1回読んだだけでは完全に理解できていないので
    複数回読んで、噛み砕いてもっと理解したいなと思っています。

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    2026年02月28日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    適応障害になって休職して退職して転職活動中の私に今1番必要な本だった。
    全部が刺さった。出会えて良かった。

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    2026年02月22日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    ネタバレ

    書いてあることは、心に雨が降った時に自分がどうしたら良いかというよりも、周りがどうケアしてあげると良いかという所に焦点が当てられています。

    自分は自身に雨が降った時にどうすれば?と思い読み始めたので、少し違ったなと思いつつ、子を持つ親として将来のためにも目を通しておこうと思い最後まで読みました。


    書いてあることは正直あたりまえのこと。
    どこかで聞いたことのあるようなこと、ばかりです。
    雨の日にどういうケアが必要かというところでは、大人の方が読む分には専門家などではなくともほとんど真新しいことはないといえます。
    ですが、ここまでわかりやすく論理的に誰かに教えてもらったのは初めてで、だからこ

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    2026年02月20日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    聞くことと聞いてもらうことはぐるぐると回っている…。聞く人の後ろにはその人の話を聞いている人がいてその後ろにはその人の話を…エンドレスの様な循環が世界を支えている繋がりなのかも。

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    2026年02月13日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    心のケアの難しさ、ケアする人の難しさに触れながら、ケアとは何かを語っていく。こうすればできる、のようなハウツーではないことを理解しながらの語り口が読みやすい。
    単純なエッセイとしても読める気がする。

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    2026年02月07日
  • 心はどこへ消えた?

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    結局、読み終えるのに半年もかかってしまった。
    興味深く、面白い本だったのに、こんなに長くかかってしまった。読んだときには、すごく心に響いたように思ったのに、今振り返ると、あまり記憶にない。
    何か不思議な感じ。
    でも読んで良かったと思っている。
    この本によって東畑開人さんに出会えたのは本当に良かった。これからも注目していきたい人だ。
    ようやく読み終えて今はほっとしている。

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    2026年02月03日
  • 心はどこへ消えた?

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    ネタバレ

    会社を退職するたびに抑うつを繰り返し、休職期間や無職のときにようやく読書時間を設ける体力と意識が働き、文化的に生きて、内省を経て心を取り戻す癖があり、この本を読んでp127.「心にはまだ形になっていない言葉が蓄積され、カチコチに固められている。朝が来ると日常音にかき消されてしまう。」。助けて欲しいと発する事で、整えられるとのことで、1人で勝手に退職を決めて静かに立ち去り、私なんかと自暴自棄になる前に一言、「助けて」と言えるようになれたら、それで仕事を続けられたらと良いなぁと思った。

    p38.「いったん止まって様子を見る。」これも大切でメンタルヘルスの最終奥義のようですが、本当に大切。コロナ禍

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    2026年02月01日