東畑開人のレビュー一覧

  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    今をときめく東畑開人さんの原点となる代表作。まるでフィクションのエンタメ作品を読んでいるかのような面白さがある。

    とにかく真面目に調査やインタビューに取り組み、実態を深く観察すると様々なことが見えてくる。まるで読者が自ら体験しているかのように没入できて面白いのだ。

    最近の円熟味を増し、枯れた味わいの東畑さんも良いが、やっぱり荒削りでも脂が乗った勢いが素晴らしい。ご本人も文庫版まえがきで書かれているように、ビルドゥングスロマンなので老若男女問わずお勧めです。

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    2026年08月25日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    この本は、臨床心理学者である著者が、4人の体験を通じて中年の生き方とはどのようなものかについて考察した本です。
    人生の正午を過ぎて下降方向となったとき、『出揃ったカードでやりくりしていく』という表現はとてもしっくりきました。
    あと、何をやるにも体力って大切だなーと感じましたね。参考になりました。

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    2026年08月22日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    大変興味深い内容でインタビューも非常に読みやすかったです。ただ、仕方のないことだと思いますが、労働が中心のインタビューの中で一介のサラリーマンである自分にはやや遠い話と感じざるを得ないため、共感はしづらかったです。

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    2026年08月15日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    加齢に伴う身体と環境の変化による人生の停滞感に対して、いかに対処すべきか、ヒントになった
    個人的には青年に戻るということが、良いと思った
    それは若年期とは違いもっと小さいことで良いと思った
    本書では角田光代さんが名作を連発したのちに、事務作業を自ら担うためにパソコン教室に通い始めるといったエピソードがあった
    これは人生を生き直すことだなと思った
    今まで通り過ぎて目に触れていなかったが、時間の経過に伴い、それが目に入る、興味に移る、そういったことを経験していく、ことを大事にしたいと思った
    また、本書の構成として、インタビュー集として簡単にまとめられてしまうのかと思いきや、ちゃんと著者による結びでまとめられており、論文的な構成になっていることに感心した

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    2026年08月15日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    日々感じる停滞感が何なのか気になって読んだ。体力がなかったり、この人生で手が届かないものがあると気付いたりしての停滞感だと言語化してもらった気がする。私にも物語があるんだろうし、語ったあとに何か見えるのかもしれない。キャリア以外のミドルエイジの物語(体調とか家族関係とか)も知りたいと思った。

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    2026年08月02日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    素晴らしいインタビュー集。本書のテーマは中年クライシスだが、それを忘れるほどインタビューそのものが面白く感じました。予定調和に陥らないプロフェッショナルによるプロフェッショナルへのインタビューとはこういうものかと感心するばかりでした。
    もちろんテーマに沿って聞くべきことは聞いておられて、考察に導かれているので、満足してはいるのですが、自分にとっては、インタビュアーである東畑さんとインタビュイーとの真剣勝負がスリリングでした。

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    2026年08月02日
  • 心はどこへ消えた?

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    ・面白かった〜。
    ・この前に読んだ東畑さんの本(「何でもみつかる夜に〜」)よりもこちらの方が自分は好き。
    ・そちらが寓話めいたお話を混ぜながらだったけれど、こちらは週刊誌(文春)連載のエッセイという事で、何かそういう方が自分は読み易いみたい。(何か読み手の想定年齢が上がった様で、こちらの方が自分に近い?)
    ・東畑さんは面白い(人となりが)。あと、文章も上手い、と思った。

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    2026年07月31日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    人は常に生きていたら自分を創造し続けなければならない。
    4人のミドルエイジの物語のあとに指し示されたその結論がなるほど、と膝を打つ感じはあった。
    人の深い森を眺めることで少しだけ自分の森の歩き方、見え方が変わるような気がする、くらいの読後感だがそれでも良い本だった。
    人生は一本の線で評される物語ではなく、あみだくじ。人との出会いによって隣の線に移動していき、予想だにしないところにたどり着く、という鷲田清一の持論は今後も自分の中で大事にしたい金言かもしれない。
    これからも悩んで生きていこう。

