東畑開人のレビュー一覧

  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    山崎怜奈さんが「コロナ禍に読んですごく救われた」と絶賛されていて気になった本。

    臨床心理士の著者の元には、さまざまな悩みを持った人々がカウセリングを受けに訪れる。
    アメリカでは美容院に行くような感覚でカウンセラーの元を訪れる人が多いと聞いたことがある。ちょっと前髪伸びてきたから、みたいな気軽な感じで、ちょっと心が疲れてきたからカウセリングに行く。
    鬱などの明確な諸症状がないと受けられないと思っていた私は、それを聞いてカウセリングに興味を持ったのだが、本書で初めて、カウセリングは長い時間をかけるものと知った。

    著者は時に何ヶ月もかけてクライエントの話を聞き続け、思いを吐き出させる。そこには説

    0
    2025年06月04日
  • 悲しみとともにどう生きるか

    Posted by ブクログ

    悲しみとの向き合い方。
    ケアとは何か。
    居場所とは何か。
    様々な視点が紹介されていて、興味深く読みました。

    ひとりひとりの感じ方、考え方を尊重することの大切さを改めて想いました。

    0
    2025年06月03日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    p113- 不完全さを許せないと、私たちは人と一緒に居られなくなってしまう。

    臨床心理士としての経験をもとに、人々の「心」の在り処を探るエッセイ集。コロナ禍という大きな物語に埋もれがちな個人の小さな物語に焦点を当て、ユーモアを交えながらも深い洞察を提供しており、随所に自分の心の動きや他者との関わりを見つめ直したいと思える文章があった。軽妙な語り口でありながら、心の本質に迫る一冊。

    0
    2025年06月02日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    臨床心理士である著書が、実際のカウンセリングの場での相談を出しながら考えを綴るエッセイ。

    著者がゆるくてユーモラスなので、癒される。
    大変なことも多いけど、まぁいいかと思える一冊。

    0
    2025年05月30日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

    Posted by ブクログ

    テレビで、紹介されていて是非読んでみたいと思い手にとりました。心理学というものに、ちょっぴり気になっていたというこどあり、なかなか読み応えがありました。なるほどーと感じた場面も多く勉強になった。トイレ掃除のくだりでは、すごく納得です。直接的なケアだけではなく、まさにこういうことこそケアなのだと。自分もそうされたら、うれしいし気持ちにゆとりがうまれて心の雨も小降りになるかもしれない。そして最後の宿題に対する答えも、真摯に向き合うからこその答えで納得です。

    0
    2025年05月26日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

    Posted by ブクログ

    聞くためには聞かれる必要があり、聞かれるためには聞く必要がある。聞くの循環が凄く面白かったし、納得した。聞くこと・聞かれることの凄さを再確認し、聞く・聞かれるを大切にしていきたい。

    0
    2025年05月23日
  • ふつうの相談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「雨の日の心理学」が良かったので気になっていた本。こちらは論文の形態で「雨の日の心理学」より難しかったけど興味深かった。

    世間知と学派知と現場知。いずれも賢いのだろうが、ときにバカになる。専門知は世間知らずになりやすく、世間知は傲慢になりやすい。学派知は暴走しやすく、現場知は閉塞しやすい。(p149)

    この部分ほんとにその通り。
    たとえば自分の仕事で言えば、「ふつうに考えてその状況はつらいよね」と相談者に共感する心や、「その行動は疾患が大きな原因になっていそう」と分析する知識、「こういう時はちょっと距離を取って様子を見た方が良い方向に転びそう」と経験に基づいた勘。
    どれも日々の相談業務にお

    0
    2025年05月05日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    情報が溢れる社会の中で、細部や小さな感情は「無駄」とされがち。でも本当にその人らしさが見えるのは、抽象化された言葉ではなく、日々の何気ないエピソードにこそある。心の輪郭は、断片の中にこそ宿るんだなと感じた。

    0
    2025年04月24日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

    Posted by ブクログ

    聞く技術に関する本はたくさんある。またうまくプレゼンする技術に関する本はたくさんある。
    この本の特別なところは、その両者でもないところ。「聞いてもらう技術」というのが面白い。

    本書で結構強調して述べられている(「聴く」よりも「聞く」のほうが実は難しい)というのはある意味発見である。本に書いてあるように、私も聞くのは簡単で、聴くの方が難しく効果的なものだと思っていた。

    けれど日々の生活の実感として、圧倒的に必要な場面が多いのは「聞く」であるし、また難しいものであるという認識がないのが始末に悪い。

    家庭、職場での日々を振り返っても、実は難しい「聞く」の技術は伸ばすことができていないせいで日々

    0
    2025年04月13日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    タイトルが意味深。
    コロナ禍に書かれた連載をまとめた本。
    つい数年前のことのはずなのに、もうずっと昔のような気がする。
    あのときはほんとにおかしな時期だった。
    みんながマスクをして、学校も休校になったし、リモートによる授業もあった。

    その時代性が、このタイトルを引き出した、らしい。
    東畑氏の本を読んだのは初めてだった。
    この人、ふざけているのか?そう思わせるようなエピソードと文体が楽しく、タイトルの堅苦しさと相反する印象を持った。
    だけど、”心はどこに消えた?”という問いは、カウンセリングの中で、真摯に導き出されたものだと思う。

    さまざまなクライアントの話はとても興味深い。
    何か不調を抱え

    0
    2025年03月29日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

    Posted by ブクログ

    小手先のオウム返しなどの技術を紹介しつつ、社会における「聞く・聞いてもらう」重要性と危機感について書かれた1冊。仕事で傾聴、アセスメントスキルが必要になったので、時間をおいてからまた読み返したい。

