島田荘司のレビュー一覧
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『龍臥亭事件』からの犬坊里美が、司法試験に受かり、いよいよ修習生としての生活が始まるのだが、短いスカートで叱られ、漢字の書けないメモで叱られ、被告にはからかわれ泣かされ、裁判でも失笑され・・・・・・と散々。
事件は、祭りで大勢いる中、腐乱死体が現われて消え、その死体現場にいた藤井という男が逮捕された。修習することになった弁護事務所が国選弁護の依頼をされ・・・・という事態。
それにしても、里美、石岡くん目線では成長したのかと思ってたけど、成長してない~。読んでいて喋り方とかにイライラするし、泣いてばかりなのにもイライラする。
同期の添田女史も好きではないけど、彼女に嫌われる理由も判る。
トリックと云うか、犯人とかその辺は判る。里美がたどり着けるかどうか。
2時間サスペンス?みたいな感じなのだけど、そこは島田先生なので、司法の問題点、冤罪が作られてしまう状況とか、日本の司法のあり方に訴えているのだと。
これからも里美シリーズとして続くのかな、という感じはする。
でもやっぱり私は、御手洗さんと石岡くんに出てきて欲しい! -
Posted by ブクログ
映画「サロメ」の撮影関係者に次々起こる悲劇。脚本家は首を落とされ殺害、関係者らの子や孫である生後間もない乳児は5人も怪物に攫われ、助演女優は行方不明。しかも主演女優の松崎レオナへ密かに疑いの目を向けるロス市警の姿が・・・。砂漠の地に撮影現場を移して間もなく、新たな犠牲者がでてしまう。更なる惨劇が続き、どれもがレオナの凶行を示唆しているようだった・・・。「長い前奏」(ほんっとに長い!)では、史実に基づいた血塗られた伝説が、ひとつの小説として記される。中世の伯爵夫人エリザベート・バートリの美への執着が狂気にかわっていく過程が恐ろしくも興味深く、勇敢な少女の脱走劇も加わって話の展開が面白くてなかなか惹き込まれる(ここまでで1/5)。その後ビバリーヒルズ近郊で顔中血まみれの怪物による数々の事件、レオナの怪しげな行動、中国の人魚の話、映画「サロメ」の脚本が挿入される。撮影場所の死海近くに滞在するスタッフたち。行方不明のスタッフがいたり、60ヤードもの高さで串刺しにされたり、助演女優が顔中血だらけにされて殺されたりとのろわれてるとしか思えない悲劇が短時間におきる。そのすべての容疑がレオナにかかって逮捕も時間の問題・・・というところで、なんと今回、白馬に乗ったナイトさながらに御手洗が登場!(キャーーー♪)絶体絶命のレオナが泣き出したくなるのもわかる!石岡君のときは黒い馬(バイク)にまたがった騎士だったし、やっぱりこの人は素敵だ!しかもこんなわずかな情報から解決を導き出すなんてホント頼りになる。まさに有言実行。ロス市警の刑事への第一声がまた面白い。「はじめましてディテクティブ、そしておめでとう!(握手)」こういう茶目っ気のあるところがいいなぁ。舞台装置が起き上がりこぶしのようなものだから、串刺しの方法はなんとなく推理できた。でもそれ以外の「アトポス」原因の病、地下遺跡などは手がかりがなくちょっとアンフェアな気がした。それでもロスの未解決事件(殺人1件と誘拐殺人5件、行方不明1人)に砂漠での吸血ミイラ死体2体に首切り殺人1件と膨大な事件群を、前奏部からすべての小話と繋げて一気に解決に向けて収束させ解き明かす手腕は、さすが島田氏の力技だ。読んでる途中は重くて手首が疲れたけど、読み終わってからは不思議と爽快感すらある(疲労感もあるが)。971ページの超大作だけに読み応えがあるが飽きさせない魅力もある良作。
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Posted by ブクログ
ミステリー。長編。
1888年にロンドンで起こった切り裂きジャック事件。それに酷似した殺人事件が1988年のベルリンでも発生した!切り裂きジャックが復活したのか?犯人は一体誰・・・?
Jack the Ripper。あまりにも有名な未解決事件。私もすごく気になってる事件です。切り裂きジャックもおそらく現在の技術をもってすれば捕まったであろうとは思うんですが、なにせもう100年以上前の出来事だからな〜。
切り裂きジャックについては、世界中の研究者が、誰が犯人であったかを、様々な角度からアプローチして解き明かそうとしてるみたいです。
これも、その一冊といってもいいのかな?作者なりに、1888年の切り裂きジャック事件を、1988年に発生した事件と絡ませることによって、犯人を見つけ出します。
フィクションではあるけれど、なか×2説得力のある推理で、なるほど、あの人が犯人なのかもしれないと思える。この一冊で二つの事件を一気に解決できるので、なんともお得な?気分です(笑)