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    2026年07月30日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    新書を読み慣れていないためか、節と節の繋がりが難しいと感じる部分があったが読みやすい部類なのかなと思う。
    これまで「聞くことのちから」について全くと言っていいほど考えていなかった。身勝手に「聴く」に重きを置き、そのほうが相手に寄り添えていると思っていたし、それを意識している自分に酔ってさえいたように思う。何とも恥ずかしい。
    本書を読み「聞く」ことの難しさを痛感した。「聞いてもらう」ことのありがたさを再確認できた。
    これからは「聞いてもらう」ことには今まで通り甘え、「聞く」をもっと大切に、過ごしていきたい。

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    2026年07月29日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    異色のコンビかと思いきや以前から交流のあったお二人ということで、親しい雰囲気が心地よい対談集だった。
    何よりもお二人の博識ぶりに驚くばかり。

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    2026年07月29日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    ミドルエイジにある自分に響いた物語でした。

    東畑さんが同年代にいてくださったことがうれしくて。オールドエイジがどう描かれていくのか、この先訪れる未来が楽しみになりました。

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    2026年07月26日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    ミドルエイジは、長いよな。
    確かに、仕事をしている時にお昼ご飯を食べた後から終業まで長く感じる。16時ぐらいになると「今日は十分やったよな」と思う。
    青年に戻る物語、親になる物語、影を生きる物語、停滞する物語とミドルエイジは必ずしも1つだけの物語とは限らない

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    2026年07月24日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    ああ、そういえば東畑さん、『野の医者は笑う』でスピリチュアルの世界を探求してたもんね、と思ったら、ほんとうにその本が契機で鏡さんとつながったのか。

    おもしろくてあちこち付箋を貼りながら読んでいたんだけど、読んだのがだいぶ前だったのでまた再読したらあらためて書きます。

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    2026年07月22日
  • ミドル・エイジ・ビギンズ

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    角田光代さんのインタビューが興味深かった。環境が変わり、歳を重ね、老いを感じること。自分はもう中心ではないことを認識し、自分のやりたいこと、働き方を考えること。でもやっぱり稼がなきゃいけない。
    角田光代さんでもそんなこと考えるんだな…立場はそれぞれ違ってもミドルエイジビギンズは多かれ少なかれあるのか、と驚く部分もあり、自分のこれからも考えさせられた。自分はそんなに頑張れてないけど。
    角田光代さんの作品と意識してみたわけじゃないなど、映画の愛がなんだ、紙の月もおもしろかったです。

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    2026年07月22日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    面白かった!
    私は占いには特に興味はないので、占いにお金をかけたことがない。スピリチュアルな話は苦手なので、どちらかと言うと苦手である。
    ただ、2026年の運勢、何座の何型、何位!とか書いてあるのを見ると、自分が何位か探していたりはする笑
    上位だと喜んでしまい、謎の自信が湧いたり笑

    一方、心理学は自分の分野だ。
    この本は東畑さん繋がりで知った。
    心理学と占いが親戚?冗談じゃない!という気持ちになりつつ読んだら、とにかく面白い。
    あれ?こりゃ親戚だわ〜とあっさり降伏。

    以下、印象に残ったことのメモ。


    強い宿命論…運命は決まっているんだ。
    弱い宿命論…運命と交渉可能なんだ。
    弱い宿命論の方がポジティブなようで、強い宿命論が勇気をくれるときもある。うまくいかなかったらそれは運命や、と。

    心のより深いところに触れるためには、カウンセラーは常識に根を張っている方がいい。服装髪型は地味に。

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    2026年07月21日
  • 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

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    精神分析の理論を一般人の日常に活用できるように分かりやすく解説した1冊。
    これまで難しくて理解しづらかった理論がなるほどー!とイメージしやすいのがとても新鮮だった。