    0
    2025年03月29日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

    Posted by ブクログ

    聞く技術と聞いてもらう技術はセットである。第三者として自分が誰かの話を聞いてみる、それが、聞くがグルグル循環する最初の一歩となる。聞く人に心の余裕がないと聞くことができない。そのために聞く人は誰かに聞いてもらう。そういう風にして循環していくのだ。

    0
    2025年03月24日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

    Posted by ブクログ

    ストーリーズには少し読みながら考えたことなんかを書いたりもしたけれど、結論を端的にいうならめちゃくちゃ面白くて最高な一冊だった。
    答えと「癒し」を求めて奔走する取材と迷走する妄想に笑って、その後の思索を読めば色々考えて知的探求のスリリングさも感じたり、セミナーやスクールの描写に驚いたり呆れたりもしながら、辿り着く「発見」と真摯な結論には納得して感動もして、その後の人生と選択にも共感もしていた。スピリチュアルではなく現実が繰り出してくる「ミラクル」なオチも素敵だった。そして、最後の最後には微笑みながら少し泣ぐんで本を閉じていた。ともすれば軽薄に感じて冷めてしまいそうな部分もある文体を、文庫版のま

    0
    2025年03月22日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仙台駅で新幹線に乗り遅れそうになりながら、久しぶりに新刊を本屋で買った。結果として、人生で初めてエッセイを読むことになった。普段は小説ばかり読んでいてストーリーにグイグイと引っ張られていく感覚が好きだったが、エッセイはふわりと心に心地よい風を吹かせてくれるような読書感でした。

    困難は時として栄養にもなる。

    0
    2025年03月22日
  • ふつうの相談

    Posted by ブクログ

    「ふつうの相談」には、p62〈外的ケアの整備〉と〈問題の知的整理〉の機能がある。この二つの機能が果たされた時にはじめて、情緒的サポート(ラポール)が成立する。この順序が重要。

    ラポールを形成してから心理的作業へ、と教科書にはあるが、まだ何の役にも立っていない専門家をどうやって信用できるというのか。p65

    ふつうの相談に決定的に重要なのは、ソーシャルワーク的な想像力p63
    問題の所在がどこにあり、どう変化するとよくて、それは何によって可能になるのかが知的に整理され、言語的に納得できることの価値は極めて大きい。客観的状況は同じでも、主観的な風景が変化するからだ。進むべき方角を実感できると、〜苦

    0
    2025年03月14日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    「社会人として成長するには、一度徹底的に負荷を与えられる必要がある。それは俗にいう『潰す』という経験で、君にもきっといつかその時がくるよ。そんな壁にぶつかることそのものが大事だし、その壁を乗り越えないと成長には繋がらない。」
    そう言った上司がいた。そうなんだと納得した。でも、その人が言う「壁」とは、私にとっては穴だった。気づいたらどんどん仕事が増えてきて、訳もなく(あるのだけど分からない)不安になり、感受性がどんどんなくなっていった。
    あの人はこれをのりこえる壁だというけれど、私には壁として分かりやすく見えるものではなく、いく先の分からない穴に落ちていくことなのだ。まともに落ちたら、最終的には

    0
    2025年03月09日
  • 心はどこへ消えた?

    Posted by ブクログ

    本書のタイトル、心はどこへ消えた?
    心は対外的に説明するには不確かで、極めて個人的なもの。他者といるとき、心には時々蓋をして、見てみぬふりをしてしまう。
    その状態が当たり前になってしまう。
    東畑さんの『心は見失われてしまう』がとてもしっくりくる。

    だけど、1人になると心の輪郭はすごくはっきりとしてくる。嫌なこと、辛いこと、つい蓋をして振る舞えてしまう、大人だから。
    でも、自分は何がそんなに嫌だったんだろう?と深掘りすると、悔しかった、寂しかった、惨めだった、等具体的な言葉が思い浮かんではっとする。
    そういうことを繰り返して、私は私の扱い方がわかってきて、強くなってきた気がするなぁ。

    溢れで

    0
    2025年03月09日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

    Posted by ブクログ

    最近、ミステリのブックガイドとして参照している本で "ぎゃー何を言ってるんだお前は!いいか、いまのお前はそれでいいかもしれないが [..]" と注釈が入ったものを読んで印象に強く残っていますが、こちらもそんな感じなのかもしれない、と「文庫版まえがき」を読み、そして本編を読みました。
    中身はもちろんよかったわけですが、「文庫版あとがき」の「最後に」がとても刺さりました。

    0
    2025年03月02日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

    Posted by ブクログ

    「聞く」とは何か。私たちは日常から聞くことをしています。それが難しくなった現代。心に余裕がなければ聞くことも正しくできません。世間知の我々は大きな役割を実は担っています。
    普段から気をつけていることもありますが、たまに読み返して心に留めておきたい言葉がたくさんあります。

    0
    2025年02月16日
  • ふつうの相談

    Posted by ブクログ

    この仕事は向いていない、私はいつか徹底的に相手を傷つけてしまうことがあるだろう、この分野に身を置くにはあまりに不勉強すぎる(でも何だか向き合えない)、今の仕事は本流ではない…と何度も何度も思いながら、この分野に身を置いてしまっている中で、この本は自分に向けられたものでは?と勘違いしたくなるくらい、お守りになることが書かれていた気がする。
    自分の守備範囲がわかっていて、限界がわかっているなら、それはそれで専門性だと思うし、その守備範囲ならではのできることもあるよな、と思った。研鑽していくのはこの守備範囲を広げていくことだったり、自分の守備範囲ってどこだろう(対象しかり、技法しかり、自分自身の力量

    0
    2025年01月28日