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    2026年07月19日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    この著者が話しているのを以前動画で見たことがあったが、本を読んでみるとだいぶ印象が変わった。脆くて、そして温かい、そんなイメージをもった。

    ただ、この本は位置づけが少し難しいようにも感じた。実用書のように具体的な手法や答えを求めて手に取る側面がある一方で、本作はストーリーがしっかりしている分、実際に自分のシナリオに落とし込むのが難しく、どのように読み進めればよいのか迷ってしまった。
    話自体は素敵なので、実用書的ではなく、ただただ読むセラピーとして読むべきように感じた。

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    2026年07月18日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    お二人が共鳴し合った対話だったからやや専門的な言葉が多めでも内容が入ってきやすかったです。
    お互いにお互いの専門分野、また個人的な研究とか感情や生き方に対して、興味も尊敬も強く、共通言語も多いみたいで楽しそうなのがホント良かったです。
    対談て割と初対面が多かったり、逆に長いお付き合いの人同士だったりしませんか。ですから、遠慮から入る感じがもどかしかったり、逆に楽屋ウケみたいな仲良し過ぎて読み手置いてけぼりも体験したのですが、コレはとてもいい塩梅の距離感が体験できる対談で「いい塩梅の人間関係」のお手本でもありました。

    ワタシは発達障害・精神疾患があり、そんな特性上、占いもカウンセリングも一般的な方たちよりは、しっかりどっぷり触れてきました。そんな自分がこの先、他者への関わりの糸口になると楽しいな、と「占い」や「対話」を勉強したい、と思っていた矢先でこちらの本を知り、飛びついて買いました。

    お二人が賢すぎて難しい単語も多めだったので、何度か読み返したいと思います。
    …。
    が、お二人が研究者で実践者でもあるということから、たぶん来年読んだら古い話になってそうではありますね。

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    2026年07月11日
  • 聞く技術 聞いてもらう技術

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    聞くと聴くの違いを知ることができてよかった。確かに、言葉をそのまま受け取る「聞く」は意外と難しいが、聞かれた側は救われることが多いなと感じた。トラブル発生時、周りの人が話を「聞いて」くれたから、早期に立ち上がれたんだなと思った。

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    2026年07月08日
  • 昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話

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    スターゲイザー 真昼に星を見る人 
    このタイトル秀悦。
    心理士も占い師も、夜見るべきもの(無意識)を昼間に見ようとする人々なんだよな。
    自分は、若い頃は占いに傾倒し、中年期から心理学を学び、産業カウンセラーからキャリコンになったのでその両方に足を突っ込んだ形になっている。
    だから、まえがきで書かれた4つのテーゼには、首がもげるか?と思うくらいに同意。

    テーゼ① 占い師と心理士は親戚である
    テーゼ② 専門家とは素人には見えないものを見る人のことである
    テーゼ③ 占いと心理学は混ぜるな、危険
    テーゼ④ 占いと心理学を比較する

    『人は科学のみによって生きるにあらず。物語がなくては、生活も人生も成り立たない。ですから、霊や神とは付かず離れずの関係でやっていくのが、臨床心理学だと僕は思っています。』(118ページ)

    科学的に分析された心理学、偶発性に意味があると捉えている占い。
    そのどちらか一方が欠けたと人間の生き方って、この世には存在しないと思っている。
    だから、この東畑さんの言葉にも、首がもげる勢いで同意だった。

    先日、初めて神保町の書泉グランド4階に足を踏み入れた。
    お二人も言っているが、あそこは特別というか、すごい空間。
    まさに、親戚たちの集まり。
    でも、混ぜたら危険なのよ。本当に。

    南方熊楠が、星座の見え方の違いから人間性の違いを見つけようとしていたのには驚いた。
    やはり南方熊楠、目の付け所が違うな。。。
    (それと似たものを考えだした東畑さんも)

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    2026年07月06日